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堂宇の光影 https://blog.goo.ne.jp/tattsu-yassy

奈良,京都,大阪を中心に訪れた古寺・名刹の堂塔写真を毎日1枚ずつupしています。

仏教建築の美しさに轢かれ諸寺・諸塔を巡っています。千年を超える国宝,重文から近年建立のものまで,薀蓄は最小限度で,ただ観て秀麗さに感動できる堂塔を御高覧いただければ幸いです。

tattsu-yassy
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大阪府
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神奈川県
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2009/10/26

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  • 金剛三昧院,善福院,根来寺

    和歌山県内の国宝堂塔を3箇所金剛三昧院は,金剛峰寺のすぐ近くにあります。鎌倉時代初期,源頼朝の菩提のため北条政子の発願によって建立されました。多宝塔は1223年(貞応2年)の建立で石山寺に次いで日本で2番目に古い塔です。善福院は和歌山市から国道42号線を南下しJR海南駅を過ぎたあたりにあります。境内には国宝の釈迦堂のみですが,鎌倉時代1327年建立の禅宗様式を代表するものです。根来寺は岩出市から県道63号線を大阪府に向かって北上したところにあります。その歴史は平安時代末期,空海以来の学僧,覚鑁(かくばん)に始まり,室町時代には一大宗教都市を形成し,戦国時代は織田,豊臣,徳川と友好,敵対と様々に関連しています。大塔は1547年の竣工で,幅15m,高さ40mあって国内最大の多宝塔です。金剛三昧院,善福院,根来寺

  • 高野山金剛峯寺

    高野山は周囲を1,000m級の山々に囲まれ100ヶ寺以上の寺院が密集する宗教都市で,2004年世界遺産に登録されています。空海が嵯峨天皇から高野山の地を賜ったのは816年(弘仁7年)のことで在世中に完成した堂宇はわずかでした。その後,白河上皇,鳥羽上皇といった皇室,藤原道長,北条政子といった時の有力者の庇護を受け伽藍は最盛を迎えます。見るべき堂塔は数多く,また,四季を通じて様々な様相を見せてくれますが,今回はこの三枚を選んでみました。根本大塔1937年(昭和12年)空海入定1,100年を記念して再建東塔1984年の再建不動堂(国宝)鎌倉時代初期の1197年ころの建立高野山金剛峯寺

  • 紀三井寺,長保寺,道成寺

    奈良県南部から和歌山県内に入ってみます。紀三井寺和歌山市から国道42号線を南下し,JR紀三井寺駅から200数段の石段を上っていくと海の眺めもよい境内に至ります。写真の多宝塔は室町時代中期1449年(文安6年)の建立で,楼門,鐘楼とともに国の重文指定を受けています。長保寺国道42号線を海南市から有田市に向けて下っていくと,途中に長保寺があります。ここは鎌倉時代から南北朝時代に建立された本堂,多宝塔,大門があり,また,紀州藩主徳川家歴代の墓所があります。伽藍を構成する門,塔,堂の三つが国宝指定されているのは法隆寺と長保寺だけです。道成寺さらに国道42号線を御坊まで進むと「安珍清姫伝説」で有名な道成寺に至ります。境内は,発掘調査により奈良時代には金堂,講堂、塔,回廊などがあったことが確認されており,現在の本堂,三重塔...紀三井寺,長保寺,道成寺

  • 當麻寺,久米寺

    古代,奈良県西部にある二上山は日が沈む地であり,また,大和と河内を結ぶ交通の要所でした。この地に西方極楽浄土の様子を表した「当麻曼荼羅」の信仰と,中将姫伝説で知られる古寺,當麻寺があります。平安時代末期建立の本堂(曼荼羅堂・国宝)とともに奈良・平安初期建立の2基の三重塔(東塔・西塔)があり,近世以前建立の東西両塔が残る日本唯一の寺としても知られています。久米寺は,畝傍山の南方にあって,橿原市神宮からもほど近いところにあります。開基は聖徳太子の弟,来目皇子)といわれ「扶桑略記」や「今昔物語」では久米仙人により創建されたと伝えられています。写真の多宝塔(重文)は,1659年(万治2年)京都・仁和寺から移築されたもので,桃山様式を残したものです。當麻寺,久米寺

