脱サラして1歳児ともう1人お腹に抱えながら家族3.5人で日本を飛び出して自分の勝手な夢のために何年も何年もかけて家族に迷惑をかけながらやっとこさ海外でエアラインのパイロットになった人生不器用な子連れオヤジの回顧ブログです。
最近、米国入国時に、外国人が入国を拒否され、帰国を余儀なくされたり、強制送還されるケースがよく聞かれるようになった。最近では、ドイツ人の18歳、19歳の女性たちが、ハワイに入国を試みたところ、入国拒否され、日本経由、カタール経由でドイツまで送還された
「Unable」と言うのを恐れるなかれ。2025年4月 FAA SAFO を読んで
いや、「ミステリという勿れ」に引っ掛けたわけではない。「Unable」とパイロットがいう例として、一番有名なのは何だろうか?やはり、あのハドソン川の奇跡のサレンバーガー機長の「Unable」はあまりにも有名ではないかと思う。2025年、4月にFAAが新たなSAFO(Safety A
2020年3月以降、コロナ禍の航空業界スローダウン時に、今までの子連れ航空留学~海外パイロット就職について思い出せることを書き留めておこうと、その前の2007年からの空の写真をたまにアップしていたブログを刷新し、今の「空の風景」を始めたのですが、昨日、4月9日に、本
FAAライセンスの米国内のアドレス登録サイト(US Agent登録サイト)稼働
ついに、公表しての通り、4月2日の今日、ギリギリではあるが、US Agentの登録用のウェブサイトが稼働を始めた。本当に、4月2日までには、っと言っていたけど、4月2日になってやっとでしたね。”U.S. Agent for Service”日本や米国以外のアドレスをFAAに登録してい
2025年FAAの免許にアメリカ国外の住所が使えなくなる期限
1月の以下のリンクの記事ですでにこのルール改正は書かせてもらっているが、現在のアップデートと期限のリマインダーを・・・。2025年1月6日以降にFAAの何らかの「パイロット」ライセンスを申請する場合、外国の住所ではなく、アメリカ国内の代理人の情報、(名前、住
最近は、某大手航空機製造企業の不祥事や、組合のストライキ、そして別の大手航空機製造企業に搭載するエンジンの問題などで、アメリカの航空会社はこの先の企業の業績予測を修正せざるを得ない状況にこの1年弱陥っている。そこに加えて、最近、大手航空会社2社がこの夏の
昨日、ニュースを見ていたら、こんな話が目に止まりました。カナダのウェストジェットの傘下のエアライン、「Encore」航空がパイロット不足のために、政府より外国人パイロットの雇用、それに対する労働ビザの発給許可を得たようです。DHC-8、Q400のパイロットのお仕事
さて、双発のアドオンは取った。FTDで教官と手順の練習して3時間、フライト5時間、試験で2時間、として、10時間かかったとしよう。残りは250時間まであと110時間だ。全記事の最後の方に書いた残りの事業用のライセンスへの飛行経験要件の中でここから必要
さて、事業用操縦士免許の訓練に移る前に考えておきたいことがある。この先どうやって各種免許を取得した後、経験をつけていくのか?自分はこのままアメリカに残ってアメリカでプロを目指すのか?それとも日本に帰ってJCABの事業用免許に書き換え訓練を受けるのか?・・・
ふと先日、ある知り合いの方が自家用操縦士免許を取得されて次の計器飛行証明の訓練以降の計画をどうするか話してみえたので、ちょっと思い立って、僕が思いつく究極の訓練費節約訓練課程プログラムを考えてみようと思います。笑なお、これはいろいろな条件や、スクールが
久しぶりにこないだ自家用パイロットの口述試験の準備の会話に参加させてもらうことがあった。その時に「ATOMATOFLAMES」の暗記フレーズを聞いて、そうだ、そうだ、それあったな~って思ってちょっと復習してみた。「ATOMATOFLAMES」というMnemonic(ネモニック・暗記法・
2024年の終わり頃、FAAが連邦航空法、14CFR (Code of Federal Regulation) つまり、通称FAR (Federal Aviation Regulation)のPart 61の改正を行なった。今までちょっとグレーだった部分をもう少し明記した形になった。っというか、最近の需要に合わせてきた、という
