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  • 週刊誌でない方の文芸春秋 (2024年7月号その2)

    理論物理学者で東大特別教授の大栗博司氏の連載があった。タイトルは「地図を持たない旅人③」このタイトルは“研究とは地図を持たずに旅をしているようなもの”から来ているらしい。大栗さんは、多くの賞、名誉ある組織の長を歴任していて自身もノーベル賞を獲ってもおかしくない方(素粒子論)であるが、書く日本語のエセイ、文章がとても平易でわかりやすく秀逸だ。その点では随筆欄の常連、藤原正彦氏に似ている。今回は映画「オッペンハイマー」から文章を始めている。そして、オッペンハイマーと大栗博司氏の師である南部陽一郎についてこう言っている。「キツネは多くのことを知っているが、ハリネズミは大切なことを一つ知っている」という言葉があるがオッペンハイマーは典型的なキツネ。頭の回転が速く、何でもすぐに理解ができて、だれよりもうまく説明でき...週刊誌でない方の文芸春秋(2024年7月号その2)

  • 週刊誌でない方の「文芸春秋 -- 最後に残る雑誌かも ー-

    何とはなしに手に取った雑誌の方の「文芸春秋」。改めてじっくり目を通すとうーん、かなりの人材、お人が執筆し、しゃべっている(2024年7月号)。ばったり目、耳にしなくなった人も出ているではないか。ほんとにお久しぶり。2020年6月で終了したTBSラジオ「久米宏ラジオなんですけど」の久米さんが映画監督の西川美和さんと語り合っている(「たかがテレビじゃないか」)。西川さんらしく読者が聞きたいとりとめのない話も、そして考えさせる深い話もうまく平易に聞きだしている。サリンジャーって庄司薫の「赤ずきんちゃん~」をはじめとして伝説的に日本の若人に影響を与えているけど映像ディレクター実川真規(まさのり)氏が今の話として「キャッチャー・イン・ザ・ライ」のドキュメンタリー番組制作に関連して息子さんとの交渉その他を書いている。...週刊誌でない方の「文芸春秋--最後に残る雑誌かもー-

  • 多和田葉子・南部陽一郎氏と父親 その2

    文学、物理学と範疇は全く異なっているが、両方とも各分野での高い嶺に位置する有名人で当方がことさら言うことはない。興味があるのはどういう家庭環境、親の考えのもとで育ったかということ、その一部としての父親の考えているものに興味を抱いた。多和田氏については前回、書店を経営していた父親に触れたが、改めて父親の書く文章を読んで驚く。若いし、内容も時代をよく見ているし、とても90歳の文章には思えない。佐藤愛子さんのよう。嶋津隆文オフィシャルブログ・「多和田葉子氏の尊父にお会いしてのちょっといい話」というのが目に入った。短いが、父親の娘に対する考えが垣間見え、将来一定の意義あるものになろう。2008年は日本人ノーベル賞受賞者が二日で3人も出てみんなびっくりしたものだ。その一人南部陽一郎氏は「対称性の~破れ」で物理学賞を...多和田葉子・南部陽一郎氏と父親その2

  • 多和田さん、南部さんと父親

    多和田葉子さん日本で多くの文学賞をお獲りになっているがドイツその他の国でも作品が多く出版され、受賞もされている。最近では若くして学士院会員にも選ばれ、特に業績が高いとして恩賜賞を受けた3人の一人に入っている。また読売新聞での連載「研修生」も始まっている。彼女の若い時からの外国移住、連載の「研修生」でも書かれているドイツ出版取次店での就職など、考えてみれば特殊であり普通の家庭での子女にとってハードルが高いはずであるがどうやってクリアしたのだろうと気にすれば気になる。そんなある日、たまたまネットの片隅に彼女の父親の記事が出ていてそれを目にして合点が言った気がした。多和田さんの父親、多和田栄治さんは去年夏まで神田神保町で洋書店エルベ書店を経営していたのであり(90歳)、ドイツ書取次ではかなりの実績があったようだ...多和田さん、南部さんと父親

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