サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第五十六弾はサンデーサイレンス系。いよいよ日本が誇るこの系統に入っていきたいと思います。日本においてはこの先二度と同馬を凌ぐような種牡馬は現れないであろうというほどの歴史的な大成功を収めていますが、ディープインパク
サンデーサイレンス系 No.1 - サイアーラインで辿る世界競馬2024
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第五十六弾はサンデーサイレンス系。いよいよ日本が誇るこの系統に入っていきたいと思います。日本においてはこの先二度と同馬を凌ぐような種牡馬は現れないであろうというほどの歴史的な大成功を収めていますが、ディープインパク
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第五十五弾はモアザンレディ系。アルゼンチンで大成功を収めた*サザンヘイローがシャトルスタリオンとして北米に里帰りした時に生まれた産駒で、GIキングズビショップSを勝ち、さらに種牡馬としても多数のGIウイナーを送り出すこと
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第五十四弾はサザンヘイロー系。*サザンヘイローはGI2着こそあったものの重賞勝ちはなく、北米ではなくアルゼンチンで種牡馬入りしましたが、これが大成功で、南米で多くのGIウイナーを送り出すことに成功し、何度も亜リーディング
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第五十三弾はヘイロー系。我らが*サンデーサイレンスを出した系統ということで、ターントゥ系の中でも特に日本になじみ深い系統ということになりますが、Halo 自身も北米リーディングに輝いた名種牡馬とはいえ、その気性の悪さなど
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第五十二弾はクリスエス系。Kris S. は重賞勝ちのない平凡な競走馬で、種牡馬入り当初はわずか3500ドルという安値で供用されていた馬でしたが、着実に結果を残して評価を高め、最終的には種付け料15万ドルを誇る大種牡馬として北米
ダイナフォーマー系 - サイアーラインで辿る世界競馬2024
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第五十一弾はダイナフォーマー系。Dynaformer はGII勝ちが2つあるものの、GIでは5着が最高という平凡とは言わないまでも一流には程遠い競走馬でしたが、種牡馬としてはケンタッキーダービー馬 Barbaro 、ソードダンサー招待Sなど芝G
牡馬クラシック第一弾の皐月賞はリオンディーズ産駒のミュージアムマイルが目の覚めるような豪脚を披露し、GI初勝利をあげました。父リオンディーズはテーオーロイヤルの天皇賞(春)以来となるJRA重賞勝ちがこの皐月賞でしたが、キングカメハメハ産駒らしくダートも及第点以上
シルヴァーホーク系/レッドランサム系 - サイアーラインで辿る世界競馬2024
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第五十弾はシルヴァーホーク系とレッドランサム系をまとめて紹介します。Silver Hawk はGIIIまでの勝ち星しかありませんでしたが、種牡馬として多数のGIウイナーを送り出すことに成功しました。代表産駒の1頭が我らが*グラスワンダ
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第四十九弾はロベルト系。ターントゥ系の主流系統のひとつで、同じ Hail to Reason 産駒の Halo とともにこの系統を世界的なメジャー父系に押し上げた存在でした。Roberto 自身は英ダービーなどGI3勝をあげた活躍馬でしたが、どちら
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第四十八弾はオクタゴナル系。Octagonal は父 Zabeel の最高傑作で、コックスプレートなどGI10勝をあげる大競走馬となりました。種牡馬として出した活躍馬はそれほど多くなかったのですが、そのうちの1頭 Lonhro が父を上回るGI11勝
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第四十七弾はザビール系。Zabeel は豪GIオーストラリアンギニーの勝ち馬で、Octagonal や Might and Power など、オセアニア史上に残る大競走馬を何頭も送り出し、豪州及びニュージーランドでリーディングサイアーに輝きました。デ
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第四十六弾はハビタット系。Habitat はムーランドロンシャン賞などマイルで結果を残した活躍馬で、種牡馬としてもそのスピードを大いに伝え、快速血統として名を馳せました。日本でも名マイラーのニホンピロウイナーが出るなど、短
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第四十五弾はターントゥ系。ここから第二のメジャー父系に入っていきたいと思います。メジャー四大父系としてはノーザンダンサー系とネイティヴダンサー系が他を圧倒していて、そこに米国で結果を残すナスルーラ系が追随するという
いよいよ始まった2025年のクラシックですが、桜花賞はアドマイヤマーズ産駒のエンブロイダリーが力強く抜け出しGI初勝利をあげました。マイルで無類の強さを見せたアドマイヤマーズは受胎率が悪く、種付け数はそれほど伸びていませんでしたが、いきなりクラシックホースの登
タピット系 No.2 - サイアーラインで辿る世界競馬2024
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第四十四弾はタピット系の続き。ようやく今回でメジャー父系の一つ目、ナスルーラ系コンプリートとなります。北米リーディングに輝いたとはいえ、どちらかというと一発大物というよりはコンスタントにGI馬を輩出するというタイプだ
タピット系 No.1 - サイアーラインで辿る世界競馬2024
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第四十三弾はタピット系。さすがにここまでくると量が多いので、2回に分けて紹介します。Tapit はGIウッドメモリアルSの勝ち馬ですが、クラシックでは全く歯が立たず、当初は種付け料1万ドルそこそこの中堅種牡馬というような立ち位
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第四十二弾はプルピット系。Pulpit はGIIまでの勝ち星しかなく、A.P. Indy 産駒の中では特に目立つような産駒ではありませんでしたが、種牡馬として北米リーディングに輝いた Tapit を送り出したことにより、エーピーインディ系の主
マインシャフト/バーナーディニ系 - サイアーラインで辿る世界競馬2024
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第四十一弾はマインシャフト系とバーナーディニ系をまとめて紹介します。Mineshaft は4歳時にGI4勝をあげて米年度代表馬にも選ばれた活躍馬で、種牡馬としてもフロリダダービーの Dialed In など多数のGI馬を送り出すことに成功しま
マリブムーン系/フラッター系 - サイアーラインで辿る世界競馬2024
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第四十弾はマリブムーン系とフラッター系をまとめて紹介します。Malibu Moon は故障のため2戦1勝と結果を残す前にリタイアせざるを得なかった馬でしたが、父母ともにGI馬という良血から種牡馬入りし、多数のGIウイナーを送り出すこ
エーピーインディ系 No.2 - サイアーラインで辿る世界競馬2024
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第三十九弾はエーピーインディ系の続き。*シニスターミニスターや*パイロの成功を受けて輸入された*マジェスティックウォリアーは A.P. Indy 直仔として初めて供用された輸入種牡馬で、期待通りに多数の重賞馬を送り出しており、エ
昨年はUAEダービーの1勝に終わったドバイワールドカップデーですが、今年は肝心のフォーエバーヤングこそ3着に終わったものの、ドバイシーマクラシックでダノンデサイルが、ドバイターフでソウルラッシュが、UAEダービーでアドマイヤデイトナが制し、早くも今年度の海外GI勝
エーピーインディ系 No.1 - サイアーラインで辿る世界競馬2024
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第三十八弾はエーピーインディ系。ここまでくるとさすがに量が多いので、2回に分けて紹介することにします。A.P. Indy は父 Seattle Slew 、母父 Secretariat とボールドルーラー系の主張の強い血統でしたが、BCクラシックやベルモ
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第三十七弾はシアトルスルー系。Seattle Slew はアメリカ競馬史上はじめてクラシック三冠を無敗で制した名馬で、種牡馬としても北米リーディングに輝くなど大成功を収めており、米国の競走馬の中でも特に知名度の高い1頭となってい
ボールドネシアン系 - サイアーラインで辿る世界競馬2024
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第三十六弾はボールドネシアン系。Boldnesian はサンタアニタダービーの勝ち馬で、種牡馬として歴史的名馬にして大種牡馬となった Seattle Slew の父 Bold Reasoning を出したことで歴史に名を残すことに成功しました。ただこれだけ
ボールドルーラー系 - サイアーラインで辿る世界競馬2024
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第三十五弾はボールドルーラー系。いよいよナスルーラ系最後の分岐に入っていきたいと思います。特に北米では Seattle Slew 、A.P. Indy 、そして Tapit と立て続けにリーディングサイアーを輩出しているこの系統がかなりのシェアを
高松宮記念はロードカナロア産駒のサトノレーヴが豪快に差し切り、親子制覇を達成しました。ロードカナロア×サクラバクシンオー牝馬という配合では一昨年のファストフォースに続く同レース勝利ですね。とにかくいかにもな短距離血統ですが、次走はチェアマンズスプリントと
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第三十四弾はアンクルモー系。Uncle Mo はBCジュヴェナイルなど2歳GIを2勝した早熟快速馬で、種牡馬としても多数のGIウイナーを送り出すことに成功し、最高で17万5000ドルの種付け料を誇る大種牡馬へと上り詰めました。ただGI馬の数
新種牡馬辞典、第三十五弾はハラモシュテソーロ。「テソーロ」の冠名からわかる通り了徳寺オーナーの持ち馬ですが、3歳6月の未勝利戦を10番人気で勝利した後は門別で1勝をあげただけという実績なので、競走馬としての知名度はかなり低いと思われます。了徳寺オーナーといえば
コジーン系/サイベリアンエクスプレス系 - サイアーラインで辿る世界競馬2024
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第三十三弾はカロ系を継承するコジーン系とサイベリアンエクスプレス系をまとめて紹介します。Cozzene はBCマイルの勝ち馬で、種牡馬としても多数の活躍馬を送り出すことに成功し、北米リーディングにも輝きました。日本との相性も
新種牡馬辞典、第三十四弾はダイシンバルカン。最後までオープンクラスで勝ち星をあげることはできませんでしたが、JRAで最後まで登録されていたサクラバクシンオー産駒として実に10歳まで現役で57戦を走り抜いた大ベテランでした。オーナーである大八木信行氏はこれまでもダ
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第三十二弾はカロ系。Caro は後に日本で供用されることになる*フォルティノがフランスで残してきた産駒で、仏2000ギニーなどを制し、さらに種牡馬としても成功して仏リーディングにも輝きました。種牡馬の父としても成功し、米リー
阪神大賞典は4番人気のレイデオロ産駒、サンライズアースが6馬身突き抜け重賞初勝利をあげました。一時はリーディング候補の一角にも数えられたレイデオロがここでようやく重賞初勝利。さすがにこの1勝だけでこれまでの評価が覆ることはないでしょうが、このまま天皇賞も持っ
新種牡馬辞典、第三十三弾はリコーソッピース。大井のB級クラスを走っていた馬ということで、競走馬としての知名度はほとんどないと思われるこのリコーソッピースですが、条件クラスとはいえ18戦12勝、特に最後は単勝1倍台前半で4連勝と非常に高い素質の片鱗を見せていました
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第三十一弾はカラムーン系。ここからナスルーラ系の主流系統の一つ、グレイソヴリン系に入っていきたいと思います。グレイソヴリン系は Uncle Mo が出ている Caro を経た系統が現在のメインストリームといえますが、こちらの Kalamo
新種牡馬辞典、第三十二弾はロジクライ。「ロジ」の久米田オーナーが所有するハーツクライ産駒、というとても分かりやすい馬名のロジクライですが、3歳時にシンザン記念を、5歳時に富士Sを制し、オーナーにロジユニヴァースのダービー以来となるJRA重賞勝ちをプレゼントした
キャンディストライプス系 - サイアーラインで辿る世界競馬2024
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第三十弾はキャンディストライプス系。全体的に衰退傾向にあるブラッシンググルーム系において、南米を中心にひとまずはそれなりの勢力を維持している系統ということになります。Candy Stripes 自身は重賞勝ちがなく、米国で種牡馬
新種牡馬辞典、第三十一弾はミラアイトーン。父はオーストラリアの歴史的名馬 Lonhro で、同馬がアメリカにシャトル供用されているときに種付けされた牝馬が日本で産んだ産駒がこのミラアイトーンということになります。父系はサートリストラム系で、日本で種牡馬入りするの
レインボウクエスト系/ラーイ系 - サイアーラインで辿る世界競馬2024
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第二十九弾はレインボウクエスト系とラーイ系をまとめて紹介します。Rainbow Quest は凱旋門賞などを勝った活躍馬で、ブラッシンググルーム系の中では晩熟なスタミナを伝え、クラシックディスタンス以上のレースに強い産駒を送り出
金鯱賞は4歳牝馬クイーンズウォークが制し、重賞3勝目をあげました。デシエルトの大逃げの3番手でレースを進めると、最後は天皇賞(秋)3着馬ホウオウビスケッツを交わして勝利。金鯱賞の牝馬による勝利は1995年のサマニベッピン以来実に30年ぶり、GIIになってからは初というこ
新種牡馬辞典、第三十弾はノブワイルド。TUBEの前田亘輝氏がオーナーということで注目された1頭で、オーバルスプリントを連覇するなどダートの短距離界で長きにわたって活躍しました。地方ダート向け種牡馬として一定の結果を残しながら受胎率の低下のため早期引退を余儀なく
ラナウェイグルーム系/マウントリヴァーモア系 - サイアーラインで辿る世界競馬2024
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第二十八弾はラナウェイグルーム系とマウントリヴァーモア系をまとめて紹介します。Runaway Groom はカナダのクラシック二冠のほか、トラヴァーズSも制した一流馬で、種牡馬としてもBCスプリントの Cherokee Run など複数のGI馬を送
新種牡馬辞典、第二十九弾はキングプライド。2010年代の佐賀を代表する名馬で、佐賀生え抜きで通算68戦35勝、重賞勝ちは実に17勝という大競走馬でした。ただ、重賞勝ちの大半は悪名高き「S2重賞」で、キングオブザロードやカシノオウサマといった過去の名馬たちとの整合性が
ブラッシンググルーム系 - サイアーラインで辿る世界競馬2024
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第二十七弾はブラッシンググルーム系。Blushing Groom はロベールパパン賞から仏2000ギニーまで怒涛のGI5連勝を飾った名馬で、種牡馬としてもBCジュヴェナイルや仏グランクリテリウムなど2歳GI4勝をあげ年度代表馬にも選ばれた*アラ
新種牡馬辞典、第二十八弾はカフジテイク。カフジテイクは*プリサイスエンド産駒で、根岸Sを制したほか、フェブラリーSやチャンピオンズCでも入着し、海外遠征も果たした活躍馬でした。「カフジ」の加藤守オーナー、および生産者であるヒダカファームにとっての稼ぎ頭(種牡馬
弥生賞は伏兵ファウストラーゼンが後方から一気に先頭に立って押し切り、重賞初勝利をあげました。前走のホープフルSでも同じような戦法で3着に入っており、フロックではなかったことを証明しましたね。*モズアスコット産駒はこれがJRA重賞初勝利となりましたが、自身がダー
シャーリーハイツ系 - サイアーラインで辿る世界競馬2024
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第二十六弾はシャーリーハイツ系。スタミナ偏重で主に障害競走で結果を残しているミルリーフ系ですが、その中でも Shirley Heights 、Darshaan と父系を繋ぎ、辛うじて平地で最低限の勢いを保っている系統ということになります。と
新種牡馬辞典、第二十七弾は*テーオーヘリオス。*テーオーヘリオスは Fusaichi Pegasus 産駒のマル外で、6歳時に北海道スプリントCを勝つなどダートの短距離で活躍しました。今やテーオーケインズやテーオーロイヤルなどが活躍し、GIの常連となった小笹オーナーの名を一躍世
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第二十五弾はミルリーフ系。Mill Reef は英ダービーや凱旋門賞など14戦12勝の成績を残し、70年代の欧州を代表する名馬との呼び声も高い1頭ですね。さらに種牡馬としても大成功を収めて英愛リーディングに輝くなど、一時は欧州の中心
新種牡馬辞典、第二十六弾はサトノインプレッサ。父は言わずと知れた大種牡馬ディープインパクト、母は英GIサンチャリオット3連覇の偉業を達成した*サプレザという超良血馬で、デビュー3連勝で毎日杯を制し、同期であるコントレイルに唯一対抗できる馬という評価を得たことが
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第二十四弾はネヴァーベンド系。Nasrullah のラストクロップとして誕生した Never Bend は北米2歳牡馬チャンピオンに輝いた早熟タイプでしたが、種牡馬としては70年代の欧州を代表する名馬 Mill Reef など多数のGIウイナーを送り出
新種牡馬辞典、第二十五弾はシュウジ。2歳時に小倉2歳Sを勝ち、さらに3歳時には古馬を蹴散らして阪神Cを制すなど短距離で活躍すると、6歳時からダートに転向してオープン勝ちを収めるなど8歳まで40戦以上をタフに走り抜いた活躍馬でした。父は*キンシャサノキセキで、種牡馬
中山記念はキズナ産駒のシックスペンスがレコード勝ちを収め、GI制覇に向けて大きな前進となりました。先週はフェブラリーSをロードカナロア産駒のコスタノヴァが制し、久々にリーディングの座を明け渡していたのですが、わずか1週で奪還となりました。昨年のダービーから20
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第二十三弾はナシュア系。Nashua はケンタッキーダービーこそ Swaps の2着に敗れましたが、30戦22勝の成績を残し、米国の生涯獲得賞金のレコードを更新する大活躍を見せました。まさに Nasrullah の最高傑作と言っていい存在で、さ
新種牡馬辞典、第二十四弾はキャプテンキング。キャプテンキングは中央デビューから底を見せないままに南関東に移籍し、羽田盃など重賞6勝をあげた活躍馬でした。交流重賞では掲示板にすら載ることはできませんでしたが、1400mから2000mまで様々な距離で結果を残したオールマ
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第二十二弾はナスルーラ系。いよいよここからメジャー父系に入っていきたいと思います。ただメジャー父系とは言うものの、ナスルーラ系で現在主流血統として君臨していると言えるのは米国のエーピーインディ系と、せいぜいアンクル
新種牡馬辞典、第二十三弾はサブノジュニア。サブノジュニアは*サウスヴィグラス産駒らしくダート短距離で活躍し、JRA勢を蹴散らしたGI・JBCスプリントなど重賞2勝をあげました。*サウスヴィグラスは言わずと知れた地方の大種牡馬ですが、大物産駒を出すというよりはとにかく
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第二十一弾はアイスカペイド系。いわゆるメジャー四大父系を除く系統としては最後のラインということになります。Icecapade 自身はGI勝ちのない競走馬でしたが、名種牡馬 Northern Dancer と同じ父・母父を持ち、ニューヨーク牝馬三
新種牡馬辞典、第二十二弾はエンパイアペガサス。エンパイアペガサスは*エンパイアメーカー産駒で、岩手・南関を中心に8歳まで50戦を走り抜き、北上川大賞典3連覇など重賞19勝をあげた地方の雄でした。*エンパイアメーカーと言えば輸入後に産駒の Pioneerof the Nile が名馬
今週は何と言ってもサウジカップデーの日本馬の大健闘でしょう。サウジCでは我らがフォーエバーヤングが勝利し、日本馬として2023年のドバイワールドC以来となる海外GI勝ちをあげました。米国の一線級が出ていなかったのは事実ですが、これまで何度も日本馬が後塵を拝し続け
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第二十弾はネアルコ系。Nearco は Ribot と並ぶイタリア史上最強馬で、種牡馬としても大成功を収めており、ナスルーラ系、ターントゥ系、そしてノーザンダンサー系と世界を牛耳る大父系の直属の祖となりました。それ以外にも英ダー
新種牡馬辞典、第二十一弾はゴルトマイスター。ゴルトマイスターはゴールドアリュール産駒で、OPアハルテケSで3着に入った馬でしたが、実績馬が勢揃いのゴールドアリュール後継としては重賞には出走すらできなかった身ではやはり厳しかったようで、今年は3年間供用されていた
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第十九弾はトムフール系。Tom Fool はクラシックとは縁がなかったものの、30戦21勝の成績を残した大競走馬で、南北アメリカおよびオセアニアで父系を大きく発展させることに成功しました。ファラリス系において、現代競馬の直接的な
新種牡馬辞典、第二十弾はサンライズソア。サンライズソアは*シンボリクリスエス産駒で、平安S・名古屋大賞典とダート重賞を2勝したほか、ジャパンダートダービーで2着、チャンピオンズCやJBCクラシックで3着に入るなどGI戦線でも上位に健闘した活躍馬でした。2億円以上の賞
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第十八弾はファラリス系。いよいよ現代サラブレッドの本流に入っていくわけですが、Phalaris 自身は短距離レースで好成績を残していた馬で、長距離レース偏重の当時においてはあまり種牡馬として重要視されなかったようですね。さら
新種牡馬辞典、第十九弾は*アスクピーターパン。競走馬としての知名度はほとんどない同馬ですが、それもそのはず、幾度となく入厩しては放牧を繰り返し、最終的に競走馬としてデビューすることなく終わった馬で、不出走のまま種牡馬入りを果たしました。父は欧州の誇る歴史的
京都記念はディープインパクト産駒の7歳馬ヨーホーレイクが制し、重賞3勝目をあげました。ここまでキャリア12戦とまだまだ使い込まれておらず、何とかGI勝利を手にして種牡馬入りをつかみたいところですが、脚元に爆弾を抱える馬。大阪杯、宝塚記念、天皇賞(秋)のどれかに照
ヒズマジェスティ系 - サイアーラインで辿る世界競馬2024
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第十七弾はヒズマジェスティ系。長距離偏重・晩熟性に富んだ性質から障害向きの傾向が強いリボー系において平地で結果を残している系統ということになりますが、これはおそらく平地向きのスピードを持っていたというよりは、主に米
新種牡馬辞典、第十八弾はリオンリオン。リオンリオンはルーラーシップ産駒で、青葉賞やセントライト記念を勝つなどクラシック路線で期待されましたが、故障もあって本番では結果を残すことはできませんでした。実績的には種牡馬入りには少々足りないというようなところでし
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第十六弾はリボー系。世界的に衰退傾向にあるセントサイモン系において、唯一今でもそれなりの勢力を保っている系統ということになります。ご存知 Ribot はイタリアの名伯楽、フェデリコ・テシオ氏が生産した最高傑作の1頭で、凱旋
新種牡馬辞典、第十七弾はセイウンコウセイ。セイウンコウセイはアドマイヤムーン産駒で、高松宮記念などスプリント重賞2勝をあげた快速馬でした。デビュー当初は中距離やダートを使われていたため全く目立たず、芝の短距離路線に転向してから連戦連勝でGIウイナーに上り詰め
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第十五弾はセントサイモン系。St. Simon は競走馬としても種牡馬としても歴史的な大成功を収めた馬で、19世紀末から20世紀初頭にかけて世界中を席巻しましたが、あまりに直系が急激に増えすぎたため、俗にいう「セントサイモンの悲
娘の胃腸炎に感染し、床に臥せっておりました。ご心配をおかけしました。積雪の影響により、結果的に3日間開催となりましたが、東京新聞杯ではウォーターリヒトが豪快に差し切り、重賞初勝利をあげました。しかし*ドレフォン産駒、ここまでJRAダートで250勝以上、芝では60
体調不良のため、週刊種牡馬ニュースは後日掲載します。
新種牡馬辞典、第十六弾はサトノジェネシス。サトノジェネシスは通算成績が4戦3勝、主な勝ち鞍は2勝クラスということで数字だけで見れば大したことはありませんでしたが、実に2年3か月もの長期休養を挟みつつ3連勝を達成した期待感と、何といっても全兄に名馬サトノダイヤモ
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第十四弾はモンズーン系。Monsun はオイロパ賞を連覇するなどいかにもドイツらしい2400m特化型の実績・血統の持ち主でしたが、種牡馬としてはドイツ国内のみならず、世界各国でGIウイナーを送り出す大種牡馬となりました。しかもク
新種牡馬辞典、第十五弾はワールドプレミア。ディープインパクト産駒のGI2勝馬、と言えば聞こえはいいですが、菊花賞と天皇賞(春)以外には重賞勝ちすらなく、一昔前ならともかく現在ではこの実績で牝馬を集めるのはなかなか難しかったようで、50万円と格安の種付け料ながら50
ブランドフォード系 - サイアーラインで辿る世界競馬2024
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第十三弾はブランドフォード系。かつては欧州のクラシック戦線で多いに存在感を示した系統ですが、やはりスピード化の波に乗ることはできず、父系はかなり衰退傾向にあります。その中で唯一の例外が後述する Monsun の系統で、ドイ
新種牡馬辞典、第十四弾は*タニノフランケル。*タニノフランケルは父が欧州を代表する名馬 Frankel 、母が64年ぶりに牝馬によるダービー制覇を達成するなどGI7勝をあげたウオッカという日本競馬史上屈指の良血馬で、当然競走馬として大きな期待を寄せられましたが、重賞では
プライヴェートアカウント系 - サイアーラインで辿る世界競馬2024
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第十二弾はプライヴェートアカウント系。Private Account はワイドナーHなどGI2勝をあげた活躍馬で、種牡馬としても多数のGIウイナーを輩出するなど Damascus の最も優秀な後継種牡馬となりましたが、その代表産駒がBCディスタフな
シルクロードSは人気薄エイシンフェンサーが目の覚めるような末脚を披露し、重賞初勝利をあげました。父のファインニードルはこれで産駒の重賞2勝目となりましたが、ビッグアーサーほどスプリント特化型ではなく、また違ったタイプの種牡馬ですね。果たしてどちらが先にGI勝
新種牡馬辞典、第十三弾は*ポエティックフレア。*ポエティックフレアは英2000ギニーやセントジェームズパレスSを制した一流マイラーで、これだけの馬がいきなり日本で種牡馬になるということで注目されましたが、何と受胎率が3割程度しかないという状況で、即刻シンジケート
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第十一弾はテディ系。Teddy は競走馬としてよりも種牡馬の父として極めて偉大な成績を残した馬で、欧米問わずリーディングサイアーを次々に輩出するなど、まさに一時期は世界競馬の中心的存在であった時代もありましたが、どちらか
新種牡馬辞典、第十二弾はダノンキングリー。この世代はダノンスマッシュ、ダノンプレミアムと合わせて3頭のダノンのGI馬が同期で種牡馬入りとなったのですが、この中で社台SS入りをつかんだのがこのダノンキングリーでした。やはり種牡馬としては鉄板ともいえるディープイン
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第十弾はハイペリオン系。Hyperion は英ダービーやセントレジャーを制した名馬で、種牡馬としても6度の英リーディングに輝くなど大成功を収めました。さらに種牡馬の父としても極めて優秀で、欧州短距離路線で大成功を収めた Owen T
新種牡馬辞典、第十一弾はキセキ。キングカメハメハ初期の活躍馬ルーラーシップの初となる後継種牡馬で、重賞勝ちは菊花賞のみ、しかも7歳まで現役を続けながら菊花賞以降1勝もできなかったという馬でしたが、筋の通った良血馬で、中距離以上のレースならどんな条件でも大崩
アメリカジョッキークラブCはダービー馬ダノンデサイルが貫録を見せつけるレース内容で完勝しました。前年度のダービー馬の参戦は珍しく、そもそも1月中に出走すること自体が四半世紀ぶりということになりますが、今年のさらなる活躍を予感させる走りでしたね。この後はドバ
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第九弾はダークロナルド系。現代につながるラインはふたつあり、一つはスタミナ自慢の Son-in-Law から Herbager を経たライン、もうひとつはドイツの至宝 Herold からAcatenango を経たラインということになりますが、このうちの前
