水鳥とたい焼き
散歩をしていると、 菜の花が咲いていた。 池には、いろんな種類の水鳥が浮かんでいる。 私の祖父は75歳で退職した後、 冬になると水鳥を見るために、 ほぼ毎日、近くの池に双眼鏡を持って出かけていた。 道すがら寄ったコンビニで買ってきてくれた、お土産のたい焼き。 毎回、たい焼きなので、その頃は正直うんざりしていたが、 今になると、その甘すぎる餡の味が、 年々、淡くなってゆく祖父の記憶と共に、 とても愛おしい。 ホオジロガモの後ろ姿を見送ると、 春の訪れを感じる。 もうすぐ、..
2024/02/26 22:30