通販したお店、よさそうなショップ、美容グッズや雑貨・・・ママファッションに関する情報を更新中♪
2020年8月
「きれい...」今いる山の木々が続き、その先に建物が小さく見える。 霞がかるほどの遠目に海だろうか、水面の地平線が見えた。風が吹いて高台にいる人たちの髪が揺…
突然学生時代を問われた檜山さんは困惑していたけれど、私が大学名や当時の状況を説明すると記憶を思い巡らしてくれた。「あったな!サークルの展示で着た。え、香澄…
車のドアを開けた途端に熱い空気が流れ込んできた。 でもそんなことは気にならない。車から降りて少し先にある緑の木々と青空のコントラストに目を奪われた。「うわぁ…
「どこに行きたい?」でもその言葉にまた檜山さんを見てしまう。「えっと、檜山さんの車で出掛けるんですよね。できたら...景色が良いところに行ってみたいです。山…
「そうですよね...」里見さんが都合がつかないと嘘をついて、私に恋人候補を見つけさせようとしたというのなら、それは辛いと思ったのだ。 それが親切心からだった…
檜山さんの"椎茸キライ"な顔を見ていたら、最近似たような顔をさせたことを思い出して口に出た。「私もホテルの美味しい食事を頂けるんですけどね、違う日だったらよ…
===偶然街で檜山さんに捕まったあの日から、日曜日の昼食は一緒に喫茶店アイダで食べるようになった。 檜山さんの仕事で一度だけ食べられなかっただけだ。「ほらこれ…
「女の子たちと話すと面白かったよ。業種は違っても上司の愚痴は似たようなものでね。盛り上がっちゃった」この発言には所長も苦笑いを見せた。「渡辺さんも今は所長の…
8月に入った。盆休みに向けて前倒しができる仕事を、里見さんと打ち合わせている時に所長から呼ばれた。 里見さんと私が一緒に呼ばれるのは珍しい。何事だろうと思っ…
えっ、と微かに出した声と驚いた私の顔を見て檜山さんはふっと笑った。「この1ヶ月メッセージのやり取りをして思っていたけど、今日ここで話して更に思った。 事務所…
檜山さんが弁護士になる前から知り合いだったという二人。 クレーマー退去の話も家賃がタダになる、そんなお金の理由だけで檜山さんが受けた話しでもないような気がす…
「…檜山さんはよくここでお昼を食べるんですか?」ぐるりとお店を見渡す。お客はランチの時間帯が過ぎて私たちしかいない。それでも居心地は悪くなかった。「…ああ。…
「いいえ。そんな言動は全くないです。皆と同じように接してもらっています。 でもうまく言えないんですけど...。やっぱり直感とかセンサーとかそんな言葉でしか説…
「直感?」しまった。なにも考えずに答えてしまった。檜山さんも苦い顔つきになった。「直感...また対応も何もできない基準だな」「そうなんです。でもそれでちゃん…
「あれから変な男から言い寄られてないか?メッセージで大丈夫だとはもらっているが直接話して聞きたかった」食事を終えたお皿がひかれて、檜山さんにはブレンドコー…
「かしこまりました。初めてのお客様ですよね。いらっしゃいませ。店主の合田あいだと申します」檜山さんの会話の後に老人は体を私に向けて挨拶をしてくれた。私も会…
そんな地名があるのだろうか、抜けたという意味も分からない。 そんな私の状況が分かったのか檜山さんは教えてくれた。「あー、アイダは喫茶店の名前なんだ。そこ…
休日でも檜山さんとメッセージのやり取りをするのは夜だ。檜山さんは忙しかった日もあるし1日家にいた日もあった。 時間があったと知っても会いたかったな、と思うよ…
男の人が苦手なことを知っている檜山さんはこのお願いには難色を示すことなく了承してくれた。 きっと面倒な奴だと思っているだろう。私のワガママばかりを押し付けて…
メッセージ上の檜山さんと職場でみる檜山さんが同一人物に思えないんだ。 知らない人だから自分の本心をさらけ出せるみたいな、そんな心情になってしまった。いや、…
檜山さんと付き合うようになってもうすぐ1ヶ月が経とうとしている。 しかし二人の関係はほとんど変わっていない。プライベートではあの告白をされた日以来会ってい…
そんな私にとって檜山さんはどれにも分類されない人。 特別な人。顔も見ていないその存在だけで不思議な感覚が襲った人。檜山さんは防衛本能が働く怖い人ではない。…
とても大事にしてもらった。私だってとても大切な人で側にいたかったのに、 私は拒絶をして彼らを傷つけた。 もう一人の私が男の人を拒絶してしまったんだ。側にい…
5歳の断片的な記憶…ある日の夕方。マンションのエントランスでひとりで遊んでいた。なわとびをしたくて家を出たはずだった。 私は…男の人の頭が…私のスカートの中…
檜山圭吾さん32歳。ヒロセ法律事務所に所属する4名の男性弁護士の一人。 26歳で弁護士登録を果たした。 廣瀬所長はそれ以前より檜山さんとは面識があり実力に…
「何回も告白してかなり恥ずかしいんだけど。分かってる?あんた鈍感すぎ。 あんたのことを気に入ってる奴が他にもいるのに全然気が付いてない。男嫌いなくせに男を…
そんな言い訳、声、目の動き、事実を話していない奴の特徴そのままだから。俺は更に問い詰めた。「男嫌いはないんだな?」「そう言っているじゃないですか。 そうじ…
2020年8月
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