野村證券の本社営業企画部で満4年が経過しようとしていた。仙台支店、新宿野村ビル支店、そして営業企画部と異動し、私も35歳となった春に、首都圏本部最下位の大宮西…
伝説の営業マン『市村洋文』が語るひとり言
大学時代には1億円も稼いでビジネスマンとしての才能の片鱗を表し、更に自身を厳しい環境に身を置くため、日本一厳しいノルマが課せられたバブル期の野村證券に入社し、他社の追随を許さない圧倒的な記録を打ちたてた市村洋文のブログです。
2022年は世界のベースマネー(マネタリーベース)は2000兆円を超えた。日本にはそのうち700兆円もの金が蠢いている。今年はこれらの金が日本のマーケットに向…
今年の正月も荻窪の我が家で、今年89歳となる母を囲んで親戚一同が集まった。正月というのは自分の生まれや家系を再確認するいい機会だと思う。私の母がいて、父と結婚…
地方へ出張すると、若い奴を連れてふらっと場末のスナックへ行く。スナックという業態は日本に約10万軒もあるらしい。そう言えば、駅前でなくても、古くても何であって…
小学校の頃に、夏休みに両親の実家のある茨城県の筑西市へ帰省すると、楽しみは親戚の叔父さんが大洗や阿字ヶ浦へ海水浴に連れて行ってくれることだった。海へ着くと、浜…
昭和の仕事のやり方や習慣を否定するのは間違い。人としてビジネスパーソンとして「変えていいもの」と「変えてはいけないもの」がある。与えられた仕事に全力で取り組む…
2022年にコロナが終焉し、2023年より日本でインフレが始まった。待望のインフレである。2022年の77年前が太平洋戦争・第二次世界大戦の終わった1945年…
東京証券取引所や金融庁が企業に出した資本効率改善要請は、昔、村上ファンドの村上氏が東京スタイルに要請したことと同じだ。公的機関が要請すれば「御上からの御達し」…
世界初の電気洗濯機は1908年にアメリカ企業が販売した。日本での国産電気洗濯機の登場は1930年だった。芝浦製作所(後の東芝)がアメリカ企業から技術を導入し、…
昨年末、永ちゃんが史上初となる150回目の日本武道館公演ライブを達成した。前人未踏、74歳にして約2時間21曲。踊り、走り、マイクを振り回し熱唱するパワーは脱…
今年の年末の日経平均株価は38,915円(1989年大納会)を抜き、4万円を突破するのではないかと予想している。理由は、日本のインフレと日銀の政策修正、米国を…
昨年の日本の株式マーケットは、著名かつ割安な大型株を持っていたら、大儲け出来たはずだ。例えば、トヨタ自動車やNTTは高値を更新した。思えば昨年は東京証券取引所…
ここ数年で、西荻に立ち飲みの店が増えてきている。角打ちからおばんざい、イタリアンから創作料理まで色々と出てきている。西荻酒場が今、新しい。私の年代の角打ちと今…
マナーを堅苦しいものだと敬遠し、ましてや近年は会わずしてメールのみのやり取りで済んでしまう仕事も多いと聞く。しかし、それでは、いざリアルコミュニケーションが必…
患者数が4300万人以上と言われている高血圧。放っておくと脳卒中や心筋梗塞、大動脈瘤、心不全など命にかかわる合併症を引きおこしかねない病気だ。先日、お客様から…
この年末年始は堂々と人との交流を持つことができ、再会の機会がぐっと増えたのではないだろうか。家族や友人はもちろん、仕事上での付き合いと共にお客様との会食では、…
阿部恭子の「高学歴難民」(講談社現代新書)はもう読んだだろうか。学歴があれば「勝ち組」のはずが、下層階級に落ちている人が多数いることを書いている。高学歴で、あ…
65歳となって41年間良く働いてきた。良く働くことが自分にとって良く生きることでもあったとこの歳になってわかる。目の前の与えられた仕事に不平・不満を言わず全力…
41年前に私は野村證券の仙台支店の新人歓迎会で挨拶をした。今でもその時の事は鮮明に覚えている。野村證券仙台明生寮の1階の食堂で、私は「管理養成学校・地獄特訓1…
ビジネスマンにとって、ここ一番の集中力が大切だ。ここで決めないとノルマが達成できない。20代の時はノルマの達成のためにどのような段取りと時間割で仕事をすべきか…
これからの日本国を背負っていく若者たちに伝えたい。入社して2~3年では仕事を覚えるだけで大変だ。心だって折れそうになる。私だって野村證券に入社し、仙台支店に配…
どこで彼はビジネス人生の歩むべき道を踏み外してしまったのだろうかと考える時がある。それは本人の社会人としてビジネスマンとしての決意と覚悟が甘かったとしか言いよ…
昨年の漢字に「税」が選ばれた。いろいろ予想は挙がっていたが、当てた人は少なかったと言われている。意外な気もしたが、振り返ると国会等で税金に関わるさまざまな議論…
