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将棋局面|村山慈明-千田翔太2016年03月20日NHK杯決勝|村山慈明がNHK杯優勝
2016年03月20日第65回NHK杯決勝 村山慈明七段 千田翔太五段 先手番だが手が広くどうしていいかわからない局面。 「勝負の呼吸」を感じる進行だった。 ▲4五歩△3八角成▲同飛△同と▲4四歩△同歩▲8八玉 村山慈明がNHK杯優勝 ▲4五歩とじっと歩を伸ばしたのが気づかない手。玉頭は後手の弱点とはいえ見えずらい。次にすぐどうという手が見えないし・・・。 この「無言の圧力」のような手に千田(ちだ)五段は困ったようで考え込んだ。 飛車角交換になったが、先手▲4四歩の突き捨てからじっと▲8八玉と上がる。 プロ同士だと単純な攻めでは不備を突くきつい反撃がくる。じっと力をためる勝負の呼吸が大事で、わ…
将棋局面|羽生善治-郷田真隆2016/03/18王将戦第6局|郷田が45歳にして人生初の「防衛」
2016/03/18第65期王将戦七番勝負 第6局 先手:羽生善治名人 後手:郷田真隆王将 8一の飛車がじっと△6一飛(好手)とまわって▲2四歩と突いた局面。後手にとって悩ましい局面だった。 △2四同歩▲2三歩△同玉▲3五歩△6五歩 郷田が45歳にして人生初の「防衛」 2四同銀と取りそうな局面だが△同歩と取った。▲2三歩のたたきから▲3五歩と突くのが嫌な攻め。後手も△6五歩と急所攻撃。 角が3一まで利いて1五桂が残るから後手玉は危なっかしい。なんとも大胆で力強い指しまわしに見えた。先手に攻めさせてうまく反撃し、後手郷田勝ちとなった。 郷田さんは4-2で王将初防衛を果たした。また、人生初の「防衛…
将棋|佐藤康光 vs 森内俊之 2007-03-18 NHK杯決勝|佐藤がNHK杯初優勝
放映日:2007/03/18第56回NHK杯戦決勝「佐藤康光棋聖」vs「森内俊之名人」 佐藤の▲ダイレクト向飛車で力戦だった。 1図「端玉に端歩を突け」の△1四歩がきびしそうに見えた。 後手良しに見えたが・・・。 ▲5九飛△1五歩▲5五飛△ 同金▲2五桂 佐藤がNHK杯初優勝 棋聖vs名人の横綱対決だった。 ▲5九飛まわりが好手だった。飛車斬りから▲2五桂。 2図になると急に攻守入れ替わって先手が良く見える。1図では後手良しに見えたので「あれれ?」である。キツネにつままれた感じ。 もともと先手良しだったのかなあ? 詳しい方は教えてください。このブログのほとんどの記事は、解説書を見ずに書いている…
将棋局面|田中寅彦 vs 高田丈資 1977-03-11 十段戦|若き日の田中寅彦、居飛車穴熊で妙手から快勝
1977-03-11 第16期十段戦予選*「田中寅彦四段」vs「高田丈資六段」 居飛車穴熊vs石田流で後手が銀バサミをねらった。 先手ここでどう攻めるかと思ったら・・・ ▲7三銀成△同銀▲4二角成 △同金 ▲6二飛成 △同銀 ▲6一角 若き日の田中寅彦、居飛車穴熊で妙手から快勝 ▲7三銀成と焦点に成り捨てたのが妙手。 同桂は4二角成、同金、6二飛成。同玉は4二角成、同金、6四角でダメ。 同金が難しいが4二角成、同金、6二飛成で、後手が金取りを受ければ7一角と打つのだろう。先手銀損で簡単でなさそうだが後手はこれを嫌ったようだ。 実戦は△同銀と指したが飛車斬りから ▲6一角で”詰めろ飛車取り”が決…
将棋局面|佐藤天彦-渡辺明2016年3月6日棋王戦第3局|渡辺の素晴らしい大局観
2016年3月6日 第41期棋王戦五番勝負 第3局佐藤天彦八段 対 渡辺明棋王 ▲2一飛成と桂馬を取ったところ。 後手は飛車が取れるが・・・。 △8三銀打 渡辺の素晴らしい大局観 飛車損でも後手良し 2図から数手後、田中寅彦九段が「△8三銀打で(先手が)悪いってことがあるんですかね。あるわけないですよね、絶対何か寄せがあったはずなんですよ」とぼやいていたという。 そのぼやきはよくわかる。後手は桂馬を取られて飛車損のうえに戦力ダウンの銀打ちである。 しかしよく見ると、後手はと金が2枚で飛車取りが残る。穴熊同士でも後手の穴熊の方が全然厚い。渡辺さんのことだから、8四桂の防ぎで(2八とは8四桂で先手…
将棋局面|久保利明ー佐藤康光2010-03-07棋王戦第3局|佐藤の強い受けの好手
2010-03-07第35期棋王戦五番勝負第3局久保利明棋王 対 佐藤康光九段 ▲4一飛と打ち込んで後手玉が寄るか寄らぬかのきわどい終盤。 後手に受けの好手が出た。 △5一銀 佐藤の強い受けの好手 △5一銀が強い受けの好手。同銀成なら6三馬、5二銀、同馬、同成銀、同金、7一飛成、7三角。7二歩成なら5二銀。いずれも先手困る。 2図で同じようでも5一香だと先手の攻めは切れない。久保棋王「△5一銀以外の受けなら攻めが続くと思ったのですが…この銀打ちが決め手でしたね」 実戦は2図以下▲6一銀成△4一玉▲5一成銀△3二玉で飛車を取って安全になり後手優勢。 このあと先手陣をこじ開けて後手佐藤さんの勝ちと…
将棋局面|久保利明ー渡辺明2011年3月6日 棋王戦第3局|久保の鮮やかな最終手
2011年3月6日 第36期棋王戦 五番勝負 第3局久保利明棋王 対 渡辺明竜王 先手の次の一手で終局となった。 ▲1一金まで先手の勝ち 久保の鮮やかな最終手 ▲1一金が鮮やかな決め手で終局となった。 最終手以下、同玉、3一とで必至。 次の一手問題だと簡単だろう。しかし、私なら実戦だと見えなくて他の手を指してしまいそう。
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