ゴールドカードといってもクレジットカードの上級カードのことではない。アメリカの新政権大統領が昨日発表した、移民政策の新しい永住権のことだ。世界の富裕層むけに500万ドル、つまり、1ドル=150円換算すると、7億5000万円で永住権を発行しますよ。っと
EB2ビザ、というものがある。なんだそれ?っと思われる方もいるかもしれないが、ビザにはいろんな種類があって、Hビザ、Fビザ、Mビザ、Jビザ、色々ある。学生ビザだと、FビザかMビザ。労働ビザだと、Hビザ、Eビザ、いろいろ何をベースに取得するかでいろいろだ。自分も25年
全記事でFAAのライセンスの保持者はアメリカ国内の代理人をたて、代理人の住所や連絡先を登録するルールに変わったという書いたが、いくつか反響をいただいたので、フォローアップしてみます。まずは、この新ルールに関して、各種、航空系のウェブサイトで「まとめ」記事が
FAAのライセンス アメリカ以外の海外住所が使えなくなる新ルール
今朝入ってきたニュースを簡単にまとめる。FAAのライセンスの住所登録に関して変更が出ました。訂正、変更:最初は「パイロット」関連ライセンスにのみ適用、という解釈をしてましたが、元の文章を読み進めるうちにどうもこの法改正の議論の中で「パイロット」ライセンス
2024年のクリスマスは23日から26日まで仕事が入って、あいにく、クリスマスイブはアトランタで宿泊というスケジュールになってしまったのだが、クリスマス当日にあるミラクルが起こったのでちょっと皆さんとお話をシェアしたいと思います。クリスマスミラクル、という
アメリカ政権移行と労働ビザ、永住権の政策への動向 ~メディアなどの情報掻い摘み~
さて、2025年はアメリカ合衆国は政権移行になることが決定したが、最近耳にした新政権移行後の移民政策に対しての憶測がいくつか目に入ったので書き留めてみる。大統領選挙キャンペーン中に、トランプ氏があるポッドキャストでこんなことを発言している。https://j
受験戦争とパイロット訓練・試験のちがい ~「Cooperate and Graduate - ひとりにするな、ひとりになるな」
この間、東京で航空好き仲間が集まる食事会に参加させていただいた際、あるパイロットの方とお会いでき、知り合うことがあった。その方は、大手企業を退職され、10年ほど前だったかにパイロットの道を目指すことを決心された方で、その後免許取得されたあと、ある外国でパ
あるマイナーな不具合からの意思決定過程とコーディネーションのお話
昨日は4Dayトリップの最終日。朝6時にホテルロビー集合。そしてシアトル空港へ。シアトルの朝イチの出発便はいつも貨物エプロンに沖止めしてあるので、ターミナルのゲートからバスで飛行機へ移動。飛行機に出発40分前くらいに到着。メンテさんがすでに補助エンジン(APU
また昨日でまたまた新たな4日仕事トリップ終了!今回は入社1年目のドイツ人のローランドさんと一緒にお仕事させていただきました。彼はこれまた興味深いキャリアの持ち主。https://www.azquotes.com/quote/773751以前のお仕事は建築学の教授でいらっしゃって、オ
昨日は4Day仕事の最終日。ポートランドからLAX, そしてワイオミングのジャクソンホールとLAXの往復の3便のはずが・・・。LAX出発後、ジャクソンホールに到着前に現地の気温を見るに、すでに21度・・・。ここから1時間半後に着陸。「これと一緒の便をこの夏今まで数回
この間、10日前ほどにフライトのキャリア26周年を迎えた。まあ、本当に色々あったし、いまでもいろいろあるけど、まあ、ここまで大変なことのほうが多いのに性懲りもなくよくまあやってきたなあ、と自分でも呆れると同時に、いろいろな意味での障害で最初の夢を途中で諦
先月くらいにものすごい懐かしい友人からメッセージが入った。ソーシャルメディアではずっとつながっていたので、お互いの近況は投稿を通して分かっていたとは思うけど、本当に何年も話してないのに急にメッセージが来てびっくりした。彼女は、僕がまだこの業界で駆け出し
2023年後半は私の家族にはいろいろあった。一人ひとりが何かしら、健康であったり仕事であったり、様々な側面でそれぞれ大変なおもいをして1年を終え、2024年に年を越すときは、「2023年」に悪態をつきながら家族で乾杯したほどだった。笑そして2024年は比較的穏やか、もし
おひさしぶりです。最近、ある知り合いの方からお話を伺って思ったことを書きます。若いご夫婦でご主人さまの夢のために日本を出て海外でパイロットになることを目指して頑張ろうと始められた方のお話を聞き、ちょっと思うところがありました。その方は、英語力にもま
ほんの数日前だが、8月3日に晴れてこの業界に入って、1回目のフライトレッスンを受けてから25年が経った。本当に長かった25年だけど、最初の16年は本当に長かった。そして今の現職の会社に入ってからは本当にすごいスピードで9年半が経とうとしている。今のエア
昨日の仕事のシカゴからLAXへのデッドヘッド移動でのフライト中。窓際の席の老婦人が、真ん中の席の若い男性がトイレに立った時に、通路席に座っていた制服姿の僕の肩を叩いて呼んできた。「あなたが今仕事中ではないのはわかってるけど、私の預け荷物がいまどこにあるか調
ここに、30歳前後になる一人の若者がいる。先日のAWA Fairにも参加された日本人の方だ。(AWA Fair 記事: http://blog.livedoor.jp/soraislimit/archives/52604734.html)今回ものすごく下準備や、下調べをされた上で日本から遠方わざわざカリフォルニアまでFairに参加
AWA (Asian Women in Aviation) Fair
フェイスブックのグループにAWA (Asian Women in Aviation)というグループページがある。2012年3月に、あのこの業界では有名な青木美和さんが立ち上げたグループで、以下のミッションを掲げて活動を行なっている。以下、AWAのFB ページから抜粋ーーーーーーーーーー
このストーリーは全くパイロットと関係なく、CAさん(FAさん)の話ですが、エアラインのクルーという観点からは一緒かな?あるメジャーのエアラインのフライトアテンダントさんが5年勤務ののち、自分のQuality of Lifeのために仕事を辞められたまでの気持ちを語ってらっしゃ
1月はいつも僕のもろもろの過去の資格取得のタイミングによると査察機長の年次定期審査の月である。2019年の1月に査察パイロット・路線教官の登用訓練のクラスがあったのでその月がベースになる。しかし、事前にどのフライトで行うかは知らされない。No Notice Check(
さて、またこの時期になった。ここ過去2年間、この12月7~9日にちなんで少し書いてきたが、今年はちょっとその話に加える思いがある。12月7日(日本の8日)はアメリカでは、真珠湾攻撃の記念日であり、自分の属するアビエーションの業界では、さまざまなネット上
今回は若いFOさんの話じゃない。年配のFOさんの話。Part 4~最終話
さて、4日目だ。彼も僕も違うホテルから朝10時のシャトルに乗って空港まで行き、ゲートで会う約束を前夜にしていた。今日は夕方から天気が下り坂になり、夜が始まる頃には雪がかなり降る予報がアスペンには出ていた。朝は午前11時くらいから南寄りの風がかなり強ま
今回は若いFOさんの話じゃない。年配のFOさんの話。Part 3
さあ、2日目はアップダウンの感情ジェットコースターで終わり、しかし、なんとか収拾つけて終えることができた。さて、3日目は、4レグを乗務の長丁場である。ところで、彼の年齢だが、2日目のテキサスへの帰り道に、僕の方から自ら、自分の年齢を明かし、「まあ、この
今回は若いFOさんの話じゃない。年配のFOさんの話。Part 2
さて、この年配のコパイさんの文句はこうだった。別に僕に当てた文句ではもちろんなかったのだが・・・。ちなみに、今日から4日間の仕事の中、もともとの通常乗務のトリップを入れ替えられて、彼のアスペン空港の路線訓練が今回のトリップに1週間くらい前に組まれ、初日を
さて、自分より年上で、さすがに分別は自分よりある(だろうっと思う)人が自分の運航の副操縦士さんだったら、一体どうすればいいだろう・・・・。っと言うのが今回のお話。今回のストーリーの発端はこうだ。いつも変わりない4Day Tripの初日。僕は案の定、200km
