プロフィールPROFILE

瑞原唯子さんのプロフィール

住所
清須市
出身
松山市

■遠くの光に踵を上げて(全94話・完結) ■ピンクローズ - Pink Rose -(全31話・完結) ■東京ラビリンス(全64話・完結) ■誰がために鼓動は高鳴る(全9話・完結) ■機械仕掛けのカンパネラ(全25話・完結) ■ひとつ屋根の下(本編全33話・完結) ■自殺志願少女と誘拐犯(本編全12話・完結) ■オレの愛しい王子様(連載中)

ブログタイトル
虚空碧海 - オリジナルファンタジー小説
ブログURL
http://yuikomizuhara.blog91.fc2.com/
ブログ紹介文
オリジナル恋愛小説を掲載しています。
更新頻度(1年)

14回 / 362日(平均0.3回/週)

ブログ村参加:2011/03/05

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ハンドル名
瑞原唯子さん
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瑞原唯子さんの新着記事

1件〜30件

  • 第19話 今日一日だけは私を

    「お待たせしてごめんなさい」 玄関で待っていると、桔梗があわてたように階段を駆け降りてきて謝罪した。 だが、待ったといってもほんの数分程度のことだし、そもそも創真がすこし早く来てしまったのがいけないのだ。いまがちょうど約束の時間くらいだろう。「いえ……」 むしろ焦らせてしまったことを申し訳なく思いながら返事をすると、それだけで桔梗は安堵したように表情をゆるめた。そしてあらためて創真と目を合わせてにっ...

  • 第18話 ホワイトデー

     三月十四日、放課後の教室はいつもよりこころなしか賑やかだった。 しかしそれも落ち着き、残っている生徒たちがだいぶ少なくなってきたころ、他クラスまで出かけていた東條が畳んだ紙袋を片手に戻ってきた。そのいかにも疲れたと言わんばかりの表情を見て、翼は軽く笑う。「お疲れ」「ああ」 ホワイトデーということで律儀にも全員にお返しを用意したらしく、今日一日、東條は休み時間になるたびに方々へ渡しに行っていたのだ...

  • 第17話 バレンタインデー

    「僕を待たせるとはいい度胸だな」 翌朝、翼は西園寺邸の玄関でいたずらっぽくそう言って創真を出迎えた。まるで昨晩のことなどすっかり忘れてしまったかのように。創真は困惑するが、だからといってわざわざ蒸し返すようなことを言うのも躊躇われる。「……悪かった」「次はペナルティだぞ」「気をつける」 翼はふっと笑い、いつもと変わらない颯爽とした足取りで玄関をあとにする。 創真はその後ろ姿をぼんやりと目で追うが、ほ...

  • 第16話 指名

     あれから十日が過ぎても、創真と翼の関係は何も変わっていなかった。 終わらせたよ、と遊園地から帰るときに言っていたので、予定どおり綾音に告白してふられてきたのだろう。寂しそうでありながらどこかすっきりとした様子で、気持ちに一応の区切りがつけられたことが窺えた。 しかしながら創真との今後についてはまだ何も話をしていない。さすがにふられてすぐには難しいだろうし、翼が自ら話したくなるまでゆっくり待とうと...

  • 第15話 十年越しの初恋に終止符を

     年明けから、創真は再び翼の後継者教育に同席することになった。 逆に東條が同席することはなくなった。西園寺家と東條家が話し合いをしたときにそう決まったらしい。双方の両親の感情を思えば致し方ないのかもしれない。きっと補佐役になることも許されないのだろう。 創真にとってそれは願ったり叶ったりの結果ではあるのだが、さすがに素直に喜ぶことはできなかった。こんなかたちで終わることを望んでいたわけではない。翼...

  • 第14話 大切な友達

    「あけましておめでとう」 駅前で待っていた東條は、翼と創真が連れ立ってやってきたことに気付くと、どこか気まずげな笑みを浮かべて年始の挨拶をした。翼は何でもないかのように笑いながら同じ言葉を返し、創真はその隣で会釈をした。 元日、三人で初詣に行こう——。 そう提案したのは翼だった。よりによって拉致事件の首謀者と動機が明らかになったあのあとに。東條は渋っていたが、翼が待ち合わせ場所と時間を決めてしまった...

