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酒田市
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2009/10/17

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  • ならぬキト日記 母国語編

    スクレという安宿に入った初日のことだった。簡単な手続きで受付を済ませると、バイクから荷物を解き、それを部屋に入れた。3階までの2往復は、いくら荷物は極力少なくしているといえど、結構な労力だ。 あてがわれた部屋は4.5畳ほどの広さ。ベッドがひとつと、小さなテーブル、それにプラスチッ...

  • ならぬキト日記 登城編

    道は、いつの間にか首都に入ろうとしていたのだけど、僕はそのことに気付かずにいた。 赤道を越えた途端、なぜか死んでしまったメーターのおかげで、自分がどれだけの距離を進んだのかわからなかったのだ。あたりを見回しても、未だアンデスの山道を走っている。 (地図上ではそろそろのはずだけど)...

  • ベロシメトロは赤道を越えて vol.1

    「あぁ。それなら、北に少し行ったところだ」 窓口に立つ男は、そう言った。 中南米のいくつかの国では、一般道にもかかわらず、ところどころでPeaje(ペアヘ)という料金所がある。料金所なので、そこを通行する車両はみな一様に課金される。たとえそれが小さなバイクとあっても、例外で...

  • ベロシメトロは赤道を越えて vol.2

    オタバロは、民族色の強い村だった。三方を山に囲まれている。ILMAN、FUYAFUYA、CUICOCHA。それらの雄大な山は、村のどこからでも眺めることが出来た。中心地にあるマーケットでは、民族衣装を身にまとったオタバロ族が、所狭しと店を広げていた。どうやらこの村は、ツーリスト向...

  • 国境の町、深い谷、麗しき協会 vol.4

    今日はコロンビアで過ごす最後の夜。明日には長かったコロンビアにも終わりを告げ、エクアドルへの扉を開いているはずだ。そう思うと自然と朝も早い。しかしながら、寝ぼけまなこでバイクを取りに行くために、ホテルから駐車場まで歩かなければならないというのは、やはり面倒なことではある。 工程を...

  • 国境の町、深い谷、麗しき協会 vol.3

    朝、ベッドから抜け出したら、バイクを取りに駐車場に向かった。外に出ると、とても良い天気だった。雨の心配はない。これなら国境の町まで、問題なく走れそうだ。 荷物をまとめ、チェックアウトをする。いざ宿代を払おうとしたら、なんと代金はUSドルでもいいよ、と言ってくれた。 (あれ?...

  • 国境の町、深い谷、麗しき協会 vol.2

    財布のコロンビア・ペソが、もう底をつきかけていた。実は、サン・アグスティンに居る時点で、すでに赤信号は灯っていた。だけど、山奥の小さな町では両替レートがすこぶる悪く、手持ちのUSドルを両替をしようとはとても思えなかった。日増し薄くなる財布に不安は感じたが、僕は見ないふりをした。あ...

  • 国境の町、深い谷、麗しき協会 vol.1

    サン・アグスティンを出た日、僕はバイクの上で激しく後悔していた。 (なぜだ?なぜこんな日に出発してしまったのだろう) やはりというべきか。降りだした雨は、僕の期待とは裏腹に次第に強さを増していった。それは山越えのダートをぬかるみへと変えただけでなく、体温まで容赦なく奪っていく。体...

  • 今度はいつ戻ってくるの? vol.3

    サン・アグスティンには4泊した。そのうち、雨の降らない日は1度もなかった。 1日中降りっぱなし、ということもなかったけれど、薄日が射しこみ、ぼちぼちやんだかな?と思うと、気まぐれにまた降りだす、そんな降り方をした。 雨が降るということは、必然的に宿で過ごす時間が長くなる。広...

  • 今度はいつ戻ってくるの? vol.2

    客引きに捕まったのは、いつぶりだろうか。 サン・アグスティンに到着し、サレントで教えてもらったエル・マコという宿を探そうとしていた時、ふいに一人の客引きに声をかけられた。バイクにまたがった客引きだった。 (客引き?なんか久しぶりだな) 僕が移動中に立ち寄る田舎町で、客引きに遭遇す...

  • 今度はいつ戻ってくるの? vol.1

    宿近くの小路を右に折れると、それはすでにダートだった。路端の小さな看板に、イバゲ106㎞とあった。 サレントを出た日、僕はアンデスの奥深くを走っていた。それは、地図にさえ載っていない道だった。通る車は、見当たらない。道の状態も、良くない。スピードがまったく出せなかったが、おかげで...

  • サウンド オブ サレント vol.4

    サレントで、ひとりの日本人と出会った。サレントに到着して2日目のことだった。 その日は朝から小雨がぱらつくあいにくの空模様で、サレントでメインの観光としていたココラ渓谷へはまた改めてかな?なんて、宿で暇を持て余していた。オーナーのフェルナンドに声をかけられたのは、そんなときだっ...

  • サウンド オブ サレント vol.3

    ココラ渓谷は、サレントのハイライトと言える。 言えるのだけど、実のところボゴタで聞かされるまで、僕はまったくその存在を知らなかった。どうやら最近のツーリストの間では、その渓谷が人気らしい。それは、どちらかといえば知らない僕の方が恥ずかしい、そんな感じだった。 「ていうか、そもそも...

  • サウンド オブ サレント vol.2

    サレントには、わりと早い時間に到着できた。国道29号から30分ほど山道を走った先に、それはあった。落ち着いた雰囲気の小さな町で、周りには山しかない。不便な場所であるのに、コーヒーの産地として、またココラ渓谷という景勝地があるため、近年訪れる観光客は多いという。 町に入ると、協会の...

  • サウンド オブ サレント vol.1

    思いがけずボゴタで野外フェスに参加した僕。人生初の野外フェスが、まさかコロンビアとは思いもよらなかったが、それも旅の魅力のひとつということか。 入場口ではアメリカの入国審査よろしく、靴の中までも調べられるという厳重なセキュリティーチェックを余儀なくされたにもかかわらず、会場内で...

  • 永遠の秋 ~心に響く町~ vol.3

    「そろそろこの町を出るかな」 すべての荷物をバイクに積み込んだ朝。あとはレセプションでチェックアウトをするだけだった僕は、パティオのテーブルにぼんやりと座っていた。いつもならとっくに食べられるはずの朝食が、今日に限って遅れていたのだ。他の宿泊者も同じようにテーブルにつき、とりとめ...

  • 永遠の秋 ~心に響く町~ vol.2

    ボゴタではファティマという宿にベッドを取った。ドミトリーで18,000ペソ(約10ドル)。最安とは言えないが、朝食付きでこれなら安い。旧市街の好立地にあるおかげで、だいたいどこへでも歩いて行ける。スタッフも感じがよく、バイクも敷地内に入れてもらえてありがたかった。人懐こい飼い猫の...

  • 永遠の秋 ~心に響く町~ vol.1

    道は45号線だったはずなのに、標識を盲目に追っていたらいつの間にか50号線になっていた。同時にマグダレナ川沿いからは離れ、ぐんぐんとその標高を上げていく。次の目的地はボゴタ。標高は2600mもある。 道路工事がやたらと多い。どうやら崖崩れらしい。さすがのコロンビアも、道路状況...

  • ラ・ドラダ

    メデジンを出発した日、僕はラ・ドラダという小さな町にいた。セントロ(町の中心地)にある安宿に腰を下ろしたときには、もう18時近くになっていて、暗くなる前になんとか間に合ったという感じ。アンデスの山道はアップダウンが多く、小さな排気量のバイクでは走るのが大変というのはあったけど、そ...

  • 彩りの街 vol.3

    メデジン到着2日目にして体調を崩し、その後3日間を寝て過ごしてしまったのの、それ以外はきちんと旅行者として正しい行動をしていたように思う。 いつものように、街のあちこちを散歩した。メデジンは一年を通して気候がよいので、日々の散歩がとても気持ち良かったのを覚えている。 夜はパ...

  • 彩りの街 vol.2

    お久しぶり過ぎるブログです。 アメリカ大陸縦断旅から帰国して早2年が過ぎようとしています。え?もう!?光陰矢の如し。時間は無情にも過ぎ去ります。だけどブログはすっかりコロンビアで立ち止まったまま。 旅の日々が懐かしい思い出になりつつある今日この頃。当時の日記やら写真を見ながら...

  • 彩りの街 vol.1

    メデジンは、さすがコロンビア第二の都市だけあった。 街に向かってバイクを走らせると、ぐんと迫り来るような印象を受ける。両方を山に囲まれた谷間に街があるからかもしれない。中心地は谷底に密集しているが、それを取り囲むよう両の山肌には赤レンガの家々が所狭しと並べられていた。谷のずっと...

  • エル・ドラド vol.4

    道はしばらくカウア川に沿って進んだ。 最高に気分が良かった。 バイクに乗りながら、鼻歌さえ自然と出るほどだった。天気は上々だったし、Tシャツ1枚でも十分な気温だったし、川を横目に眺めながら走ることができた。もちろんそれらは気持ちよく走るための大きな要因だ。いつもなら。だけど、...

  • エル・ドラド vol.3

    ひとしきり子供たちと遊んで部屋に戻った僕は、宿に併設されたレストランに足を向けた。 カルタヘナで両替したペソがかなり乏しくなっていたので今晩はおとなしく部屋でパスタでも茹でようかとも思ったのだけど、すっかり腹ペコだったからそれも億劫になってしまったのだ。といっても明日の事もある...

  • エル・ドラド vol.2

    メデジンを出たその日、どこか適当な場所で野宿でもしようかと思いつつ、結局街外れに宿を確保した僕は、翌朝の青い空に今日も暑くなることを期待しながらバイクにまたがった。 昨日の夕方は散々だった。朝から走り出してずっと雲ひとつない空を見ることが出来たから、適当な場所を見つけて適当に野宿...

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