月曜から昨日の水曜まで3日間、5ヶ月半ぶりに新人副操縦士くんの初IOE(OJT)トリップの担当でした。この5ヶ月半、アスペンの路線訓練、審査、そして機長さん昇格訓練の見極めオブザベーションばかりだったので、実際のIOE担当は久しぶり・・。さて、悪口を言う目的では
さて、昨日の父の日の日曜日、4Day Tripの最終日。アスペンからサンフランシスコにいって、そこからサンフランシスコとビショップ空港の特殊空港の機長路線訓練・審査をしてからデッドヘッドでLAXに戻っておしまい、というスケジュールだった。朝現地時間5時半に起きて7
GOLD SEAL Instructor (FAA) について
嬉しいことに、先日このブログにコメントをいただき、FAAのゴールドシールインストラクターについての話を、とリクエストをいただいた。本当に最近多くの皆様にお読みいただいているようで嬉しいし、こうやってコメントやリクエストをいただけるのは本当に至福の喜びです。
機長訓練の訓練生の見極めオブザベーションをしていて思ったことをちょっと。DLCA(Designated Line Check Airman: 指定査察パイロット、といえばいいのか)の職を4月にいただいて、先日から機長昇格訓練のIOE(OJT)のフライトをジャンプシートに座って候補生の機長として
さて、一夜明けて、今日はニューメキシコからフェニックスへ乗務して、その後は3時間後にデッドヘッドでソルトレイクへ行くのみのライトなスケジュール。でも、もっと練習させてあげたい気持ちからすると、あと2本くらい今日は飛ばせてあげたい気分だった。朝起きて準備
さて、なんとか無事にオンタイムで出発させれた。しかし、出発3分前になっても、なんやらバタバタしていた訓練生君。色々こっちからヒントは出したのだが・・・。「乗客の数、届きました、機長。」「あ、荷物搭載も完了したみたいですねえ。」「あ、マニフェスト(乗客数、
後進を指導したるもの、ただただ自分の知っていること、教えなくてはいけないことを伝えて、それができないともなると、この人は素質がない!などと短絡的に結論を出すのは時期尚早だということくらいはどんな人にもわかるだろう。特に頭のいい人、要領のいい人に限って結構
じっくり機会を待ちながらも自分のスタイルは妥協しない~優柔不断を切り捨てて信頼を勝ち取る~
なにかと、初対面の人と限られた時間(数日という感覚です)の中でその人とある程度の信頼関係を築き、そのなかで自分のことを受け入れてもらい、自分の言うアドバイスや助言などもも受け入れてもらわないといけない仕事、って言ったらなんでしょう?そしてその助言を今日、
要は、やるかやらないか、なのである。一歩を踏み出した人の人生は楽しい。年齢は関係ない。2020年の8月14日の記事に書かせていただいた、「すごい人第2弾」の玉那覇尚也さんに新しい人生の章がひらけた。http://blog.livedoor.jp/soraislimit/archives/52565234
さて、自分の今の仕事というのは、最初から最後まで、ルーティーン、手順(プロシージャー)、チェックリストの連続の仕事である。本当にいろんな作業がある中でいろんなパイロットが毎日のようにいろんな組み合わせで一緒に飛ばなくてはいけないから、同じ方法でみんなが飛
旅客機の運航の中で「2 In, 2 Out コミュニケーション」というプロトコルがある。これは主に緊急事態やイレギュラーが発生した時に使用するコミュニケーションの基本の考え方なのであるが、「IN」はつまりは機内の相手に対して、そして「OUT」は飛行機の外の相手に対して、と
最近訓練フェイル、面接フェイルの投稿が増えてきたぞ・・・新時代だけど、旧時代の考え方が旧式って訳ではない事実
この数日このブログのPVが1日に数百件(300~800圏)に上ったりしていることにさっき気づいてびっくり!リンク元はどこかと見てみたらどうやらツイッターらしい。どこかのどなたかが、きっとリンクを貼ってくださり、どこかでバズったのだろう。本当にありがたいです
前代未聞の売り手市場のアメリカのパイロット業界。だけど・・・
コロナが始まった2020年の3月、そしてその後、数ヶ月後の各エアラインの、パイロットやフライトクルー、そして地上職員の解雇、一時帰休ラッシュを目の当たりにした時は自分も一瞬腹をくくったものだったし、全般の予測は2023年までは回復はしないだろうと言われて
数回前にエアラインの世界では訓練途中に2回試験に不合格になってしまうと基本的に訓練中止になるっていう話を書いたと思う。ツーストライク・アウトの原則だ。日本の自社養成だと各免許過程で2回の不合格は訓練停止の対象になる。アメリカだと、例えば、シミュレータ
航空文化の違い・・・いやお国柄かな?日本の航空文化が遅れる理由の一端
ふとこの間思うことがあった。航空業界におけるお国柄、そして文化、ここでは航空安全への姿勢の違いが航空の発展やそれに携わる人々のマインドセットに影響が大きく影響しているのだろうなあって実感する瞬間があった。簡単に言ってしまおう。日本は航空に限らず、何
12月、年の瀬もいよいよクリスマスに突入であと1週間あまりで2022年になるところですが、皆さんお元気でしょうか?自分は今アスペンのホテルでコーヒーを飲みながら自分の乗務する飛行機がヒューストンから入ってくるのを待って、後1時間ほどで空港に向かいます。
今日は12月7日、アメリカ時間、日付でいうとパールハーバーの記念日だ。日本だと8日、ということになるのだが。昔サンディエゴ、そう、海軍と海兵隊の街に住んでいた2000年初頭の頃、朝何もおもわずフライトスクールへの道のりを車で運転していて、大通りに出た時に
IFR フライト時のLost Communicationの考え方
さて、計器飛行中、雲中で計器と管制に頼っているときに無線機が壊れたらどうやって無事に地上まで飛ぶのだろうか?レーダーで誘導もしてもらえない、頼れるのはVORやGPSからの情報とコクピット内にある計器飛行に必要な航空図、滑走路への進入経路図(Approach Charts)だけ
さて、もう今更こんなことを話しても、G1000などに代表されるグラスコクピット仕様のセスナなどで訓練をされておられる方にはなんのメリットもない話だし、ホールディングパターンすらGPSに打ち込んで計器に反映させて飛べる時代なので、本当に一部の方にしかメリットのない
今年も無事、定期シミュレーター審査を昨日終了して帰ってきました。アメリカは日本とは違い、(といっても日本の場合は確か6ヶ月に1回シミュレーター審査があると昔聞いたままそのあとはシステムがどう変わったかはフォローしてないので最新の情報は知らないが、)会社
さあ、昨夜遅くに仕事から帰って来たのだが、今日1日の休日を挟んで明日からまた4日間仕事トリップである。今回の乗務は新しく機長さんに昇格された方の路線実地訓練初回の訓練トリップを課されている。つまりは、この前機長昇格の訓練をシミュレーターで無事合格された方
ネットワーキングについて・・・せっかくの橋を焼き落とさないために・・・
この業界に限らずだろうけど、本当にコネクション、ネットワーキング、というものは自分の将来のキャリアを形成する上で軽んずることができないものだと思う。会社勤めしていても営業の成果などは本当にこれに左右するものでもあるし、職場を自分の資格とスキルと経験だけで
フライトの腕自慢とスマートな飛ばし方、似ているような似てないような考え方
パイロットという生き物の習性としてエゴが強い、自分が一番うまい、とか一番よく知っている、とかそういうことをちょくちょく感じることがある。ちょっと困った部分である。もちろん上手なのは大いに結構。よく知っているのも大いに結構。だけど、それをひけらかしたり、
飛行機操縦のセンス これは本当に自分の主観でしかないので意見の違いをおっしゃる方も多いかもしれないが、いつものごとく、独断と偏見的な主観で自分の思うところを書きたいと思う。あくまでも今までの経験や感覚で書くだけなので、あまり真剣に考えすぎないでいただき
噂を本気にするな。ケミストリーマッチと謙虚さ、実直さと・・・。CRMの相互関係・・そして最後に判断するのは君次第だ。