  • 第13話 彼女の理由

     それは、朝からしとしとと小雨が降りつづく肌寒い梅雨の日のことだった。 榎本茉美は母親に連れられて祖父の葬儀に参列していた。祖父といっても会ったこともないひとだ。母親も含めて皆が沈痛な面持ちをしている中、どんな顔をしていいかわからずひどく居心地が悪かった。 葬儀のあと、亡くなった祖父の屋敷に移動したのだが、母親の実家でもあるそこは見たこともないような豪邸だった。母親がとんでもないお金持ちのお嬢様だ...

  • 第12話 首謀者

    「無事か、創真」 翼は横たわった男にサバイバルナイフを突きつけたまま、ちらりと振り返った。大丈夫だと創真が答えると、安堵したようにほっと息をついていたが、すぐさま表情を引きしめて男のほうに向きなおる。「動くなよ」 そう告げて、目出し帽をはぎ取った。 やはり見覚えはなかったようだ。急所を攻撃されて憔悴したのかぐったりとしていて生気がなく、鼻と口からは流血し、それが目出し帽でこすれてけっこう悲惨な見た...

  • 第11話 女

    「おい、いいかげん目を覚ませ」 臀部を蹴られ、その痛みで創真は意識を取りもどした。 どうやら朽ちた事務室のようなところに転がされているようだ。ライトグレーのタイルは砂や埃などで汚れており、壁はひび割れ、スチール製のロッカーは変形してところどころ錆びている。 ガシャッ——。 体を起こそうとして、両手が何かで拘束されているらしいことに気がついた。硬いものが手首に当たって痛い。背中側なので見えないが、おそ...

  • 第10話 クリスマス

     その日は、二学期の終業式の日だった。 午前中に学校が終わり、創真は誰とも名残を惜しむことなく学校をあとにする。 もうひとりで登下校することにはだいぶ慣れた。その道すがら翼を見かけても、意識しない素振りはできるようになったつもりだ。もともと表情が乏しいほうなのでそう難しいことではない。 あっ——。 校門を出て信号待ちをしていると、チラチラと雪が舞っていることに気がついた。 折りたたみ傘は持っているが...

  • 第9話 積み重なる後悔

     ——今日からひとりで登校する。 迷ったすえ、創真は必要最低限のことを記した端的なメッセージを翼に送った。 かじかむ指先でアプリを閉じ、電源を落としてスマートフォンをスクールバッグに放り込む。そして白い息を吐きながら、チェック柄のマフラーをもぞりと口元まで引き上げると、寄りかかっていた自宅の塀から背中を離して歩き出した。 きのう、フェンシング対決で負けてから翼と顔を合わせていない。 ——今日は先に帰っ...

  • 第8話 暴走のゆくえ

     東條の家をあとにして、創真と翼はいつものように並んで帰路につく。 そのころにはもうすっかり夜の帳が降りていた。住宅街には家のあかりと街灯くらいしかないのでかなり暗く、ひっそりとしている。自分たちの足音だけがやけに響くような気がした。 ふっ——ひそかについた小さな溜息は、白いもやになる。 日中はそうでもなかったが、いまは厚手のダッフルコートを着ていてもぶるりと震えるくらいだ。きっと鼻も赤くなっている...

  • 第7話 侵蝕

    「なあ、よかったらこれからうちに本を見に来ないか?」 ホームルームのあと、東條は帰り支度をしながら隣席の翼をそう誘った。 今日の昼休み、東條がイギリスで現地の本を買っていたという話になり、翼が興味を示していたのだ。だからといってまさか自宅に呼ぼうとするとは思わず、創真は面食らって耳をそばだてる。「いきなり行ったら迷惑じゃないか?」「部屋は片付いてるから大丈夫だ」「へぇ、じゃあ行かせてもらおうかな」...

  • 第6話 心に決めたひと

    「おい、創真!」 ふと額のまんなかに鋭い痛みが走り、創真は我にかえった。 反射的にそこを押さえて顔を上げると、翼があきれたような面持ちで片手を掲げながら立っていた。その隣では東條が苦笑している。額の痛みはどうやら翼のデコピンだったらしい。「ぼーっとしてないで帰り支度しろよ」「あ……ああ……」 いつのまにかホームルームは終わっていたようだ。教壇に担任の姿はなく、あたりは生徒たちのおしゃべりで楽しげにざわ...

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