「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第四十九弾はタメルラン系。ご存知マイナー父系の超メジャー種牡馬こと Monsun が出たことで有名なラインですね。それまでも Dschingis Khan や Konigsstuhl が独リーディングに輝くなどドイツでは非常に有力な系統だったのです
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第五十弾はヌレイエフ系。ダンジグ系と並んで初期のノーザンダンサー系の中でもスピードに秀でた系統として知られ、マイル以下の短距離戦で圧倒的な強さを見せ数々の快速馬を送り出しました。現在でもそのスピードは受け継がれてお
ロイヤルアプローズ系 - サイアーラインで辿る世界競馬2022
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第四十九弾はロイヤルアプローズ系。*トライマイベスト産駒の*ワージブは日本で供用されながら重賞を勝ったのはマル外時代の*プレストシンボリのみ、その父同様種牡馬としての実績は完全に忘れ去られたような存在でしたが、種牡馬と
トライマイベスト系 - サイアーラインで辿る世界競馬2022
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第四十八弾はトライマイベスト系。*トライマイベストはデューハーストSの勝ち馬で、種牡馬としては大物を多数出すタイプではありませんでしたが、数少ない大物産駒である*ラストタイクーンが種牡馬として大成功を収め、主にオセアニ
デピュティミニスター系 - サイアーラインで辿る世界競馬2022
新種牡馬辞典シリーズは終了しましたが、こちらのシリーズはまだまだ道半ばということで、どんどん進めていこうと思います。ということでサイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第四十七弾はデピュティミニスター系。父系としてそこまで爆発力のあるラインではありません
GIのない中休みという週ではありますが、今週ついに3年ぶりに京都競馬場がグランドオープン。これまでディープインパクトをはじめ数々の名馬がこの競馬場で活躍してきましたが、コースの路盤も全面改修されたとのことで、果たして新しいコースでどんな名勝負が繰り広げられる
新種牡馬辞典、第四十七弾は豪供用新種牡馬。さすがアメリカに次ぐ世界第2位のサラブレッド生産国だけあって今年は60頭以上の新種牡馬がデビューするようですね。オセアニア独自の父系も育っており、最も多くの牝馬を集めた Yes Yes Yes は Fairy King から Encosta de Lago
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第四十六弾はニジンスキー系。Northen Dancer の最初期の活躍馬にして最高傑作ともいえる Nijinsky は種牡馬としても大成功を収め、Northern Dancer の血は1カラットのダイヤモンドよりも価値があると言われるほどの隆盛を見せまし
新種牡馬辞典、第四十六弾は仏供用新種牡馬。これといった目玉種牡馬がいなかった北米、英愛に比べてもかなり小粒感が強く、100頭以上の牝馬を集めた種牡馬3頭のうち、Goliath du Berlais と Nirvana du Berlais の2頭は障害GIウイナーであり、残る1頭は父こそ仏リーディング
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第四十五弾はリファール系。ノーザンダンサー系の初期の系統としてニジンスキー系とともに大きな発展を見せた系統で、かつては多数のリーディングサイアーを送り出していましたが、現在隆盛を誇っていると言えるのはフランス障害路
新種牡馬辞典、第四十五弾は英愛供用新種牡馬。北米と同じく英・愛供用の新種牡馬も超目玉というような存在はいないように思いますが、種付け料からすればジャンプラ賞やサセックスSなどマイルGIを3勝した Too Darn Hot とキングズスタンドSやダイヤモンドジュビリーSなどス
フェアリーキング系 - サイアーラインで辿る世界競馬2022
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第四十四弾はフェアリーキング系。Fairy King 自身は1戦して未勝利という極めて平凡な競走馬でしたが、Sadler's Wells の全弟という恵まれた血統から種牡馬入りし、ついには仏リーディングに輝くまでに大成しました。ただ現在では全
皐月賞はキタサンブラック産駒のソールオリエンスが制し、イクイノックスに続き2世代連続でGI馬を出すことに成功しました。ノーザンファームや社台ファームの牝馬にはそれなりに種付けしていたとはいえ、種牡馬入り当初はそこまで信頼度の高くなかったキタサンブラックですが
ここからは供用された国ごとに今年産駒がデビューする新種牡馬を見ていきましょう。ということで新種牡馬辞典、第四十四弾は北米供用新種牡馬。今年のアメリカには大きな目玉となるような超大物種牡馬はいませんが、一応実績からすればアーカンソーダービーなどGI3勝をあげた
ディキシーランドバンド系/ナイトシフト系 - サイアーラインで辿る世界競馬2022
