海洋哺乳類学者ナオミ・ローズ博士へのインタビュー イルカとシャチの飼育に関し、日本で起きているいくつかの問題について、海 […]
私たちの暮らしを見直すことで動物たちにも平和を。幅広く動物たちのために活動する団体です。
私たちの暮らしを見直すことで動物たちにも平和を。PEACEは、Put an End to Animal Cruelty and Exploitationの略です。幅広く動物たちのために活動する団体です。動物実験・畜産・動物園・殺処分・毛皮などをテーマに扱います。まだまだ新しい団体ですが、ご支援を!
実験動物の保護に関する日本の国際水準は? 動物保護指数(API)
国際NGOであるワールド・アニマル・プロテクション(WAP、旧WSPA)が、世界各国の動物保護レベルのランク付けである動物保護指数(API;Animal Protection Index)を公開しています。A~Gまでの7段階評価となっており、日本の動物保護全体のランクは、Eとなっています。 [blogcard url=https://api.worldanimalprotection.org/country/japan] 全体としても、保護の度合いが高くないことがわかりますが、動物が感覚・感情を持つことが法律上認められているか、畜産動物、使役・レクリエーションに用いられる動物の分野が Fと最低ランクです。飼育下の動物(動物園など)や伴侶動物が比較的高い評価を得ていますが、それでも D に過ぎません。 さて、科学技術先進国という自己イメージが強くもたれている日本ですが、実験動物についてきちんと制度を整えていると評価されているのでしょうか。とんでもありません。 日本の実験動物保護法制のランクは E に過ぎません。自主規制で十分だという考えは国外では通用しません。日ごろ動物愛護法改正について私たちが言っているようなことが、まさに勧告されており、アジアのなかでも低い評価となっていることは注目に値します。 日本への勧告の概要 動物愛護法に書かれている3Rについて、法的拘束力のある規定が定められておらず、第41条の要件には強制力がなく執行メカニズムが存在しないとし、科学研究に使用されるすべての動物を不必要な苦痛から守る法律を制定するよう、強く求めている。 日本政府内に動物実験の申請を精査する倫理委員会を設置することが求められている。 化粧品およびその原料のための動物実験を禁止することが強く求められている。 各ランクの主な国 ランク 国名 A フランス、ドイツ、オランダ B オーストラリア、インド、スペイン、タイ C イギリス、アメリカ、韓国、メキシコ、ブラジル D 中国、フィリピン、南アフリカ E 日本、ベトナム、アルゼンチン F イラン G エジプト、エチオピア、モロッコ <blockquote class=twitter-tweet><p lang=
去年6月1日に神戸須磨シーワールドは開業しました。その直後にオルカ・リサーチ・トラスト(Orca Research Trust)から、「神戸須磨シーワールド 2頭のフランスのシャチ、ウィキーとケイジョにとって、なぜ適切な施設ではないのか(原題KOBE SUMA SEA WORLD, Japan.Why it is not a suitable facility for the two French orca Wikie and Keijo.)」と題する報告書が緊急で出されました。 この早さに驚きました。これは、神戸須磨シーワールドに2頭のシャチを輸出しようとしていたマリンランド・アンティーブの問題を受けて、フランス政府向けに作成された緊急評価レポートであり、衝撃的なことに、フランスの2頭のシャチは神戸須磨シーワールドに売却されたことが明らかになっていると書かれていました。 PEACEでは昨年の世界オルカデーに、このレポートに関する連続X投稿をしましたので、その内容を以下にまとめます。 これはフランス政府向けに作成された迅速評価レポートであり、衝撃的なことに、フランスの2頭のシャチは神戸須磨シーワールドに売却されたことが明らかになっていると書かれています。https://t.co/rVDtAH7Lph pic.twitter.com/jFTzSYfO5h — PEACE 命の搾取ではなく尊厳を (@animalsPEACEnet) July 14, 2024 シャチたちの歯について PEACEでは以前、シャチの歯についての論文を紹介しましたが、この緊急評価報告書を書いたIngrid N. Visser博士は、このオルカの歯に関する論文の著者でもあります 。 [sitecard subtitle=関連記事 url=https://animals-peace.net/zoo/captive-orca-toothaches.html target=] 神戸須磨シーワールドに関する、この評価書でも、ステラの歯の多くがひどい状態で、ランの歯もステラほど摩耗はしていないが、問題があるとしています。 金属製の門、水槽のコンクリート、おもちゃなどの硬い表面をかじったり、噛んだりすることでシャチの歯は擦り減り、歯髄が露出します。 感染の可能性を減らすため、歯が削られますが、通常、鎮痛剤を
2023年2月、猿回しの興行先での練習中に調教師がサルの肩を強くつかんだり、手で引っ叩いたり、両手で頭をグリグリしたりする様子を撮った動画がSNSに投稿され、炎上しました。 [blogcard url=https://www.j-cast.com/2023/02/06455495.html?p=all] [blogcard url=https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/700240] 炎上した動画と同じ日に投稿されている別角度動画 日光さる軍団(おさるらんど)は謝罪文を公表しましたが、「指導している内容とは大きくかけ離れた行動」と言われても、ほんとうにそうかなど誰にもわかりません。そもそも、昭和30年代には消えていた猿回しの芸を再度興した本人(日光さる軍団を率いる村崎太郎氏の父親)が著書で折檻しなければサルに芸は教えられないことを詳細に記述しています。 下記の当会の投稿を見て、この本を読んだ方からも、気分が悪くなったと感想をいただきました。 猿回しを復活させた本人が、徹底的にゲジ(折檻)をしないとサルは人間のいうことを聞かないと書かれていますから…。主従関係を確立する儀式があるのは東南アジアのゾウと同じではないでしょうか。若かりし太郎氏がジローを押さえつける写真も載っています。 村崎義正「猿まわし復活 その調教と芸」 https://t.co/guxAir6Edq pic.twitter.com/abppDW8uWh — PEACE 命の搾取ではなく尊厳を (@animalsPEACEnet) February 6, 2023 引退するまで芸の強制から逃れられないこの猿のことを思うと胸がつぶれる思いですが、猿回しに対する疑問を世の中に拡散させた意味では、本当に撮影してくれたことに感謝です。 フジテレビ「ザ・ノンフィクション」で日光さる軍団について2回の放送 ~調教師のアパートは特定動物の飼養・保管許可は得ていない 2023年7月 9日(日)放送 「就職先はさる軍団2 ~汗と涙の新入社員物語~ 前編」 2023年7月16日(日)放送 「就職先はさる軍団2 ~汗と涙の新入社員物語~ 後編」 その後、2023年7月9に2回もフジテレビ系列のテレビ番組「ザ・ノンフィクション」が日光さる軍団を取り上げました。
2023年の上げ馬神事によって元競走馬のメルズーガ号が足に深刻な傷を負い、予後不良で殺処分となったこと及びその他の暴力行為について12名が書類送検されていましたが、昨日3月25日、不起訴との報道が出ました。 告発団体のもとには、津検察庁からまだ正式な通知が届いていませんが、代理人を通じ確認したところによれば、不起訴理由は嫌疑不十分であり、証拠不十分との報道とは若干異なる印象を受けています。 動物虐待事件ではこれまでよくあったことですが、司法が虐待に該当すると決断することをためらっただけであり、決して、「嫌疑なし」ではありませんでした。 メルズーガ号が受けた苦痛は激しいものだったと私どもは確信しています。今後、検察審査会への申し立て手続きをとる予定でいますので、その際には皆さまに再度ご報告いたします。 なお、1名については死亡による不起訴との報道を拝見しました。謹んでお悔やみを申し上げます。 動物虐待のない社会を目指す会 PEACE 命の搾取ではなく尊厳を これまでの履歴 [sitecard subtitle=関連記事 url=https://animals-peace.net/law/animalabuse/ageuma202411.html target=] [sitecard subtitle=関連記事 url=https://animals-peace.net/law/animalabuse/ageuma-soken.html target=] [sitecard subtitle=関連記事 url=https://animals-peace.net/law/animalabuse/tado-ageuma-2023.html target=]