徳川家康の生涯を松本潤主演で描く大河ドラマ『どうする家康』(NHK)は昨年12月17日に最終回を迎えた。襲い来る窮地に次々と決断を迫られながらも、個性派ぞろい…
昨年末に、特設経営者合宿で使用している北軽井沢のエルウイングホテルの「天望サウナ」が綺麗にリニューアルされていて嬉しかった。ここの「天望サウナ」から観る浅間山…
プロのビジネスアスリートの定義の2番目について記す。2番目の定義は、競争相手の実力差を分析・認識し、勝てる方法を考えていること。私は高校時代のアメリカンフット…
プロのビジネスアスリートとは何か。それは常に勝利に向かう戦略的準備力(準備業務)が身に付いていることだ。私は新人時代に野村證券の仙台支店にいたが、休日は「休み…
都立富士高等学校の2年F組の時に、私の隣りの席に座った女の子が文学少女だった。彼女は私に「市村君、高橋和巳って知ってる?」「高橋和巳の『憂鬱なる党派』とか『邪…
先日、私は「メモ魔」であるとブログに書いた。紙派 OR デジタル派(2023年12月10日公開)予定だけでなく、お客様と会話の内容、約束ごと、時々の感情や社員…
団塊の世代の先輩方が人生の終盤を迎えている。団塊の世代とは第2次世界大戦終結後、しばらくしてから生まれた昭和22年(1947年)から昭和24年(1949年)生…
ほめ言葉がいいのか、厳しい言葉がいいのか、経営者たちは社員の成長のためにどうしているのか。ユニクロの柳井正会長は、社員を褒めないことで知られている。「こんなに…
新年明けましておめでとうございます。いよいよ、2024年(令和6年)の幕開けだ。今年の経済見通しについては今月の12日(金)に京王プラザホテルにて「新春経済講…
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野村證券の本社営業企画部で満4年が経過しようとしていた。仙台支店、新宿野村ビル支店、そして営業企画部と異動し、私も35歳となった春に、首都圏本部最下位の大宮西…
日経新聞の「私の履歴書」は42年前から毎日楽しみに読んでいる。成功者の一生を1カ月間で学ぶことができるのは実に有り難い。成功者は人生の最期に「人生には仕事やお…
昭和の時代、戦後から平成の始めまで日本人は実に良く働いてきた。無我夢中で働いてきた。生きるために働いてきた。私は昭和の時代の最後の数年を野村證券で働いたが、朝…
特設経営者合宿も107回目を超えた。毎回60名を超える参加者が北軽井沢に集まる。参加者の方々は皆が真剣。各々が自分の立場、ビジネスにおいて多くの問題、課題を抱…
野村證券にはいくつもの「都市伝説」なるものがある。野村の朝は早い。私が野村にいた20代、30代の時は、朝7時丁度には支店全社員で「ラジオ体操第一」のテープを流…
経営者の仕事とは何か。自分の社員らが思い切って仕事ができる環境を作ってあげることだ。例えば、制限速度のない、信号のない、素晴らしい設計のドイツのアウトバーンの…
日本人の我々が大切にしてきたものは何だろうか。親を大切に思う「孝心」の気持ち。誰も見ていない所でも一生懸命に努力をする「慎独」の心。汗を流して働くことの大切さ…
正直、60代で友人が亡くなっていくと私自身も落ち込む。葬式に参列する度に、自分もそういう歳になったのかと思ってしまう。しかし、この男のステージのDVDを観ると…
30代、40代でもう延び切っている奴を見ると、「おまえ、生きてんの?」と聞きたくなる。人生100年の時代で30代、40代で疲れていてどうすんのとも思う。人生は…
私が後藤佳英君と初めて出会ったのは練馬区立田柄中学校の時だ。私は練馬区立北町小学校から、父親の転勤の関係で田柄へと引越し、近くの田柄中学校へと通うこととなった…
45年前の大学生の頃、茨城の阿字ヶ浦の海でサーフィンに夢中だった。なんであんなにサーフィンに夢中になれたのだろうか。初めて波に乗れた感動。そのフィーリングが忘…
大企業に行って飼い殺されるのなら、たった一度の自分の人生なのだから、本物のプロの集まるビジネスフィールドに戦ってみてはどうだ。私も大学を卒業し大企業に入社した…
私は良く、私の主催している「特設経営者合宿」で受講生の若き経営者から同じ指摘を受ける。「市村さんって、メチャクチャ働いているのに実に楽しそうですよね。本当に爽…
私は新人社員の人たちに自分自身に損益計算書を持てと必ず伝える。学生と社会人とは全く違う。学生は学校のお客様であって、学生が講義をさぼってスタバでコーヒーを飲ん…
先日も壮絶な人生を歩んできた30代の社長に会った。小学校中退と笑いながら私に言い、実は「院」卒だと言う。小学校中退で大検も取り大学院まで出たのかと聞いたら、彼…
