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花のたより☆山のふみ これぞ農高! https://blog.goo.ne.jp/baru3k2000/

青森の珠玉の自然に囲まれた小さな高校「名久井農業高校」を紹介!農業高校ってすごい!

農業高校生ってこんな贅沢な学習をしているんだ!おそらく、みなさんの思っているイメージとは良い意味で違っているはず!毎日更新しています。

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2009/05/06

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  • ただいま妄想中!

    この日の課題研究も土肥実験室。みんなで何やら話し合ったり、用紙に書き込んでいます。実は現在、フローラが夢中で取り組んでいるのはビジネスプラン作り。環境研究チームがなぜ?と思われるでしょうが秋にビジネスプランを考えながら頭の体操を楽しむのは10年以上続いているフローラの活動スタイルなのです。なぜなら「高校ベンチャー」を合言葉に結成された初代フローラ。研究成果などを応用して新しいビジネスを妄想するという先輩たちの遊びがすっかり定着しているのです。今年は男女6名。6名で考えては誰かがお客様になってしまうので2チームに分けて競うことにしました。好きなもの同士で自由にグループを作ろうと呼びかけましたがやはり出来上がったのは、男子チームと女子チームの2つ。お年頃なのでしょうか、気兼ねなく話せるのは同性の方がいいと思ったよう...ただいま妄想中!

  • 初めての取材依頼?

    こちらはビジネスプランに取り組む女子チーム。ホワイトボードにサービスや商品の流れ、それに対するお金の動きなどを図にして書き出しています。システムを考える場合、まずはこのように図にすることが大切。頭で考えたビジネスの仕組みに破綻がないか、矛盾がないかを探ることができるからです。大きなホワイトボードに2チームがそれぞれ自由に書き込みながら議論するのを見るのは、とても頼もしく感じます。完成はもう少し先ですが、今から期待をしています。さてそんなフローラハンターズに地元の水関係の団体から取材依頼が届きました。実は昨年、青少年の水の研究で世界チャンプとなったトレジャーハンターズを取材された方で、その後、どんな取り組みをしているのか広く皆さんに紹介したいというのです。そこで現在の取り組みの様子を伝えたところ、ぜひ取材したいと...初めての取材依頼?

  • ついに捉えた

    フローラハンターズにはJr.出身の女子メンバーがいます。彼女は昨年の1年生の時から、研修生として環境班で研究をしています。そのため今年から始まった課題研究なのに、彼女はすでに2年目。キャリアとしては3年生と同じなのです。さてそんな彼女が取り組んでいるのは乾燥地での塩害抑制研究。しかしここは北国青森。塩害が発生している様子は目にすることができません。目にするのは地表に何やら塩の結晶のようなものが染み出してきた写真だけです。彼女は、かつて先輩が大学の先生から教わった塩害土壌の作り方にしたがって再現。その土を大きな容器に充填し、地下にわずかな灌水をしながらガラス温室に設置して塩類集積が起きるかどうか、また自分のアイデアで抑制できるかどうかを試しました。その結果、彼女にとっては想定どおりの結果が現れて手応えを感じたよう...ついに捉えた

  • 産地ならではの贅沢

    昨年、世界グランプリを受賞したトレジャーハンターズにはいろいろなところから取材依頼がきました。嬉しいことなので快く受けましたが、時々、お土産を持参してくださる方がいらっしゃいました。これはその時にいただいたもの。青森県産の果汁100%のリンゴジュースです。青森県人同士で県産加工品の消費拡大を促進していると考えるとなんだか微笑ましいことですが、ここで注目したいのはジュースの中身。まずジョナゴールドと品種名が書かれています。一般にリンゴジュースは、さまざまな品種のミックスですがリンゴ王国ともなると単一品種のジュースが楽しめるのです。品種によって甘いタイプ、酸味の強いタイプなどジュースの味がはっきり違うのでとても楽しいものです。次に注目するところは「ストレート果汁」という表示。果汁100%のジュースはスーパーマーケッ...産地ならではの贅沢

  • ラストチャンス

    4月から活動を開始した新生環境班フローラハンターズ。1学期の約4ヶ月間は、とにかくデータの収集に全集中してきました。しかし夏になるとボランティアの大会や先日行われた発表会に参加するため、発表練習などに進路変更。そんな大会も一段落した今、実験室を見回すと実験に用いた試験区がそのまま放置されているではありませんか。そろそろ片付けなければなりません。でもこのまま撤去してはもったいない。貧乏性なので最後にもう一回だけ測定してみることにしました。なぜなら同じ状況を再現するとしたら、また半年もかかるから。まずまずの成果が確認できた7月末。あれから約2ヶ月経ったのでもしかしたら現在はデータが変わったかもしれません。不要と思えば不要な調査ですが、チャンスと捉えればラストタイミングです。これは測定している様子。みんなが机で分業し...ラストチャンス

  • ブドウの話のはずが

    フローラハンターズがベースキャンプとして利用している馴化温室。その隣には壁の一部がコンクリートという特殊な大型ガラス温室が建っています。この二つの温室の間に、ご覧のような果樹が植えられています。おそらくブドウではないでしょうか。しかしまだ実をつけたところを見たことがありません。8月後半から土肥実験室で課題研究を行っているのでもしかしたら見逃したかもしれません。名農の第1農場は果樹園。夏はモモ、8月下旬からはブドウ、9月は早生リンゴ。そして10月は中旬から下旬になると中生、晩生のリンゴ主力品種の収穫が始まってきます。11月は初雪が降ってもおかしくない季節。雪の中で収穫される風景も時には目にします。かつてチームフローラフォトニクスは収穫まで袋で果実を覆い真白なリンゴを作って、日本中の注目を浴びたものです。チームが考...ブドウの話のはずが

  • もったいない

    見事な秋晴れ。松の木がきれいです。よく見ると木の間から麗峰名久井岳も顔を出しています。何の問題もない爽やかな秋の1日ですが、どうしても「もったいない」と感じてしまいます。なぜならば放課後のグラウンドにひとっこ一人いないのです。名農生の元気な声が聞こえてこないのです。というのはコロナの感染拡大で青森県は現在、部活動は中止。たくさん予定されていた運動部の秋季大会や全国大会予選会も軒並み中止や延期になっています。やっと自分たちの番だと張り切っていた2年生も出鼻をくじかれました。10月になると禁止も解除されると期待していますが北国では思いっきり活動できる秋は雪が降るまで。意外と短いのです。秋は文化祭があり、高校総合文化祭も開催されます。そこに延期になっていた運動部の各種大会も開催されるのでかなりタイトなスケジュールが予...もったいない

  • 秋は目元、春も目元

    職員玄関前の無人販売所。いつも美味しそうな瓶詰めが並んでいますが秋になってちょっと顔ぶれが変わっています。中には野菜のジュースなど今まで見たこともない新作も登場。いろいろなアイデアがどんどん生まれているのでしょうか。材料が自前で手に入るところが農業高校の農産加工の醍醐味。メンバーみんな楽しそうに取り組んでいるのが目に浮かびます。それにしてもいろいろなカラー。植物の持つ豊かな色合いに驚かされます。さて色といえば化粧品。一般に「春は口元、秋は目元」といわれます。これは春は口紅、秋はアイシャドーの新作が出る季節ということだそうです。しかし今はコロナ禍。素敵な春色の口紅をつけてもマスクをしていては誰も見てくれません。見えるのはいつも目元。したがってコロナ禍では「秋は目元、春も目元」という新しいキャッチフレーズができそう...秋は目元、春も目元

  • いけないバックヤード

    先日行われたオンラインによる発表会。やっとチャットではなく音声でリアルタイムにやりとりすることができました。初めての体験でしたが、思ったよりも楽しんでいたようです。さてこれは絶対見てはいけない舞台裏、バックヤードからの撮影。なんと上は制服を着ていますが、下はジャージではありませんか。実はパソコンのカメラで映し出されるのは上半身だけ。したがって下はいたってラフな姿なのです。おそらくこれはオンライン、ホームワークでは「あるある」の光景ではないでしょうか。あいにくこの日は残暑が厳しく、汗がにじんできます。エアコンのない青森県の高校。こんな姿になれるオンラインに感謝です。さて年内の学会主催の発表会はこれにて終了。次回予定している3月までしばし休止です。新生環境班は、先輩たちのようにビッグタイトル奪取とはいきませんでした...いけないバックヤード

  • 青リンゴ

    これは青リンゴのブラムリーズ・シードリング。Bradley'sSeedlingと書きます。青森県の秋はいろいろなリンゴを食べることができ楽しいのですがこのリンゴは初めての出会いです。しかし新品種どころか1809年にイギリスの農家が植えた種子から誕生した古い品種でした。この農家から土地を買い取ったのがブラムリー氏。そこで自分の名前をつけたということです。海外の青リンゴといえば、ビートルズのアップルレーベルで有名なグラニースミスという品種が思い浮かびます。しかしグラニースミスは1863年のオーストラリア生まれ。同じイギリス系とはいえ、こちらは本国で歴史も古い。日本には1990年、長野県に導入されたようですが今は青森県でも少し栽培されているんですね。200年以上も前の品種ですが、イギリスでは今も主力。いったいどんな味...青リンゴ

  • あっという間の出来事

    さてブラムリー氏の少し扁平な青いリンゴ。加熱調理してジャムやアップルペーストにすると美味しいとあります。有名なグラニースミスもアップルパイに使われます。日本でいうところの紅玉と同じだろうと推測はできますが独特な調理特性とはなんでしょう。さっそく4つ割りにして無水状態で鍋に入れ加熱してみました。するとどうでしょう。泡を吹いてきたかと思ったらあっという間に果肉が崩れていくではありませんか。これはその時の写真。潰さなくてもペーストになるのです。あとは砂糖を入れるだけで立派なジャム。これには驚きました。あとでわかったのですがサイコロ状に切って砂糖をふりかけレンジで5分。これだけでジャムができるというのです。何かと時短が重宝される日本ですが、まさにこれはぴったり。もしかしたら毎朝、できたてのジャムをパンに塗って食べるなん...あっという間の出来事

  • Good job

    収穫を迎えている名久井農業高校に嬉しいお知らせが届きました。それがこれ。JGAPの認証書です。GAPとはGoodAgriculturalPracticeの頭文字を取ったもので農林水産省では優れた農業生産工程管理とよんでいます。名農が取得したのはモモのJGAP。民間団体が定めた日本の基準をクリアしたというものです。モモは全部で26アール栽培されていますが今回の取得によって、さまざまな厳しい基準を遵守した安全安心なモモ農園に認定されたことになります。認定農場はもちろん南部町では初めて。まさに収穫の秋で県内の新聞にも先日紹介されました。この取り組みは名農の果樹園で活動している園芸科学科の生徒たちの成果。今年度いっぱいで閉科となりますが、最後に大きな仕事をしてくれました。ではこれからはどうなるのでしょう。安心してくださ...Goodjob

  • la vie en rose

    秋の薔薇が咲いています。オールドローズと呼ばれるかつてのヨーロッパのバラは初夏だけに咲く一季咲きでしたが、四季咲き性の遺伝子を持つアジアのバラと交配され、このように夏や秋も咲く品種ができました。これらの品種群をオールドローズに対してモダンローズといいます。ところで皆さんはバラといえば何色を思い浮かべますか?あるバラ園でラビアンローズ、つまり「バラ色の人生」とは何色でしょうというアンケートをとりました。その結果、赤が1位、ピンクが2位。この2色だけで全体の80%以上になったそうです。つまり「バラ色の人生」も「100万本のバラ」もみんな赤いというイメージのようです。さてこの真っ赤なバラは、四季咲き性のモダンローズ「ノックアウト」。バラにしてはかなり過激な名前ですが、病害虫に強く無農薬で栽培できることからネーミングさ...lavieenrose

  • シクラメンのかほり

    第2農場、園芸科学科のガラス温室にたくさんの鉢花が並んでいます。これは名農の園芸科学科が誇るシクラメン。価格はもちろん、とにかく品質が良いということで毎年たくさんの地域の方が名農祭でお買い求めくださいます。さて昭和の時代、「シクラメンのかほり」という歌が大ヒットしました。しかし残念ながら市販されている園芸種はほとんど香りがありません。原種には香りがあったようですが、品種改良を繰り返すうちに香りがなくなってしまったのだそうです。しかし2000年になる直前、市場に香りのあるシクラメンが登場します。品種改良は長い年月がかかる作業。歌がヒットした頃から取り組んだ成果がやっと花開いたのだそうです。そういえば名農の温室にもかつて芳香シクラメンが栽培されていました。この花たちに香りがあるかどうかはわかりませんがぜひ今年も、家...シクラメンのかほり

  • 巣篭もり家電

    コロナで巣篭もりが増えたといいます。外出自粛が続くとストレスが溜まってくるのはみんな同じ。そこでこんな家電をお勧めしたいと思います。これは家庭用の植物培養装置。水槽のようなものが3段重ねになっています。電源を入れるとライトがつき、ファンが回ります。また養液槽には金魚のエアレーション装置が入っており根に酸素を送り、根腐れを防ぎます。使い方はとても簡単。ホームセンターなどで売っているレタスや小松菜などの種子を買ってきてスポンジにまくだけ。なんと春なら1ヶ月、秋でも1ヶ月半もすれば立派に育ち収穫することができます。家庭で新鮮野菜を育てて食べる。子供だってこれなら楽しいはずです。またレンジや炊飯器と違って価格がお手頃なのも嬉しいところ。家族はもちろん一人暮らしの方も楽しいでほしいと思います。長い間チームはLEDを使った...巣篭もり家電

  • 間に合うかもしれない!

    9月も後半に入りました。4月からJr.も入れて8テーマもの研究を同時並行で行ってきた環境班もほとんどが終了し、まとめ作業。メンバーによってはもう成果を発表しています。しかし、いざまとめてみるとやり残しの実験があることに気がつきます。頑張ればあと1ヶ月あるので、幾つか追加実験はできそう。そこで現在、2つの実験の準備に入っています。これはお得意の三和土の実験。主任研究員は女子ですがいろいろ忙しいので、三和土作りに慣れている男子メンバーが代わりに準備しています。この時期はすでに今年の研究が終わった人が半数もいるのでみんなで手伝いながらチームとしてワイワイ取り組んでいます。さて先日、準備に当たっているメンバーたちの話に聞き耳を立てていると面白いことがわかりました。名農は10月中旬に生徒会と農業クラブの役員改選があるので...間に合うかもしれない!

  • 名農工務店?

    第2農場には園芸実験室と施設園芸実験室という似たような名前の実験室が2つあります。園芸実験室は昭和の時代、高台に移転した際にできた古い実験室。鉢替えなどの作業ができるよう床が土の珍しい建物で長い間、園芸科学科の本拠地となってきました。もうひとつの施設園芸実験室は、そのすぐそばにあるまだ建って7年ぐらいの新しい実験室です。こちらは農場にありながら土足厳禁。ちょっと面倒ですが靴を履き替えて入るきれいな建物です。こちらは環境システム科の本拠地。中にはエアコンのついた植物工場のような栽培室があります。土を相手にする園芸科学科、水耕栽培を扱う環境システム科。同じ農業でもスタイルの違いが実験室にもあらわれています。さてこれは施設園芸実験室の玄関脇にある可愛らしい花壇。花が終わってしまったので、花壇の作りがよくわかります。な...名農工務店?

  • チームストレッサー?

    可愛い水耕栽培装置で元気に育っているのは大葉。正しい植物名はシソ。これは緑の通称「青シソ」です。現在、フローラハンターズとJr.はそれぞれ別な方法で野菜にストレスを与え、ポリフェノールなどを強化した機能性野菜を栽培する技術開発に取り組んでいます。実はこの手の研究はチームの十八番。先代のチームフローラフォトニクスは結成まもなくブルーベリー並みにポリフェノールを含んだ食用菊やレタスなどを栽培法を工夫して作りし、みんなをびっくりさせました。その方法はLED。青色、赤色、さらにはUVライトが彼らの武器でした。チーム名のフォトニクスとはこの研究スタイルからつけた愛称です。しかし現在のフローラハンターズは違います。2年生は貧乏ゆすり、Jr.は氷風呂というバラエティー番組にも出てきそうな方法でストレスを与えているのです。スト...チームストレッサー?

  • ゆっくりだけときれい!

    環境システム科の2年生が栽培しているハツカダイコン。8月下旬に播種しましたが、無事に発芽。やっと間引きできる大きさに育ってきました。彼らは5月にも1度育てていますが、それに比べると秋は気温が低いので生育がとてもゆっくりです。しかし秋の栽培の良いところもあります。葉をご覧ください。虫が食べた穴がまったくありません。寒いので害虫がほとんどいないのです。そのためきれいな葉になるので品質が向上し、みなさん喜んでくれるはずです。10月に入ると気温はもっと下がります。収穫まで1ヶ月というハツカダイコンですがいつ頃販売できるのでしょう。もう2週間もすれば2学期の中間考査。消費者にお届けできるのは、間違いなくそれ以降になりそうです。ゆっくりだけときれい!

  • 装置いろいろ

    これはフローラハンターズの水耕栽培装置。実験のためなので生産用の大型装置は持っていませんが、毎年のように誰かが水耕栽培をテーマにするので気がつくと根にシャワーのように養液を噴射するもの、養液槽の上に砂のように小粒の軽石を敷き詰めてそこで礫耕するものなどいろいろなタイプの栽培装置が10台ぐらいは揃っています。この装置もちょっと変わっています。一般的な家庭用の小型装置は大きな養液槽がひとつあって、そこに作物を植え付けるという単純な作りですがこれは養液槽が上段と下段の2つに分かれているのです。下段に貯めた養液をポンプで植物が植えられている上段に吸い上げ、オーバーフローした養液は穴からまた下段に戻るという仕組みです。ここは下段から送られた養液が上段に出てくる部分。小さな噴水のように溢れてきます。したがってこの装置にはエ...装置いろいろ

  • Cooling System

    Jr.が栽培を行っている小型水耕栽培装置。2台並べて栽培環境を変えて比較試験を行っています。こちらはちょっと手を加えた試験区。2本のチューブが出ています。そのチューブが繋がれているのが奥に見えるシルバーの箱。なんと観賞魚用のクーラーです。1本のチューブで養液を吸い上げクーラーに送り、中で冷えた養液をもう1本のチューブで返すという仕掛けを考えました。もちろんそんな水耕装置などありません。したがってカッターなどを使って装置に穴を開けて自作しました。養液の水温は15℃。真夏では小さな養液槽しかないこの装置では水温が上昇してしまいますが、秋になった今は思う通りの水温を維持することができます。低温ストレスを受けた野菜はポリフェノールなど抗酸化物質を合成します。地元ではハウスで栽培したホウレンソウなどを真冬の寒気に当てて機...CoolingSystem

  • みんなで飛べは怖くない?

    3人集まって何やら話しています。でも課題研究なのでトランプ遊びをしているわけではありません。実は2組に分かれてなぞなぞをしているのです。問題は学会発表での想定質問。先攻がいくつか質問して相手が答えられたら今度は後攻が質問するというルール。やりとりしている言葉や内容はとても専門的なのですがまるで楽しく遊んでいるかのようで微笑ましいものです。園芸科学科の草花班だった時代のフローラは女子ばかり。自称「最も好戦的な植物研究団」というように当時からいつもこのように質問し合いながらポスター発表の練習をしていました。その後、環境システム科に移籍すると今度は男子中心。しかし学科は違えど、この風景は変わらず継承されていきます。「これも勉強なの?」「覚えるって面白い!」いつも勉強を得意としないメンバーが多いのですが、自分で取り組ん...みんなで飛べは怖くない?

  • ちいさい秋みつけた!

    黄色の絨毯を広げたような水田。遠くには麗峰「名久井岳」。いかにも秋という南部町の風景です。これは名久井農業高校の正門付近から南側を眺めた景色。でも名農には水田がないので、すべて借景です。さて童謡「ちいさな秋みつけた」でお馴染みの詩人サトウハチローさん。嬉しいことに名農の校歌の詩も書かれています。歌のおばさんこと松田トシさんの優しいメロディーにのって一度聞いたら耳に残る童謡のような可愛い校歌は名農の自慢です。しかし今はコロナ禍。全校生徒で校歌を歌う機会も激減しています。確かめてはいませんが、もしかしたら歌えない1年生もいるかもしれません。同窓会で集まっても校歌を口ずさめないことになったらとても悲しいこと。早くみんなで歌える毎日に戻ってほしいものです。明日は中秋の名月。晴れるといいですね。ちいさい秋みつけた!

  • 秋冷にエアコン

    学校に足場が組まれています。耐震工事でもしているのでしょうか。実はエアコンの取り付け。今まで青森県では予算の関係もあり学校にエアコンなどありませんでした。暑い中、農場で汗を流しているんだから大丈夫だろうと思うかもしれませんが、さすがに30℃を超えると教室での授業は辛いもの。したがってこれの光景は画期的で、とても嬉しいことなのです。かつて北国の農業では加温や保温技術の研究が行えわれてきました。しかし今は逆。温暖化による夏場の高温をいかにして乗り切るかが重要な課題となってきました。南国原産のあのイネだって関西では高温で白化するなどの障害が発生しています。もちろん青森県でもリンゴが赤く着色しにくくなっています。最近発表されるリンゴの新品種が黄色いのはこの着色問題があるからです。特に温室は地獄。フローラの馴化温室はもち...秋冷にエアコン

  • セサミストリート

    グリーンのモコモコがたくさん並んでいます。まるでセサミストリートのキャラクターのようです。この作物は青森県特産のナガイモ。かつては全国一の生産量を誇っていましたが現在は北海道に追い抜かれてしまいました。とはいっても全国2位。至るところで目にすることができます。青森県は農業県ですが、面白いことに寒暖差の大きい日本海側の津軽地方はリンゴとお米の大産地。そしてヤマセという低温多湿の偏東風が吹く太平洋側はニンニクやナガイモの産地と分かれています。この地域が根菜類の産地になったのは地温。いくら冷たい風が吹いても地温はほぼ一定だからです。秋が深まると地上部は枯れ、キャラクターもブラウンに衣替え。小さな実が無数に着きます。これがムカゴ。ナガイモの赤ちゃんでもありますが、ムカゴご飯にもします。市販品は高値です。しかし農家は種に...セサミストリート

  • 閑古鳥が鳴いています

    今週、学会主催の高校生発表会が開催されました。チームフローラフォトニクスは2009年の結成年から学会主催のポスター発表会に参加。当時はSSHだけの世界。どこに行っても「農」という名はありませんでした。おそらく農業高校として初めて出場したチームかもしれません。その後、他の研究班にも声をかけて参加するようになりましたが一度参加すると生徒も先生もこの自由なやりとりに大はまり。発表時間がたった1秒オーバーしただけで減点され勝敗のかかっている大会では、もうこれだけで負けという農業クラブの大会とは違う醍醐味を毎年のように楽しんだものです。さて今回の発表会はオンライン。大会期間中、いろいろと質問が寄せられそれに文字で答えるというスタイルでした。ところが学会員の皆さん、忘れているんじゃないのと思うくらい指定された時間になっても...閑古鳥が鳴いています

  • 10年の命

    学校教育のバイブルといえば学習指導要領。これはその教科「農業」の解説書。よく見ると平成22年とあります。昔話ですが、かつて縁あってこの解説書作りにかかわりました。文章に込めたメッセージは「プロジェクト(研究)をしよう」。プロジェクト教育は農業高校の十八番ですが近年、栽培経験のない農業の先生が増えてきたため研究活動、つまり課題解決学習が低迷しているといいます。そんなことから各科目にプロジェクトという文言を入れてあらためて推進しようとしたのを覚えています。数年間に渡り学校の仕事をしながら毎月のように文科省で出向いては、担当科目の解説の文章や評価基準を考えるのは大変でしたがとても有意義な経験だったのを覚えています。さて学習指導要領は10年ごとに見直されます。ということは今がちょうど切り替わりの時。この解説書もまもなく...10年の命

  • 悪いことばかりじゃない

    明日から3連休。しばしお休みになります。しかしチームはまもなく2回目の学会主催の高校生研究発表会に参加します。2度目とはいえ、落ち着いてディスカッションするにはやはり練習が大切です。今日は2年生の課題研究が行われます。いつもと違い大会直前の貴重な時間。1回目の発表会で感じた課題をいくらでも修正して臨んでくれると思います。また嬉しいことに野菜研究班では同じ日に別の学会主催の発表会に出場するといいます。コロナ禍のため、かつてのようにチーム名農で発表会に参加することはできませんが今週は果樹研究班、来週は野菜研究班と静かに盛り上がっているようです。オンラインになってポスター発表会の最大の魅力である対面での意見交換はできなくなりましたが、良い点もあります。それは参加する機会が増えたこと。かつては遠く名古屋や新潟での大会に...悪いことばかりじゃない

  • 雄VS雌

    涼しげな葉はアスパラガス。こちらもまもなくすれば枯れてしまいます。しかしアスパラガスは多年草。地上部は枯れても根が生きているので来年また元気な芽を出してくれます。さてこの葉に赤い実が付いているのがわかりますか。アスパラガスは雌雄異株。つまり動物のように雄と雌がいるのです。これは実が付いているから雌株。アスパラガスは実を食べる作物ではないのでどちらでも食べますが、農家が栽培する多くは雄株です。実は出てくる芽の数が、雄株の方が多いからです。経営的には本数が多い方が出荷量が増えるので雄株を植えているようです。でも雌株にもいいところがあります。それは茎が太いところ。数は少なくても立派な芽がでるのです。たくさん食べたいけれど、太いアスパラガスもいいもの。消費者サイドから考えると「どちらでもいい」が答えかもしれません。雄VS雌

  • 修験者の秋

    秋真っ只中の名農キャンパス。緑の木々も少しずつ葉の色が褪せてきました。これは鮮やかに紅葉する前兆。赤や黄色の美しいキャンパスに変わるまでの辛抱です。そんなキャンパスを歩いているのはフローラハンターズ。温室での植え付け作業を終え、今度は校内のアジトである土肥実験室に移動しているのです。なぜなら来週は2つ目の学会主催の発表会。今回もオンラインですが口頭発表、そしてリアルタイムに質疑応答を行うスタイル。農業クラブのように発表時間を1秒でもオーバーしたら減点ということはありませんが、手短に発表する練習はしなければなりません。もちろん口頭で質疑に答える経験も初めて。緊張しないはずがありません。かつて2016年頃のフローラに、どんな場面でも緊張せずさらにまったく噛まないで発表できるという特技を持った女子がいました。そんな特...修験者の秋

  • 嫌な予感

    昨日の13寺20分頃でしょうか、ジェット機の飛ぶ音が次第に大きくなってきます。どこからか近づいているのです。しかし生憎の曇り空、飛行機の姿は確認できないだろうと思いながら北の空にできた雲の穴から青空を見ているととんでもない爆音の後に、偶然にも戦闘機が複数、西に向かって横切っていくではありませんか。この地域には米軍や自衛隊の三沢基地があります。そのため日頃からよく戦闘機は目にしますが、昨日の爆音はやけに大きく聞こえます。まさにスクランブル発進という感じなのです。そこでテレビをつけてみると菅首相がLIVEでお隣の国からミサイルが飛んできたと記者会見しています。落ちたのは日本海。まさに西の方角です。嫌な予感が当たりました。嫌な予感

  • Team Hunters

    フローラハンターズの元に何やら荷物が届きました。ずっしりと重い手応え。なんだろうと開けてみたところ素敵なトロフィーが出てきました。これは夏休みに行われたボランティアの全国大会でいただいたもの。プレートにきちんと名前が刻印されています。ここで注目したいのは「環境班Hunters」という名前です。現在の環境班のニックネームはフローラハンターズ。なぜかこのプレートにはフローラという言葉がありません。実は今回の大会での発表の半分は先輩であるトレジャーハンターズが開発した集水システムの話。自分たちの研究も半分ありますが、それだって先輩の研究をベースに発展させたもの。トレジャーハンターズと一緒に活動したことはありませんが彼らは常に隣に先輩の存在を感じながら初陣に臨んだのです。そんなことから先輩と同じハンターズという部分を抜...TeamHunters

  • 秋空の下の温室群

    このところ爽やかな毎日が続いています。ここは温室が並ぶ名久井農業高校の農場。名農の農場は1から3までナンバリングされていて、ここは第2農場と呼ばれています。右の大きなガラス温室は、かつて熱帯植物が栽培されてた特殊な施設。数十年前、初めて名農を訪れた際、この熱帯植物園を見学しましたが水田や畑という農業高校のイメージがだいぶ変わったことを覚えています。しかし園芸科学科がこの秋、閉科されることもあり現在は活用されていません。壁がガラスではなくコンクリートと石積みという珍しい作り。サクランボなどを植えて促成栽培に取り組むなど新たな活用に挑戦してはいかがでしょうか。左の小さな建物は馴化温室。バイオテクノロジーで育成した試験管育ちの植物を外環境にならすためのガラス温室ですが、ご存知の通り10数年前に当時草花班だったチームフ...秋空の下の温室群

  • Are you ready

    いよいよ本日、土壌肥料学会の高校生発表会が開催されます。コアタイムは授業後すぐ。本校からは近年、大活躍している果樹班から1チーム、フローラハンターズからはなんと4チームも出場します。大会は口頭発表だと思って最初は練習していましたが最終的にはLINCBizというアプリケーション上でチャット形式で質疑応答をするスタイル。これは初めてです。先週、まだ高校生部門は始まっていませんがアップロードした発表データにもう質問が寄せられていました。そこで担当した男子二人が先日、チャットで返信。口頭での質疑応答も慣れていませんが、どうやら文字にする方がもっと大変らしく、二人でじっくり言葉を吟味しながら選んでいました。ひとつふたつ返答するのにそんなに時間をかけていたら、いつになっても終わらないよと早い対応を促しましたが、本音ではこれ...Areyouready

  • 新旧融合

    これはいったい何でしょう。今まで見かけるたびに紹介してきましたがまたまたこの怪しい食べ物を見つけてしまいました。これは南部せんべい。青森県から岩手県の太平洋側にかけて昔から作られる小麦のせんべいです。せんべいの材料は米粉というのが日本の常識。ところが低温多湿の偏東風「ヤマセ」の吹くこの地域では冷害が多発。したがってお米があまり採れませんでした。そのため寒さに強い麦や豆など雑穀の食文化が花開きます。その独特な食のひとつがこの南部せんべいなのです。ところがこのせんべい、2枚あわせになっているのが分かりますか。そうです、赤飯を挟んでいるのです。まるでせんべいのサンドウィッチ。お米の水分を吸ってせんべいがしんなりしているのが特徴です。でも何のためにこんな不思議なものができたのでしょう。おそらくこれは農作業の休憩に食べる...新旧融合

  • 夜の花の誘惑

    少し日の暮れた野原に咲くのはマツヨイグサ。月見草という人もいますが、まったく別の植物なのでお気をつけください。鮮やかな黄色の花なので、遠くからでもすぐわかります。夕方から咲き始めるマツヨイグサ。こんな黄色なら少しぐらい薄暗くてもその存在をきちんとアピールすることができそうです。ところで夕方から咲くとはなんて変わり者でしょう。。実はマツヨイグサが誘惑しているのはチョウではなく蛾。みんながチョウやハチをあの手この手で誘う日中を避けあえて虫は少ないけれど競争相手も少ない夜に咲くとは大胆な作戦です。しかしいかに目立つ黄色の花とはいえ、虫を誘うにはちょっと弱すぎます。そこで考えたのがご馳走と香り。とにかく蜜が多いのです。触るとネバネバしているのでご注意ください。甘い香り、たっぷりのご馳走、そして艶やかな黄色い衣装。これぞ...夜の花の誘惑

  • Jr.出番です

    研究の場と発表の場を提供する約束で春からフローラハンターズのもとで研究活動に励んできたJr.。1学期は先輩と同じコマツナとレタスの栽培に挑戦しました。環境班なら研究期間が2年あるため、1年目は大胆に攻めていけますがJr.はこの1年間だけ。何としても成功体験をさせたいというのが親心。心配しましたが1学期の研究結果は上々。想定内ではありますが区の間で差があらわれ、いい感じです。しかしこれだけだとまだデータ不足。そこで先輩同様、秋の約1ヶ月間は別の野菜で試してみることになりました。チャレンジするのはホウレンソウとネギ。ホウレンソウの水耕はわかりますが、果たしてネギはどうなるのでしょう。2学期は1学期にある程度結果が出たということもあり、違い手堅く進めるだけではなく、ちょっとチャレンジする要素も加えてみました。2学期も...Jr.出番です

  • フルーツの里

    南部町は自他ともに認めるフルーツの里。春から秋まで新鮮で美味しい果物がまるでリレーでもしているかのように収穫されていきます。サクランボ、ウメ、プルーン、モモ、ブドウなどいろいろ楽しめますが現在はとうとう青森県の代名詞でもあるリンゴの収穫となっています。今店頭に並んでいるのは、つがるなどの早生種。すぐ果肉が柔なくなってしまいますが、もぎたては甘くて最高です。そして10月に入るとシナノスィートやゴールド、さらに11月になると王林や主力品種とふじへと移行していきます。青森県のリンゴ産地といえば寒暖差の大きな津軽地方。太平洋側ではヤマセが吹くため美味しいリンゴは採れません。しかしこの南部町周辺は盆地のため、県南ながら最適な環境。津軽地方に負けない美味しいリンゴが採れます。地元の産直センターでは、これからいろいろなリンゴ...フルーツの里

  • 二匹目のドジョウ

    かわいい小型の水耕栽培装置を組み立てているのはフローラハンターズの男子たち。彼らは水耕栽培装置の養液槽内で超音波を発生させるとどうなるかという研究を5月から行ってきました。その結果は予想以上。コマツナやレタスの機能性成分が増えたのです。機能性成分とは酸化ストレスに対応するために植物が合成するポリフェノールやビタミン類などをいいます。超音波がストレスとなったようでまんまと予想的中です。またこの地域では認知度も高い「寒締め栽培」との違いとその理由も合理的に説明できています。ありそうでなかった超音波栽培。水耕栽培ならでの付加価値栽培技術となりました。この結果は、来週火曜日に開催される日本土壌肥料学会で披露されますが、皆さんの反応が楽しみです。さてまもなく発表という彼らがまた超音波栽培に取り組もうとしています。実はフロ...二匹目のドジョウ

  • 空き物件!