水族館がイルカサンクチュアリを設立 飼育イルカのための選択 ボルチモア国民水族館 ドルフィン・サンクチュアリ
ハニー追悼アクション2025を実施中です。4月1日まで、毎日、水族館のイルカ飼育をめぐる問題について、SNSへ画像と文章を投稿していきますので、皆さまも是非拡散にご協力ください。 [sitecard subtitle=関連記事 url=https://action.animals-peace.net/2025onlineaction/ target=] さて、本日は、サンクチュアリについてブの画像を投稿しましたので、それに関係する記事を1つ投稿します。アメリカで水族館がイルカのサンクチュアリを設立したお話です。 水族館がイルカサンクチュアリを設立 飼育イルカのための選択 National Aquarium Dolphin Sanctuary https://aqua.org/support/dolphin-sanctuary [blogcard url=https://aqua.org/support/dolphin-sanctuary] 2016年にアメリカの水族館がイルカのサンクチュアリを設立すると発表しました。メリーランド州ボルチモアにある、ボルチモア国民水族館(もしくはナショナル水族館、National Aquarium)で、現在この水族館にいる6頭のハンドウイルカを海のサンクチュアリ(疑似自然保護区)に送る予定です。 ボルチモアのこの水族館では、すでにイルカショーは行っていません。館内で行われているイルカツアーでも、ふれあいや餌やり体験はありません。2011年にイルカの繁殖もやめています。シャチのドキュメンタリー「ブラックフィッシュ」の影響や、鯨類を娯楽利用しないという流れを受けてのことでした。 この水族館のドルフィン・サンクチュアリは、ベルーガ(シロイルカ)を受け入れたサンクチュアリ「シーライフ・トラスト」、進行中のサンクチュアリ「ホエール・サンクチュアリ・プロジェクト」、保護区の基準を設けるGFAS(Global Federation of Animal Sanctuaries)からの協力を得てサンクチュアリ計画を進めています。 サンクチュアリに行く予定のイルカは、ボルチモア国民水族館にいる6頭のハンドウイルカです。ジェイド、スピリット、ベイリー、チェサピークの4頭のメスと、ボーとフォスターの2頭のオスが優先されますが、他の水族館から保護された
初版発行から50年。ピーター・シンガー『新・動物の解放』を読み直す
新・動物の解放 ピーター・シンガー 著、井上太一訳 晶文社 ISBN-10 : 479497454X ISBN-13 : 978-4794974549 動物の権利(アニマルライツ)運動を勢いづけ、活動に理論を与える端緒ともなった歴史的著作のひとつ、ピーター・シンガーの『動物の解放』。昨年12月に、日本語版が戻ってきました。 これまで改訂版を含め2回、日本で翻訳が出版されていますが、3度目の翻訳は2023年に刊行された最新改訂版の翻訳です。1975年の初版発行から、現在既に半世紀が経ち、動物たちをめぐる状況は、大きく変わったこともあれば、変わらないこともあります。 そうした現状を反映させた最新版は、序論を『サピエンス全史』のユヴァル・ノア・ハラリが書き、動物を搾取し利用し続ける人類の病について、改めて考えさせる内容になっています。 今回はアニマルライツ翻訳家の井上太一さんが翻訳されており、シンガーの思想を現代のアニマルライツの立場から、どう批判的に読むかについても巻末に解説があります。 この本は、社会運動の対象を動物にまで拡張させ、歴史を変えたとも言える意味で必読書ですが、ビーガニズムを主流とする現代の活動理論には合わないところもあります。 しかし、動物の置かれた苦境について知り、動物の地位をどう捉えなおし、自分たちの生活を変えるのか、示唆を与える1冊であることは間違いないでしょう。 活動のなかの人も、そうでない人も、ぜひ手にとって読んでみてください。