締め切りが迫ってきて、校正はやや焦っています。湖南省安化県の茶業について、戦前に出版された『支那省別全誌』湖南篇は大変良い参考書です。最近、中国では名前を変更…
お茶が大好き。中国茶、日本茶、日本茶道など書いています。毎月の茶会情報も。中国語、中華料理も
北京生まれ北京育ち。来日してから20年以上経ちます。2児の母。趣味はお茶。また船橋で小さな中国語教室と毎月一度中国茶茶会を運営。今年4月景徳鎮を旅しました。ただいまその様子を掲載中。
雨亭茶話②1973年前のプーアル茶には生茶や熟茶のいい方がなく。。。
1973年以前のプーアル茶には、生茶や熟茶と言った呼び方はなく、ただ普洱茶と呼ばれていました。北京の我が家にも普洱はなく普段はジャスミンティーで来客の時はちょ…
3月の茶会は今週末にあります。お天気はよさそうですので、お気をつけてお出かけください。今回は、プーアル熟茶の話についてお話ししながら、異なる後発酵製法によって…
『茶の民族誌』p187湖南沪渓県武山盤瓠における引用:嘉慶『湖南通志』
引用原文:武山在县西百八十里(一统志)高可万仞,山半有槃瓠(盤瓠)石窟,中有一石,狗形,云是槃瓠之遗像。
『茶の民族誌』p187無時山茶樹における引用元:「大明一統志」巻65
『大明一統志』(だいみんいっとうし)は明王朝(1368-1644)、第八代皇帝、英宗の時代に完成した勅撰地理書。。全90巻。『茶の民族誌』p187に引用した内…
『茶の民族誌』p.186梅山蛮の引用元:張雄の「王安石開辺湖南“蛮”地述論」
page186に引用した張雄の「王安石開辺边湖南“蛮”地述論」。雑誌《民族研究》.(1990年1月号)より。赤い枠内は引用された部分です。一つ注意すべき内容で…
《茶の民族誌》p.186梅山蛮の引用元:『瑶族簡史』(1983)
『茶の民族誌』第三章湖北・湖南の茶と民族page186“【安化の梅山蛮】湖南省は、中国有数の茶産地であったが、その中心地は安化県にあった。安化県は、長沙市の西…
「茶書を読む茶会」今年4月~6月のお知らせ:4月は特別茶会を開催いたします。土日、両日の内容は異なりますのでご注意ください。開催日:4月5日土曜日13:30~…
『茶の民族誌』p.185の引用元:『支那省別全誌 』湖南省における貴重な「猺茶」記録
ヤオ族の茶における記録は稀ではあるが、注意深く探せば見つかるものですね。『茶の民族誌』を読むと発見の連続です。**************2019年8月の撮影…
雑誌【民族研究】(1990年第5期)に舒向今氏の《五溪蛮地的先秦文化》寄稿(p.58)がある。「湖南省に漢族が定住する以前には、現在、苗族、瑶族、侗族等漢族か…
『茶の民族誌』p.181の引用元:《後漢書・馬援傳》より「五渓蛮」とは
中国語サイトでみることができる。湖南省に住む「蛮族」は、主として五渓に住む人たちであり、その主たる民族は、盤瓠伝説を持つ民族である、と記されている。(『茶の民…
『茶の民族誌』p.169-170の引用元:《清代社会経済史研究》(重田徳 1995)
”湘中紅黒茶区を代表する茶産地、安化県は湖南省の先進茶産地であることはもちろんのこと、中国の名茶産地としても広くしられており、明代から清代にかけては、中国最大…
『茶の民族誌』p165の「万洋山」(ワンヤンシャン)はどこ?
