「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第三十二弾はスターキングダム系。Star Kingdom 自身は2歳戦ではそこそこの活躍を見せたものの、3歳以降はさっぱりという早枯れ馬で、英国では人気が出ずオーストラリアで種牡馬入りすることになりましたが、これが2歳戦を重要
スターキングダム系 - サイアーラインで辿る日本競馬2023
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第三十二弾はスターキングダム系。Star Kingdom 自身は2歳戦ではそこそこの活躍を見せたものの、3歳以降はさっぱりという早枯れ馬で、英国では人気が出ずオーストラリアで種牡馬入りすることになりましたが、これが2歳戦を重要
スプリングSのシックスペンスはまるで祖父を彷彿とさせるような驚異の加速力を見せてデビュー3連勝を達成しました。ついにキズナから牡馬の大物産駒が登場といったところでしょうか。母がスプリントで活躍した馬で、代々つけられた種牡馬もスピード系ということもあって距離
新種牡馬辞典、第三十二弾はコパノチャーリー。半兄はダートの名馬コパノリッキーで、兄ほどの爆発力はありませんでしたが、オープン特別を2勝するなど9歳まで60戦以上を走り抜いたタフガイでした。これがゴールドアリュール産駒なら兄の代替種牡馬として多少は牝馬が集まっ
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第三十一弾はハイペリオン系。寄せ集めのエクリプス系がコンプリート出来たので、ここからは大父系としてのハイペリオン系に入っていきたいと思います。Hyperion 自身もかなりの強豪で、英クラシック二冠を制した名馬でしたが、
新種牡馬辞典、第三十一弾はクワイトファイン。父は三冠馬シンボリルドルフの息子で有馬記念で奇跡の復活を遂げた二冠馬トウカイテイオー、母父は史上初の父内国産馬としての三冠馬ミスターシービー、母母父は戦後初のクラシック三冠馬シンザン、母母母父はクラシック二冠馬
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第三十弾はダマスカス系。一応今回で「エクリプス系」として大雑把にまとめていた系統はがコンプリートということになります。Damascus はテディ系の中でも極めてマイナーなラインの出身で、その父 Sword Dancer までは細々と一
新種牡馬辞典、第三十弾はキタノコマンドール。ブリーダーズCなど世界の大レースを制し、世界的な名牝となったラヴズオンリーユーを引き当てるなど、今や日本を代表するクラブ法人になったといっても差し支えないDMMバヌーシーですが、できた当初はどちらかというと話題性が
金鯱賞はプログノーシスが連覇を達成。ここまで札幌記念など2000mのGIIを3勝していますが、GIではイクイノックスや Romantic Warrior らが立ちはだかり、今のところは先頭でゴールを駆け抜けることはできていません。ただ、イクイノックスが引退した今こそGI奪取のチャンスが
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第二十九弾はエルシド系。*エルシドはアングロアラブ・グランドナショナルなるレースを制した馬らしく、日高農協にて種牡馬入りするや次々に活躍馬を輩出し、大成功を収めました。その影響力はあの*テスコボーイにも匹敵すると
新種牡馬辞典、第二十九弾はダイシンサンダー。やはりこのクラスの種牡馬になるとオーナーのプライベート種牡馬が多くなりますね。「ダイシン」の大八木信行オーナーの持ち馬で、重賞勝ちどころかオープンでの勝ち星もありませんでしたが、オープンや重賞で幾度となく掲示板
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第二十八弾はアステリュー系。Asterus は仏2000ギニーや英チャンピオンSを制した活躍馬で、種牡馬としてもフランスやドイツでクラシックホースを出すなど成功、1934年には仏リーディングにも輝きました。父系としても Asterus
新種牡馬辞典、第二十八弾はサングラス。父は*スタチューオブリバティで、重賞では一度も掲示板に載ることができませんでしたが、8歳時にオープン特別のバレンタインSを勝つなど9歳一杯まで59戦をしぶとく走り抜いた無事これ名馬ですね。ただ裏を返せば競走馬としては強くア
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第二十七弾はアセルスタン系。テディ系のなかでも特に欧州のクラシック路線に特化した重厚な系統で、凱旋門賞を連覇した Tantieme 、ガネー賞やサンクルー大賞をぞれぞれ連覇した Tanerko 、キングジョージやワシントンDC国際な
新種牡馬辞典、第二十七弾はロンドンタウン。カネヒキリの代表産駒の1頭で、佐賀記念、エルムSとダート重賞を2勝したほか、韓国のコリアCに2年連続で出走し、2年続けてレコードを更新する快走を見せて2連覇を達成しました。その韓国での適性の高さが評価されて引退後は韓国に
弥生賞は伏兵コスモキュランダが制し、アルアイン産駒として重賞初勝利をあげました。アルアインは種牡馬として若干地味な印象もありましたが、思えばディープインパクト産駒のクラシックホースですし、これくらいはやれて当然でしたね。チューリップ賞はスワーヴリチャード
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第二十六弾はテディ系。Teddy 自身は第一次世界大戦の勃発によりスペインやフランスの代替開催に出走したため現代でも名がとどろくような大レースを制したわけではありませんでしたが、種牡馬として大成功をおさめ、仏リーディ