人生を変える一冊となるはずです。 目次 序論 ユヴァル・ノア・ハラリ 二〇二三年版緒言 第一章 全ての動物は平等である あるいは、人間の平等を基礎づける倫理原則が平等な配慮を動物たちにも広げるべきだと求める理由 第二章 研究のための道具 違う、これは人命を救うこととは何の関係もない 第三章 工場式畜産に抗して あるいは、あなたの晩餐が動物だった時に起きたこと 第四章 種差別なき生活 気候変動と闘い、健康な生活を楽しみながら 第五章 人の支配 種差別小史 第六章 今日の種差別 動物解放への反論と、その克服による前進 謝辞 レシピ集 訳者解題 原注 索引 #晶文社 #アニマルリベレーション #哲学 #動物倫理 #生命倫理
引退実験動物に第二の人生を! 現代ビジネスに実験犬譲渡の記事
引退実験動物に第二の人生を! 現代ビジネスに実験犬譲渡の記事 実験動物についての日本の今についての書籍『犬が殺される』を書かれた森映子さんが、現代ビジネスに新たに記事を書かれました。獣医大学や製薬企業で実習・実験に使われた犬を一般家庭に譲渡する動きについての記事です。ぜひ拡散してください。 「散歩が大好きで元気な《しょうゆ》を家族にしたい」… ある獣医師の「勇気ある行動」が実現した「実験犬の譲渡制度」 https://gendai.media/articles/-/144811 [blogcard url=https://gendai.media/articles/-/144811] 「最初は吠え立てるだけだった実験犬が、散歩や食事を楽しみ他の犬と遊んでいる」… いま日本で「実験犬の譲渡制度」の輪が広がっている「理由」 https://gendai.media/articles/-/145211 [blogcard url=https://gendai.media/articles/-/145211] 関連記事 [sitecard subtitle=関連記事 url=https://animals-peace.net/animalexperiments/labanimal-adoption target=] [sitecard subtitle=関連記事 url=https://animals-peace.net/domesticatedanimals/dog/kitasato-univ-dog.html target=] [sitecard subtitle=関連記事 url=https://animals-peace.net/domesticatedanimals/dog/us-beagle-freedom-laws.html target=]
ナショナルバイオリソースプロジェクト「ニホンザル」署名締切は3月31日です
皆さま、実験用ニホンザルの繁殖・供給を行うナショナルバイオリソースプロジェクト(NBRP)「ニホンザル」の廃止へ向け、署名にご協力をありがとうございます。 [sitecard subtitle=関連記事 url=https://animals-peace.net/stop-nbrpmonkey target=] 署名の締切が近づいてまいりましたので、先日、署名ページに締切日の案内を掲載しました。最後の拡散にご協力ください。 オンライン署名は、文部科学省への署名提出後も引き続き継続しますが、提出時により多くの数が集まるよう、署名の締切について広めてください。 紙の署名は、下記期日までにJAVA事務局に届くよう、お送りください。 締切:20253月31日(月)必着 *送付先は署名用紙をご覧ください。 [blogcard url=https://www.change.org/p/%E3%83%8A%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88-%E3%83%8B%E3%83%9B%E3%83%B3%E3%82%B6%E3%83%AB-%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E5%8B%95%E7%89%A9%E5%AE%9F%E9%A8%93%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E3%82%B5%E3%83%AB%E3%81%AE%E7%B9%81%E6%AE%96-%E4%BE%9B%E7%B5%A6%E3%81%AE%E5%BB%83%E6%AD%A2%E3%82%92%E6%B1%82%E3%82%81%E3%81%BE%E3%81%99-%E7%BD%B2%E5%90%8D%E3%81%AB%E3%81%94%E5%8D%94%E5%8A%9B%E3%81%8F%E3%81%A0%E3%81%95%E3%81%84/u/33322049] 今後のアクションについて 文部科学省のナショナルバイオリソースプロジェクトは、現在、第五期が進行中ですが、2027年度
