今日ひなたにこの家の秘密の一つをおしえた。平成3年(1991年)、ジジが43歳の時建て替えたこの家の秘密である。 二歳四ヶ月の彼女は今日も早朝から階上の広いリビングを駆け回っていた。床をたたく足音が階下に響くが、不快ではない。元気だ、元気、元気である。しかしてジジは元気づく。 しかし彼女は自分が駆け回っている頭上に、もう一つ空間が重なっていることを知らない。 内壁と同じ板材で階段室の入り口に引き戸を設...
人生を真に楽しむために何をすればよいか考え実践する隠居の記録
三保小次郎はペンネームだ。このほうが余分な力が入らない。 49歳で隠居し十数年がすぎた。楽(隠居)だと決めつけないことだ。退屈はなかなか手ごわい相手、もてあます時間のなかで人生を腐らせてはいけない。 そろそろ聞こえるカウントダウン、しめくくるには早すぎて、やり直すだけの余力はまだありそうだ。考えてみよう、実践してみよう、残る人生を真に楽しむために何をすればよいか。
2025年6月
今日ひなたにこの家の秘密の一つをおしえた。平成3年(1991年)、ジジが43歳の時建て替えたこの家の秘密である。 二歳四ヶ月の彼女は今日も早朝から階上の広いリビングを駆け回っていた。床をたたく足音が階下に響くが、不快ではない。元気だ、元気、元気である。しかしてジジは元気づく。 しかし彼女は自分が駆け回っている頭上に、もう一つ空間が重なっていることを知らない。 内壁と同じ板材で階段室の入り口に引き戸を設...
週明け、診察が詰まっていたから、早朝に血液検査を済ませる。そそくさと新しくできた西館の脳神経内科へ向かうが、それでも予約の時間を過ぎていた。「リバーロキサバン剤15mg、今後は血液内科から処方してもらってください」 もう来なくていいってことだ。ひどい船酔いのような状態から、後遺症もなく、脳梗塞はおさまっていた。治ったわけではなく、今の状態で落ち着いているということだろう。 本館二階の血液内科へ向かう...
大谷投手が一番・投手でパドレス戦に先発しました。663日ぶりの投球でした。160キロを超えるツーシームを投げています。 さてFacebookの進化のなかで、ブログのメディアに占める地位は低下し続け、日記帳のような古くさい使い方しか想像できなくなりました。 ブログを書く意欲は急速に低下し、使わなくなっています。私が再び使う意欲をかきたてられたのは、孫の誕生でした。ブログ「2,100年、喜寿をむかえた孫の世界」を描い...
読書タイムは少々辛いところがある。揺れるのである。 電車の中で読書するのは私立中学校への通学で身についた癖なので、今でも車中は書斎の一部だ。降車してからの揺れは一層著しいのだか、やめられない。 ユヴァル・ノア・ハラリ『NEXUS 情報の人類史 上: 人間のネットワーク』はきつかった。上巻を読み切るのがやっとだった。 なぜだろうと考察してみた。 この本の判型は、四六判よりもやや大きめの13.7cm×19.5cmだ。1ペ...
脳梗塞を発症して55日を過ぎた。ユヴァル・ノア・ハラリ『NEXUS 情報の人類史 上 人間のネットワーク』はどうにか読み切ったが、下巻へ進むのはためらわれた。きついのである。軽い本を読みながら、ブログを書けるようになったからだいぶ回復したのだとは思う。本調子ではない。 直後四年五ヶ月にわたる多発性骨髄腫の治療が中断された。抗がん剤治療の再開がどうなるか一番の心配事である。 治療の経緯を記しておきたい。 2...
脳梗塞を発症した。 七十七をむかえ二ヶ月ほど過ぎた日の夜半であった。リビングで寝そべってテレビを見ていた。ニュース番組は半ばまで進むが、取り立てて関心のある話題もない。早々にテレビのスイッチを切り、寝床へ行こうと思う。立ち上がろうとしたが、全身が左右に揺れ、立っていられない。水中に漬けられた水草が、水流に揺さぶれているような感覚であった。自分の意思ではどうにもならない、体の異変を感じていた。「こ...
2025年6月
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今日ひなたにこの家の秘密の一つをおしえた。平成3年(1991年)、ジジが43歳の時建て替えたこの家の秘密である。 二歳四ヶ月の彼女は今日も早朝から階上の広いリビングを駆け回っていた。床をたたく足音が階下に響くが、不快ではない。元気だ、元気、元気である。しかしてジジは元気づく。 しかし彼女は自分が駆け回っている頭上に、もう一つ空間が重なっていることを知らない。 内壁と同じ板材で階段室の入り口に引き戸を設...
週明け、診察が詰まっていたから、早朝に血液検査を済ませる。そそくさと新しくできた西館の脳神経内科へ向かうが、それでも予約の時間を過ぎていた。「リバーロキサバン剤15mg、今後は血液内科から処方してもらってください」 もう来なくていいってことだ。ひどい船酔いのような状態から、後遺症もなく、脳梗塞はおさまっていた。治ったわけではなく、今の状態で落ち着いているということだろう。 本館二階の血液内科へ向かう...
大谷投手が一番・投手でパドレス戦に先発しました。663日ぶりの投球でした。160キロを超えるツーシームを投げています。 さてFacebookの進化のなかで、ブログのメディアに占める地位は低下し続け、日記帳のような古くさい使い方しか想像できなくなりました。 ブログを書く意欲は急速に低下し、使わなくなっています。私が再び使う意欲をかきたてられたのは、孫の誕生でした。ブログ「2,100年、喜寿をむかえた孫の世界」を描い...
読書タイムは少々辛いところがある。揺れるのである。 電車の中で読書するのは私立中学校への通学で身についた癖なので、今でも車中は書斎の一部だ。降車してからの揺れは一層著しいのだか、やめられない。 ユヴァル・ノア・ハラリ『NEXUS 情報の人類史 上: 人間のネットワーク』はきつかった。上巻を読み切るのがやっとだった。 なぜだろうと考察してみた。 この本の判型は、四六判よりもやや大きめの13.7cm×19.5cmだ。1ペ...
脳梗塞を発症して55日を過ぎた。ユヴァル・ノア・ハラリ『NEXUS 情報の人類史 上 人間のネットワーク』はどうにか読み切ったが、下巻へ進むのはためらわれた。きついのである。軽い本を読みながら、ブログを書けるようになったからだいぶ回復したのだとは思う。本調子ではない。 直後四年五ヶ月にわたる多発性骨髄腫の治療が中断された。抗がん剤治療の再開がどうなるか一番の心配事である。 治療の経緯を記しておきたい。 2...
脳梗塞を発症した。 七十七をむかえ二ヶ月ほど過ぎた日の夜半であった。リビングで寝そべってテレビを見ていた。ニュース番組は半ばまで進むが、取り立てて関心のある話題もない。早々にテレビのスイッチを切り、寝床へ行こうと思う。立ち上がろうとしたが、全身が左右に揺れ、立っていられない。水中に漬けられた水草が、水流に揺さぶれているような感覚であった。自分の意思ではどうにもならない、体の異変を感じていた。「こ...
近藤義郎が「考古資料はもともと沈黙資料であることを特徴とする」と冒頭で述べているのは、『前方後円墳の時代』である。彼が重視したのは発掘であった。徹底した発掘である。 発掘された沈黙資料に口を割らせるのは何か。 かつて考古学は寡黙な人骨を前に、精緻な目視による比較で立ち向かった。 今は人骨から直ちにDNAが解析され、その出自を語らせる。 何も語らなかった人骨を一気に饒舌へと導いているのはDNA解析、ゲノ...
孫二歳の誕生日から間もなくして、77歳、喜寿をむかえた。「ひなが喜寿をむかえるのは2,100年だな」足し算で75年を加算すればたやすくはじき出された。2,100年、このキリのいい数字になんだか戸惑った。「見えないね」「見えない」ぼくたちの思考はそこで止まったが、AIの手助けを借りることにした。たとえばこんな予測が返ってきた。“国連の2024年版の「世界人口推計」は日本の人口について、2100年に5000万人減少し、7700万人...
残高が尽き、資金の推移を確認するため、PayPay銀行の取引明細照会(普通預金)をダウンロードした。 期間は、2023/10/01~2025/03/10である。 約18ヶ月になる。 毎週競馬を欠かしていないから、計算上18ヶ月で78週、すなわち78回競馬を楽しんだ。 大まかに記録をたどってみる。 2023/10/15に30,000円入金し、座高140円と合計し、30,140円となる。 これはもっぱら競馬資金に充てるために設けた口座であるが、短期で水疱に...
ウクライナでの戦争では、戦場を日々数千台のドローン(無人航空機)が飛び交っている。総額500ドル以下で調達できるごく小型で安価なFPV(FirstPersonView=一人称視点)ドローンが戦場を支配している。 タブレット端末で地図を確認し誘導する兵士の隣で、もう1人の兵士がコントローラーとヘッドセットを使ってドローンを操縦する。ゲームの世界観そのままに戦場では人が死ぬ。ウクライナの、ロシアの若者が死んでいく。...
自転車を捨てて二十五年、自動車は7年になる。これは秘訣とは言わないだろう。が、結果歩かざるをえない状況をつくった。 コンビニ行く(程度の事)のに自転車や自動車を使わないこと、使えないことにしたのは来月喜寿になる老人に歩くチャンスを与えた。 コンビニ行くのがそんなに面倒かと思うが、習慣ははなはだしい強制力をもっている。 意志などといういい加減なものに頼らない。 体を使わないチャンスを排除する。 運...
主治医のH医師にお酒のことを聞いたことがある。「二時間」と、単語だけいった。 抗がん剤を三週間服用し、二週間休む。 3週間ー2週間サイクルの抗がん剤治療だ。 抗がん剤治療期間であっも、夕食後薬を服用し、二時間経過すればお酒を飲んでもよろしい。 それが「二時間」だ。 K大学病院のがん診療センターで、外来のがん化学療法をはじめて五年目。 五、六十床並列された治療用ベットにある患者がどんなガンであるか...
「ジジ、バナナおいしかった?」 明らかに彼女は問いかけていた。おうむ返しではなかった。 旭ヶ丘東公園で、土管のトンネルをくぐり、ブランコにゆれ、高めの滑り台を楽しんだ孫のひなと、帰宅してやや大きめのバナナを半分ずつ分け合った。 その後10分ほど私の書斎で遊んでいたその時だった。 繰り返しではない。彼女が私に問いかけたのである。今月24日に二歳をむかえる孫のとうとつな質問に面食らいながらも、孫バカジジの...
ジャニー喜多川も中居も気持ち悪いが、それが報道されるなかで一貫して絶対的沈黙を保ち、悠然として「自己愛の対象」を一途に守り続けるジャニーズファンが一番気持ちが悪い。 嵐、Snow Man、King & Prince、なにわ男子・・・の合計であるスタートエンターテイメント[旧ジャニーズグループ]の会員数は、1月25日現在14,587,100人に達したと言われている。 五百とも千人とも言われるジャニー喜多川の被害者は彼女...
新卒の値打ちって何だろう。 新人を育成して戦力とする。そのためのドラフトと変わらない。 採用し、打てるようになるまで、投げられるようになるまで育成する。 そもそも手垢がついてない素材性に価値があった。企業の方でも長期的見通しが効いた時代背景があった。新卒の需要はその魅力とともに続いてきた。 その新卒にいくら払うか。 私が大学に入学した昭和42年頃(1967年)、中大(法学部)の年間授業料は6万円だっ...
1970年(昭和45年)就職、それから10年足らずのサラリーマン生活で、愛読したのは日刊ゲンダイでした。当時は駅売りタブロイド紙はオレンジの夕刊フジだけでしたが、購入したという記憶はありません。 日刊ゲンダイの方は脱サラ後も駅まで買いに行き、あるいはコンビニで買い求め、今でも毎日購読しています。1975年(昭和50年)10月27日創刊とありますから、かれこれ五十年近い愛読者です。夕刊フジはフジサンケイグループの...
森永さんがすい臓がんのステージ4を公表したのは、2023年末であった。ガン死の呪縛の中で「威風堂々」と生き抜いたと思う。「威風堂々」は権威主義的で馴染まないとは思ったが、彼の魂を率直に感じるならばそれ以外に表現できない。彼は思う存分裸の自分を貫いた。 以来彼の動向は常に気に留めてきた。ガンにおいて彼は後輩であるが、多くを教わった。 2020年末に多発性骨髄腫を発症、高齢のため寛解をのぞめる骨髄移植はかな...
「日枝 久」を目にするのはひさびさだ。まだ生きていたんだという思いに、不快感情が一気におおいかぶさってきた。堀江貴文、日枝久、20年前のフジテレビ買収激闘。 因縁があった。ブログで堀江貴文氏を擁護、支援した。このブログの前に、抹消した前身ブログだ。 20070317日記には次のように記している。“カテゴリー「ライブドア疑獄」には、20のブログがおさめられている。 そのなかの「ホリエモンが殺された、ニート奴隷化...
長男はバツイチでチャンスはあったが生かせなかった。次男は友達は多いが、そのどこにも女っ気はない。後期高齢者に近づいていたが、じじになるチャンスは来なかった。 老人ジョークは決まっていた。半ば以上孫には恵まれないものと思っていた。そう、運命的なものと考えた。「息子がダメだから、俺が孫つくっちゃおうかな。」「それってお孫さんじゃないですよ」 長男は四十半ばを過ぎた。このまま老人は坦々とフェードアウト...
「ムラのなかにあるマチ」と言ったか、「マチのなかにあるムラ」と言ったか。その人は京都をそんな風に表現した。 はじめて京都にいったのが昭和四十七年、駅前の旅館案内所であっせんしてもらった旅館に泊まった。渡月橋を渡った先にあった。寒さにあたって風邪をひいた。赤十字病院にお世話になった。そこが三十三間堂の前だと気づいたのは、数十年たってからだった。 その時の心象から、軒を連ねた屋根屋根に降りそそぐ雪を描...
「今日は体調が思わしくない」 で、この症状は加齢によるものか、抱えている病の症状か。 老と病とが渾然一体となって、分別できない。 とりわけ化学療法(抗がん剤治療)が長いので、さらに見分けがつかなくなった。 2021年手帳を見ると、新型コロナの流行下ようやくK大学病院に入院できたのは年明けの1月15日であった。 化学療法はこの日から始まった。 現在3週-2週サイクルを単位に数えると36クールになる。 化学療...
宝塚記念(GⅠ)が終わった。次のGⅠ(9月29日、スプリンターズ・ステークス)まで競馬はお休みだ〈個人休業〉。GⅠはかろうじてスポーツの推理を許すが、それ以下のレースはただ博打。毎年「生産」される競走馬は年間約7000頭、勝てない馬は生き残れない。殺処分相当となる。それでも乗馬、ホースセラピー、教育、観光等で3%程度は供用されるそうだが、他はペットフード原料だ。宝塚は428kgの小兵ブローザホーンが重馬場の京都競...
寺山修司に会ったのは一度きりだ。1968か、9年だと思う。中大自治会が講演によんだ。当時評判をよんだ『書を捨てよ、町に出よう』をめぐって催された。階段式の小講堂はまばらだったと思う。図書館にこもり司法試験のための「書」を虫のように咀嚼していた一部の学生を除き、書に食らいついていた学生がいただろうか。「書を捨てよ、町に出よう」とは如何にも挑発的なアジテーションであった。「質疑応答」⁉︎で僕は彼に食って...
岸田を引きずりおろして済むだろうか。過半数の掌握が権力を形成する。国家権力だ。自公では権力は掌握できない。維を取り込む。足らなければ国を抱き込む。これが最終シナリオになる。過半に向けゴキブリが群がる。ゴキブリも過半に群がれば権力になる。これを駆除するのは、一票、たった一票をどう行使するかだ。...
借りて金持ちになった。いっときだった。その時代は、バブルと命名されている。生島ヒロシさんが、十億ばかりの借金を返済するのに、できるだけ負担を軽くできるよう、せっせと繰上げ返済したと語っていた。返済は月五、六百万だったという。数億だったが、返済期間が違うためだろう、私もピークの返済額は月五百万、年間六千万、日割りにすると17万円だった。本業は行き詰まっていた。借金で増やした土地を売り返済を急ぎ、共済で...
子供のころ、銭湯には大人の身長大で大顔の重々しい体重計があった。 裸になり、それに乗るのが楽しみだった。 人の数倍の「大顔」には太い針があって、大きく左右に揺れて、やがてに止まる。 すなわちこれが体重だ。 体重計がデジタルになって、つまらなくなった。 ゆれて止まる動作が消えてしまったからだ。 デジタルはアナログの揺れを消し去った。 天秤(balance)を知っているだろうか。 一方に重り(分銅)を乗せ...
「ぶった斬ってやる、表へ出ろ」 総務局長室に日本刀が置いてあったかどうか、覚えていない。 後になって彼が著名な日本刀鑑定家であると聞かされた。 相手は一等級、こちらは四年目の六等級何号俸かのペイペイである。 どうして局長室で怒鳴られるハメになったか。 五十年も前の話である。 自治労の末端支部の執行委員、合理化対策部長だった。 電子計算課キーパンチャーの職業病(頸肩腕症候群)に対する労働環境改善闘...
六人目の容疑者が逮捕された。 事件は解決に向かっているように見える。 が、逮捕者が六人である、ここに宝島夫妻殺人事件の最大の特徴が現れている。 これは宝島夫妻殺人事件のブログ第三弾である。 推論に推論を重ね楽しんでいるのだから、信憑性は当てにならない。 殺人である、最も知られてはならない犯罪である。「秘匿(ひとく)」を持って旨とすべしである。 知られてはならないのだから、関係者が多いほど、モレが...
このブログは「宝島夫妻殺人事件」の追記である。 「宝島夫妻殺人事件」は特殊詐欺犯罪の応用事例である、という仮説に立って考察している。 犯罪は、以下の時系列をたどるものと信じられている。 とりわけ警察、刑法(構成要件)は時系列思考にがんじがらめだ。 すなわち、以下の解明によって、犯罪を暴くことが出来ると想定しているのである。 すなわち、動機→計画→準備→実行→始末である。 矢印は因果関係を表している。...
宝島夫婦殺人事件が特徴的なのは、特殊詐欺(オレオレ詐欺)特有の手法を殺人事件に適用している点です。 特殊詐欺は手口から10種類に分類されています。 けれど、その犯行手法はたった一つです。 犯罪を構成するパーツが分割・分業され、全ての過程が指示者によって一元管理されている点です。 それぞれのパーツを構成する人物たちは、犯罪のシナリオ(=全体像)を知らない。 パーツそれぞれの相互関係・人間関係・役割も...
わずかな段差がこわい。 つまずくのは決まって数センチの、あるかないかの段差だ。 骨がもろくなっているらしく、注意しないといけない。 それに、腰の痛みが続いていて、時として歩くことがつらくなる。 駅へ向かう道で、流れに付いていけないのでへこむが、これが常態となった。 同輩が歩いているが、いつの間にか並でいる。 まして置いていかれる感覚には馴染めなかった。「若者は加速度がある。」 そんな感覚にはなれ...
3月4日、大谷のホームランのように日経平均が四万円を超え、ぶっ飛んだのは驚きでした。1,989年大納会で付けた日経平均38,915円は、日本のピーク、それは歴史的な天井に思えていたからです。分厚い天井が撃ち抜かれました。見ている方の感触としては、するすると抜けていったように感じます。前後して、金、プラチナ、銀も爆上がりです。他方インバウンドで日本の行楽地が外国人で埋め尽くされ、大活況です。小田急一本...