新種牡馬辞典、第二十六弾はエタリオウ。主な勝ち鞍・2歳未勝利。これがエタリオウのすべてですね。2戦目で初勝利をあげたまでは良かったのですが、500万下を3戦連続2着となかなか勝ち抜けられず、格上挑戦で出走した青葉賞でも変わらずに2着に入ってダービーへの出走権を手
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第二十五弾はシーホーク系。*シーホークはサンクルー大賞を勝ったほか、2歳時にはクリテリウムドサンクルーを制すなど早熟性も持ち合わせていた馬で、まず海外で英セントレジャーやアスコットゴールドC勝ち馬ら多数のGIウイナー
新種牡馬辞典、第二十五弾はストーミーシー。父はアドマイヤムーンで、重賞勝ちこそありませんでしたが、2歳の7月にデビューしニュージーランドTでは14番人気ながら2着に健闘。その後も忘れたころに人気薄で激走し、6歳時、7歳時にはオープン特別も制すなど50戦以上走り抜い
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第二十四弾はエルバジェ系。Herbager は仏ダービーやサンクルー大賞などを勝った活躍馬で、スタミナ一辺倒の父系から生まれながら種牡馬としては比較的クラシックディスタンス以下のレースに対応するスピードのある馬を多数輩出
新種牡馬辞典、第二十四弾はウォータービルド。このあたりから徐々に競走馬として知名度がほとんどない馬がちらほらと出てきますね。ウォータービルドはディープインパクト産駒ながら芝・ダートで中央3勝をあげるにとどまっており、通常なら種牡馬入りどうこうという話になら
今年のサウジカップデーも日本から20頭以上が遠征しましたが、サウジダービーとリヤドダートスプリントで2勝、さらにサウジC、1351ターフスプリント、ネオムターフCで2着と6レース中5レースで日本馬が連対する上々の結果となりました。特にフォーエバーヤングのサウジダービ
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第二十三弾はサンインロー系。Son-in-Law は21ハロンのグッドウッドCや18ハロンのジョッキークラブCを勝つなどまだまだ長距離戦に権威があった時代に活躍した馬で、種牡馬としても3頭のアスコットゴールドC勝ち馬を含め多数の活
新種牡馬辞典、第二十三弾はアルバート。今年デビューする新種牡馬の中でもかなりの個性派ですね。父はアドマイヤドンで、今や世界的にも絶滅寸前となっているウッドマン系。朝日杯FSのほか、ダートGI6勝をあげた活躍馬ながら種牡馬としてあまり結果を残せず韓国に輸出されま
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第二十二弾はダークロナルド系。Dark Ronald 自身は競走馬としてそこまで目立った実績を残したわけではありませんでしたが、とりわけステイヤー父系として成功し、辛うじて現代にも父系を繋げることに成功しています。ラインは
新種牡馬辞典、第二十二弾はオールブラッシュ。米クラシック二冠を制した名馬で、種牡馬としても極めて質の高い産駒を送り出しながらも種付けに難があり、わずかな産駒しか残せなかった*ウォーエンブレムが残した唯一の牡馬GI馬ですね。*ウォーエンブレム産駒としてはすでに
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第二十一弾はファイントップ系。日本で独自の進化を遂げた、世界的に見れば極めてマイナーなゲインズボロー系の一分岐ということになります。日本に導入された種牡馬自体はそれほど多くありませんでしたが、社台で大成功を収め
新種牡馬辞典、第二十一弾は*シスキン。トラブルがあったということで種付け数自体が非常に少なく、この順番での紹介となりましたが、社台が導入した快速種牡馬ということで産駒数は少なくともかなりの質の高さで、母がドゥラメンテの全姉アドマイヤセプターの牡馬、*ハルー
フェブラリーSは11番人気の伏兵ペプチドナイルがここ一番の勝負強さを見せ、オーナーともども重賞初勝利をGI勝利で達成しました。しかし1番人気オメガギネス、2番人気ウィルソンテソーロなど上位人気馬が総崩れで、さらに高レーティング持ちも芝のガイアフォースを除いて着外
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第二十弾はピーターパン系。現代においてこの系統分けが使われることはほとんどないと思われますが、現在のヒムヤー系の本流である Broad Brush や Holy Bull のラインは当初極めて限定的に細々と父系がつながっていた一方、こ
新種牡馬辞典、第二十弾はミッキースワロー。ついにディープインパクト孫世代の種牡馬の登場となります。父はトーセンホマレボシで、GIには手が届かなかったもののディープインパクト初期の後継種牡馬ということで年間130頭を超える牝馬を集めましたが、このミッキースワロー
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第十九弾はヒムヤー系。ここにきてようやくまともな牝馬を集める現役種牡馬の登場ですね。ヒムヤー系は19世紀半ばにアメリカに渡った Eclipse II を祖とする系統で、Himyar が19世紀末に米リーディングに輝く活躍を見せたことか
新種牡馬辞典、第十九弾はスマートオーディン。ダノンシャンティが残した唯一のJRA重賞ウイナーで、東京スポーツ杯2歳S、毎日杯、京都新聞杯とクラシックに向けて重賞3勝をあげたは良かったものの、本番では結果を残せず、さらに故障もあって3年近くにわたって未勝利の期間が
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第十八弾はザボス系。The Boss 自身は競走馬としては全くの平凡でしたが、クラシックディスタンスで活躍した両親から生まれながら5ハロン戦のみで勝利をあげた特異的なスプリンター体質の持ち主で、そこから驚異的な遺伝力でお
新種牡馬辞典、第十八弾はハッピースプリント。道営デビューから連戦連勝、中央芝への遠征ではいずれも5着に敗れましたが、ダートでは北海道2歳優駿、全日本2歳優駿、そして東京ダービーも含め無傷の8連勝を達成した早熟快速馬でした。古馬になってからは浦和記念を制しただ
京都記念はディープインパクト産駒のプラダリアが快勝し、重賞3勝目をあげました。京都コースは京都大賞典に続き2戦2勝となりましたが、どちらかというと若干時計のかかるような馬場のほうが得意なような印象ですね。天皇賞(春)に出走してくるでしょうか。またクイーンCでは
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第十七弾はハーミット系。今から150年ほど前に英ダービーを制した Hermit を祖とする系統で、一時は英国やフランスで繁栄しましたが、世界的には20世紀半ばまでにはほぼ滅亡した系統ということになります。日本ではその晩年の活
新種牡馬辞典、第十七弾はサングレーザー。父は言わずと知れたディープインパクトで、マイラーズCなど重賞を3勝したほか、天皇賞(秋)で2着、マイルチャンピオンシップで3着に入るなどGIでも活躍、4億円以上の賞金を稼いだとなればクラブ馬としては万々歳といったところでしょ
ライジングフレーム系 - サイアーラインで辿る日本競馬2023
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第十六弾はライジングフレーム系。*ライジングフレームは戦後の競走馬輸入が解禁された直後に輸入された馬で、競走馬としてはそこまでの実績はありませんでしたが、種牡馬として多数の活躍馬を送り出し、リーディングサイアーに
新種牡馬辞典、第十六弾はレッドベルジュール。ディープインパクト産駒で、無敗でデイリー杯2歳Sを制して重賞ウイナーとなりましたが、ノド鳴りの影響もあって朝日杯FSは大敗に終わり、そのまま故障のため引退種牡馬入りとなった馬でした。ディープインパクト産駒としてはか
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第十五弾はダイオライト系。*ダイオライトは日本で初めて輸入された英クラシックホースで、下総御料牧場がかなりの大枚をはたいて導入した種牡馬ですが、まだまだ血統レベルが発展途上であった戦前の日本競馬界において圧倒的な
新種牡馬辞典、第十五弾はブルドッグボス。ダイワメジャー産駒で、JBCスプリントやクラスターCなど交流重賞2勝を含めダートで4億円以上を稼ぎ出した活躍馬で、2019年にはNARグランプリ年度代表馬にも輝きました。仕上がりの早さとダート短距離をこなすスピード、さらに古馬に
東西の重賞で短期免許の外国人ジョッキーが勝利しました。東京新聞杯はサクラトゥジュールが勝利し、サクラコマース、およびネオユニヴァース産駒として久々の重賞勝利となりました。鞍上のキングJは先日のアメリカジョッキークラブCのチャックネイトに続いての重賞勝ちで、
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第十四弾はバラッケー系。早くも三大始祖のうちの二つが終わり、最後のエクリプス系に入っていきたいと思います。今回紹介するのはエクリプス系の中でも極めて異端の存在で、現在のサラブレッドの99%以上を占める Pot 8o's の
新種牡馬辞典、第十四弾はオーヴァルエース。ダート向け種牡馬として大成功を収めている*ヘニーヒューズの国内供用後初となる後継種牡馬で、重賞での実績はありませんでしたが、デルマルーヴルやマスターフェンサーといった重賞ウイナー相手にヒヤシンスSを完勝するなどダー
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第十三弾はリローンチ系。マッチェム系はこれでコンプリートとなります。特に北米では名馬 Tiznow が出て2010年代まではそれなりに隆盛を誇っていた系統ですが、現在ではかなり先細りになっており、10年後にはほとんど名のある
新種牡馬辞典、第十三弾はエポカドーロ。嵌った時の強さは日本史上最強ともいえる名馬オルフェーヴルが出した初の後継種牡馬で、人気薄ながら皐月賞を制し、父に初のクラシック勝利をプレゼントした馬でした。ただオルフェーヴル自身、種牡馬としてドバイワールドCやブリーダ
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第十二弾はインリアリティ系。現在生き残っているマンノウォー系の主流となる系統ということになります。まずは欧州で成功した Known Fact の系統を中心にまとめていますが、ここまでくると21世紀になってからの重賞馬も多く、
新種牡馬辞典、第十二弾はアドマイヤマーズ。ダイワメジャー後継の一番手で、朝日杯フューチュリティS、NHKマイルC、香港マイルとマイルGIを3勝した活躍馬でした。特に父の武器である早熟性、短距離適性をしっかりと受け継いでおり、社台スタリオンステーション供用というこ
シルクロードSはドゥラメンテ産駒のルガルが抜け出して重賞初勝利をあげました。菊花賞馬を出したかと思えばスプリントで強い勝ち方をする馬も出せるとは、無事ならディープインパクトやキングカメハメハクラスの大種牡馬になれた逸材だったと改めて感じさせますね。根岸Sは
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第十一弾はレリック系。ハリーオン系と同じく、今ではほぼ断絶状態にある系統ですが、特に日本では70年代から80年代にかけて一大勢力を築き上げました。その代表的な種牡馬が*シルバーシャークで、競走馬としても現在GIとして行
