散歩をしていると、 菜の花が咲いていた。 池には、いろんな種類の水鳥が浮かんでいる。 私の祖父は75歳で退職した後、 冬になると水鳥を見るために、 ほぼ毎日、近くの池に双眼鏡を持って出かけていた。 道すがら寄ったコンビニで買ってきてくれた、お土産のたい焼き。 毎回、たい焼きなので、その頃は正直うんざりしていたが、 今になると、その甘すぎる餡の味が、 年々、淡くなってゆく祖父の記憶と共に、 とても愛おしい。 ホオジロガモの後ろ姿を見送ると、 春の訪れを感じる。 もうすぐ、..
水栽培のヒヤシンス。 少しずつ咲きはじめました。 白くつやつやとした花びらを見ていると、 心が癒えてくる。 どんな醜悪な空の下にいても、 あきらめず、 絶望さえしなければ、 いつか仄かな光が差し込む日が来るはずだと。。。 去年は、紫色を育てました。
メダカと暮らすようになってから、 気がつくと、ぼんやり水槽を眺めている ひらひらとヒレを揺らめかせて、 水の中をふわふわ、 上に行ったり、下に行ったり、 無軌道に泳いでいるのを目で追っていると、 うとうと、うとうと。。。 あくび、ひとつ。 すると、メダカも、 あくび、ひとつ。 わたしとメダカ。 同じ世界 同じ時間 同じいのち たくさんの同じものを共有して、 今を生きている。
いつ頃からか 頻繁に聞こえてくるようになった「老害」という言葉。 少なくとも、大和言葉ではない。 スチールのような、今のこの国の空気を表すのにふさわしい、 固くて、冷たくて、重たい言葉。 本来の意味→精選版 日本国語大辞典
メダカ、はじめました 昨年の6月にお迎え。。。 1日でも長く 一緒にいてほしい。
パンデミックのように、 社会が大きくかき混ぜられるような出来事が起こると、 浮いていたものが沈み、 沈んでいたものが浮き上がるものなのだ。。。 と、歴史学者が話していた。 本当だなと思う。 冷淡な嗤いの中、 沈殿していた清らかなものたちが浮き上がり、 この世界で生きるすべての命を、 優しく包み込み、 幸福を形づくっていくことを。。。
春の入り口に立った今日。 冬の横顔をすこし振り返ってみる。 少し笑って、深く悲しむ。 かすかな幸せと、濃密な絶望。 あちらこちらに散らばった、 無関心と死んだ心。 この道のりの先にある扉を、 開けてみたいとは思えない。。。
今日は節分。 久しぶりに巻き寿司を手作り 中には卵焼き、きぬさや、かんぴょう、しいたけ、 そして、自家製・桜でんぶ。 巻き寿司というと、祖母のことを思い出す。 すし飯を冷やす、団扇の乾いた音と桔梗の模様。 しいたけを煮る、甘じょっぱい香り。 寿司を巻く、ふわふわとした小さな手。 遠い記憶だけれど、 年を経るごとに、 近くなってくるような気がする。。。
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