    名久井農業高校の正門脇に設置されているサインボード。名農生の活躍を地域の皆さんに紹介する3階建の大きな横看板です。最上階はもちろん先輩トレジャーハンターズが水の国際大会で昨年世界グランプリを受賞したことを祝って掲げたもの。ちょうど1年経ちましたが。今もなお誇らしげに輝いています。続いて2階はLED信号機研究をしているというもの。こちらもフローラの提案で実現したものですが実行部隊は環境システム科の特任チーム。フローラを引き継いで立派に発展させてくれました。しかしこの取り組みは昨年で完結しており、もう取り替えなければなりません。そして1階は、残念ながら現在入居者なし。したがって事実上、3階のうち1階と2階が空いているのです。サインボードは全階埋まっているとすごい迫力ですがどこか空いていると逆に寂しく感じるものです。...空き物件!

  • 秋に実るサクランボ?

    名久井農業高校はかつて学校緑化活動で内閣総理大臣賞を受賞したこともある緑豊かな学校。たくさんの樹木があり、季節によってさまざまな花や葉色を見せてくれますがやはり嬉しいのは実のなる木。人も鳥もなぜか楽しくなります。さてここにあるのは生徒玄関前にある大きな木。よく見ると赤い実がついています。まるでサクランボのように見えますが、秋に実るサクランボなんて聞いたことがありません。それではいったい何の木でしょう。高い木なので実を手に取って見ることはできませんが地面にたくさん落ちているではありませんか。それでは近寄って見てみましょう。秋に実るサクランボ?

  • 遊び心あるな?

    地面に散らばっているたくさんの赤い実。誰かが、踏んづけないように一ヶ所に集めてくれたようですがすぐに上から落ちてくるので辺り一面赤い実です。近寄って見ると、サクランボよりも二回り以上も大きいことがわかります。触って見ると熟しているのか少し柔らかいようです。さてこの木の正体は「ヤマボウシ」。初夏に白い花を咲かせますが、初秋になるとこのような赤い実をたくさんつけてくれます。ジャムに加工することができるそうですが、さすがに落ちた実は虫がいそうで食べる気にはなりません。とはいってもヤマボウシは10m以上になる高木。実を採るには高所作業車が必要です。そんなことでもっぱら鳥たちのご馳走になっているようです。花と実を楽しめる大きな樹木を玄関脇に植えるとは移転当時、緑化活動に取り組んだ先輩方の遊び心を感じます。遊び心あるな?

  • 秋はジェットコースター

    第2農場、第3農場から校舎に向かう坂道から見上げた風景。モミジの奥に校舎が見えています。春はきれいな赤や黄色に紅葉したモミジですが夏になって緑になりました。ところが9月になってまた一部の葉の色の違いが目立ってきました。しかし一般的に紅葉が始まるのは最低気温が8℃を下回ってから。おそらくこれは、夏になっても真緑にならない葉や樹木がありそれが秋の光で紅葉のように見えているのかもしれません。さてこの地域の9月の最低気温は、平年値でみると下旬になっても約10℃。紅葉はまだ始まらない気温です。ところが10月に入ると突然変わります。なんと10月10日では2℃も下がり8℃まで下がります。さらに驚くのが10日たった10月20日には5℃、30日には4℃代まで急降下。「秋の日はつるべ落とし」とは夕暮れの早さの表現ですが、気温も同じ...秋はジェットコースター

  • 光と影

    火星の地表のような乾燥した土。そこに置かれているボタン電池のようなものは小型の温度計。春から気温を自動計測してきたデータロガーです。便利なので、ほとんどのテーマで利用され各メンバーの実験が終わるたびに回収してきましたが先週、とうとう最後のロガーが無事回収されました。ざっとデータを見てみるとびっくり。なんと夏休みの前半は、温室の気温は50℃を超えていました。温室内だから暑いのはわかっていますがいかにお盆前は猛暑だったかわかります。このロガーの持ち主である主任研究員の女子は今年シーズン2。1年生のJr.時代から取り組んできたのまだ2年生ながら貴重なデータをたくさんコレクションしています。おそらくこれらのデータは3年生にも勝るもの。お疲れ様です。ただ彼女のテーマは環境班の先輩方の方針を踏襲しているため乾燥地の開発途上...光と影

  • 新庁舎でドッキリ

    ここはできたばかりの南部町役場。新庁舎は中も広くまるで県庁かのようです。先日、庁舎の中に入っている銀行に行ってきたのですがびっくりするものを見てしまいました。壁に掲げられている大きなディスプレイ。名久井岳や馬淵川など南部町の美しい風景やサクランボなどの特産物をスライドショーで紹介しています。銀行での用事が終わり、まさに帰るためにディスプレイを横切ろうとした瞬間、想定外のものが目に飛び込んできました。名久井岳と馬淵川の風景の中に名久井農業高校の名前と一緒に「ストックホルム青少年水大賞2020グランプリ」というテロップが流れたのです。想定外のサプライズ。思わず立ち止まってしまいました。よく町長さんが名久井農業高校は「県立」ではなく「町立」だという思いで大切にしているとよくお話ししてくれますが、まさにその通りでした。...新庁舎でドッキリ

  • 頼れるのは自分だけ

    4月に活動を始めたフローラハンターズ。青少年の水の国際大会で世界グランプリと準グランプリを受賞した偉大な先輩たちの名をもらった環境班最後の研究チームです。春から冒険のジャングルをナビゲートしながらみんなで進んできましたが概ねゴールイン。次は自分たちの研究の理解をより深めたり、課題を探すための発表会参加へとステップアップします。しかしこの新しい冒険の旅についてはもうナビゲータは先導することはできません。なぜなら冒険を楽しめるのはプレーヤーだけの特権。したがってこちらは頑張れと応援したり、時折ピットインしてくる各メンバーの困りごとにアドバイスをすることしかできません。これからが冒険の本当の醍醐味。何が飛び出してくるか分からない旅なので周到な準備が必要となります。そんなことからご覧のとおり、この日もメンバーは質疑への...頼れるのは自分だけ

  • 行きたかったな北海道

    まもなく開催されるオンラインでの学会主催の発表会。先週、大会プログラムが参加するメンバーたちに届きました。学会名は日本土壌肥料学会。名農からは果樹班と環境班が挑戦します。環境班は先代のチームフローラフォトニクスがまだ草花班だった時から、何度か出場させていただいています。忘れもしないのが2011年。東日本大震災の年、当時の3年生が必死で開発したマイクロバブルを使った塩害土壌の再生技術を筑波の国際会議場で初めて披露したのを覚えています。自分たちが考案した技術が、なぜ効率的に除塩できるのかわからなかったフローラ。披露というより教わりに出かけたというのが本当の出場理由です。また草花班から環境班へと立ち位置を変えたフローラも水質浄化研究をこの大会で初披露。そういえば昨年、世界チャンプになったとレジャーハンターズも2017...行きたかったな北海道