『茶の民族誌』pa164-165茶陵郷は、現在の湖南省の省都長沙市から南東約150-160キロほどにある「酃県」にある。東に江西省の万洋山と接し、西は隣安仁、…
『茶の民族誌』p.164の引用元:安井正太郎の『湖南』(1905)
「湖南省は禹貢荊州の域。周末(周王朝のこと。紀元前1046 - 紀元前256年)の所謂楚にして、秦代には黔中、長沙郡の地たり。西漢には長沙、桂陽、武陵、零陵四…
試飲の時いつもこの言葉を肝に銘じている。不預設結果結論を急がないこと。2021番順百齢熟磗の10gサンプル。150㏄のガイワンに7gの熟磚茶を使った。今回、竹…
このお茶は昨年の茶会で飲んだことがある。ただ、その時に飲んだのはこの熟茶餅ではなく、購入先である福今代理店が味見サービスとして裾分けしてくれた10gの解し茶だ…
”この真香茗を造っていた人たちがはたしていかなる民族であったのか、いずれも明らかにされていないが、『古代貴州民族関係史』に魏晋時期に「而宜都,天門,巴東,建平…
~2月の茶譜~① 四川の名茶「竹葉青」。峨嵋山竹葉青茶業有限公司 1g34円② 南川大茶樹周辺の南川種で作られた紅茶 1g50円③ 雅安蔵茶の老舗「蔡龍…
重慶沱茶についての紹介は以前の記事へ四川省の歴史と茶②重慶沱茶 船橋茶文化資料室130ccの急須に6gの生茶。前半は渋みを感じ、香りにスーッとしたものがあ…
茶会の後、蔵茶を整理してパラパラ落ちて来た茶は無漂白の紙パックに入れて、枸杞も少し加えて2人分の蔵茶を作りました。ペットボトルに入れて冷蔵庫に保存。日本の黒茶…
2月の【茶書を読む茶会】は先週末に開催し、無事終了いたしました。茶会の時蔵茶を煮てみんなで飲みました。メンバーよりの開催様子の写真。茶会の四品目は雅安蔵茶の原…
蔵茶を飲む日は、間違えなく風邪が引かない日です。あくまで個人的な体験ですが🤣😊
千葉は今日大変良いお天気です。茶会、気をつけてお出かけください。お茶受けは重慶の伝統菓子です。
四川の名茶「竹葉青」には二つのタイプがある。一つは龍井茶製法に似た製法で外観は扁平。もう一つ峨嵋山雪芽に似た製法で外観は螺旋状。この竹葉青茶は成都空港で購入し…
"川南の茶類。四川省南部は、世界一の大都市「重慶市」を中心とする、かつての巴の地方であり、四川省としては自然条件に恵まれた地方である。したがって、茶の産地とし…
重慶南川大茶樹の旅②タクシーを拾い、南川区德隆鎮茶樹村に向かう
前回の続き。2024年11月10日午後。高速バスを降りると、南川高速出口の周辺ですぐタクシーを拾うことができた。運転手さんと交渉し、半日チャターすることにした…
重慶南川大茶樹の旅① 大茶樹に会えるかどうか、未知こそ旅の醍醐味
2024年11月10日6:40am成都東駅にて。成都東駅の2階にあるレストラン街でワンタンを注文した。ワンタンは北部では「餛飩húntun」、南部では「抄手c…
2023年秋に訪ねた、大理市巍山県にある古代の驛所。あまりにも険しく、人影がないことから「鳥道雄関」と呼ばれている。その時の記事をリブログします。今思い返すと…
令和7年1月第28回【茶書を読む茶会】レピュー:景谷黄草壩と困鹿山の茶
前回の続き。『茶の民族誌』を読んだ後、景谷黄草壩と困鹿山の茶を飲みました。昔、雲南の友人に「普洱茶は難しい」と言ったところ、友人が「普洱茶って難しいこともは何…
開催日:1月25日土曜日と26日日曜日午後13:30-17:00開催場所:総武線津田沼駅周辺前半は:《茶の民族誌》第一章彝族の部分P72哈尼族と同様に、ヒマラ…
