88点!! 『ローグ・ネイション』以降の本シリーズは「まあ悪くはないけど…」くらいの感想でした。『ゴースト・プロトコル』までは毎回雰囲気ががらりと変わる面白みがありましたけど、『ローグ・ネイション』以降は監督がずっとクリストファー・マッカリーだもんで、トーンに変化がなく、マンネリも感じていたところです。けど最終作だし、まあ…「昔のよしみで…」って程度の気持ちで鑑賞したのでした。結果。なんか分らんが、感...
素人目線で、 難しいこと抜きで、 楽しく映画感想を書きます。
洋画も邦画もアニメもなんでも、 映画の感想を 楽しげに書き連ねてまいります。
(1967年 アメリカ映画) 85点 ヘップバーン主演の本作は、タイトルがまるでロマンスですけど、ヒッチコックばりのサスペンスでした。「待って」って感じがかわいらしく聞こえますけど、本編は「待て!」とか、「待ってる途中でしょうが!」って感じなんです、まあ、どうでもいいけど。さすがアメリカ映画とうなる傑作でした。50年以上前の映画ですけど、エンターテイメントとして古臭さがありません。ほぼ室内のワンシ...
(2021年 日本映画) 82点 主人公の青君が、もー名前の通りに青いです。勝手な理屈を当然のように語ったり、未練たらたらの元カノにウザがられたり、へんてこな質問で空気をピリつかせたり…まあ、青い。しかしそれら一連の行動が、こちらの封印した青春の記憶を引き出しそうで、あわわわわ~となります。お前は、過去のトラウマを思い出させる一級の催眠療法士か。おまけに。青君の喋り方や人の接し方が、たどたどしいし...
プロミシングヤングウーマン/彼女は、「分かったふり」が許せない。
(2021年 アメリカ映画) 80点 現代の深刻な性犯罪を真っ向から取り上げている映画です。近年、ジェンダー問題を描く映画がとても多く、大きな価値観の変化を感じます。とはいえ。急激な変化は浸透しにくいものです。特に女性軽視発言など、犯罪未満の「習慣」は簡単には変わりません。特に人生経験が長いほど、「どこが問題なの?」と理解されません。「習慣」を変える為に必要なことは、「継続」です。だから、しつ...
(2009年 アメリカ映画) 97点! イーストウッドの新作『クライ・マッチョ』を観て、改めて彼の老境の神々しさに感動しましてね…。十数年前に話題作となった本作をもう1回見直すことにしたんです。当時30代前半の時は、あまり印象に残らなかった映画なのに、今観たらめちゃくちゃ良くて。年齢とともに映画の感性は、本当に変わります。今のイーストウッドはもはや神様の領域に入っており(?)、誰かに襲われても、た...
(2021年 日本映画) 93点! この予告編がめちゃくちゃ素晴らしいです。途中からはいる桑田佳祐のテーマソングが軽快で、締めの柳楽優弥の「芸人だよ、バカヤロー」もすこぶる印象的。思わず、ネットフリックスに入ってしまったくらいです。で、やっぱり大傑作でした。劇団ひとりって凄いね。まさに、「映画」だもの。まず、OPの掴みがしっかりしてるのが、ちゃんと「映画」してて、いい。ひとり監督の前作『青天の霹...
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88点!! 『ローグ・ネイション』以降の本シリーズは「まあ悪くはないけど…」くらいの感想でした。『ゴースト・プロトコル』までは毎回雰囲気ががらりと変わる面白みがありましたけど、『ローグ・ネイション』以降は監督がずっとクリストファー・マッカリーだもんで、トーンに変化がなく、マンネリも感じていたところです。けど最終作だし、まあ…「昔のよしみで…」って程度の気持ちで鑑賞したのでした。結果。なんか分らんが、感...
95点!! 【完全に最後までネタバレします】評判がすっごく悪いと聞いていました。だから、鑑賞がこんなに遅くなったのです…が、しかし、これは…傑作じゃないですか?本作を、マーベル映画やあるいはジョーカーの映画として見たら絶対ダメです。そもそも前作からずっと、本作はジョーカーに憧れた男の物語です。彼は、ジョーカーじゃない。それが本作の趣向で、主人公アーサーのメッキがはがれる物語なんです。「身の程をわきま...
79点・・・ 【完全に最後までネタバレします】「必殺シリーズ」は大好物なので、本作にも俄然興味は湧きました。といっても、原作は同じですが、「必殺シリーズ」とは制作陣も作風も別物です。だからもちろん、おなじみのチャララ~な曲もかかりません。本作は、「時代劇の復活」を掲げ『鬼平犯科帳』とともに製作が発表されました。その意気込みの強さがひしと伝わってきたものです。本作の出来栄えは、見事、その意気込み通り...