ビックカメラ店舗で猿回しの興行! 〔立川店レポート〕何かと「楽しんでもらうため」と言われる違和感
今年1月、家電量販店のビックカメラが店内で、何と猿回しの興行が行われました。有楽町店は中止となりましたが、柏店、立川店では実施されてしまいました。PEACEは、ビックカメラ本社に今後このような時代遅れのイベントを行わないよう要望書を送りました。以下は、立川店の現地へ行かれた方からのレポートです。 ビックカメラ立川店の猿回しを見ました 何かと「楽しんでもらうため」と言われる違和感 ビックカメラ立川店で行われた、日光さる軍団の猿回しを見てきました。客は20~30人くらいでした。開催されたのは1月25日と26日です。 まず、頭にミカンがのった鏡餅コスプレの白いケープを着たニホンザルがいました。鏡餅コスプレのケープを脱ぐと、その下には干支のヘビ模様の服、そして派手な法被を着せるという衣装替えがあり、まだ正月かのような演出でした。 調教師はどんな芸が見たいか客にリクエストを求めていましたが、ジャンプが得意とかで、竹馬でジャンプする曲芸になりました。竹馬で6つに横幅広く並べた平均台や、3段に高く重ねた平均台を飛び越えるという、次々と曲芸の難度があがる流れでした。その間、猿が竹馬を投げ出したり、調教師に逆らうというコントが繰り返されていました。 そして最後は、調教師がザルを客にまわしてお金をもらっていました。 客層には親子連れもありましたが、親子で猿を笑っている様子にはとても暗い気持ちになりました。人間の言いなりになって笑われる猿がかわいそうだったし、子どもが猿を笑うのも間違った教育になっていると思いました。猿はおかしい、猿は笑うものだ、そう思わされた子どもは動物に思いやりのない大人に育ちそうです。本当に動物が好きなら、無理な芸や、危ない芸はやめてほしいと思うはずです。 動物はありのまま、そのままの姿でじゅうぶん素晴らしいのですから、コスプレをさせたり、人のようなふるまいを仕込む必要はありません。人間が動物を支配する優越感と、動物が思い通りに動くことへの満足感から、客はザルにお金を入れたのだと思います。 調教師は猿と寝食をともにするとウェブサイトで見ましたが〔事務局注:但し、テレビのドキュメンタリーに出てきた調教師のアパートは特定動物の飼養保管許可をとっていないことを栃木県に確認しており、「寝食をともに」がどこまで本当かはわかりません〕、猿の家族は猿であり、
麻痺性貝毒の動物実験代替について、まだ時間がかかる? 厚生労働省からの回答
ホタテなどの二枚貝が毒を持つことがあることをご存じでしょうか。その毒は「貝毒」と呼ばれ、発生状況はモニタリングされており、貝が市場に出る前に検査が行われています。 貝毒にはいくつかの種類がありますが、日本で食品安全の面から規制の対象となっている貝毒には、下痢性貝毒と麻痺性貝毒の2種類があります。そのうち下痢性貝毒については、マウスを使う動物実験を機械検出法へ代替する対応が既に行われています。 [sitecard subtitle=関連記事 url=https://animals-peace.net/experiments/goodnews-shellfishtoxin.html target=] 残る麻痺性貝毒について、以前は動物実験の代替が難しいと言われていましたが、EU諸国で徐々に代替の動きが出始め、2019年には、EU規則によって機械検出による方法を主たる方法とすることが定められました。また、2020 年 10 月に EU は麻痺性貝毒の検査として機器分析法のみを認めることとするとのSPS通報(世界貿易機関(WTO)のSPS協定に基づき、加盟国が他の加盟国に提案する措置について通報すること)を行ったとのこと。この EU 規則改正は 2021 年 10 月に施行され、麻痺性貝毒の検査には機器分析以外は認められなくなりました。 