2024年仕込んだ味噌の樽開け。このマキシクイーンデコレーターは20年前、手作り味噌教室に行った時先生に教えてもらったタッパーウェア。もう20年以上愛用してい…
昔6kgの大豆を買ったこともあったが、近年の味噌作りは大豆2kgを仕込む。大豆:麹:あら塩の量は2kg:2.5kg:0.8kg。コウジは麦麹でやや多めに。塩は…
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締め切りが迫ってきて、校正はやや焦っています。湖南省安化県の茶業について、戦前に出版された『支那省別全誌』湖南篇は大変良い参考書です。最近、中国では名前を変更…
諸岡存の『茶経評釈』は、個人的には『茶経』の解釈書の中でも、情報量の豊富さと観察力の鋭さにおいて最も優れていると思う。ただ一つ難点がある――読みづらいのだ。 …
諸岡存氏の『茶経評釈』は大変重宝です。初版は戦時中の1941年。戦時中という、日本を取り巻く厳しい状況の中で、これほど素晴らしい書物が書かれたことには、ただ脱…
民国『湖北通志』巻14舆地志十四 藩封 第585页荆州雍州,此南朝所置。雍州治襄阳。雍州蛮,盘瓠之后也。种落布在諸郡县。訳:荆州と雍州は、南朝によって設置され…
メモです。サイト:中国省别全志(日本)09湖北省 - 道客巴巴 どうやら、日本の大正時代に出た『支那省別全志』は、中国のサイトにすべてアップされているようです…
「土家族の茶に関しては、土家族に限らず湖北省の山地、平地を問わず、「蛮」といわれた諸民族の動向の中から、土家族としての姿を見出さねばならない。『古代長江中游的…
"土家族の油茶については、恩施県地方に多く分布しているが、鄂西東部の長陽県方面の土家族にはみることができない。これについて、『土家族風俗志』には”茶,土家族生…
"しかし、前述の恩施県五峯郷の製茶法をみても、土家族固有の伝統的な製茶法とは思えない。つまり、土家族の茶は、土家族が住みつく前の民族による茶を継承しているので…
p64。『桐君録』についての解釈です。推定では、東晋から5世紀頃にかけて成立した書物ですが、後世には伝わらず、すでに散佚しています。諸岡氏によれば、この時代の…
巴山峽川は最も古い茶産地の一つであり、陸羽も訪ねたと推定されている。この地域は、湖北省巴東県から長江三峽を経て四川省川南の群山に至る一帯を指す。 巴山︰湖北省…
訳者注原書にはいくつか誤記があります。「転监年间」は「天監年間」の誤り、「任日方」は「任昉」、「【述昇记】」は「【述異記】」の誤記です。ここに訂正いたします。…
湖南省の「永順彭氏土司」については、『茶の民族誌』(p.154–155)に簡単な記載がある。土家族は地理的には、主に以下の地域に分布している: 湖南省・永順…
夕食はそばのジャンジャン面でした。
大豊町の碁石茶。摩訶不思議なお茶です。動画は2023年の夏でした。
中国の第7回人口普査(2020年)の統計によると、瑶族は言語、習俗、信仰の違いにより、4つの支系に分類される。すなわち、瑶語支系、苗語支系、侗水語支系、漢語方…
水族の茶に関する研究報告はほとんど存在しない。『茶の民族誌』第2章では記述が少ないものの、貴重な分析が含まれている。引用元は、1986年に刊行された『三都水族…
今日一枚ほぐして、今年の蟒蛇菁晒青毛茶と飲み比べてみようと。香りが良いですね。
貴州省にもう一つ土着民族はコーラオ族。このコーラオ族もベトナムの少数民族の一つです。ベトナム語はNgười Cờ Lao / 𠊛旗勞。動画はベトナム北部、ハザ…