ロシアがウクライナに侵攻してきてから、アメリカの軍事産業株は大幅に値上がりした。日本で国産の武器を三菱重工あたりが作ったら、アメリカは大量に購入してくるであろ…
努力しないで旨くいくことはない。たまたま旨くいっても継続はしない。偶然の勝ちはあっても、偶然の負けはない。負けには必ず原因がある。ビジネスの世界で言えば、常に…
仕事って何だろう。仕事を通して我々は4つのことに占有されている。1つは「時間」。2つ目はオフィスという「空間」に縛られている。3つ目は「気持ち」。仕事ができて…
年収1000万円の世帯は勝ち組かの疑問を呈した書籍がある。それは、マネーステップオフィス㈱の代表取締役の加藤梨里氏の書いた「世帯年収1000万円~勝ち組家庭の…
野村證券の2つ上の先輩で、タワー投資顧問において基幹ファンド「タワーK1ファンド」をローンチし、現在個人資産800億円超を持つ清原達郎氏が初めて書いた「わが投…
コンサルタントの仕事はゴルフで言えばキャディでしかない。プレーヤーではない名キャディであるべき。そもそもコンサルタントは当事者ではない。第三者としての意見は客…
私はタワマン(タワーマンション)を買わない。私の知人経営者が住んでいた武蔵小杉のタワマンに行ったことがある。武蔵小杉は「タワマン銀座」と呼ばれるほど多くのタワ…
コロナが5類へと移行し、街中でマスクをしないで歩く人々の数も増えてきた。コロナ禍によって東京一極集中に変化が起きるのではないかと予測する向きも多かった。この3…
令和5年に東京都の人口は1400万人を超えた。しかし、2025年には東京都の人口はピークアウトする。理由は本格的な人口減少社会へと突入していくからである。昨年…
新入社員の時の一年間が自分のそれからの人生を決めてしまうと言っても過言ではない。ならば、新入社員としてどんな意識を持って仕事に取り組んだらいいのか。私は以下の…
今年64歳になったが、365日一年中仕事がある。この歳になってこれだけ仕事がある喜び。一日中、家の中で過ごすなど私にとっておもしろくも何ともない話。朝から晩ま…
特設経営者合宿を主催していると2種類の人種に出会う。「別にこのままでいいじゃないか」という人たち。冷笑主義者たちだ。「どうせ今の会社で何をやっても無駄だ」と捉…
9日間連続の研修を請け負ったが、さすがに64歳の身体にはきつかった。しかし、若い人達の熱い眼差しを見ていると、無限の可能性を持っている彼らにいい加減な研修は出…
大磯プリンスホテル内にある「サーマル スパ エスウェーブ」がヤバい!施設はインフィニティプール、天然温泉、サウナなど10以上のスペースがある。どれも清潔でいい…
私がユーミン(松任谷由実)のファンであることは周知の事実だ。私の青春時代のバックグラウンド・ミュージックであり、ユーミンと共にあったといっても過言ではない。今…
NHKの大河ドラマは好きで観ている。今は徳川家康の生涯を描く「どうする家康」。誰もが知る歴史上の人物を、新たな視点で捉えた物語には歴史好きならずとも引き込まれ…
企業研修のメンバーや、若手社員と一緒に仕事の後にカラオケに行くことがある。20代だというのに、昭和の歌謡を知っている輩がいる。「この歌いいですよね」と、私が青…
新年度がはじまった。私は新人さんたちに普遍的なこととして「機を捉える」ということを話す。「機」とはチャンスの神様とも言うが、一旦通り過ぎると、後から捕まえよう…
マスクはとれるようになっても、日本経済の回復力は低い。日本の潜在成長率が1%以下の状況から脱することが未だに出来ないでいる。今こそ、日本の中長期的な成長を支え…
当社の16期も3月で終了した。当社社員たちは昨年の6月以降一人も欠けることなく全員で良く頑張ってくれた。営業を統括している若干32歳の本部長の加藤大樹君は、当…
私は日本を代表する数多くの成功者と出会ってきた。彼らに共通したことがあることに気付いた。それは約束を守るということ。成功者はできない約束を決してしない。成功し…
コロナ融資の返済が本格化してきた。そもそも、金利のない世界が異常であったのだ。資本主義の在り方に逆行していたのだ。資本主義とは拡大再生産が基本。サービスの提供…
河島英五の「時代おくれ」を私は良くカラオケで唄う。私がこの歌を唄うと泣いてくれる経営者仲間が何人かいる。経営者の琴線に触れるのだろうか。この歌の歌詞の中で好き…
KOBE証券(インヴァスト)の社長時代に優秀な監査役がいてくれた。A監査役は、私の経営に対する率直な提言、助言を私に直接してくれた。何かあると、内幸町にあった…
4月9日に黒田東彦氏に代わって、日銀総裁に元日銀審議委員で経済学者の植田和男氏が就任する。植田新総裁の手腕に金融マーケットは強い関心を持っている。振り返って1…