新種牡馬辞典、第十一弾はウインブライト。国内では中山、海外では香港の馬場に極めて高相性を誇った馬で、中山では重賞4勝、香港ではGIばかり走り3戦2勝2着1回とほぼパーフェクトな戦績を残しました。ビッグレッドファームやコスモヴューファーム、岡田スタッドの強力なバッ
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第十弾はハリーオン系。ヘロド系がコンプリート出来ましたので、続いてマッチェム系に入っていきたいと思います。Hurry On は Man O' War と並んでマッチェム系の父系を大いに発展させた馬で、主に欧州やオセアニアで大繁栄しま
新種牡馬辞典、第十弾はフィエールマン。ディープインパクト産駒の牡馬として初めてGIを3勝した馬であり、個人的には社台スタリオンステーション入りもあるかと思っていましたが、制した3つの重賞がすべて3000m級のレースという実績では社台入りを勝ち取ることはできませんで
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第九弾はタカクラヤマ系。これにてヘロド系はコンプリートです。タカクラヤマは天皇賞(春)などを制した活躍馬で、種牡馬として複数の重賞ウイナーを送り出すなどまずまずの成功を収めましたが、サラブレッドの父系としては全く
新種牡馬辞典、第九弾は*ミスターメロディ。数々の活躍馬を送り出しながら早世した Scat Daddy 産駒で、高松宮記念やファルコンSを制したほか、ダートでも勝ち星をあげるなど芝ダート両方で活躍しました。産駒がクラシックを勝つ姿はなかなかイメージできませんが、とにかく
アメリカジョッキークラブCはハーツクライ産駒の6歳戦馬チャックネイトが重賞初勝利をあげました。鞍上であるオーストラリアの女性騎手レイチェル・キングJは日本での重賞初勝利となりましたが、先に抜けたボッケリーニが勝つかと思われたところで最後の最後にハナ差だけ抜け
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第八弾はザテトラーク系。ザテトラーク系といえば日本でも*セフトがリーディングサイアーになるなど大成功を収めましたが、とはいっても戦前の生まれであり、サラブレッドのラインとしてはとうの昔に絶滅してしまっています。そ
新種牡馬辞典、第八弾は*ノーブルミッション。競走馬としても英チャンピオンSやサンクルー大賞などGI3勝をあげて欧州古牡馬チャンピオンに輝いた名馬で、種牡馬としてもトラヴァーズSなどGI2勝の Code of Honor の父となり、血統的にも全兄があの14戦無敗の歴史的名馬 Frank
パーソロン系 No.2 - サイアーラインで辿る日本競馬2023
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第七弾はパーソロン系の続き。種牡馬として日本競馬史上に名を残す活躍を見せた*パーソロンですが、メジロアサマやダービー馬サクラショウリこそ出していたものの、どちらかというと牝馬が優勢でフィリーサイアーとの評価で固ま
新種牡馬辞典、第七弾は*フォーウィールドライブ。待望の American Pharoah の後継種牡馬で、同産駒初のブリーダーズカップ勝ち馬として初年度から100頭を大きく超える牝馬を集めることに成功しました。日本では*カフェファラオやダノンファラオ、*ペルアアが出るなど特にダ
パーソロン系 No.1 - サイアーラインで辿る日本競馬2023
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第六弾はパーソロン系。情報量が多いので、前半と後半の2回に分けて紹介したいと思いますが、ここにきてようやく現役馬が残っているラインの登場となります。*パーソロンは日本競馬史上に残る名種牡馬で、数々の八大競走勝ち馬
新種牡馬辞典、第六弾はタワーオブロンドン。Raven's Pass 産駒の持込馬で、スプリンターズSなどマイル以下の重賞を5勝した快速馬であり、しかもそのうちの2勝はレコード勝ちという近年まれにみるスピードスターでした。現在の日本の短距離界はロードカナロアやビッグアーサ
日経新春杯はブローザホーンが豪快に差し切って重賞初勝利をあげました。馬体が軽い割にはなかなか仕上がらず、初勝利に9戦を要したような馬でしたが、ここにきて完全に本格化といったところでしょうか。2600mの札幌日経オープンを制しているようにさらなる距離延長も全く問
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第五弾はマイバブー系。日本でトウルビヨン系と言えばやはりこのマイバブー系ですね。日本で初めて導入されたマイバブー系種牡馬である*パーソロンが歴史的な大成功を収めたため、次々にこの系統の種牡馬が輸入されることになり
新種牡馬辞典、第五弾は*ナダル。クリスエス系の Blame を父に持ち、GIアーカンソーダービー(分割レース)、GIIサンヴィセンテS、GIIレベルSと重賞3勝を含む4戦無敗の成績を残した活躍馬でした。GIウイナーとはいえ Authentic や Tiz the Law といった同期の活躍馬たちとの対
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第四弾はリュティエ系。マイバブー系と並んで日本におけるトウルビヨン系で大きな存在感を示したのがこのリュティエ系であり、GIII勝ちがあるに過ぎなかった*ダンディルートがビゼンニシキやトウショウペガサスなど多数の重賞馬
新種牡馬辞典、第四弾は*モズアスコット。今年の新種牡馬の中でもひときわ異彩なオーラを放っている馬ではないかと思います。父は英愛リーディングにも輝き、いわゆるガリデイン配合という欧州ど真ん中血統の Frankel 、母は米ダート重賞ウイナーで、母父*ヘネシーというバリ