撮影:20240514 撮影場所:潮州鳳凰単叢博物館内(潮州鎮) 鳳凰単叢茶が好きな方だったら「宋種」というお茶をご存じだと思います。「宋種」は単叢茶の中で…
潮州古城はおいしい食べ物がたくさんある。「お勧めの店がありますか」と炭起こしを教えてくれた鳳凰単叢茶店の若店長に聞いたら美食街にある「瀛洲獅頭鵝」の店がよいと…
潮州古城の城楼ー広済楼。明の洪武三年(西歴1370年)に建てられ、600年以上の歴史を持つ。撮影:20240513
撮影:20240513 撮影場所:潮州古城牌坊街【茶山酒肆】店。綺麗な若い女性(店長?!)が潮州工夫茶の炭起こし方を教えてくれた。 その日学んだこと:①使う炭…
2024中国茶産地訪問⑩武夷山から潮州へ潮州古城を散策@20240513武夷山から潮州への移動は電車を使った。潮州は潮州古城牌坊街の近くにある民宿ー「梅香居」…
前回のつづき~2024中国茶産地訪問⑨武夷山市下梅村訪ねた日は小雨で写真はあまり積極的に撮らず。武夷山の下梅村は武夷山市武夷街道の管轄で武夷山市の中心部に位置…
(2024)7月月茶会の内容日時:7月6日土曜日と7月7日日曜日午後13:30~場所:船橋中央公民館内容:前半→《茶の民族誌》第1章雲南と周辺国のヤオ族の茶(…
2024中国茶産地訪問⑧武夷山星村鎮に美しい畲族村ー黎前村 武夷山滞在の三日目、すこし時間があったので武夷山風景区、即ち武夷山正岩茶地区からすこし離れたところ…
引き続き5月の中国茶産地訪問のレポートです。前回のつづき。 今回の武夷茶訪問は武夷山に三日間滞在した。滞在した日の夜は2回ほど陳永霖先生のお店&茶室をお邪魔し…
お茶請けその一:上海空港で購入した「五香豆」。北京で生活をしていた小さい頃によく食べたおやつ。日本にはいかり豆のようなおつまみはあるが、この「五香豆」は日本の…
本日の茶譜20240601-02① 冷茶:石古坪烏龍茶(荒茶)これは先月石古坪村を訪ねた時、村の茶農家・藍逸森さんの家で購入したもの。まだ荒茶の段階でこれか…
6月の月茶会は【《茶の民族誌》を読む】の2回目でした。今回は前月(2024年5月)の中国茶産地、武夷山と潮州の訪問報告に併せ、第5章福建北苑団茶、武夷山烏龍茶…
武夷山の茶師の中に劉という苗字の方が多い。中国国家級非物質文化遺産・武夷岩茶制作技芸伝承人、劉宝順氏(商品名は「幔亭」)、同じく伝承人劉国英氏(商品名は「岩上…
劉斌さんのお店でお茶を飲んでいたらグループの方が御当地の名物おやつ「光餅」を買ってきた。ぴりっと辛口でサクサクと薄いせんべいの食感。これは美味しかった。撮影:…
2024中国茶産地訪問④武夷山茶人劉斌氏の「武夷山郷愁記憶館」撮影:20240511武夷山滞在2日目。武夷山茶人劉斌氏の案内で「武夷山郷愁記憶館」を見学。この…
Date:20240510建甌市にて。県級市。つもり行政レベルは「県」。人口42万。建甌市に半日ほど滞在し、宋代点茶方式を復元する宋茶北苑·建州宋式点茶伝習所…
2024中国茶産地訪問②友人と落ち合わせして建甌へ前回の続き~本来なら高鐵の武夷山北駅を降り、そこでタクシーを拾い、武夷山北駅から約12㎞の所にある武夷山観光…
2024/5中国茶産地訪問①日本から武夷山への乗り継ぎ 日本から武夷山に行くには、いろいろルートがありますが、私は成田ー上海まで飛行機(上海で一泊)、翌日上海…
☆再度掲載☆ 昨日無事帰国しました。予定をしていた臨滄地方訪問はスケジュールの関係で今回行くことを辞めましたが、他の日程は武夷山ー潮州(鳳凰山、石古坪村)ー…
建瓯に向かっています@20240510