こうした動きに合わせ、既に日本の農林水産省もEU輸出に際しての取扱要綱において機械検出法を採用しているので、対EU輸出に関しては問題はないのですが、やはり問題は国内流通です。厚生労働省が動物実験ではない方法を公定法として採用することが、動物保護の観点から早急に必要です。 2022年に厚労省に問い合わせた際は、機械検出法への変更に向けて科学研究費の助成を行っており、その結果が出たら、変更の検討に入ると聞きました。すでにその当時の研究班の3年間の助成期間も過ぎ、結果も出ているので、動きが見えないのは変だと思い改めて問い合わせたところ、なんと状況は変わっていませんでした。 厚生労働省「国民の皆様の声」からの回答(2025年3月12日) ※太字はPEACEによる 「国民の皆様の声」にお寄せいただいたご質問につきまして、以下のとおり回答いたします。 麻痺性貝毒にはサキシトキシンを代表として数十種類の類縁体が存在しており、貝中の類縁体の相対存在量は地域によって異な
「ゆうぱっく」が愛護動物の取扱いを廃止~危険な動物に関する学校・試験所の除外規定も削除されるとの回答ありました
3月31日、日本郵便が爬虫類や小鳥の取扱いも中止へ 日本郵便の荷物配達のサービスである「ゆうぱっく」は、これまで取り扱わないのは哺乳類・鳥類だけであり、さらに近距離であれば小鳥もOKとしており、これまでさまざまな問題が起きていました。 [blogcard url=https://jisin.jp/domestic/2343556/] 動物愛護法改正の活動を連携して行っている3団体(PEACEのほかにJAVA、ARC)では、輸送業も第一種動物取扱業の対象に含めるべきという要望を行っており、超党派議連の動物愛護法改正PTでも輸送について取り上げられました。 その際、日本郵便からのヒアリングも行われ、もし輸送が第一種動物取扱業の対象になった場合、日本郵便は動物の取扱いを止める検討をするのではないかと感じていましたが、今年に入り、法令上の愛護動物(現行法では哺乳類、鳥類または爬虫類)の引き受けを本年 3 月 31 日(月)をもって終了するとの公表がありました。公表では、動物愛護法を踏まえた動物愛護への対応を実施する観点からということも言及されています。 対象は、ゆうパック、ゆうパケット、ゆうメールおよび郵便物などの日本郵便が取り扱う全ての商品。動物を思う一般ユーザーだけでなく、当会含め複数の団体がこれまで要望してきたことが、完全ではないにしろ、実現しました。 日本郵便による公表 日本郵便:愛護動物のゆうパックなどによる引き受け終了 両生類も愛護動物に入れば禁止の対象に! 日本郵便から回答をいただきました PEACEではこれまで、動物の取扱い中止だけでなく、「ゆうぱっく約款」が人に危害を与える動物について取り扱わないことに関し学校と試験研究機関を除外している点について削除を求めてきました。 愛護動物の取扱い中止公表を知り、その点についてはどうなるのか、また、動物愛護法が改正されて愛護動物の範囲が拡大した場合はどうなるのか日本郵便に問い合わせたところ、下記の回答をいただきました。 いずれもポジティブな回答であり、日本郵便のますますの対応に期待したいと思います。 (2025年3月5日 メールにて回答拝受) (1)「ゆうぱっく約款」内の第7条第3項注釈内「人に危害を与えるおそれのある動物(学校又は試験所から差し出され、又はこれにあてるものを除きます。)」の部分
湊山公園猿が島はニホンザルをふやして猿回し業者に払い下げ 米子市に意見を
特定動物であるニホンザルの逸走が3年連続で起きている米子市立湊山公園のサル展示施設「猿が島」。毎年サルがふえ続けており、複数の猿回し業者に子ザルを渡してきました。 繁殖制限をしていない上に、飼養管理も杜撰で、去年の脱走後の調査時まで、台帳と飼育ザルの数が合っていませんでした。特定動物の管理としてありえません。その調査も1度目は数を誤っており、2度目の調査で1頭、数がふえました。 その上、母子を引き離して猿回しに渡し、厳しい調教のうえに動物の尊厳を奪うことを良しとしているのです。許されることではありません。 3年連続の脱走は、施設の老朽化と作業員の不注意によるもの 2023年11月 作業員が施設を清掃中、檻の扉を締めなかったため雄1頭が脱走。約40分後に捕獲。 2024年7月 屋根のフェンスの一部が老朽化で破れ、雌1頭が市街地に逸走。 