もうひとつのDARKER THAN BLACK 名も無き偵察者 連載中!是非ごらんになってください。
契約者と人類の未来を変えた事件 トーキョーエクスプロージョン 時を同じくして繰り広げられる もうひとつのDARKER THAN BLACK 名も無き偵察者 連載中
【告知】DARKER THAN BLACK 名も無き偵察者 公開中!
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「あとがき」というものに何を書けばよいのかわからないのですが、書きたいことはあるので書かせていただきます。 まずは一言。 本当にごめんなさい。 読んでいただいた方には、この場を借りて謝らなくてはならないことがたくさんと自覚しています。 はじめに更新のこと。 「毎週月曜日...
また血を吐いた。どす黒く変色した床に、また赤が重ねられる。 これが最後かもしれないな。 逆流する体液は、徐々に量を減らしていく。 消化器系でも呼吸器系でも、体中の血を搾り出す前にはその機能を停止させるだろう。 その時が、文字通り最期。 吉平は、仰向けで白目...
ラーゲルレーヴが片手を握る。それを吉平は、焦点の定まらない目で見上げる。 果して、自分の選択は正しかったのだろうか? 例えば、今目前で自分にとどめを刺そうとしているこの人物の言葉を鵜呑みにし、綾瀬さんの説得を続けていたら。 例えば、あの時目前で起きた惨...
二度目のノックで、聞き慣れた声が返ってきた。見込み通りだったにもかかわらず、吉平は少なからず後悔の念を覚えた。各教室や研究室とは違い、廊下には空調の設備がない。生温い空気の中で、吉平はじっと目の前のドアが開くのを待った。じんわりと汗ばんだ掌が、長い筒状の袋を握り締めた...
縦横4 m 四方の密室。中心には、部屋の面積の半分を占領するかのように据えられた、ふたつの長机。入口から見て左右の壁を覆い隠す本棚。その中を余すことなく埋め尽くす無数の分厚い書籍。奥の壁には、唯一設けられた窓、そして作業用の机と椅子が一式。日中はそこから眩しい程の日射...
吉平が去ると、ナックル家には元の静けさが戻った。置き去りにされた器は冷たくなり、倒れたコップから零れた水がカウンターを伝い、床を濡らす。入口の引き戸は開け放たれたままで、そこから夕暮れの生温かい空気がじん...
3限以降の授業を全てサボり、俺は先生の研究室に向かった。 「きっと君を庇ったのでしょう」 それが先生の見解だった。昨夜の事件を目撃されていたことを見抜き、その上で俺を巻き込まないよう白を切ったのだと言...
「どなたですか?」 予想していた以上に、声は自然に出た。彼は一瞬キョトンとしたけれど、困ったような笑顔を浮かべて、また話し掛けてくる。 「綾瀬さんも、そういう冗談言うんだね。ちょっと意外かも」 内...
前にも言ったが、城東大学の図書館は読書家にとって宝の山だ。とてもじゃないが、在学中に全ての本を読み終えることなどできない。当然、それだけの本を保管するには相応の規模が必要で、煉瓦造の建物は、時代の変遷から...
10 年前、この世界は本当の空を失った。 突如として東京に出現した地獄門。その謎に満ちた領域と時を同じくして現れた偽りの星と、契約者と呼ばれる異能者達。契約者は何の前触れもなく特殊能力を有するように...
人間が死ぬ瞬間を初めて見たのは、小5の冬だった。 同居していた祖母が心筋梗塞で倒れたのは、その年の最低気温を記録した日の朝。既に登校していた俺は、一時間目の授業中に校内放送で呼び出され、父親の運転する...
綾瀬青葉とミカ・ヤンソン―――吉平の思い人と友人が、対峙している。吉平は声を掛けようとして、しかし挙げかけた右手を下した。2人を取り巻く空間が、尋常ならざる雰囲気を孕んでいたからだ。吉平は急いで講義棟の陰に身を隠すと、密かに状況を盗み見た。 2人は向かい合っていながら、見...
今日という日もあと2時間弱で終わるという頃、俺はまだ大学にいた。構内には、俺の他に人の姿はない。それはそうだ。この時間の学生による立ち入りは、本来であれば禁止されている。教職員だって、もうとっくに帰宅しているはずだ。 部活が終わり、大学近くの定食屋で先輩に夕食をご馳走にな...
最後に涙を流したのは、一体いつだったのだろう。 最後に心を踊らせたのは、一体いつだったのだろう。 最後に夢を見たのは、一体いつだったのだろう。 最後に人を信じたのは、一体いつだったのだろう。 最後に人を愛したのは、一体いつだったのだろう。 初めて人を殺した...
学食を後にした俺は、ひとり図書館に向かった。 本を読むのは、幼い頃から好きだった。きっかけは多くの読書家の例に洩れず、就寝前の読み聞かせだった。母親によって紡がれる世界に毎晩心奪われては、時にワクワク、時にハラハラと、まるで物語の主人公になったような気分を味わった。や...
「しっかし、今日もずいぶんな見惚れっぷりでしたなあ」 「うるせえよ。お前のせいで大恥かいちまったじゃねえか」 ゼミが終わり、俺とミカは学食にいた。昼時には座席が足りなくなるほどごった返すここも、3時前ともなると人影はまばらだ。勉強をする者、おしゃべりを楽しむ者、サーク...
俺、平塚吉平は城東大学文学部の2年生である。ゼミでは西洋史、特に文学の歴史について学んでいる。 そして今まさに、そのゼミの最中である。 教室内には長机がコの字に配置され、 20 人弱の学生達がぐるりと座っている。 教室の前方、俺から見て左手にある黒板で、長い靴下を穿いた少...
住宅地の一画にある小さなラーメン屋。店内にはカウンター席しかなく、 10 人も入れば満席になってしまう。と言っても、この店を利用するようになってからの数ヶ月間、満席になっているところなど見たことがないのだが。 従業員は中年一歩手前の主人だけ。なんでも、主人は昔ホウムラン軒とか...
ガタガタガタガタ…… その夜、老婆は風が窓を叩く音で目を覚ました。途切れることなく続く、小刻みで激しい音。まるで誰かが窓枠を掴み、力任せに揺さぶっているかのようだ。 体を起こし左手にある窓に目を向ける。閉められたカーテンに、人影は映っていない。まあ、ここは2階なので当たり...
ユニット名 火打石 シナリオ担当 水無月 ジュン カナ:ミナヅキー 誕生日:ゴルフ記念日 座右の銘:ポジティブ・ポジティブ・大丈夫 一言:絵が描けるようになりたい サイト管理担当 赤火 月也 誕生日:鉄道ストの日 座右の銘:ネガティブ・ネガティブ・死にた...
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