ちょっと今回は飛行機のこととあまり関係ないかもしれないけど実はかなり関係ある話を少し個人的観点から書かせてもらおうと思う。ちょっと最初の導入の部分からきっと結末が全くえらくかけ離れた議論になってしまうと思うが、芋づる式に演繹法的な話の展開でうまくまとめ
あと数時間、ベッドに入り、起きる頃にはあの悲しい出来事から満20年が経つことになる。この出来事に関するエピソードは以前に2回の記事に分けて書いているのであえて繰り返し書かないが、やはり20年という節目に何も書かない訳にはいかない気持ちに駆られた。最近
このブログの結構前の記事で紹介した沖縄のFSOアカデミー代表の玉那覇さんのプライベート(自家用)パイロットオンライン座学コースがいよいよスタートします。スナップアスクというオンラインテュータリングプラットフォームの航空バージョンの「マスターイン」とグーグル
到着航空機同士のセパレーションについて・・・ちょっとマニアックですが・・・
今回は少し日常のオペレーションの中で出てくる航空管制が行う到着機の航空機同士の距離の話を少ししたいと思います。航空無線聞いて楽しんでみえる方にも少し情報が伝わると嬉しいです。自分は航空機管制官ではないので、もし間違ってたらごめんなさい。でも実際に飛ばす
エアラインに入ってからの訓練、審査、そして不合格のルール・・・
あまりこの辺は知られていないかな?と思うのでちょっと簡単に書いておこうと思う。まあ、FAAなり、JCABなりで免許取得の折のチェックライド、口頭試験などのケースを除いて、まず航空関係の会社にパイロットで入ったら必ず任用・登用訓練、試験がある。飛行教官でフライト
2009年のあの日を境にアメリカの航空業界は大きく変わった。まずは2009年の1月のハドソン川の奇跡。詳細はあまりにも有名なので省くが、あの事故で乗客、乗員全員の命を救った英雄となったサレンバーガー機長はその後大きな影響をアメリカの航空業界にもたらすこ
今朝がた最近仲良くさせていただいてるテキサスで会社員をされながら飛行教官をされている「YUI」さんがYouTubeチャンネルに私のこのブログを紹介してくださいました。トピックはアメリカでのビザサポートを受けるための戦略、のようなお話です。私の経験談をかってくださ
サークル トゥ ランド Circle to Landについて
ご無沙汰しています。さて、昨日カリフォルニアのタホ湖の北のトラッキーという空港で悲しい事故がありました。チャレンジャーの605という機体のビジネスジェットの事故でした。アイダホからきっと夏のバケーションに来られるフライトだったのでは、などと想像します。
つい1~2週間前、私の素性をある組織を通してお知りになった28歳の若いお父様からフェイスブックのメッセンジャーに連絡をいただいた。私のこのブログ、そして細々とやっているYouTubeの動画をご覧になられて内容、年齢(夢を追いかける時点での)などの境遇が似ている
今年の4月、5月は自分のクルーベースではアスペンのフライトが一切なくなったので現在目下新規採用の(去年採用が決まったけどコロナで訓練延期、中断になっていた組の)パイロットのIOE訓練を毎週担当している。大きく分けて新米の副操縦士の新規採用の若い子達のIOEと、
Calibrated Leak, Pendulous Vane って知ってる?Turn CoordinatorとTurn and Slip Indicatorの仕組みの違いは?
最近はG1000に代表されるようなグラスのコクピット計器がGAの飛行機でもどんどん主流になってきて、今時アナログの計器の仕組みなど興味ないかもしれませんが・・・Pendulous Vane on Attitude IndicatorCalibrated Leak on VSICanted Gyro for Turn Coordinator
さて、こないだ水平儀(AI)の読み方なんかを今度書こうかな?って言ったので、約束を守ります。最近はG1000などのグラス表示のPFDが主流になってきたので、ちょっと参考にはならないかもしれませんが、考え方は同じなので、少し考えるきっかけになってもらえればと思います
ファイナルアプローチの飛び方 No more "Pitch for Airspeed/Power for Path" please!!