翌日、約900メートル離れた場所で捕獲され、マイクロチップによって猿が島の飼育サルと判明。 2025年2月 作業中、バックヤードにサルが入っていることに気づかず、そのまま外に出る扉を開けてしまい雄1頭が脱走。 およそ5時間後に網で捕獲。 さらに昨年の脱走後には、管理台帳上の数字よりサルが多かったことが判明しています。 飼育数の調査は2回行われており、報道によれば1回目では、「保健所の指導で施設内のサルを全て捕獲したところ、台帳上は48匹になるはずが実際は52匹いた。外れるなどしてマイクロチップがないサルは10匹を確認。台帳上は死んだとされる個体や、譲渡されて本来はいないサルもいた」という杜撰さが露呈しました。(山陰新聞「サルの数、実は4匹多かった 米子・湊山公園 台帳とずれ、管理体制見直しへ」2024年9月27日) さらに、この調査も間違っており、読売新聞によれば、「その後、10月末に1匹が死亡したため51匹になるはずだが、管理用のマイクロチップを取り付けるために12月4~6日に全て捕獲して数えたところ52匹いることが分かった」とのこと。数え間違えが起きたのは、捕まえたサルに水溶性のペイントを付けて猿舎に戻す方法で数えたが、捕まえていないサルにペイントが付着し、カウントしていないサルがいた可能性があったそうです。(読売新聞「サルのカウント『間違えていた』 米子・湊山公園 夏に本来53匹 全て捕獲で確認
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6月10日、超党派の「犬猫の殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟」の第20回総会が開催されました。 動物愛護法改正PT(プ […]
屋外うさぎ小屋新築の中止を、そして学校飼育は廃止へ 気候変動により暑さや寒さが厳しくなり、屋外での動物の適切飼育はもはや […]
ホエール・サンクチュアリ・プロジェクト(Whale Sanctuary Project)、ボルチモアのナショナル・アクア […]
神戸須磨シーワールドのシャチショーについて、世界的に知られる鯨類保護団体、WDC(Whale and Dolphin C […]
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〔茨城県畜産センターの虐待告発〕検察審査会の議決結果のご報告 2024年2月に、牛たちへの暴行や不適切飼育が動物愛護法に […]
発熱性物質試験に使われるウサギたち 発熱性物質試験に関し、カブトガニの血液を利用する試験法とその代替法について、これまで […]
うさぎやモルモットの適正飼育の啓発と、学校うさぎの廃止をもとめ活動する「スモール アニマル レスキュー」にPEACEのメ […]
今年も株主総会のシーズンがやってきます。株主総会では、株主からの質問を受け付ける時間が設けられるので、動物たちの悲惨な状 […]
鹿児島県内で「ノネコ」として捕獲されている猫の数について、関連する統計や公表数が毎年合わないことについて、こちらの記事に […]
先日、タイ現地では、木下サーカスが寄贈したと喧伝している「キノシタ・エレファント・ホスピタル」が見つからないということを […]
日本の単独飼育のゾウたちの一覧のページをつくりました。近年、単独飼育解消を目的としたゾウの移動が行われたのは1例だけで、 […]
昨年、フランスのマリンランド・アンティーブが飼育するシャチを日本の神戸須磨シーワールドに移す計画があるということで、反対 […]
茨城県畜産センターの動物虐待告発につきまして、先日、不起訴となったことをご報告いたしましたが、この事件につきましても検察 […]
2023年の上げ馬神事で骨折し、予後不良の判断により生命を絶たれた元競走馬「メルズーガ」の事件について、御厨総代会の関係 […]
本年2月、PEACEのスタッフがタイを訪問しました。アジアゾウに関連する施設や保護区を巡ってきましたので、PART1~2 […]
医薬品の検査のために野生のカブトガニが逆さまに固定され、青い血液を採取されているところを映像や写真で見て、驚かれたことは […]