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第四十三弾はディキシーランドバンド系とナイトシフト系をまとめて紹介します。Dixieland Band はGIIまでの勝ち星しかありませんでしたが、ハスケル招待HなどGI2勝をあげた Dixie Union 、ベルモントSなどGI2勝をあげた Union Rags
新種牡馬辞典、第四十三弾はラングレー。ラヴズオンリーユー、リアルスティールときょうだいで海外GIを4勝した超国際派血統の長兄として生まれましたが、自身はオープンクラス入着というレベルにとどまり、"Lord Langley" と改名してオーストラリアに移籍するも1戦して未勝利
ノーザンダンサー系 - サイアーラインで辿る世界競馬2022
それでは第三のメジャー父系に入っていきましょう。ということでサイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第四十二弾はノーザンダンサー系。世界的にみて最も発展している系統ということになりますので、かなりの長丁場になると思われますが気長にお付き合いよろしくお願い
新種牡馬辞典、第四十二弾はモンドシャルナ。父ネオユニヴァース、母*ウインドインハーヘア、半兄ディープインパクトという恵まれた血統で、セールでは2億5000万円もの高値で落札されましたが、競走馬としては500万下を勝つのがやっとというレベルでした。これだけの良血とは
ディープインパクト系 - サイアーラインで辿る世界競馬2022
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第四十一弾はディープインパクト系。これにてターントゥ系は終了です。日本どころか世界各国で産駒が活躍しており、2022年度だけでもイギリス、アメリカ、ドバイ、オーストラリア、インドでGI馬を送り出し、ほかにトルコ、サウジ、
桜花賞は圧倒的支持を受けたリバティアイランドが豪快に差し切り、阪神JFに続くGI連勝を飾りました。しかしスタミナにものを言わせて押し切るタイトルホルダーのような馬から、切れ味の化身ともいうべきリバティアイランドのような馬まで送り出せるドゥラメンテの偉大さを改
新種牡馬辞典、第四十一弾はジェニアル。ディープインパクト×*サラフィナという恵まれた血統の持ち主で、1000万条件の身ながらフランス遠征を敢行し、見事GIIIメシドール賞を制しました。これは日本馬のレベルの高さももちろんあったのでしょうが、そもそもこのレースは自身
ステイゴールド系/ゴールドアリュール系/ハーツクライ系 - サイアーラインで辿る世界競馬2022
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第四十弾はステイゴールド系とゴールドアリュール系およびハーツクライ系をまとめて紹介します。国内におけるサンデー系でディープインパクト以外で父系を伸ばしているラインということになりますが、ステイゴールドは破壊力こそ大
新種牡馬辞典、第四十弾は Study of Man スタディオブマン。世界の主要なダービーといえば英ダービー、愛ダービー、仏ダービー、ケンタッキーダービーあたりかと思われますが、まさかそれらのうちの一つを日本産馬の仔が勝つ日が来るとは、数十年前には全く考えられなかった
アグネスゴールド系/ハットトリック系 - サイアーラインで辿る世界競馬2022
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第三十九弾は今回新たに分岐させたアグネスゴールド系とハットトリック系です。アグネスゴールドは4連勝で素質を示したものの、結局GIは勝てず、種牡馬としても見限られて米国に輸出されましたが、さらにブラジルまで流れ着いたとこ
国内で供用された新種牡馬については紹介し終えましたので、ここからは海外で供用された日本馬関連の新種牡馬についてみていきたいと思います。ということで新種牡馬辞典、第三十九弾は Yoshida ヨシダ。ノーザンファーム産のハーツクライ産駒で、吉田勝己氏にあやかって名づ
サンデーサイレンス系 - サイアーラインで辿る世界競馬2022
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第三十八弾はサンデーサイレンス系。ついにこの系統に入っていきますが、こうして見ると日本の血統図を完全に塗り替えたこの系統も父系が続いていきそうなラインはかなり絞られてきたような気がしますね。小父系として分岐させた系
高い素質を見せながらもなかなかGIに手が届かなかったジャックドールがついに大阪杯でGI初勝利をあげました。鞍上の武豊Jは54歳でのGI勝利ということで、これはJRA最年長記録となります。栗毛の快速逃げ馬と武豊Jとのコンビといえば何といってもあの馬を思い出してしまうとこ
クワイトファイン/サクラアンプルール - 新種牡馬辞典'23
今回は2020年に種牡馬として種付けを行いながらも産駒を残すことができなかった2頭の種牡馬を紹介します。ということで新種牡馬辞典、第三十八弾はクワイトファインとサクラアンプルール。クワイトファインは父が三冠馬シンボリルドルフ産駒の殿堂馬トウカイテイオー、母がミ
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第三十七弾はサザンