「日本では、『鍼』は鍼灸師の専門分野」という記事において、理学療法士が鍼を使うことに対する懸念を書きました。驚くほどこの記事に反応がありました。その中に、理学療法士がドライニードル(鍼)を使うことで「鍼灸の認知と価値が社会に広がる」という意見もありま
ツボに愛された鍼灸師クリ助の仕事日記。鍼灸師としての喜びや悩みを隠さずに記します。
ツボをこよなく愛し、鍼灸を語り始める止まらない。ある時、日本古来の活法(かっぽう)に影響を受け、活法の「動きの理論」を加えた鍼術、整動鍼にたどり着く。群馬の鍼灸院(養気院)で臨床を行いながら、東京の鍼灸院(カポス)を経営。セミナー活動も活発に行い、群馬と東京を往復する日々を送っている。
はじめによく「根本治療」という言葉を目にします。対となる言葉は「対症療法」です。もちろん、誰だって根本治療の方がいいと思いますよね。根本的に解決しておけば、再発の心配もいらないですから。対症療法はその場しのぎですから、その場はよくても解決していないの
セミナーより論文や出版の方が大事という意見を見たSNSにて、新しく体系化した技術は講習会よりも論文や書籍が先ではないか、という意見を見ました。誰に向けられた意見かわかりませんが、「整動鍼」という体系化したものをセミナーで広めている立場として思うところがあ
今回は鍼灸師の英語学習について書いてみようと思います。鍼灸師の英語なんて必要ないと言ってしまえばそれまでで、できなくても鍼灸師として生きていくことはできます。一番大切なのは、鍼灸の確かな技術です。私は海外で講師をしたことがありますので、そのときの経験
鍼灸師はコミュニケーションが極めて重要です。異論がある人はすくないのではないでしょうか。患者さんもしっかり話を聞いてくれる鍼灸師の方が安心できると思います。こうしたコミュニケーションの重要性は鍼灸師側もかなり意識していますし、話題になることが多いです。
私の技術に対するモットーは再現性です。そんなの当たり前じゃないかと思われるかもしれませんが、ここに至るまで長い試行錯誤や葛藤があったのです。説明するには学生時代まで遡る必要があります。できるだけ簡潔に書きますのでお付き合いください。ツボは曖
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「日本では、『鍼』は鍼灸師の専門分野」という記事において、理学療法士が鍼を使うことに対する懸念を書きました。驚くほどこの記事に反応がありました。その中に、理学療法士がドライニードル(鍼)を使うことで「鍼灸の認知と価値が社会に広がる」という意見もありま
興味深い意見と出会いました。それは理学療法士の先生が書いた「理学療法士が鍼を使うのが世界的な流れなので日本でもそのようにした方が患者さんの利益になるのでは?」という意見です。この意見の冒頭に「日本の鍼灸師の先生方を批判した記事ではありません。」と断りが
目標は何店舗?鍼灸院を開業する鍼灸師は、そのゴールをどこに置いているのだろうか。なぜ、こんなことを書くのかと言うと、「クリ助さんの目標ってなんですか?」と聞かれることもあるからです。11年前、品川に2院目の鍼灸院(カポス)を開業したとき「目標は何店舗で
特別ではない側の気持ち鍼灸院を経営する立場として気をつけていることの一つに「公平に対応する」があります。患者さんはそれぞれ症状が異なりますし、感受性も異なります。ですから、施術を画一的にすることはできません。使うツボは違いますし、鍼の数もそれぞれです。
今回は、私が行っている取り組みについて紹介します。足底筋膜炎の治療は忘れるくらい前から行っているのですが、特別に思い始めたのは1年位前からです。「足底筋膜炎」と診断された人が、鍼治療でたちどころに改善していく様子を見ているうちに、この成果を埋もれさせてはい
鍼灸師の悲劇こんにちは。氷河期世代の鍼灸師、クリ助です。悲劇というのはそこではなくて鍼灸師という名称がそもそも悲劇を生んでいるという話です。いったいどういうことか、ほとんどの人が心当たりがないと思いますのできちんと説明します。鍼灸師の人も、鍼灸師でな
