金融崩壊、生き方の崩壊

金融崩壊、生き方の崩壊

年度末となったが、この年度末はそれ以前のものと様相がかなり異なるものである。忙しくても活気がある忙しさではない。黒字となるべく、必死に利益を上げるために、脂汗を流す忙しさである。したがって、街全体は活気がない。都内繁華街は閑散とし、決算を控えて道路も混み合う筈のものが平常時と変わらぬ有様である。それなりの高級居酒屋はガラガラで、戦後のように安価な立ち飲み屋が繁盛する時代になった。職に就けぬ新卒者はオロオロし、ましてや中高年の未就労者で職業安定者は混雑した状態である。年度をまたいで多くの倒産事業者が多発するだろう。首都圏の電車は飛び込み自殺者が絶えなくて、電車が止まることに何の異常さも感じなくなってしまった。ましてや、ホームレスが女性であっても大変なことであるとは思わなくなった。この大デフレ不況は日本人の心をズタ...金融崩壊、生き方の崩壊