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  • パパはかわら版 I3

    弥生「大変だったみたいね」橋龍「ああ、君にも知れ渡ったか。兄さんからでも聞いたのか」弥生「そうよ」橋龍「なんていっていた」弥生「あなたが幕府批判をしたって。取り調べを受けたんでしょ」橋龍「そうだよ。今日、奉行所へ行って来た」弥生「そう。それで、どうだったの」橋龍「うん。いいたいことはいってきたよ。起訴されるかどうかは、何日かしたら分かるよ。それまでは、保留だ」弥生は橋龍の懐に入るようにして抱きついた。弥生「それで、どうするの」橋龍「なにをだ」弥生「瓦版よ」橋龍「平凡屋か」弥生「辞めるの」橋龍「分からないよ」弥生「分からないって、あなたもう決めているんじゃないでしょうね」橋龍「決めるも何も、、、」弥生「辞める気なのね」橋龍「いいや、そうじゃない。それは、起訴されたら、そうするしかないだろうが、されなかったら辞めな...パパはかわら版I3

  • パパはかわら版 I2

    左吉「橋龍さん。こんな大事にしてしまってどうするんですか」橋龍「ははは、、、」左吉「笑い事ではすまされませんよ。他の瓦版の連中、本当に怒ってましたよ」橋龍「そうか。悪者になっちゃったか」諭吉「まさか、そこまで言うとはね、私も思わなかったよ」左吉「水野様を悪くいったのはまずかったですよ。完全な幕府批判じゃないですか」橋龍「そうだな。全部私の責任だよ。君らの問題じゃない」左吉「どうでしょうね。橋龍さん一人が責任をおって収まる問題かどうか。というり、平凡屋だけの問題で収まるかどうか」有吉「まあ、そう大げさに騒ぐな。別に、しょっ引かれたわけでもないんだ。明日いってみないとまだ分からんよ」左吉「でも、これからどうするんですか」有吉「そりゃ、明日も続けるさ。そういったことは処罰が出てからだよ、考えるのは。お前は明日から、龍...パパはかわら版I2

  • パパはかわら版 I1

    第9話橋龍は、陽子と外で初江のことについて話をすることになったが、茶店というわけにもいかないので、個室のあるところで料理を食べながらということになった。橋龍「どうして急に、そういったことを言い出したんだよ」陽子「そりゃ、私だってあの子の母親よ、ちょっと意地悪はしたかもしれないけれど、どうせそのうち帰ってくるって思っていたのよ」橋龍「ほんとうかね。君は、この間、私にあったときだって、しらん顔したじゃないか。あの時は、邪魔になったとまでいったんだよ」陽子「そうだったわね。ただ、あのとき、あなたは酔っぱらって、昔のように私を抱いたじゃない。それであんなことを言ってしまったんだわ」橋龍「しかし、信じられないね」陽子「そうかしら。昔捨てられた男に、都合よくまた抱かれたのよ、そんな気を起こしたって、不思議じゃないじゃない」...パパはかわら版I1

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