  • 新カリキュラムは来春スタート

    環境システム科の2年生が先週播種したハツカダイコン。4日ほど経つとご覧のように発芽し始めました。夏休み明けすぐに播種することも考えましたが、あえて1週間我慢。なぜなら8月20日過ぎはまだ気温が28度ぐらいまで上がると予想したからです。ハツカダイコンの発芽適温は10〜35℃。したがって残暑でも芽は問題なく出てくるはずです。ところが生育適温は15〜25℃と意外に低いのです。せっかく発芽したハツカダイコンが気持ちよく生育してもらうためにはもう少し気温が下がってからと判断。しかし授業があるのは週2回しかありません。せっかく適温になってもその日が雨なら播種できません。天気図とにらめっこしながら1週間の天気を予想しながらD-dayを設定。そんな理由から1週間待って9月になる直前に播種したというわけです。天候に影響を受ける農...新カリキュラムは来春スタート

  • Team Junkie

    長かった調査分析も終わり、データをまとめている環境班。まとめ終わったものはメンバーによって、次々とコンクールに応募されていきます。それぞれの机を巡回してみると、ある男子メンバーは科学研究発表会にエントリー、また違う女子メンバーはビジネスプランの応募用紙を製作中。さらに一発芸のアイデアコンテストに応募しようとしているメンバーもいます。もちろんどれも内容は異なりますが、なかには原点が同じというものもあります。例えば1学期に集めたデータのほとんどはまもなく開催される2つの学会主催の発表会で披露されますがその技術を使って新しいアイデア商品を考案することができます。さらに技術を応用して新サービスというビジネス系に発展させることもできます。夏休みはボランティアの視点から披露し受賞もしました。つまり1学期に集めたお宝は「食材...TeamJunkie

  • 騙されないで

    鮮やかな青が美しいムラサキツユクサです。日本中どこでも目にすることができる植物ですが実はとんでもないペテン師なのです。それが雄しべ。植物が昆虫を招いて受粉を手伝ってもらいますがおびき寄せるのに用意するのがご馳走。つまり花粉です。ミツバチなどの主食は糖分たっぷりのハチミツ、おかずとしてミネラル豊富な花粉を食べています。したがって美味しい料理を並べて昆虫を誘うのですが花粉を大量に作るにはエネルギーが必要です。そこで省力化したいムラサキツユクサはなんとダミーの花粉を作りました。この花には飛び出た雄しべ(青丸)の他に、花の中心部に違いところにも雄しべ(赤丸)があります。ずいぶんと皿を並べたものです。でも赤丸の雄しべは、なんとなく黄色が鮮やかすぎると思いませんか。実はこれがダミー。食べられない食品サンプルです。この巧妙な...騙されないで

  • 夏の終わりの百日紅

    このところ最低気温が下がり始めています。先日は14℃。人によってはストーブが欲しくなる気温です。肌で感じるのは残暑というよりは確実に秋の訪れ。吹く風も涼しくなってきました。そんな初秋の名農のキャンパスで咲いているのが百日紅(サルスベリ)。正門から見える木は濃いピンクの花ですが生徒玄関前に咲いているのは、ご覧のような薄いピンク。最盛期は過ぎましたが、どちらも秋の青空に映えてきれいです。「苔づける百日紅や秋どなり」芥川龍之介の俳句ですが、この句の百日紅はサルスベリではなくヒャクジツコウと読ませています。「百日紅」は夏の季語、「秋どなり」も夏の季語。一般に嫌われる季重なりです。しかしどちらの季語が主役の役割かはっきりしている場合や同じ季節の季語を重ねて季節を強調させている場合は季重なりでも良いとされるそうです。ではこ...夏の終わりの百日紅

  • あの・・こんなんできましたけど

    1学期かけて集めたふろーらハンターズの貴重な測定データ。夏休みからまとめ作業に入ったおかげで、徐々にグラフになってきました。これはあるメンバーのパワーポイント。近々2つの学会主催の発表会に参加する予定ですが最初の大会は4テーマでエントリー。2回目の大会は3テーマとなります。どちらもオンラインということで、主催者からアップロードする画像の枚数に制限が課されました。どのグラフを掲載するか吟味しましたが、どうしても規定枚数におさまりません。そこで1画面に4つのグラフを入れるというちょっと窮屈な画面になってしまいました。でも皆さん、スマホではなくPCの画面でご覧になるので試してみましたが、これでも十分わかるようです。それにしても珍しいイエロー画面。なんだか興奮してきそうな色合いです。というのも環境班の4テーマとも同じよ...あの・・こんなんできましたけど

  • FLORA HUNTERS の宝物

    色とりどりですが、ちょっとくたびれたフラットファイル。これはフローラハンターズが4月から調査データを書き綴ってきたものです。たった6名のチームですが、ずいぶんあるものです。このファイルをデータ一杯にするのに、どれだけ手間と時間をかけたのでしょう。まさにお宝です。現在、彼らはこのデータをもとに研究成果を発表する予定。主催者の求める研究内容に合致させるため数あるテーマの中から選んだのは4種類。6名のメンバーが個人、もしくは二人一組でそれぞれ発表してくれます。かつて先代のチームフローラフォトニクスは、毎年秋になると紙に印刷した大きなポスターを抱えて発表会に出かけて行きました。初めてポスター発表会に参加したのは結成した2009年秋。そして2010年には1日目は明治大学で、2日目は東大でと学会主催の発表会を「はしご」した...FLORAHUNTERSの宝物

  • 期待してます

    名農の職員玄関は販売所。農場で収穫されたばかりの新鮮な果物が並びます。9月に入るとモモからブドウに主役交代。モモよりも安いので名農生も買いにきています。さてその脇にあるのがこの無人販売所。おそらくこちらは学校ではなく生物生産科の加工班が製造している商品だと思われます。この日並んでいたのはブルーベリージャムやコンポート。お洒落な容器に入っていることもあり、女子生徒が買っていきます。特徴は少量多品目。今度はどんなものが並んでいるのかと覗いてみるのが楽しく、食べても美味しい。それがリピーターの多い理由かもしれません。願わくは地域特産の果樹や野菜を使った新発想の加工品をもっと提案し、新聞などで披露してもらえると地域や農業クラブ的にも高く評価されるはずです。今後の名農生の柔軟な発想に期待したいと思います。期待してます