新種牡馬辞典、第十弾は*ヴァンゴッホ。日本の American Pharoah ブームに乗っかって輸入された馬で、仏2歳GIクリテリウム国際を4馬身差で突き抜け、欧州2歳牡馬チャンピオンにも選ばれた活躍馬でした。さらに母が愛1000ギニーや英オークスを勝った名牝 Imagine という超良血
早くも三大父系のうちの2つのラインが終わり、ここから最後のエクリプス系ということになりますが、まずはナスルーラ系、ターントゥ系、ノーザンダンサー系、ネイティヴダンサー系のいわゆる「メジャー四大父系」を除いた系統をまとめておきたいと思います。ということでサ
新種牡馬辞典、第九弾はフィレンツェファイア。2歳時にGIシャンペンSを勝った実績馬ながら去勢もされず6歳一杯を走り抜き、毎年のように重賞を勝って通算38戦14勝の成績を残したタフガイでした。なかなか今の時代に珍しいタイプですが、父 Poseidon's Warrior が種牡馬として
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第七弾はティズナウ系。シリーズ開始から数回で早くも三大父系のうちの2本のラインの紹介が終わってしまいました。Tiznow は重賞未勝利の父母をもつ平凡な血統の持ち主でしたが、BCクラシックを史上唯一連覇するなどGI4勝をあげ年度
新種牡馬辞典、第八弾はインディチャンプ。数々の長距離馬を出すなどステイヤータイプの種牡馬として有名なステイゴールド産駒において、数少ないマイルでの活躍馬で、安田記念やマイルチャンピオンシップなどマイル重賞4勝をあげ、最優秀短距離馬にも選ばれました。もちろん
日経新春杯はロードカナロア産駒のロードデルレイがロングスパートから3馬身突き抜ける圧勝で重賞初勝利をあげました。なかなか順調に使えず、5歳にしてようやく重賞初勝利となりましたが、パフォーマンスはまるで圧倒的支持を受けたGI馬が他馬を圧倒するような走りで、今後
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第六弾はリローンチ系。マッチェム系の中でも北南米でラインを伸ばしている系統ということになります。Relaunch 自身はGIIIを勝っただけの競走馬でしたが、Phalaris フリーという奇跡的な血統もあって父系を大いに発展させました。
新種牡馬辞典、第七弾は*ベンバトル。ドバイターフ、バイエリシェスツフトレネン、コーフィールドSと世界各国でGI3勝をあげた活躍馬で、実績だけで判断するならコントレイルに次ぐ存在と言ってもいいでしょうが、ひとつひとつのGIの格でいうと残念ながらそこまで高くなく、た
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第五弾はインリアリティ系。現在におけるマッチェム系の本流ということになります。In Reality はフロリダダービーなどの勝ち馬で、種牡馬として芝ダート問わず活躍馬を送り出し、Man O' War の血脈を現代につなぐことに成功しまし
新種牡馬辞典、第六弾は*マテラスカイ。重賞勝ちはプロキオンSとクラスターCのみで、それだけ見れば重賞ウイナーの中でも平凡な存在ということになるかもしれませんが、その2勝がいずれも日本レコードをマークする圧倒的なもので、さらにドバイゴールデンシャヒーンなどダー
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第四弾はマッチェム系。早くもヘロド系がコンプリート出来ましたので、三大父系の二つ目に入っていきたいと思います。Matchem は Herod 、Eclipse を含めた三大根幹種牡馬の中では最も早くに誕生した馬ですが、競馬黎明期に絶対王朝
今週は明け3歳の重賞が二鞍。3歳牝馬によるフェアリーSはエピファネイア産駒のエリカエクスプレスが力強い伸び脚を見せ、重賞初勝利をあげました。かつてダンスファンタジアがマークしたレースレコードを1秒近く更新する好時計で、桜花賞に向けて大きく前進となりました。シ
新種牡馬辞典、第五弾は*ミスチヴィアスアレックス。とにかく圧倒的な産駒数とアベレージの高さで北米リーディングをひた走る Into Mischief の日本初となる後継種牡馬で、GIカーターHなどマイル以下の重賞を4勝した快速馬でした。Into Mischief は何頭か大物産駒もいますが
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サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第五十六弾はサンデーサイレンス系。いよいよ日本が誇るこの系統に入っていきたいと思います。日本においてはこの先二度と同馬を凌ぐような種牡馬は現れないであろうというほどの歴史的な大成功を収めていますが、ディープインパク
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第五十五弾はモアザンレディ系。アルゼンチンで大成功を収めた*サザンヘイローがシャトルスタリオンとして北米に里帰りした時に生まれた産駒で、GIキングズビショップSを勝ち、さらに種牡馬としても多数のGIウイナーを送り出すこと
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第五十四弾はサザンヘイロー系。*サザンヘイローはGI2着こそあったものの重賞勝ちはなく、北米ではなくアルゼンチンで種牡馬入りしましたが、これが大成功で、南米で多くのGIウイナーを送り出すことに成功し、何度も亜リーディング
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第五十三弾はヘイロー系。我らが*サンデーサイレンスを出した系統ということで、ターントゥ系の中でも特に日本になじみ深い系統ということになりますが、Halo 自身も北米リーディングに輝いた名種牡馬とはいえ、その気性の悪さなど
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第五十二弾はクリスエス系。Kris S. は重賞勝ちのない平凡な競走馬で、種牡馬入り当初はわずか3500ドルという安値で供用されていた馬でしたが、着実に結果を残して評価を高め、最終的には種付け料15万ドルを誇る大種牡馬として北米
