突然ダブルデート

ダブルデートというものが、あるじゃないですか。この世に存在するじゃないですか。街などでそういうふうな4人を見かけたりすれば、私などは「ああ、犬に食われてほしい…

「午前、部屋の外でも中でもない場所にて」

ベランダに出る。ベランダ用のつっかけが一応は用意してあるのだが、私は室内用のスリッパを履いたままである。一緒に暮らしはじめたころ、これについて嫁と私は議論を…

「一平の崇高、あるいは後輩としての嫁」

やきそばが、いやに進歩を遂げている。朝だ。まぎれもなく。やはり、土日の朝食はカップやきそばに限る。基本は「一平ちゃん」（本当は「さん」づけで呼びたい）なのだ…

ジンクスの適用、うそ、おおげさ、まぎらわしい。

隊長がすぐれない、というか、体調がすぐれなくって、ところで隊長がすぐれなかったら問題だね。空は、それなりにあたたかいのか、いや、まだまだ冬の仏頂面がぶらり、ぶ…

2月、すべてが知らん間の話

あけましておめでとうございました。2012年ですか、平成24年ですか。偶数というのは簡単に割り切れてしまいそうで、数としてのおもしろみはない気がしますが、年と…

かわいそうなトップコートの、それはただただ暗い夜

すくなくとも心身にとっては毒と思える仕事を終えた私が、なにを求めてドラッグストアへ向かったかというと、“トップコート”である。そう、トップコート。あのトップコ…

あほいうもんがあほの休日

平日はあほみたいに忙しい。休日はあほみたいに暇だ。私はあほだ。あほ言うもんがあほなのやから、あほ言うた私はやっぱりあほだ。あほみたいに暇な休日に、なにをあほの…

「ハゲおっさんのくそ予言」

ホームはそこにいる人の数と無関係に、ひっそりと静まり返っていた。みんなもう話すことに飽きているのだ。いい加減、われわれは話しすぎた。もうそろそろ口をつぐんでも…

「とんかつの畜生とゲロの先祖」

私たちはこれから私の部屋に帰って、能天気なとんかつの畜生（まさに畜生だねそれは）を食べるわけで、そのためには私たちは二人とも、私の部屋に入る必要がある。問1：…

「消えたおっさんと昔のゲロの話」

と、突然「変なとこ入った！ は、変なとこ入った！」とおっさんは気管から来る悶絶をはじめ、「おごっ、ほっ、ごごべべべ……ほごっ……れ、レースってのは、つまり、ぬ…