先日、人生で飛び始めてから4年でリージョナルエアラインに(去年コロナで訓練が最後の最後で中断となったので2月中旬の訓練再開決定から、また一から訓練を受け直したので実際には3年で入社してきた)入ってきた若いFOさんのIOEを担当したのだが、彼も御多分に洩れず、ほ
エアラインでの燃料の搭載の考え方とGAでの燃料の考え方 パート2
さて、先回でエアラインの燃料搭載は「足し算」の考え方で決めていく、と話したが、じゃあ、最低限合法的に必要な量さえ搭載しないんだから満席でも基本的には問題ないんだろう、と思われる方もいらっしゃるかもしれないが、実はそうでもない。自分の乗っている小型旅客機
エアラインでの燃料の搭載の考え方とGAでの燃料の考え方 パート1
ご無沙汰してます。今回はエアラインでの燃料の搭載時の考え方を少し書いてみようかな、と思います。GAにおけるピストンエンジン機の小型機の燃料の考えかたって、基本的には2~3人の搭乗で燃料満タンでも飛行機の構造上の最大離陸重量を超えなければ通常、満タンで出
エアロジパングプロジェクト、アースラウンダー! 応援、ご声援、よろしくお願いします!
数ヶ月前に「すごい人」シリーズ1回目(http://blog.livedoor.jp/soraislimit/archives/52565005.html)で書かせていただいた前田伸二さんがついに1年の延期ののちに(COVID-19のせいです)2021年5月1日にシアトルから世界一周の空の旅に出られることを発表されまし
まあ、僕もそんな大した人間ではないので大それたことは言えないのだが、人間追い込まれると色々考えるものだ、というスタンスで書けばいいかな?さっきたまたまアメリカの航空関係のFacebookのグループページで航空関係のキャリアに入ってくる人たちへのメンターシップを
ご無沙汰しております。2021年に入ってすでに1ヶ月半、何も書かずに過ぎてしまいました。さて、今日はジェット機の冬の運航についてちょっと書こうと思います。今日は朝起きたらホテルの外は雪が降り始めてました。空港に着いたらあたり一面真っ白。ちょう
今日はもう日本では大晦日だ。アメリカはみそかの夕方である。この2020年という年は本当に世界中の人々にとってとても大変な一年だったことは言うまでもない。そして航空業界で働く人々にとっては本当に激動の、そして苦しくて辛いことの多い1年となった。そしてま
ついその前日にジョンの没後40年に絡んでブログを更新した翌日のことだった。あの中で僕の人生の中での4大恩師のうちの一人のの授業でジョンの曲の話を学んだって言う話をした。そしてその恩師は3年ほど前に他界されたと言う知らせを受けていた。が、まさか、その翌日に
今日は12月8日。アメリカ時間での話だ。毎年この数日になると、いつが真珠湾攻撃の日で、いつがジョンレノンの命日で、そして友人の誕生日だったか頭を整理しないといけなくなる。真珠湾攻撃は日本では12月8日とされているが、アメリカでの認識は7日。ジョンの命日は
さて、今回はこの数ヶ月の間に存じあげるようになって、そして今僕が直接手の届く人物の中で尊敬する方の一番、二番、といっても過言ではない方のことを書いてみたい。彼はプロパイロットではない。2020年の7月の末に自家用パイロットになられたばっかりの方だ。とは
荒波で難破しない力をつけること・・・偉そうなことをいってるけど、私はそんな大した人ではない・・・
前記事などで偉そうなのたまってはみたが、なんか誤解を招きそうなのであえてちょっと書こうと思う。僕自身がこの航空留学をする時に全てをわかって、調べて最初にオーストラリアに家族を連れて向かっていった訳ではない。そして何らかのうまくいく保証があるとわかってから
日本という国では人が進む道がある程度社会の仕組みで敷かれている。(この言い方はちょっとを生じかねないし、もっと言い方があるかもしれないのでのちの文章で補足する)小学校に行って、中学、高校、そして、就職、短大、4大、そして就職などだ。なかなか高校の時に1年
そして2020が襲来・・・・そして我が飛行機人生を振り返って・・・未練はあるが、悔いはない、を目指して
ずっとそこで頑張って自分の生涯のキャリアを積もうと頑張っていた訓練所もなくなりリストラ、解雇となり、20代半ばのパイロットするようなポジションに40代半ばをすぎたおっさんが仕方なしに仕事を食いつなぐために就くような、本当に情けない人生を過ごしてきたと思う