  • 腑に落ちる

    これは環境システム科のビジネス系の科目で使う教材。ハツカダイコンの種子です。ビジネス系の入門的学習ではまず売上と経費と利益の関係を理解しなければなりません。確かに教科書には売上、原価、固定費、変動費などいろいろな専門用語が記載されていますが、どうもピンとこないのです。そこで考えたのは実際に商品を作って売ってみること。商業高校でも同じようなことをしていますが、彼らの場合は生産できないので、もっぱら仕入れ。ところが農業高校では野菜ぐらい簡単に栽培できます。たとえそれが小規模であっても、かかる経費の項目はほぼ同じ。つまり実際に生産販売することで、何が固定費で変動費なのかなど経営の仕組みが自分たちのお金の出入りを通して、とてもよくわかるのです。「腑に落ちる」とはまさにこのことだと思います。そんなことから農業高校ならでは...腑に落ちる

  • お楽しみはこれからだ

    ハツカダイコンの生産販売を通して、経営の仕組みを学んでいる環境システム科園芸ビジネス類型。いよいよ秋の陣が始まりました。この日は天気に恵まれたので、屋外で播種。最高気温は25℃、湿気もなくとても爽やかな自然の中での作業です。1学期の夏の陣で、ほぼ種苗費などのコストはペイ。したがって秋からは売り上げがどんどん利益となっていきます。お楽しみはこれからです。さて育てるのが簡単なハツカダイコンとはいえ、育てた経験のほとんどない環境システム科の生徒たち。1学期は危なっかしい手つきで作業をしていましたが2回目となる2学期はもう慣れたもの。じょうずに土やプランターを各自で準備しては播種していました。知識として知っているのと、実際にやったことがあるのでは大違い。何事も経験が力になります。卒業までの1年半、いろいろなものに挑戦し...お楽しみはこれからだ

  • ポイントは「鳥の目」

    長年、ビジネスプラン作りに挑戦してきた研究チーム。ユニークなプランをたくさん発表してきました。評価はともかく、記憶に残っているものには「利用者が販売もできる市民農園」、「おばあさんが経営する伝統スイーツ茶屋」「メガソーラー農園」「屋上農園化計画」「エアークリーナープランツ」などタイトルを聞いただけで面白そうなものばかりです。ただほとんどのプランは、彼らが農業高校の学習を通し感じた課題を解消するアイデア。時には自分たちの研究成果をもとに作ったプランもあります。プランはいくら妄想でいいとはいえ、体験に根ざしたところが彼らの強みなのです。さてホワイトボードには妙な図が描かれています。これはビジネスモデル。頭の中では良さそうに思えたアイデアでも、このように書き出してみると矛盾が見えてきます。さらにモヤモヤした頭の中を「...ポイントは「鳥の目」

  • チラシ広告に社会が見える

    環境システム科といえば工業というイメージが定着していますが水耕栽培など施設園芸を主に学ぶ農業の学科です。また今年度をもって園芸科学科が閉科されるので名農の代名詞である草花部門が環境システム科に移行されさらにバージョンアップしています。花の栽培や利用法を学んだり花関係の資格を目指す方はぜひ環境システム科においでください。さて環境システム科にはもうひとつの顔があります。それが商業系の学習。商業高校で学ぶビジネス系の科目があったり商業系の資格も施設園芸類型に進むと取得できるのです。工業の技術者を目指すのか、販売などの仕事に携わるのか。同じ環境システム科でも、進む道はだいぶ違うので検討が必要です。さてそんなビジネス系の学習で、先日こんなものが話題となりました。どちらも地元の家電量販店の新聞チラシですが、左が夏休み前のも...チラシ広告に社会が見える

  • 頭の体操!

    何やら一生懸命書いています。これは環境班の男子メンバー。実は現在、研究が一段落した環境班は恒例のビジネスプランコンテストにチャレンジしています。ビジネスプランは研究とは違い、結果や実績などなくても製作できます。なぜなら企画書作りは頭の体操。みんなの抱える問題を解消する仕組みを考えれば良いのです。もちろん本当に起業するとなると、具体的な資金の調達法などを考えなければなりませんが、高校のコンテストはある意味大雑把でOK。だから面白く、チームは長年この時期になると取り組んでいるのです。しかし近年、唯一プラン作りに取り組まなかった年があります。それは昨年。トレジャーハンターズが青少年の水の研究で世界一になったため取材やオンライン会談やらでてんてこ舞い。コンテストどころではなかったため、ビジネスプラン作りは出来ませんでし...頭の体操!

  • 不老不死の果物?

    今年もこの珍しい桃に出会うことができました。名前は「蟠桃」(ばんとう)。蟠とは輪のように曲がるとかとぐろを巻くという意味。確かによく見る球状ではなく上から押しつぶしたような扁平形です。また「蟠」と書いてワラジ虫と読みます。確かにそんな形になります。さてこの蟠桃。中国系の桃で仙人が食べる不老不死の果物といわれてきました。西遊記で孫悟空と猪八戒が食べた不老不死の桃とはこの桃です。見た目も違いますが、食べても普通の桃とは違います。もっちりとした果肉が特徴で、熟すと甘い香りがするのです。この桃を知ったのは同じ2018年8月のストックホルム。ファイナルフローラとともに水の国際大会に参加した際、マーケットで見つけました。食べることはできませんでしたが妙な形が印象に残っていたのを覚えています。地元に帰ってきた9月上旬、直売所...不老不死の果物?

  • EMG

    課題研究が始まる直前の土肥実験室です。机上にずらり並んだのはMacのノートPC。全部見えませんが、各机ごとに置かれています。1学期とはまったく違う様子に、研究活動がほぼ終わり次なるステージに移行したのがうかがえます。実は今取り組もうとしているのは、ビジネスプランの考案。なぜ研究チームが商業高校のようにビジネスプラン作りにチャレンジするのでしょう。「環境班は環境システム科園芸ビジネス類型に所属する研究班として誕生した経緯もあって、結成当時からさまざまなアイデアを考案しているんだ」人に尋ねられるとこのように答えていますが、本当は違います。環境班と名前を変えるまで、チームは園芸科学科所属の草花班でした。初代メンバーが目指したのは高校発のベンチャーチーム。新しいアイデアを考案して、社会貢献できるビジネスに発展させようと...EMG

  • 秋の訪れ

    今年は天気が良かったのでたくさん夏野菜が採れました。この地域では自宅で栽培している人が多いためキュウリやトマト、ナス三昧の食卓はもう嫌だと贅沢な愚痴をこぼしている声も聞こえてきます。さてここにあるキュウリ、左端が少し太いと思いませんか。中には卵でも入っているんじゃないかと勘違いするぐらい先だけとんでもなく太っているものもあります。太いのは茎についている反対側。したがって尻太り果とか先太り果といわれます。でも病気ではなく生理障害。これは果実の先端だけに種子ができてしまったためその部分だけが発達して肥大してしまう現象。日照不足や草勢が衰えてきたのが原因です。9月に入り、北国では晩夏というよりも初秋。元気だった夏野菜も葉色が薄く枯れ始めています。おそらくこれは老化し勢いがなくなったのが原因だと思います。次第に増えてく...秋の訪れ

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