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第三弾はクラリオン系。世界的にも絶滅の危機に瀕しているヘロド系ですが、その中で辛うじて平地向け種牡馬が残っている系統がこのクラリオン系ということになります。といっても重賞馬を送り出すほどの勢いのある種牡馬はおら
今年最初の福笑い、東西の金杯は中山がシルバーステート産駒のリカンカブール、京都がジャスタウェイ産駒のコレペティトールがそれぞれ勝利し、昨年リーディング20位前後の中堅どころの種牡馬の産駒がいきなり重賞勝ちとなりました。昨年はついにディープインパクト一強の時
新種牡馬辞典、第三弾はゴールドドリーム。フェブラリーSやチャンピオンズCなどダートGI5勝をあげた活躍馬で、2歳から7歳までしぶとい活躍を見せました。芝では代を経てもスピードや大物感を維持できるようになったのに対し、ダートだとまだまだ内国産2代目、3代目になるにつ
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第二弾はジェベル系。Djebel は凱旋門賞や英2000ギニーを制すなど父 Tourbillon の最高傑作の1頭にして、種牡馬としても多数の活躍馬を送り出して仏リーディングに輝いており、さらに種牡馬の父としても優秀で現代にもヘロド系
新種牡馬辞典、第二弾はサートゥルナーリア。どちらかというと短距離やダート向きが目立つ今年の新種牡馬において、王道クラシック路線における真打登場というところでしょうか。父は昨年あと一歩でリーディングを逃すも日本有数の種牡馬としての地位を確立したロードカナロ
記念すべき「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第一弾はヘロド系のトウルビヨン系から。さすがに Tourbillon 以前の馬は対象馬(グレード制以降の重賞勝ち馬、または2000年以降の出走馬)はいませんでした。また前回はその息子 Djebel の系統も一緒に紹介していたの
サイアーラインと並行して、毎年恒例の新種牡馬辞典シリーズもやっていきます。ということで第一弾はルヴァンスレーヴ。いつも通り産駒数の多い順に紹介していきます。今年の新種牡馬は特に短距離やダートの活躍馬が目立つ印象ですが、その中でも大将格がこのルヴァンスレー
新シリーズの予告です。以前にまとめたサイアーラインの情報がかなり古くなってきましたので、久々にアップデートしていきたいと思います。とはいえ、ただ単にここ数年の重賞勝ち馬や新たに種牡馬入りした馬を追加するだけでは味気ないので、これまでの情報に加え、 ・種
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。例年通り、年明け一発目は2023年のリーディングの考察から入りたいと思います。いつものように中央+地方の総合リーディングの順位をベースとして JRA : 中央リーディング(平地+障害) NAR : 地方リーデ
週刊種牡馬ニュース 12/25 - 12/31 + 2023年の個人的種牡馬十傑
ホープフルSは牝馬のレガレイラが驚異的な切れ味を見せて見事GI初勝利をあげました。そしてスワーヴリチャードはいきなり初年度からGIウイナーを出すことに成功。正直1500万円は一気に値上げしすぎに思えましたが、そんなことはなかったですね。これで気になるのは最優秀2歳
それでは海外編ラストとしてお隣韓国の種付け事情を見ていきたいと思います。かつてはコーネルランサー、ラッキールーラ、カツトップエースといったダービー馬たちが寄贈され、さらに2000年代に入るとメイセイオペラやイングランディーレ、トロットスターといった活躍馬が次
続いてはニュージーランドの種付け事情です。お隣オーストラリアとは血統的な交流も盛んにありますが、オーストラリアとはまた違った傾向が好まれていますね。種付け数トップが同じサドラー系の流れをくむ Tarzino だったという点は共通していますが、ニュージーランドを代表
年末の総決算、有馬記念はドウデュースが復活の勝利でGI3勝目をあげました。フランス遠征の不調や乗り替わりによる取りこぼしもありましたが、武豊Jとのコンビ復活でダービー以来のGI勝利となりました。国内に限ればこのコンビではまだ底を見せておらず、何より世界一のイク
続いては南米代表でアルゼンチンの種付け事情です。南米最大の馬産国ですが、他の馬産国によくある優秀な種牡馬を集めたスタッドというのがあまりないらしく、基本自牧場の牝馬に種付けする種牡馬は自前で用意することになるということで、600頭ほどいる種牡馬のうち半数以上
続いてはオーストラリアの種付け事情です。オーストラリアの種付け数はスタッドブックの有料情報になるのですべての種牡馬の種付け数を網羅できているわけではありませんが、Breednetに150頭以上に種付けした種牡馬、高額種付け料(5万5000豪ドル以上)を誇る種牡馬、そして新
続いてはドイツの種付け事情です。アイルランドあたりと比べるとその生産規模は1/10にも満たないドイツですが、時折 Torquator Tasso のような欧州のトップクラスを送り出しているように、特に欧州の2400m戦に関しては英・愛・仏に勝るとも劣らないポテンシャルの高さを発揮
続いてはフランスの種付け事情です。英愛と同じく多くの牝馬を集めているのは障害用種牡馬ですが、英愛がクラシックディスタンス以上の長めの距離で実績を残した平地の活躍馬が主に障害用として供用されるのに対し、フランスもそういった馬の需要もあるものの、どちらかと言
続いてはイギリス・アイルランドの種付け事情です。ソースはスタリオンブック2024から。相変わらず数字が安定していなくて、メディアによって数字が異なり、中には同じメディアであっても年度版によって異なる数字が書いてあるなんてのも日常茶飯事なのですが、ひとまずこの
朝日杯フューチュリティSは先日輸入が発表されたばかりの Palace Malice 産駒ジャンタルマンタルが力強く抜け出し、3連勝でGI初勝利をあげました。しかしこれほどジャストタイミングな種牡馬の導入が過去あったでしょうか。ジャンタルマンタル自身もこれだけ内国産系統が順調
