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  • 「キリスト伝講義」反抗の時代 (7)

    キリストの変貌(マタイ一七1~13)この変貌は弟子たちのためだけでなく、キリストへの奨励であった。神は何時でも全く服従する時に、ご自身の栄光を顕わされる。すなわち弟子たちは、まず大体十字架を負う決心があったので、神はこの栄光を顕わされたのである。〔2〕キリストの容貌は、実に見苦しいお方であった。しかしこの時真実の栄光が顕われた(マルコ九3参照)。〔3〕エリヤは予言の中で大いなる人、モーセは律法を立てた人...

  • 「キリスト伝講義」反抗の時代 (6)

    イエス自己の死を予言される(マタイ一六21~29)この出来事はあのペテロの告白と対照して見ると大いなる教訓がある。ペテロは「汝は活ける神の子なり」と言って、キリストからおほめを頂いたが、キリストが長老、祭司たちから苦しみを受けること、すなわちキリストが十字架にかかられることがわからなかった。イエスは弟子たちがご自分がキリストであることを悟った時に、十字架のことをお知らせになられた。弟子たちは、キリスト...

  • 「キリスト伝講義」反抗の時代 (5)

    ペテロ、イエスの神性を認む(マタイ一六13~20)〔13〕はイエスの弟子の目の試験である。〔14〕の弟子たちの答は、世の人の目である。このような目を持つ者は地獄行きである。〔16〕はペテロのイエス観ではなくて、、聖霊のイエス観である。キリストとは、神から油注がれた者の義である。〔17〕キリストは明白な信仰を持っている者に報いを与え給うのである。文字通りならば、ペテロの上に教会を建てると解すべきであるが、これは...

  • 「キリスト伝講義」反抗の時代 (4)

    目しいの癒し(マルコ八22~26)この出来事は、肉体の癒しの漸次的な実例である。時として神は段々御手を加え給う場合がある。だからわたしたちからかれこれと注文すべきものではない。これをまた霊的に味わうならば、心の目に適用することが出来る。心の目の盲目な者は、天の栄光も、地獄も、キリストも、永遠もまた神の存在も明らかに見ることが出来ない。勿論頭では合点していても、ハッキリしていない。しかしキリストの手すな...

  • 「キリスト伝講義」反抗の時代 (3)

    イエスの四千人給食(マタイ一五32~39)〔32〕は先の先まで、見通し給う同情である。またここにイエスは、このことに関して弟子たちに、相談するような態度をとっておられる。わたしたちの同情はこのイエスの同情に同化されたものでなくてはならない。〔33〕弟子たちの不信仰と、神の恵みを忘れることが現われている。わたしたちも実際問題に出遇って、古い経験を忘れて祈っていると「我を信ぜよ」と、同じ聖声を聞くことがしばし...

  • 「キリスト伝講義」反抗の時代 (2)

    イエス多くの人を癒される(マタイ一五29~31)この出来事はイザヤの予言の成就である。ここで注意すべきことは、多くの人が病人を連れて、イエスの許に来たことである。わたしたちもイエスの許に病人を連れて来ることは大切なことである。そうすればキリストは癒して下さる。聾唖者の癒し(マルコ七32~37)この出来事も同じく、祈りから始まった。三二節、三三節に、キリストはこの人を外へ連れて行ったとあるが、深い恵みを味わ...

  • 「キリスト伝講義」反抗の時代 (1)

    イエス過越を避けてツロとシドンの地に行かれる(マタイ一五22~28)この出来事は過ぎ越しの祭りの時のように思われる。マルコ七24、25を見れば、彼がここに退かれたことが理解出来る。またヨハネ七1~2を見る時に、イエスは過ぎ越しの祭りを避けて、ツロとシドンに行かれたように思われる(ヨハネ六4参照)。マルコ七24を見ると、キリストは実に灯のようであり、また香のようであることがわかる。どうしても隠れることの出来ない...

  • 「キリスト伝講義」人望を得た時代 (56)

    パリサイ人に対する主の答(マルコ七1~23)このことは主イエスの伝道の一転機であって、ヨハネ六章のパンの御説教の時から、多くの人は彼を離れ、反抗の機は熟して来た。次にこの出来事はどこの出来事であるかはっきりしないが、多分カペナウムであろうとのことである。多くの人がキリストを離れて行くのに、キリストと談じるとはちょっと立派に見えるけれども、キリストに反抗する為であるとは実にわざわいである。ユダヤ人と言...

