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  • 勘三郎、團十郎の死に考える

    歌舞伎ファンにとって勘三郎、團十郎の死は驚き以上に悲しい。これは新歌舞伎座建設に絡んだ人身御供にちがいない。突拍子もない独り善がりな考えに辿り着いた。かの有名なトロイ戦争、ギリシアの総大将アガメムノンがタウリスの港で我が娘イピゲネイアを神に捧げて、ようやくトロイへ船出した。10年後、ギリシアはトロイを滅亡させ、武将らはそれぞれ帰郷するが…枝から枝へ物語りが繋がれていく。気の遠くなるような遠い過去の神話、伝承、悲劇。ぐぐっと胸えぐられるような迫力。松竹は吉田五十八の歌舞伎座を老朽化と言って簡単に壊した…。歌舞伎座取壊しの際、歌舞伎役者と建物を護り続けていた地霊・歌舞伎の神は怒ったのかも知れない。祈りも足りなかったのかも知れない。怒りの神は何人もの役者の命を犠牲に要求したのか。歌舞伎界の船出は、このような重たい犠牲...勘三郎、團十郎の死に考える

  • 大根入り納豆

    叔母とついつい思い出話に花が咲いた。むかし祖母のつくる定番おかずに納豆の中に大根を入れたものがあった。そういえば母も同じものを食卓に出していた。と、昔の食卓風景を一気に思い出した。大根を千切りにする。お塩を振って水分をしっかりとしぼる。それを納豆と混ぜて食べる。いたって素朴。納豆のネバネバが少しなくなり食べやすい。ただ大根のしぼりがゆるいと水っぽくて、ちょっと美味しさが損なわれる。祖母も母もいなくなり、こんな納豆の食べ方も忘れていた。冷蔵庫の奥に置き去り大根があったので、早速納豆に混ぜて食べた。ご飯を掻きこむような食べ方になるけれど、思い出入りで美味しい。大根入り納豆、受け継がれて、復活。大根入り納豆

  • 記憶よ語れ!「昭和のくらし博物館」見学

    築62年になる小泉家住宅は登録文化財「昭和のくらし博物館」と名を変え、建築当初からの姿をそのまま留めている。東急池上線久が原駅から徒歩8分の場所に建つ小泉家は鉤の手に曲がった細い私道の行き止まりにある。玄関、台所、階段、部屋など、すべてが小さく狭くて、いとおしくもあるが、当時の日本人サイズだったのだろう。同じように私もあまり不自由も感ぜず暮らしていた。特に子供時代など二階への狭くて急な階段でも、すごい勢いで上がり下がりしたし、階段の途中に座り本を読んだり、遊び場にしていたものだ。貧しくとも家族あり、茶の間あり、縁側あり、家庭菜園する庭あり、日当り良好であれば…。過ぎし日々、昭和の日々、庶民の暮らし、みんな懸命。深く感じるものが去来した。ノスタルジーかも知れないが…いや、案外そうでないかも知れない。小泉家見学は小...記憶よ語れ!「昭和のくらし博物館」見学

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