日本だけでなく、海外の種付け事情も見ていきましょう。ということでまずは米国の種付け情報から。言わずと知れた世界最大の馬産国ですが、昨年は925頭の種牡馬で27163頭の牝馬に種付けを行ったのに対し、今年は867頭で26597頭ということで、全く下げ止まる気配がありません
主だった種馬場は紹介できましたので、最後に今年度の全種牡馬による種付け数をまとめておきます。12月4日にJAIRSで公開された種付け頭数にはアレスバローズら九州の本田土寿氏所有の種牡馬など一部のデータが不足していましたが、現在はスタッドブックのサイトではこれらの
続いては優駿スタリオンステーション。ここでもやはりダート種牡馬が人気で、今年から種牡馬入りしたチュウワウィザードがいきなり200頭近い牝馬を集めることに成功しました。ホッコータルマエの成功を受けてキングカメハメハ産駒の王道ダート種牡馬の需要が高まっていること
続いてはアロースタッド。種付け数トップは典型的な芝1200m専用機ビッグアーサーで、日本で一番短距離向きのスピードを伝える種牡馬としてキャリアハイに近い155頭もの牝馬を集めることに成功しました。母系には Kingmambo や Sadler's Wells の血もあり、距離適性の面ではど
続いてはレックススタッド。種付け数トップはオメガパフュームで、種牡馬入りを一年延期したにもかかわらず150頭を超える牝馬を集めることに成功しました。種付け料は受胎条件50万円で、およそ7割が受胎するとして種付け料収入が5000万ほど。一方現役続行で得た賞金が3戦して
2023年度の種付け数が発表になりました。以前各スタッドごとに紹介していたのが中途半端に終わっていたので、まずは主要スタッドごとの種付け数をまとめてから、最後に全体の種付け数を紹介したいと思います。ということでイーストスタッドの種付け数。種付け数トップはホッ
阪神JFはダイワメジャー産駒のアスコリピチェーノが3連勝でGIウイナーに上り詰めました。ドゥラメンテだのキタサンブラックだので若い種牡馬が大旋風を巻き起こしていましたが、得意の2歳戦ではまだまだ負けられんというところでしょうか。無敗での勝利は3年前のソダシ以来で
あの Giant's Causeway にも土をつけた名マイラー輸入名馬列伝シリーズ第百十三弾は*バチアー。仏2000ギニーおよび愛2000ギニーを制した快速馬で、特に後者ではあの Giant's Causeway を下すなど世代屈指のマイラーとして名をはせた馬でした。さらにこの年創設されたUAE200
オーストラリアの名牝マカイビーディーヴァの父輸入名馬列伝シリーズ第百十二弾は*デザートキング。愛2歳GIナショナルS、そして愛2000ギニー、愛ダービーの二冠とGI3勝をあげた活躍馬で、リース供用であった*ロックオブジブラルタルを除けば日本で供用された*デインヒル直
「サイアーラインで辿る世界大レース史」シリーズ第四十弾はアラブ競馬代表としてタマツバキ記念。アラブと言いますが日本競馬の場合はサラブレッドとの混血であるアングロアラブを指すことがほとんどで、サラブレッドに比べて従順で頑強と言われており、少ない馬資源で開催
仏米でGI3勝をあげるも後に種牡馬としてロシアに輸出輸入名馬列伝シリーズ第百十一弾は*シーロ。2歳GI仏グランクリテリウム、仏ダービーに向けた重要な1戦だったリュパン賞、そして米国のセクレタリアトSとフランス・アメリカでGIを3勝した活躍馬でした。父は日本でも大人
ドバイワールドCなどダートGI4勝をあげた北米の活躍馬輸入名馬列伝シリーズ第百十弾は*キャプテンスティーヴ。2歳時にはハリウッドフューチュリティを制し、3歳時はクラシックでは善戦止まりもスワップスSで Tiznow を下し、古馬になってからはドバイワールドCで世界の頂点
「サイアーラインで辿る世界大レース史」シリーズ第三十九弾は先日行われたばかりのステイヤーズステークス。日本が誇る最長距離の平地競走ですね。同じく長距離にカテゴライズされる菊花賞や天皇賞(春)は王道路線の中に完全に組み込まれており、ステイヤーのためのレースと
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「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第三十二弾はスターキングダム系。Star Kingdom 自身は2歳戦ではそこそこの活躍を見せたものの、3歳以降はさっぱりという早枯れ馬で、英国では人気が出ずオーストラリアで種牡馬入りすることになりましたが、これが2歳戦を重要
スプリングSのシックスペンスはまるで祖父を彷彿とさせるような驚異の加速力を見せてデビュー3連勝を達成しました。ついにキズナから牡馬の大物産駒が登場といったところでしょうか。母がスプリントで活躍した馬で、代々つけられた種牡馬もスピード系ということもあって距離
新種牡馬辞典、第三十二弾はコパノチャーリー。半兄はダートの名馬コパノリッキーで、兄ほどの爆発力はありませんでしたが、オープン特別を2勝するなど9歳まで60戦以上を走り抜いたタフガイでした。これがゴールドアリュール産駒なら兄の代替種牡馬として多少は牝馬が集まっ
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第三十一弾はハイペリオン系。寄せ集めのエクリプス系がコンプリート出来たので、ここからは大父系としてのハイペリオン系に入っていきたいと思います。Hyperion 自身もかなりの強豪で、英クラシック二冠を制した名馬でしたが、
新種牡馬辞典、第三十一弾はクワイトファイン。父は三冠馬シンボリルドルフの息子で有馬記念で奇跡の復活を遂げた二冠馬トウカイテイオー、母父は史上初の父内国産馬としての三冠馬ミスターシービー、母母父は戦後初のクラシック三冠馬シンザン、母母母父はクラシック二冠馬