  • 「キリスト伝講義」人望を得た時代 (55)

    ユダヤ人の会堂での説教(ヨハネ六22~65)〔22~25〕どのように主が彼らに質問されたかを見ることが出来る。しかし主は彼らの心の動機を知っておられる。彼らは生命を得る為にイエスを求めたのではなく、肉欲を満足させる為に主を求めたことがわかる。そこでキリストは彼らに対して「朽つる糧の為に働かずして永生に至る糧すなわち人の子の与える糧の為に働くべし」と仰せられた。しかし肉のことだけ考えている彼らには、このキリ...

  • 「キリスト伝講義」人望を得た時代 (54)

    〔28~31〕「主よもし汝ならば我に命じて……」ペテロはここで、主だと聞いて嬉しくてたまらなくなってこのように叫んだ。これはペテロの特色であるが、また非常な教訓がある。すなわちペテロはここで主の答を待った。彼は祈ったのである。またペテロはあの海辺で甦えりの主に遇った時よりも沈着な態度を取っている。彼はこの時キリストの命令を待った為に、海を歩くことが出来たのである。もし彼が命を待たずに飛入りしたならば溺れ...

  • 「キリスト伝講義」人望を得た時代 (53)

    イエス水の上を歩かれた(マタイ一四22~33)〔22~23〕キリストは人々を帰えし、また弟子たちをも向う岸に渡らせ、一人で密かに山に行って祈られた。わたしたちは集会の前には祈るけれども、集会の後には祈らない。わたしたちもキリストのように祈りの人となりたいものである。この日主は非常に多忙であったことを知ることが出来る。わたしたちは二百人や三百人の集まりでも充分多忙であるのに五千人にも食物を与えることは、人間...

  • 「キリスト伝講義」人望を得た時代 (52)

    イエスの五千人給食(マルコ六31~44)〔31〕イエスの伝道がどんなに多忙であったかを見よ。わたしたちも働きに疲れた時イエスと共に休むべきである。しかしわたしたちはとかくイエスと共に休まない為に、肉に所を得られ、力をサタンに奪われることがある。そこでイエスは「我と共に」と言われる。〔36~38〕これは人間の考えである。あるいは今日の宗教家とも比較すべきか。彼らは自力をたのみとしている。「銀二百のパンを買い……...

  • 「キリスト伝講義」人望を得た時代 (51)

    バプテスマのヨハネの死(マルコ六14~29)〔14〕主の名の広まったことを見よ。〔16〕ヘロデは罪のない者の首を斬った為に、このように恐れたのである。これによってどんなに猛悪な人間にも、良心の存在するのを見ることが出来る。歴史によればヘロデとピリポとは腹違いの兄弟である。ヘロデには当時他の妻があった。それなのに彼はヘロデヤと不義を行い、ヘロデヤはピリポと離縁してヘロデと結婚した。これは原因がどのようなもの...

  • 「キリスト伝講義」人望を得た時代 (50)

    〔26〕何物も神の前には裸かで現われるものなので、人を恐れるのは愚かなことである。〔27〕これは密室の祈祷で神から聞いたことを公衆の前に証詞せよと言うことである。またこれは人に道を語る時、適用することが出来るのである。〔28〕人を恐れるなかれ、神を恐れよ。人間は身体を殺すことが出来るだけである。しかし神は人の霊魂を地獄で滅ぼす権威を持っておられる。それなのにわたしたちの着眼点は時々狂い易いので注意しなけ...

  • 「キリスト伝講義」人望を得た時代 (49)

    マタイ一〇16~421~15は信仰をもって出て行くべきことを示したものであって、16~23の一段は知恵と柔和とを示したものである。またこの中には忍耐をも含む。24~42、ここは大胆にキリストの証詞をするべきことを教えたものである。わたしたちはこの決心と大胆を要するのである。〔16〕どうしたらわたしたちは大胆に進むことが出来るか。この節にあるように「我汝らを遣す」の聖言にあるのである。ユダの獅子であるイエスが共に行...

  • 「キリスト伝講義」人望を得た時代 (48)

    十二使徒の派遣(マタイ一〇1~15)汚れた霊を追い出すとは、キリストの敵を追い出すことである。また彼らは病を癒やす権威をも賜わった。人はどうしても霊と肉体との救いを得なければ満足することは出来ない。〔5〕イエスはペンテコステ前は、ユダヤ人だけの救い主であった、だからこう仰せられたのである。「イスラエルの家の迷える羊に往け」キリストがいかにイスラエルを顧みておられたかがわかる。望みなく亡びに近づいている...

  • 「キリスト伝講義」人望を得た時代 (47)

    口の不自由な人から悪霊を追い出す(マタイ九32)悪霊の一つの働きは人間の口を不自由にすることである。神が人間に口を与えられたのは、神を讃美させる為、人の徳をたてさせる為である。悪魔はこれを閉して、神を讃美させないようにした。また人をおしゃべりにするのである。ある人は口の不自由な人はのどの器械が足りないのだと言う。しかし悪霊の働きであることがしばしばある。今日といえども、信仰によって主を働かせるならば...