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第五十一弾はダイナフォーマー系。Dynaformer はGII勝ちが2つあるものの、GIでは5着が最高という平凡とは言わないまでも一流には程遠い競走馬でしたが、種牡馬としてはケンタッキーダービー馬 Barbaro 、ソードダンサー招待Sなど芝G
牡馬クラシック第一弾の皐月賞はリオンディーズ産駒のミュージアムマイルが目の覚めるような豪脚を披露し、GI初勝利をあげました。父リオンディーズはテーオーロイヤルの天皇賞(春)以来となるJRA重賞勝ちがこの皐月賞でしたが、キングカメハメハ産駒らしくダートも及第点以上
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第五十弾はシルヴァーホーク系とレッドランサム系をまとめて紹介します。Silver Hawk はGIIIまでの勝ち星しかありませんでしたが、種牡馬として多数のGIウイナーを送り出すことに成功しました。代表産駒の1頭が我らが*グラスワンダ
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第四十九弾はロベルト系。ターントゥ系の主流系統のひとつで、同じ Hail to Reason 産駒の Halo とともにこの系統を世界的なメジャー父系に押し上げた存在でした。Roberto 自身は英ダービーなどGI3勝をあげた活躍馬でしたが、どちら
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第四十八弾はオクタゴナル系。Octagonal は父 Zabeel の最高傑作で、コックスプレートなどGI10勝をあげる大競走馬となりました。種牡馬として出した活躍馬はそれほど多くなかったのですが、そのうちの1頭 Lonhro が父を上回るGI11勝
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第四十七弾はザビール系。Zabeel は豪GIオーストラリアンギニーの勝ち馬で、Octagonal や Might and Power など、オセアニア史上に残る大競走馬を何頭も送り出し、豪州及びニュージーランドでリーディングサイアーに輝きました。デ
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第四十六弾はハビタット系。Habitat はムーランドロンシャン賞などマイルで結果を残した活躍馬で、種牡馬としてもそのスピードを大いに伝え、快速血統として名を馳せました。日本でも名マイラーのニホンピロウイナーが出るなど、短
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第四十五弾はターントゥ系。ここから第二のメジャー父系に入っていきたいと思います。メジャー四大父系としてはノーザンダンサー系とネイティヴダンサー系が他を圧倒していて、そこに米国で結果を残すナスルーラ系が追随するという
いよいよ始まった2025年のクラシックですが、桜花賞はアドマイヤマーズ産駒のエンブロイダリーが力強く抜け出しGI初勝利をあげました。マイルで無類の強さを見せたアドマイヤマーズは受胎率が悪く、種付け数はそれほど伸びていませんでしたが、いきなりクラシックホースの登
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第四十四弾はタピット系の続き。ようやく今回でメジャー父系の一つ目、ナスルーラ系コンプリートとなります。北米リーディングに輝いたとはいえ、どちらかというと一発大物というよりはコンスタントにGI馬を輩出するというタイプだ
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第四十三弾はタピット系。さすがにここまでくると量が多いので、2回に分けて紹介します。Tapit はGIウッドメモリアルSの勝ち馬ですが、クラシックでは全く歯が立たず、当初は種付け料1万ドルそこそこの中堅種牡馬というような立ち位
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第四十二弾はプルピット系。Pulpit はGIIまでの勝ち星しかなく、A.P. Indy 産駒の中では特に目立つような産駒ではありませんでしたが、種牡馬として北米リーディングに輝いた Tapit を送り出したことにより、エーピーインディ系の主
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第四十一弾はマインシャフト系とバーナーディニ系をまとめて紹介します。Mineshaft は4歳時にGI4勝をあげて米年度代表馬にも選ばれた活躍馬で、種牡馬としてもフロリダダービーの Dialed In など多数のGI馬を送り出すことに成功しま
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第四十弾はマリブムーン系とフラッター系をまとめて紹介します。Malibu Moon は故障のため2戦1勝と結果を残す前にリタイアせざるを得なかった馬でしたが、父母ともにGI馬という良血から種牡馬入りし、多数のGIウイナーを送り出すこ
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第三十九弾はエーピーインディ系の続き。*シニスターミニスターや*パイロの成功を受けて輸入された*マジェスティックウォリアーは A.P. Indy 直仔として初めて供用された輸入種牡馬で、期待通りに多数の重賞馬を送り出しており、エ
新種牡馬辞典シリーズはこれがラストですが、今回は実力や人気はさておき父系がマイナーであったりメジャー血統のレアな分岐であったりする新種牡馬を集めてみました。Calculator はリローンチ系の In Summation 産駒で、米GIIIシャムSを勝ちました。Discreet Lover はノーザ
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第四十九弾はタメルラン系。ご存知マイナー父系の超メジャー種牡馬こと Monsun が出たことで有名なラインですね。それまでも Dschingis Khan や Konigsstuhl が独リーディングに輝くなどドイツでは非常に有力な系統だったのです