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第三十弾はダマスカス系。一応今回で「エクリプス系」として大雑把にまとめていた系統はがコンプリートということになります。Damascus はテディ系の中でも極めてマイナーなラインの出身で、その父 Sword Dancer までは細々と一
新種牡馬辞典、第三十弾はキタノコマンドール。ブリーダーズCなど世界の大レースを制し、世界的な名牝となったラヴズオンリーユーを引き当てるなど、今や日本を代表するクラブ法人になったといっても差し支えないDMMバヌーシーですが、できた当初はどちらかというと話題性が
金鯱賞はプログノーシスが連覇を達成。ここまで札幌記念など2000mのGIIを3勝していますが、GIではイクイノックスや Romantic Warrior らが立ちはだかり、今のところは先頭でゴールを駆け抜けることはできていません。ただ、イクイノックスが引退した今こそGI奪取のチャンスが
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第二十九弾はエルシド系。*エルシドはアングロアラブ・グランドナショナルなるレースを制した馬らしく、日高農協にて種牡馬入りするや次々に活躍馬を輩出し、大成功を収めました。その影響力はあの*テスコボーイにも匹敵すると
新種牡馬辞典、第二十九弾はダイシンサンダー。やはりこのクラスの種牡馬になるとオーナーのプライベート種牡馬が多くなりますね。「ダイシン」の大八木信行オーナーの持ち馬で、重賞勝ちどころかオープンでの勝ち星もありませんでしたが、オープンや重賞で幾度となく掲示板
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第二十八弾はアステリュー系。Asterus は仏2000ギニーや英チャンピオンSを制した活躍馬で、種牡馬としてもフランスやドイツでクラシックホースを出すなど成功、1934年には仏リーディングにも輝きました。父系としても Asterus
新種牡馬辞典、第二十八弾はサングラス。父は*スタチューオブリバティで、重賞では一度も掲示板に載ることができませんでしたが、8歳時にオープン特別のバレンタインSを勝つなど9歳一杯まで59戦をしぶとく走り抜いた無事これ名馬ですね。ただ裏を返せば競走馬としては強くア
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第二十七弾はアセルスタン系。テディ系のなかでも特に欧州のクラシック路線に特化した重厚な系統で、凱旋門賞を連覇した Tantieme 、ガネー賞やサンクルー大賞をぞれぞれ連覇した Tanerko 、キングジョージやワシントンDC国際な
新種牡馬辞典、第二十七弾はロンドンタウン。カネヒキリの代表産駒の1頭で、佐賀記念、エルムSとダート重賞を2勝したほか、韓国のコリアCに2年連続で出走し、2年続けてレコードを更新する快走を見せて2連覇を達成しました。その韓国での適性の高さが評価されて引退後は韓国に
弥生賞は伏兵コスモキュランダが制し、アルアイン産駒として重賞初勝利をあげました。アルアインは種牡馬として若干地味な印象もありましたが、思えばディープインパクト産駒のクラシックホースですし、これくらいはやれて当然でしたね。チューリップ賞はスワーヴリチャード
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第二十六弾はテディ系。Teddy 自身は第一次世界大戦の勃発によりスペインやフランスの代替開催に出走したため現代でも名がとどろくような大レースを制したわけではありませんでしたが、種牡馬として大成功をおさめ、仏リーディ
新種牡馬辞典、第二十六弾はエタリオウ。主な勝ち鞍・2歳未勝利。これがエタリオウのすべてですね。2戦目で初勝利をあげたまでは良かったのですが、500万下を3戦連続2着となかなか勝ち抜けられず、格上挑戦で出走した青葉賞でも変わらずに2着に入ってダービーへの出走権を手
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第二十五弾はシーホーク系。*シーホークはサンクルー大賞を勝ったほか、2歳時にはクリテリウムドサンクルーを制すなど早熟性も持ち合わせていた馬で、まず海外で英セントレジャーやアスコットゴールドC勝ち馬ら多数のGIウイナー
新種牡馬辞典、第二十五弾はストーミーシー。父はアドマイヤムーンで、重賞勝ちこそありませんでしたが、2歳の7月にデビューしニュージーランドTでは14番人気ながら2着に健闘。その後も忘れたころに人気薄で激走し、6歳時、7歳時にはオープン特別も制すなど50戦以上走り抜い
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第二十四弾はエルバジェ系。Herbager は仏ダービーやサンクルー大賞などを勝った活躍馬で、スタミナ一辺倒の父系から生まれながら種牡馬としては比較的クラシックディスタンス以下のレースに対応するスピードのある馬を多数輩出
阪神大賞典のジャスティンパレスは久々に強い競馬を見せましたね。直線に入ってからのあの加速はまさに長距離向きといったところで、本番も非常に楽しみになりました。スプリングSはロードカナロア産駒のべラジオオペラが勝利。ロードカナロア産駒はこれが遅まきながらの今年
新種牡馬辞典、第三十二弾はキングリオ。母は米GIを制した活躍馬で、キングカメハメハ産駒という良血もあってセレクトセールで高値が付いた馬でしたが、競走馬としては500万下を1勝しただけと全く目が出ませんでした。半弟はGII時代のホープフルSを制したハートレーで、うま
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第三十一弾はタピット系。ナスルーラ系は今回でラストとなります。Tapit 自身はウッドメモリアルSを制しただけの準一流というレベルの競走馬でしたが、種牡馬として大成功を収め、北米リーディングにも3度輝きました。とはいえ種牡