60点・・・ 「実験」に失敗はつきものです。なので本作の「失敗」は仕方のないことだと思わなければなりません。長年の北野映画ファンとして、とても悲しい気持ちになったけれど、監督はかつて『みんな~やってるか』『監督バンザイ!』など、とてもガッカリな映画を撮ったあとに、それぞれ『HANA-BI』や『アウトレイジ』という傑作を撮ってるんで、きっと大丈夫!で。そう、本作ははっきりと「失敗」・・・と感じたのでした。試...
86点! すごく丁寧に作られている印象です。映像が凝っていて美しく、物語にも引き込まれます。終盤の殺陣には、刀の怖さがしっかりと伝わってくるほどスゴみを感じました。間違いなく、傑作の時代劇です。役者陣もとても良くて。主人公:柳田格之進を演じる草彅剛のぼそぼそっとした話し方が魅力です。格之進の囲碁仲間となる源兵衛も、ぼそぼそ喋り界の重鎮・國村隼が演じるもんで、空間内のぼそぼそ密度が濃いですが、ほっと...
90点! 鑑賞中よりも鑑賞後にグッとくる、辛みの効いた料理みたいな映画でした。つまり、余韻がすごい。アカデミー賞ノミネートも納得の超上質な恋愛映画です。本作は、登場人物が3人だけなので、その3人のうちの誰の立場で観るかによって、評価や見方が変わると思います。初恋の男と再開し、夫に紹介する「韓国人の妻」夫がいると知りながらその妻に会おうとする「初恋の韓国人の男」妻の初恋の男に会う羽目になる「米国人の夫...
90点 「シリーズ第3弾」です。期待に応える傑作でした。主人公の二人、ちさととまひろが繰り出す高レベルなゆるふわ会話劇と、これまで以上の近接アクションの凄み。一切の抜かりなく、素晴らしい出来栄えだと思います。前田敦子や池松壮亮といった豪華俳優陣も参加して、いよいよメジャー入りかよってもんで、これまでのシリーズ作品と比べると何かと贅沢な感じでした。宮崎県庁内でのドンパチなど豪勢な画面りなうえ、カメラワ...
95点! あ、最初に言っておきますが、本作は大傑作です。久しぶりに洋画で超面白かった。だもんで、以下の文章は、半分シャレですので、ご容赦を。『マリッジ・ストーリー』や『THIS IS US』などを系譜とする、正統派リアル夫婦ゲンカ映画がまたも爆誕! 好き勝手する奔放な妻に、愚痴が止まらない夫。思い当たるワードの数々に冷や汗が止まりせん。本作最大の山場は、裁判所に響き渡る夫婦ゲンカの録音音声です。そこで…、戦慄...
83点 大変重い、と話題の映画です。貧困と虐待の中で生き抜こうとする一人の女性の物語。その女性(杏)を、主演作が立て続けに話題になる河合優美、杏を助ける刑事(多々羅)を、最近シリアスな演技に振ってきた佐藤二郎が演じるときたら、俄然興味をそそられました。実際の出来事をもとにした物語と聞いていたので、ノンフィクション風かと身構えていたところへ、佐藤二郎のヨガの破壊力よ。リアリティラインが一気に崩れた気...
88点 原作未読ですが、原作者が言っていた「ホラー映画で、人間がいつも惨敗するのが納得いかなかった」という言葉に、とても共感するのです。私もひそかに、「やられてばかりいないで、やったれや」と思ってました。貞子が現れた時、伽椰子が現れた時、ドロップキックかましたれやと。そんな物理攻撃効かないだろ…とか関係ないんですよ。霊のルールなんて誰も知らないんだから。しかも、映画なんだしやったもん勝ちよ。タランテ...
90点...
88点 ネットフリックスの話題のドラマです。この役者陣なら観るしかないよね。で、確かに面白くて一気に全話見ました。ただ不満点がないこともないです。日本のドラマもここまでできるんだ! という想いもあれば、やっと指先程度追いついたか…と思わなくもないです。まだまだ海外ドラマを真似てる段階というか。でも、本作は今後の日本のドラマが大いに期待できると思わせる傑作です。完全ネタバレです。全話観た方だけ、お読み...
80点 観に行くつもりはなかったんですが、「エックス」に肯定的な感想ばかり流れてくるので、思わず観に行ってきました.。『あぶない刑事』シリーズは中学生の頃から観てるわけなんで、歴史の重みが凄いです。舞台あいさつで中村トオルが、こんだけ長くやっているキャラクターは「ゴジラと仮面ライダーとタカとユージ」だけって言ってたけど、いや中身変わってないのは彼らだけっすよ。スゴっ。個人的な意見ですが、本シリーズが...
89点 途方もない悪意に胸やけしました。そう、憑りつかれるってこういうことよね。だから、お気軽に憑依させちゃう『トーク・トゥ・・ミー』にノレなかったのですワタシ。本作はドキュメンタリータッチ(POV)で展開しますので、リアル志向です。最初に出てくる霊媒師のおばちゃん:ニムが、役者さんと思えないほど本物感が強かったです。最初にインタビューされるモブキャラくらいに思ってたから、あ、この人が主人公なの!...