20分ほどのビデオです。なかなか実機訓練ができない中シミュレーターでの訓練の機会も多くなってきています。少し何かのヒントが得られるかな?ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー記事、気に入ってもらえましたら、「航空」というボタ
昨日、私の存じ上げている日本のエアマンの方と話す機会に、こんなことを言われた。「自分のパイロットの教え子たちはなかなかシャイで・・・・、でもどんどん色々伝えていってあげてくださいね。」っと・・・最近加えていただいた日本のフライトクラブのチーフの方の言
失速時と失速回復時の翼の上面のエアフローの様子がよくわかる映像
長いビデオですが、30分目あたりからがメインです。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー記事、気に入ってもらえましたら、「航空」というボタンぜひ、押していただけると嬉しいです。いえ、決して悪徳リンクではありません。ブログランキ
2020年はご存知の通り世界中の航空業界に大打撃を与えている。何万にものクルーが世界中で仕事失い、離職を強いられ、また将来戻ってこれる日を待っていたり、どこにもパイロットや客室乗務員の仕事を見つけられず、毎日ネットで仕事探しをしていたり・・・・僕は7
査察機長/路線教官に3月に正式になって2019年の3月は残りのアスペンの乗務スケジュールを通常機長乗務としてこなしたが、4月と5月は閑散期でアスペンのフライトが減ってセニョリティの関係で僕は通常の路線で仕事することになり、教官として新米FOや新米機長さんのIO
昨日いつもの6ヶ月に一度のアメリカの航空身体検査を受けてちょっと思ったことを書こうと思う。 今の機長というポジションではFAAのファーストクラスの航空身体検査証明を取得しないといけない。そして年齢が年齢だけに、6ヶ月に一度の受診が義務付けられている。そし
このエピソードを書き忘れるなんて僕としてなんともびっくりしたけど、思い出したのでこれは書かずには済まされない。僕がサンディエゴでまだ駆け出しの教官だった頃、2001年の初め頃だが、カリフォルニアの他の空港で少し訓練していたジョン、という当時21歳の青年
アスペンの乗務でのちょっとしたエピソードを紹介します。ひとつ目。遅延の後は2時間40分のアスペンへの道のり。シカゴからアスペンの乗務の時の話です。アプローチかけるまでは雲底もぎりぎり、視界は6~10マイルと上々で、まあ、降りられるだろうとタカをくくっ
2019年の3月が終わり、冬のアスペンのシーズンも一段落し、セニョリティの関係で僕は4月と5月のアスペンのオフシーズンではスケジュールをもらえない状況になり、普段の通常の路線のスケジュールをビッドすることとなった。ただし、3月に辞令を受けた路線教官、査察
12月から正式にLAXベースのクルーとなり、そして12月のスケジュールから定期のアスペンの路線機長として働くことになった。アスペンは本当に色々ある。追い風での着陸などは日常茶飯事。時には雪山のコロコロ変わる天候のせいで3分前に先行機が降りれたからと言って自
アスペンのシミュレーター訓練が8月末にあった。足掛け3日間。最初の2日はアスペンのアプローチ、進入復行、緊急脱出操作、出発経路などを想像できる可能なケースを全てみっちりできるようになるまで叩き込まれた。通常のフライトができるようになるのはもちろんだが、進
コロラド州 アスペンという空港そしてアスペンの指定パイロットプログラムへ
さて、コロラド州の少し西側のロッキー山脈の真ん中にアスペンという街がある。まあ、誰もがどこかで聞いたことがある地名だとは思うが・・・(アルペンではない、念の為。それは広瀬香美の歌を使ってCMを流してたスポーツ用品店だ。あ、スキーの用品店という意味では、まる
ちょっと今回は自分の乗務便で遭遇した日本人の乗客の方との話をいくつか・・・。LAXベースで飛んでいると日本人のビジネスマンや、旅行客の姿はほぼ毎回見かける。サンフランシスコでも同じだ。だからと言ってなんだってことはないのだが、まあ、僕は彼らにはアジア系のア
ネガティブなことばかりでもないフレズノベースでの話。背中を押してくれた彼らに感謝
先回では少し生意気なFOさんの話をしたが、みんながみんなそんな人たちではなかった。若くても、年配の方でもお互いをきっちり敬ってプロフェッショナルなクルーとして仲良く、しかし確実な仕事をきっちりされるFOさんたちもたくさんいた。(残念ながら、手に負えない人も前
「ブログリーダー」を活用して、子連れ鳥さんをフォローしませんか?