新種牡馬辞典、第三十一弾はタツゴウゲキ。今時珍しいマーベラスサンデー産駒で、期間内に未勝利戦を勝ち上がることができませんでしたが、父譲りの成長力でその後重賞を連勝するまでに成長し、サマー2000チャンピオンにも輝きました。マーベラスサンデー自身も種牡馬として
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第三十弾はプルピット系。Pulpit 自身はGII勝ちまでしかない競走馬でしたが、種牡馬としては多数のGI馬を送り出して成功しました。ただその大半は単発のGIウイナーであり、大物産駒を出すタイプではありませんでしたが、そうした馬
新種牡馬辞典、第三十弾はマルターズアポジー。ローカルの逃げ馬といったらこの馬で、福島記念、小倉大賞典、関屋記念で逃げ切り勝ちを収め、平成最後の個性派として多くのファンを魅了した馬でした。父は朝日杯フューチュリティの勝ち馬*ゴスホークケン、母もフェアリーSを
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第二十九弾はマリブムーン系とバーナーディニ系をまとめて紹介します。Malibu Moon は2戦して未勝利戦を勝っただけという平凡な競走馬でしたが、種牡馬として大成功を収め一時は10万ドル近くまで種付け料が高騰しましたから、まさに
金鯱賞はプログノーシスが直線一気の追い込みを決め、1番人気に応えました。何より川田J鞍上でここまで5戦無敗。ここまで豪快な追い込み馬というのも近年珍しい気がしますが、ぜひともこのままGIまで突き抜けてほしいところですね。フィリーズレビューは2番人気シングザット
新種牡馬辞典、第二十九弾はカイロス。今は無き福山競馬が最後の最後に出した全国区の活躍馬で、最後の福山ダービーを含め福山で14戦13勝2着1回というほぼパーフェクトな戦績を残し、後に高知や園田でも重賞勝ちをあげることに成功しました。最後までアラブ単独の競走を続け
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第二十八弾はエーピーインディ系の続き。今回紹介する中で最も多くの牝馬を集めたのが日本の*マジェスティックウォリアー・*ベストウォーリア親子でした。エーピーインディ系三羽烏である*パイロ、*シニスターミニスターらに比べる
新種牡馬辞典、第二十八弾はスピリッツミノル。とにかく重馬場・雨の申し子として知られる馬で、芝の稍重以上あるいは雨が降っている馬場での成績は驚異の7戦5勝。通算6勝のうちの残る1勝も午前中まで稍重だったコースでのもので、渋った馬場ときわめて高い相性を示しました
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第二十七弾はエーピーインディ系。このあたりまでくると父系の広がりもかなり大きくなってきますので、2回に分けて紹介していきたいと思います。最も発展しているのは当然 Pulpit - Tapit のラインですが、重賞勝ちのなかった Flatt
新種牡馬辞典、第二十七弾はロンギングダンサー。父は*シンボリクリスエス、母はオークス馬ダンスパートナーという良血馬でしたが、当時の*シンボリクリスエスは自身ほどの活躍馬を出せず、*ダンシングキイ一族も一昔前の名牝系というイメージで、セールでの落札額も5000万円
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第二十六弾はボールドルーラー系。これがナスルーラ系における最後の分岐となります。現在ナスルーラ系の中で最も栄えている系統となりますが、その本流である A.P. Indy から Tapit へと続くラインを除けばかなり衰退してしまって
ディープインパクト記念はサトノクラウン産駒のタスティエーラが親子制覇を達成しました。サトノクラウンは昨年の新種牡馬で、唯一200頭を超える牝馬を集めるなど期待されましたが、2歳戦では1頭も2勝馬が出ずやや存在感が薄くなっていましたね。種付け数も昨年は早くも100頭
新種牡馬辞典、第二十六弾はショウナンバッハ。重賞を勝つことはできませんでしたが、中距離路線で8歳いっぱいまでしぶとく走り、1億5000万円以上の賞金を稼ぎ出すことに成功しました。ただ種牡馬入りの決め手は何といっても半弟のキタサンブラックのおかげで、このあたりは
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第二十五弾はインディアンチャーリー系。モルニ賞や仏2000ギニーを制した Siberian Express 、メトロポリタンHなどGI4連勝を達成した In Excess 、無敗でGIサンタアニタダービーを制した Indian Charlie と一子相伝でラインを繋いで
新種牡馬辞典、第二十五弾はヤングマンパワー。種付け料約2000万円を誇るオーストラリアの大種牡馬*スニッツェルが2度にわたる日本へのシャトル供用で残した唯一の重賞ウイナーですね。*スニッツェル自身は豪GIオークレイプレートを勝った活躍馬でしたが、血統的にも実績的に
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第二十四弾はカロ系。特に Caro - Siberian Express - In Excess - Indian Charlie とつながったラインは現在アメリカで大繁栄していますが、今回はそれ以外の系統をまとめておきたいと思います。日本では*チチカステナンゴなどでお
新種牡馬辞典、第二十四弾はアレスバローズ。ヤナガワ牧場産のディープインパクト産駒で、幼駒時代にはあのキタサンブラックよりも高く評価されていたほどの存在でした。もちろんキタサンブラックがあまりに規格外だっただけで、このアレスバローズも重賞2勝をあげる活躍を見