79点 評判がすごくいいんですけどね…ホラー映画では、大抵パリピの若者たちがひどい目に遭います。調子に乗っているところに突然舞い込む「惨劇」 それは本作も同様です。とはいっても、本作の若者たちの冒涜ぶりってあり得なくないかい? 霊を召喚する(←まあ、わかる)霊に憑依させる(←ま、まあ、なんとかわかる)それが、気持ちいい!(←なーぜな-ぜ(・∀・)??)なんで霊を体内に憑依させたら気持ちいいの?つまりドラッグ...
81点 <感想前半:ネタバレなし>本作は、加瀬亮で始まって加瀬亮で終わる映画だと思います。とにかく、「中学生ヤンキーのようにとち狂ってる信長」という発明が、とても素晴らしかったものです。しかも、名古屋弁の咆哮の迫力たるや、ゴジラにも負けてない。最後は吐き出した炎で本能寺を焼きはらってたな!(嘘)つまり。この信長がいなかったら、本作には何があったんだろう…と思わなくもない。とはいえ。戦国時代の武将、「...
(2023年)90点! <感想前半:ネタバレなし>待望の続編というか、前作の人気や完成度からいって、約束された続編です。前作の時もそうですけど、ポスター観ただけじゃ、絶対観ないタイプの印象なんです。なんか、安っぽい脱力系ギャグの映画のような…(失礼)。ともすれば、押井守の最近の実写映画ぐらいの…(けっこう失礼)。主演の二人が、ちょっとガンバレルーヤに見えなくもないし(だいぶ失礼)ところが。これが面白いんな...
(2021年) 90点! <結末以外、ネタバレしています>ド久しぶりの更新です。だもんで、気合を入れて上映時間3時間の本作を鑑賞。で、長尺のうえ残酷映像のオンパレードに、ごっそりと体力を削られましたとさ。とはいえ、単発エピソードの羅列のような構成のため、意外に長さを感じません。なにより、刺激の強い描写が多いうえ、白黒の映像も美しく、釘づけにさせるパワーがあります。第二次世界大戦下の、とある欧州の国を舞台...
(2016年~22年 アメリカドラマ) 100点! 後半、最終回のネタバレ感想です。この一か月、このドラマにハマりこんでました。最高の最高、大傑作でした。ドラマ史上最高と言われた『ブレイキング・バッド』のいちキャラクター:悪徳弁護士ソウル・グッドマンを主人公にしたスピンオフのドラマです。正直、一切期待していませんでした。実のところ、Season1の1話を観て、「こんなもんか…」と3年くらい視聴をやめてい...
(2021年 日本映画) 87点 <結末をネタバレしています>「別れるカップル」をホロ苦く描きます。この空気感、『花束みたいな恋をした』や『500日のサマー』を思い出します。特別でも、壮大でも、悲劇でもない、誰にでも共感できる普通の物語ってのがミソです。だから、セリフ周りがとてもナチュラルです。主人公の葉(よう)を演じる伊藤沙莉と、照生を演じる池松壮亮の巧さが際立ちます。深夜の商店街での長回しは必見...
80点 観に行くつもりはなかったんですが、「エックス」に肯定的な感想ばかり流れてくるので、思わず観に行ってきました.。『あぶない刑事』シリーズは中学生の頃から観てるわけなんで、歴史の重みが凄いです。舞台あいさつで中村トオルが、こんだけ長くやっているキャラクターは「ゴジラと仮面ライダーとタカとユージ」だけって言ってたけど、いや中身変わってないのは彼らだけっすよ。スゴっ。個人的な意見ですが、本シリーズが...
89点 途方もない悪意に胸やけしました。そう、憑りつかれるってこういうことよね。だから、お気軽に憑依させちゃう『トーク・トゥ・・ミー』にノレなかったのですワタシ。本作はドキュメンタリータッチ(POV)で展開しますので、リアル志向です。最初に出てくる霊媒師のおばちゃん:ニムが、役者さんと思えないほど本物感が強かったです。最初にインタビューされるモブキャラくらいに思ってたから、あ、この人が主人公なの!...
79点 評判がすごくいいんですけどね…ホラー映画では、大抵パリピの若者たちがひどい目に遭います。調子に乗っているところに突然舞い込む「惨劇」 それは本作も同様です。とはいっても、本作の若者たちの冒涜ぶりってあり得なくないかい? 霊を召喚する(←まあ、わかる)霊に憑依させる(←ま、まあ、なんとかわかる)それが、気持ちいい!(←なーぜな-ぜ(・∀・)??)なんで霊を体内に憑依させたら気持ちいいの?つまりドラッグ...