骨盤矯正はなぜ悪役になるのか?先日、仙腸関節に関するセミナーを開催しました。仙腸関節といえば骨盤にある関節で、骨盤といえば「骨盤の歪み」がよく話題になります。つまり、仙腸関節を学ぶことで、骨盤の歪みを正しく認識することができます。「骨盤の歪み」は、世
本日のコミュニケーション セミナーにご参加のみなさま、ありがとうございました!本日のレポートは改めてします。 pic.twitter.com/WGf7iH786o— 整動協会@鍼灸師のための臨床研究会 (@seido_office) June 30, 2024 テツ先生6月30日、松浦哲也先生(以下、テツ先生)との
失敗は誰だって怖い昨日、鍼灸師のための英語レッスン「AcuEigo(アキュエイゴ)」をセラピストイングリッシュの宮口一誠先生と共同開催しました。うちのチームもレッスンに参加し、英語力の向上にかなり役立ちました。仮に英語がある程度できても鍼灸の現場にふさわしい
はじめに私が臨床でもっとも気をつけていることは息の仕方です。とても重視しているのにこれまで一度もこのことに触れてこなかったかもしれません。理由は単純です。私が呼吸の専門家ではないからです。呼吸法を専門的に学んだわけではありません。ただ、ずっと気をつけて
鍼灸師にしかできない仕事もともと鍼灸の起源は医療です。今でもその一翼を担ってはいますが、居心地の悪いポジションにあるように思います。少なくとも私はそう感じていて、医療系国家免許でありながらもスッキリしきれません。医師や医療施設との連携を推し進めている
食べていけるかどうかは卒後3年以内に決まってしまう現実鍼灸師になって20年以上が経つ私ですが、鍼灸学校の在学中にあることに気がついたことがあります。それは、患者さんが多い鍼灸師は最初から人気だったということです。20年経った今でも同じように思っているので、
今月は、NHKで立て続けに鍼灸の特集がありました。私は20年以上鍼灸の世界にいますが、こんなことは初めてです。【あなたが変わるトリセツショー ツボのトリセツ】始まったね。#ツボのトリセツ pic.twitter.com/UUdHN9efQx— クリ助@鍼灸師 (@kuri_suke) May 16, 2024
ツボと動きの関係私は、ツボと動きの関係に注目して臨床を行っています。既にご存じの方もいらっしゃると思いますが、得られた知見を「整動鍼」と名付けて体系化に取り組んでいます。ツボで動きが整うことは、私が体系化する前から経験のある鍼灸師であれば知っていたは
はじめによく「根本治療」という言葉を目にします。対となる言葉は「対症療法」です。もちろん、誰だって根本治療の方がいいと思いますよね。根本的に解決しておけば、再発の心配もいらないですから。対症療法はその場しのぎですから、その場はよくても解決していないの
セミナーより論文や出版の方が大事という意見を見たSNSにて、新しく体系化した技術は講習会よりも論文や書籍が先ではないか、という意見を見ました。誰に向けられた意見かわかりませんが、「整動鍼」という体系化したものをセミナーで広めている立場として思うところがあ
今回は鍼灸師の英語学習について書いてみようと思います。鍼灸師の英語なんて必要ないと言ってしまえばそれまでで、できなくても鍼灸師として生きていくことはできます。一番大切なのは、鍼灸の確かな技術です。私は海外で講師をしたことがありますので、そのときの経験
鍼灸師はコミュニケーションが極めて重要です。異論がある人はすくないのではないでしょうか。患者さんもしっかり話を聞いてくれる鍼灸師の方が安心できると思います。こうしたコミュニケーションの重要性は鍼灸師側もかなり意識していますし、話題になることが多いです。
私の技術に対するモットーは再現性です。そんなの当たり前じゃないかと思われるかもしれませんが、ここに至るまで長い試行錯誤や葛藤があったのです。説明するには学生時代まで遡る必要があります。できるだけ簡潔に書きますのでお付き合いください。ツボは曖
今回は、上手い鍼灸師とそうでない鍼灸師はどこが違うのかという話です。私が上手さを追求してきたなかで、どこに着目しているのか、どういうことを上手いと思っているのかという話です。人によって何ができることを上手いと考えるかは違うので、私なりに意識して取り組ん