4/9羽鳥慎一モーニングショーで「日本は被災自治体主導に限界」と題し、次のフリップが掲げられていた。「災害対策基本法で市区町村が避難所開設の主体となっているため全国1741市区町村で1741通りの避難所のあり方が存在している」以前から公的機関においてデジタル化が進まないのはなぜか、そんな疑問がくすぶっていた。避難所開設と、デジタル化に通底した問題が横たわっている。「全国1741市区町村で1741通り」がキーワードに...
欲が出る。もっと若くなりたい。もっと健康になりたい。そう現代人は普通に思う。しかしこれはある種「病気」だと指摘したい。「病気」という表現は筆者の過剰な解釈であるが、現代を読み解くキーワードでもある。その格好の事例として、「紅麹」健康被害事件の背景を考えてみたい。悪玉コレステロールが増え続けると動脈硬化や脳梗塞を引き起こすリスクが高まるから、下げたい。こうした欲求から、悪玉コレステロールを下げる、小...
駅にはホームドアもない貧相で危険な駅ですが、駅周辺には三つのタワーマンションが林立しています。グランタワー小田急相模原ル・ソレイユステーションスカイタワー小田急相模原リビオタワー小田急相模原レジデンスタワーマンションの建設に伴って目立って激変したのはカサや小さな子供を吹き飛ばすビル風で、それ以外にこの街にどんな変化が起きたのか。実ははっきりしません。この町に明らかな影響を与えているのは、背後に古く...
電車のシートに座り込んだ。 周りを見渡せば、六、七割の乗客がマスクをつけている。 左前方のシートは全員がつけている。 ノン・マスクで思わずバッグを探るが、あるはずもなかった。 もうすっかり卒業気分でいた。 たまの交通機関で世間相場を知らされる。 現状にむしろ衝撃であった。 コロナ時代を経て何かが変わった、ようだ。 マスク回避の三割にいる自分の不明を思い知らされた。 僕には、根拠なき現実肯定感が根...
かってアメリカは、テレビドラマのなかに広がっていた。『パパは何でも知っている』『奥さまは魔女』『ザ・ルーシー・ショー』『名犬リンチンチン』・・・。初めて実物のアメリカに出会ったのは、基地の街に引っ越して来た1962年(昭和37年)のことだ。五、六メートルはあるフェンスの網目を通して広々としたアメリカが眼前に広がっていた。空が抜けているし、芝生はどこまでも広がっていて、それは次の駅まで伸びていた。広さは59...
ひたすら考える。これがなかなか出来ない。自分の場合は、本に過度に依存する。実態は、自分の代わりに読書に考えてもらっている感じだ。考えると言いながら、終始外からの情報に頼る。自分以外は頼らず、外からの情報を突き放して、一人考える時間は極めて少ない。とりわけネットが最悪で、スマホはこれを24時間拡大した。情報を遮断しないと、自分で考えることにはできないと思うようになった。一瞬ごとに借り物の思考が自分の考...
2月27日以降、千葉県周辺では1800回を超える有感地震が連続して発生している。 だからといって、これからさらに何が起きるのか、予測することはできない。 多少疑心暗鬼になるのだが、それも地震「自身」のなりゆき次第だ。 広く聞かされてきたのは南海トラフ地震、首都直下型地震、富士山噴火等々だ。 しかしながら、こうして広く流布されてきた「科学的予測」に反し、直近三十年間において日本国・日本国民は「科学的...
晩年父はカブを乗り回していた。 イクラを入れた餌箱をぶら下げ、近くの相模川へ鮎釣りにでかけて行った。 ビクいっぱいになった鮎をご近所に配るのが、楽しみだった。 そんな父も若い頃はどうだ。 金網で囲った空間でシェパードを飼い、アルバムの中には、ハーレーダビットソンにまたがる父の革ジャン姿が残されてある。 3月で七十六、父の晩年に達する。 昨年白内障手術(水晶体再建術)以降、メガネのいらない生活を満...