それからキャスリンとの付き合いが始まったのだが、マリーローズにとってそれはそれは面倒極まりないものだった。庭の芝が伸びすぎで景観が乱れるだの少し派手な服を着て…
時はさかのぼり、3年前の冬。キャスリン伝説はここから始まった。その年の冬は格別寒く、皆大雪にそなえ準備を万端にしていた。だがマリーローズにとって、本当にそなえ…
キャスリンは、以前同じフラワー通りに住んでおり、マリーローズとも二軒間を挟んだご近所さんだった。それが去年、旦那さんのボブの出張で田舎町のセグウェア通りへと引…
ふたりはその後ジェイクの新しいスーツを見に行ったり紅茶の葉やジャムなどのお店など一通りモール内を満喫し、帰り際にマリーローズのパンプスを覗きに靴屋さんに寄った…
二人は、たらふく昼食を食べた後、せっかくの久々の休日を謳歌しようとショッピングに出掛けることにした。ジェイクの運転で家から1時間程のところにある大きなショッピ…
次の朝ジェイクは激しい後悔に襲われていた。「~~~~~~゛」唸り声を上げることしかできない。目をつぶると世界が回り、お腹の中から不快感が今か今かと顔を出そうと…
暴走車にひかれかけたジェイクを家まで連れ、手を肩にまわし一段ずつ階段を上がった。「ん゛っ」ゴロン、とベッドにジェイクを寝かせ、ふう…。とマリーローズ自身もベッ…
その頃フラワー通りのアビー宅では、パラパラと人数が減り出し、おひらきムードが漂っていた。アビーは、はりきって20キロものお肉を用意していたが、始めこそ皆おいし…
その頃一組の親子が通りの真ん中で困っていた。「どこなの、ここ~~」大量の荷物を乗せたブルーのスポーツカーが暗い田舎道をひた走っている。「ママァ、まだつかないの…
パーティーも終盤にとりかかると、お酒片手に皆ゆったりとした時間を過ごしだしていた。「あ、見て見てマリーローズ。テレサよ。」アビーの目線の先には、この住宅街にひ…
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