牛たちへの殴る・蹴る・金属製の道具で叩くなどの暴行、糞尿が堆積した運動場や暑さ寒さ・風雨にさらされる囲いの中に収容するといった過酷な飼育状況が動物愛護法に反するとして、2024年2月、PEACEを含む4団体(JAVA、ARC、CAPIN)は、従業員及び当時のセンター長ら8人と茨城県を刑事告発しました。 2025年1月に被告発人全員が水戸地方検察庁に書類送検されたことをご報告しましたが、この3月、不起訴となりました。告発人である4団体は、代理人弁護士とともに主任検事と面会し、その判断に至った理由の説明を求めましたが、納得のいくものではありませんでした。 不起訴理由はあくまで「嫌疑不十分」であり「嫌疑なし」ではありませんでしたが、検察官が、牛などの大動物について、まるで痛みを感じにくいかのように考えていることは疑問でしたし、水戸地検が頼った専門家は、畜産動物の悲惨な状況に慣れ過ぎているのではないかと感じました。飼育管理・アニマルウェルフェアの観点から問題があったことは検察官も認めていましたが、虐待の構成要件に当てはまらないと判断されてしまったことは、非常に遺憾です。 不起訴の決定には到底納得できないことから、わたしたち4団体は検察審査会に審査請求を行います。 これまでの経緯 茨城県畜産センターの問題については、まとめページから各記事をご覧ください。 [sitecard subtitle=関連記事 url=https://animals-peace.net/factroyfarm/ibaraki-prefectural-livestock-research-center target=]
地球上の生命の「6度目の大量絶滅」に突入したと言われる現代。80億人に達した人口と、気候変動、先進国に飽食をもたらす食糧 […]
2021年の『日本小児学会雑誌』に、「室内で飼育されているヘビが感染源と考えられた生後2か月児の爬虫類サルモネラ症」とい […]
米国疾病予防管理センター(CDC)は、現在アメリカで起きているサルモネラ感染症のアウトブレイクに、家庭で飼育されているア […]
今年の「株主総会で聞いてみた」第二弾は、株式会社フジです。フジはイオンが親会社で、同じくイオングループのマックスバリュ西 […]
昨年に引き続き、今年も株式会社イズミの株主総会に参加された方からのご報告をInstagramに掲載しました。イズミは小型 […]
呉検察審査会から私たちの代理人のところへ、6月5日に議決があった旨の連絡が届きました。残念ながら結果は、「不起訴処分は相 […]
イギリスの研究機関で増加する規制違反。 イギリス内務省が公表した「Animal in Science Report 20 […]
以前こちらの記事でまとめましたが、実験動物生産会社大手であるエンヴィーゴのアメリカ・バージニア州のビーグル犬繁殖施設が劣 […]
以前こちらの記事でまとめましたが、実験動物生産会社大手であるエンヴィーゴのバージニア州のビーグル犬繁殖施設が劣悪であり、 […]
飼育下の鯨類を、海洋を利用した保護区域に解放するための海外のプロジェクト「 Whale Sanctuary Projec […]
2024年6月1日 神戸須磨シーワールドの新規開業に対する声明 時代遅れのシャチ・イルカの娯楽利用に抗議する 本日、神戸 […]
「規制の虜(Regulatory Capture)」という言葉をご存じでしょうか。 「規制の虜」とは、規制を行う側の組織 […]
昨年は「ノネコ」と称し、明らかに人里で暮らす所有者不明の猫(いわゆる野良猫)を殺害して食べ、その動画をYouTubeにア […]
今年4月、新潟県上越市で、個人が飼育するエミューが逃げ出し、2日後に捕獲されるも、直後に死亡しました。飼い主も「気が弱い […]
去年の振り返りシリーズが遅々として進まぬうちに、もう5月も終わろうとしていますが…まとめ第2弾です。 化粧品の動物実験を […]
先日、憲法記念日にグッドニュースが流れてきました。ベルギーの憲法に、 動物が感覚・感情のある存在(sentient be […]
先日、山手線の車両内に20センチほどのアオダイショウと思われるヘビがいたというニュースがありました。 都内にもアオダイシ […]
3月8日まで、化粧品基準改正のパブリックコメントが行われていました。 現在の日本の法律では、国は化粧品(医薬部外品ではな […]
皆さま、署名へのご協力および拡散を大変ありがとうございます。 呉検察審査会への提出分を3月24日正午で締切り、計3万5, […]
去年(2023年)、動物を虐待したとして全国の警察が動物愛護法違反の疑いで検挙した事件数は、おととしを15件上回る181 […]