  • 明日香から五條へ(談山神社・岡寺・栄山寺)

    明日香周辺はただ歩くだけでも心が浄われる感じがします。飛鳥寺,橘寺など伝来当時の仏教遺跡もイマジネーションを刺激してくれます。岡寺天武天皇の子,草壁皇子の住んだ岡宮の跡に義淵僧正が創建したとされる寺院で西国三十三箇所第7番札所となっています。談山神社名は藤原鎌足と中大兄皇子がこの多武峰にて大化改新の談合を行ったことに由来するもので,神仏分離以前は多武峯妙楽寺といわれていました。木造十三重塔はわが国でここだけです。栄山寺五條市から吉野川の流れに沿った道は実に気持ちのよいツーリングができます。その途中に奈良時代,藤原不比等の長子である武智麻呂によって創建された栄山寺があります。境内は古寺の名にふさわしい情緒があり,そこに国宝指定の角堂があります。明日香から五條へ(談山神社・岡寺・栄山寺)

  • 新緑の室生寺

    奈良桜井市から国道165号線を東進し,途中から室生川の流れに沿って山間を走ると室生寺に至ります。室生寺はほとんどの堂塔が国宝,重文に指定されているだけでなく,山岳寺院ならではの四季折々の情景が素晴らしく,土門拳,入江泰吉といった著名な写真家が秀作を残しています。写真は初夏のものですが住まいさえ近ければ何度でも足を運んでみたい寺院です。五重塔金堂本堂(灌頂堂)新緑の室生寺

  • 新薬師寺・円成寺・長谷寺

    東大寺から南に下り,春日大社二の鳥居の南方に新薬師寺はあります。奈良時代,光明皇后が夫聖武天皇の病気平癒のため建てたもので,現在の本堂は,当時の他の建物の転用ですが,奈良時代の遺構として国宝指定されています。静かな時の流れを感じさせる堂と境内です。東大寺の東,柳生街道沿いに進むと,円成寺があります。写真は室町時代1468年建立の楼門と1990年再建の多宝塔といった新旧の並びですが,寺院には浄土式庭園,国宝指定の春日堂白山堂,仏師運慶20代の頃の作とされる大日如来坐像など,観るべきところが多いです。奈良市中心街から国道169号線を南下し桜井から初瀬街道に入ると長谷寺があります。古くから「花の御寺」と称され,源氏物語,枕草子,更級日記などにも登場しています。国宝の本堂は京都清水寺と同じ懸造(かけづくり)で,その舞台...新薬師寺・円成寺・長谷寺

  • 元興寺・十輪院

    興福寺から南に少し下ると江戸,明治の街並みが残っており,そこに調和した落ち着いた堂宇を観ることができます。元興寺極楽坊本堂,禅室(ともに国宝)は鎌倉時代1244年(寛元2年)に改造されたものですが,本堂には飛鳥から奈良時代にかけての瓦が行基葺きという葺き方で一部残っており,また,禅室の木材には582年伐採のものがあるといわれ,いにしえに思いをはせるにうってつけです。十輪院の本堂(国宝)は,広縁の奥に蔀戸(しとみど),軒裏も板軒といった仏堂で,境内全体が鎌倉時代当時の住宅を思わせる造りです。元興寺・十輪院

  • 東大寺・夜三景

    東大寺の周辺はいつも観光・修学の人でにぎわっていますが,夜も更けて人影がなくなった頃,ライトアップされた南大門や大仏殿は,日中とはまた異なった美しく荘厳な姿をみせてくれます。池に鏡のごとく映った姿は別世界へ誘わているようで,いくら見ていても見飽きませんでした。毎年8月のお盆に開かれる万灯篭会のときの大仏殿。この法要は時季さえ許せば一押しです。東大寺・夜三景

  • 興福寺・五重塔の夕景,夜景

    興福寺五重塔は高さが約50mあり,京都・東寺に次いで二番目の高さを誇っています。近くで観れば木組の壮大さに圧倒されますが,離れて眺めると風景に溶け込んだ落ち着きを感じます。今回は夕景夜景を3枚集めてみました。奈良ホテル北側の大池越しから満月の夜(塔左中央が月)猿沢池のライトアップ興福寺・五重塔の夕景,夜景

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