Shaman は Shamardal 産駒で、GIIアルクール賞など重賞2勝をあげましたが、GIは2着が最高。母母父に Lyphard という古臭い血統でもありましたが、安価な種付け料もあって多くの牝馬を集めました。Shancelot は*シャンハイボビー産駒で、GIIアムステルダムSの勝ち馬。あまり種
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第四十八弾はバーラム系。Bahram は無敗で英クラシック三冠を制した歴史的名馬でしたが、種牡馬としてはさほど目立った結果を残せず、アメリカ、後にアルゼンチンに輸出されて生涯を終えるという寂しい晩年となりました。ただわ
River Boyne は米芝マイルGIフランク・E.キルローマイルの勝ち馬ですが、父がデインヒル系の中ではマイナーな Mozart 産駒の Dandy Man という血統もあり、あまり牝馬は集まっていないようです。Holy Roman Emperor 産駒の Romanised は2歳4月のデビューから3歳時に愛2000ギ
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第四十七弾はアリシドン系。Alycidon は20世紀最高のステイヤーの1頭で、14ハロンの英セントレジャーは距離が短すぎて敗れましたが、18ハロンを超えるようなレースでは無敵の強さを発揮し、長距離三冠を達成しました。種牡馬と
マイラーズCは2年前の覇者ソウルラッシュが同じ稍重の馬場の恩恵もあって抜け出し、マイル重賞3勝目をあげました。とにかく渋った馬場が大得意で、これで4戦負けなし。GIではあと一歩足りませんでしたが、もしGI当日も雨が降るようなら勝ち切る可能性もありそうです。父ルー
Mohaather はサセックスSを制したマイラーで、父がグリーンデザート系の Showcasing という血統。短距離で定評のある系統だけに確実にスピードを伝えそうです。North Pacific は豪リーディングの I Am Invincible を父に持つ Brazen Beau 産駒で、豪GIIIアップアンドカミング
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第四十六弾はブレニム系。Blenheim は英ダービーの勝ち馬で、種牡馬としても英ダービー親子制覇の Mahmoud 、テシオの最高傑作の1頭 Donatello を出したほか、後にアメリカに輸出され、三冠馬 Whirlaway を出すなどしてリーディ
Instagrand は2歳GIIベストパルSを勝った程度の馬でしたが、そのレースがあまりの圧勝だったこと、さらに父が Into Mischief という血統も評価され200頭近い牝馬を集めることに成功しました。Instilled Regard は古馬になってGIマンハッタンSを制した遅咲きタイプで、父もク
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第四十五弾はブラントーム系。ブランドフォード系の中でも特にフランスで発展した系統で、Brantome 自身はフランスが誇る歴史的名馬でありながらドイツ軍に接収された影響もあってさほど目立った結果は残せませんでしたが、代表
Global Campaign はクラシックに出走することはできませんでしたが、古馬になってGIウッドワードSを勝ち、BCクラシックでも Tiz the Law らに先着する3着に健闘しました。Curlin 産駒ということでダートで注目です。Golden Horde は早熟快速血統の Lethal Force 産駒で、3歳
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第四十四弾はプリメロ系。*プリメロは愛ダービー・愛セントレジャーの二冠を達成した活躍馬で、当時のアイルランドのクラシックは今と比べて比較にならないほど重要性が低かったと言われていますが、それでも当時の日本としては
牡馬クラシック第一冠、皐月賞はキズナ産駒のジャスティンミラノがコースレコードをマークして快勝し、ディープインパクト孫世代待望のクラシック制覇を達成しました。キズナもディープインパクトの後継一番手として成功を収めていたものの、今一つ大物感に欠けるきらいはあ
Country House は Lookin At Lucky 産駒で、重賞勝ちは18番人気のケンタッキーダービーのみ、しかもそれすら繰り上がりによる優勝という世紀の一発屋で、知名度は高いですが初年度は7500ドルで58頭と牝馬はあまり集まっていません。Echo Town は7ハロンのGI・H.アレンジャー
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第四十三弾はブランドフォード系。Blandford は英愛およびフランスでリーディングサイアーに輝いた名種牡馬で、現代にもその血を伝えることに成功していますが、日本でもその後継種牡馬が多数輸入され、大きな影響を与えました
ここからは今年デビューを迎える海外供用の新種牡馬で、日本に産駒が輸入される可能性がありそうな馬を適当にピックアップしていきたいと思います。Anders は父が重賞未勝利から大種牡馬へと上り詰めた Not a Single Doubt で、自身はGIIIを勝った程度にすぎませんでしたが、
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第四十二弾はスターリング系。ここからは大種牡馬 Blandford 、さらには障害用がメインながら現在でもそれなりに繁栄している Monsun を擁するスターリング系に入っていきたいと思います。今回は主にその Blandford 以前の系統
Tiz the Law はタピット系の Constitution 産駒で、フロリダダービー、ベルモントS、トラヴァーズSとGI3連勝を達成した活躍馬でした。母父が Tiznow 、母母父がリボー系の Go for Gin という血統もあり、何か一発大物を引き当てそうな予感がしますね。ディープインパクト牝馬
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第四十一弾はテューダーメロディ系。ハイペリオン系としては今回がラストになります。*テュデナムはミドルパークSの勝ち馬で、種牡馬としてクラシックで期待されながら骨折で引退したサルノキング、中山記念など重賞2勝をあげた