建築のその不自由さと、建築のその不自由さこそ建築の最大の強度であることについて。
1996年。上京して建築の勉強を始めた頃。当時はコンピューターやインターネットが一般的に普及し始めた時期で、自由な世界をつくりだすコンピューターの可能性が実感され始めた頃でした。対して物質的な建築を、バブルの反省もあって、不自由だと感じる気分も建築界にあったような気がします。・2023年。AIはすでに文書や絵画、音楽、そして建築をも生成できるまでに進歩を遂げています。人工知能が人類の知能を超える技術的特異点、シンギュラリティの到来が言われています。・建築とは不自由なものだと思います。どんなにシステマチックなものでも、どこかで切断しないと建築にはなりません。「決める」ということは言ってしまえば、…
2023/04/29 12:25