  • 「キリスト伝講義」人望を得た時代 (46)

    二人の目の癒し(マタイ九27~31)ダビデの子孫とはメシヤすなわち救い主の意である。彼らはイエスがメシヤであることを信じていた。「われこの事をなし得るや」と、イエスは信仰を要求される。そこでわたしたちが祈る時に神は、わたしにこのことをすることが出来ると信じるかと仰せられる。しかしその時主を見上げる者は「主よ然り」と言うことが出来る。ここに信仰の順序を見ることが出来る。さてわたしたちは肉体の目は開かれて...

  • 「キリスト伝講義」人望を得た時代 (45)

    長血を患った女の癒しとヤイロの娘の復活(マルコ五22~43)〔35〕「何ぞ師を煩わすや」このような望みのない時に悪魔は激しく働く。けれどもイエスは助けて下さる「恐るる勿れ唯信ぜよ」と。何と有難いことではないか。多くの場合悪魔は「駄目だ駄目だ」と言う、しかし主の言葉を信じて進むべきである。〔37〕「誰にも共に往くことを許さざりき」不信仰な人はいざと言う場合に何の役にも立たない。一緒にいることさえ障害となる。...

  • 「キリスト伝講義」人望を得た時代 (44)

    長血を患った女の癒しとヤイロの娘の復活(マルコ五22~43)会堂の司とは宗教上重い役目である。当時信者のすくない時、しかも会堂の司の中にヤイロのような信仰篤い人物を出したことは驚くべきことである。信仰には謙遜が伴うものである。「其足下にうつ伏して切々に求めいいけるは……」これは切なる祈りである。マタイによる福音書(九18~26)の方には「既に死ねり」とあるのを見れば、ここに矛盾があるようであるが、既に死ねり...

  • 「キリスト伝講義」人望を得た時代 (43)

    悪霊が豚に入る(マタイ八28~34)現在悪魔は、神の前に敗軍の将である。しかし個人から追い出される時は信仰する時である。これを飼主から見る時、豚が海に溺れたのは、大損害である。しかしユダヤ人より見れば、豚は汚れたものであって、律法で禁じられていた。だからイエスがこのようになされたのは当然のことである。パウロがピリピで悪霊を追い出した時も、金儲けの道を失った人が出て来た。マルコ五1~20レギオンとは連隊と...

  • 「キリスト伝講義」人望を得た時代 (42)

    イエス嵐を静められる(マタイ八23~27)イエスと共に舟で乗り出すことは大切なことである。次に注意しなければならないことは、イエスと共にいる時にも世の中の嵐は吹くと言うことである。このような場合神から捨てられたように、またこれは神の聖旨ではないなどと思うことがある。この時は実に心細く感じる。マルコ四35を見ると、水が舟に満ちたとある。その上その時は夕暮であった。弟子たちはどんなに心細く感じたことであろう...

  • 「キリスト伝講義」人望を得た時代 (41)

    隠された宝と真珠のたとえ(マタイ一三44~46)〔44〕このたとえを信者の側から見ないでキリストの側から見なさい。先ず第一にキリストは卑しいわたしたちを顧み、このわたしたちの魂を重んじて、これを求められた。すなわちわたしたちの魂を目がけて、天の栄えを捨ててこの地上に来られ、真珠のようにわたしたちを買い上げられたのである。これを土台として、人の側から味わうべきである。このようにして与えて下さるキリストの賜...

  • 「キリスト伝講義」人望を得た時代 (40)

    からし種とパン種のたとえ(マタイ一三31~35)このたとえには二つの解釈がある。一つは小さな福音の種が大いなる福音の実を結ぶことを示したものであると言うことである。他の一つは、小さな罪が非常に大きな罪となると言うことである。いずれも一面の真理であるが、前後の関係を見れば、後者すなわち罪のたとえと解する方がよい。わたしたちも知っているようにからし種は実に小さなものであるけれども樹木のように大きくなるもの...

  • 「キリスト伝講義」人望を得た時代 (39)

    毒麦のたとえ(マタイ一三24~30、36~43)天国とは神の国との意義に用いられた所もあるが、ここでは真理を説けばとの意である。〔25〕ここにあるように、悪魔は疲れた時、寝た時のように油断した時に、すきを狙ってひそかに悪の分子を投げ込むのである(マタイ一三36~44参照)。〔26〕この世には悪魔の子と神の子とがある。教会の中にもこのように二種の者のあることは注意すべきことである。〔27〕主人の僕とは伝道者のような者...

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