本日のコミュニケーション セミナーにご参加のみなさま、ありがとうございました!本日のレポートは改めてします。 pic.twitter.com/WGf7iH786o— 整動協会@鍼灸師のための臨床研究会 (@seido_office) June 30, 2024 テツ先生6月30日、松浦哲也先生(以下、テツ先生)との
失敗は誰だって怖い昨日、鍼灸師のための英語レッスン「AcuEigo(アキュエイゴ)」をセラピストイングリッシュの宮口一誠先生と共同開催しました。うちのチームもレッスンに参加し、英語力の向上にかなり役立ちました。仮に英語がある程度できても鍼灸の現場にふさわしい
はじめに私が臨床でもっとも気をつけていることは息の仕方です。とても重視しているのにこれまで一度もこのことに触れてこなかったかもしれません。理由は単純です。私が呼吸の専門家ではないからです。呼吸法を専門的に学んだわけではありません。ただ、ずっと気をつけて
鍼灸師にしかできない仕事もともと鍼灸の起源は医療です。今でもその一翼を担ってはいますが、居心地の悪いポジションにあるように思います。少なくとも私はそう感じていて、医療系国家免許でありながらもスッキリしきれません。医師や医療施設との連携を推し進めている
食べていけるかどうかは卒後3年以内に決まってしまう現実鍼灸師になって20年以上が経つ私ですが、鍼灸学校の在学中にあることに気がついたことがあります。それは、患者さんが多い鍼灸師は最初から人気だったということです。20年経った今でも同じように思っているので、
今月は、NHKで立て続けに鍼灸の特集がありました。私は20年以上鍼灸の世界にいますが、こんなことは初めてです。【あなたが変わるトリセツショー ツボのトリセツ】始まったね。#ツボのトリセツ pic.twitter.com/UUdHN9efQx— クリ助@鍼灸師 (@kuri_suke) May 16, 2024
ツボと動きの関係私は、ツボと動きの関係に注目して臨床を行っています。既にご存じの方もいらっしゃると思いますが、得られた知見を「整動鍼」と名付けて体系化に取り組んでいます。ツボで動きが整うことは、私が体系化する前から経験のある鍼灸師であれば知っていたは
はじめによく「根本治療」という言葉を目にします。対となる言葉は「対症療法」です。もちろん、誰だって根本治療の方がいいと思いますよね。根本的に解決しておけば、再発の心配もいらないですから。対症療法はその場しのぎですから、その場はよくても解決していないの
セミナーより論文や出版の方が大事という意見を見たSNSにて、新しく体系化した技術は講習会よりも論文や書籍が先ではないか、という意見を見ました。誰に向けられた意見かわかりませんが、「整動鍼」という体系化したものをセミナーで広めている立場として思うところがあ
今回は鍼灸師の英語学習について書いてみようと思います。鍼灸師の英語なんて必要ないと言ってしまえばそれまでで、できなくても鍼灸師として生きていくことはできます。一番大切なのは、鍼灸の確かな技術です。私は海外で講師をしたことがありますので、そのときの経験
鍼灸師はコミュニケーションが極めて重要です。異論がある人はすくないのではないでしょうか。患者さんもしっかり話を聞いてくれる鍼灸師の方が安心できると思います。こうしたコミュニケーションの重要性は鍼灸師側もかなり意識していますし、話題になることが多いです。
私の技術に対するモットーは再現性です。そんなの当たり前じゃないかと思われるかもしれませんが、ここに至るまで長い試行錯誤や葛藤があったのです。説明するには学生時代まで遡る必要があります。できるだけ簡潔に書きますのでお付き合いください。ツボは曖
今回は、上手い鍼灸師とそうでない鍼灸師はどこが違うのかという話です。私が上手さを追求してきたなかで、どこに着目しているのか、どういうことを上手いと思っているのかという話です。人によって何ができることを上手いと考えるかは違うので、私なりに意識して取り組ん
疲労回復力を高める鍼灸師をやっていると、鍼灸の疲労回復効果がすさまじいと感じます。鍼灸は「自然回復力を高める」と表現されることもありますが、私個人の感覚では「疲労回復力を高める」の方がしっくりきます。鍼灸の効果というものは疲労回復に集約されるのではない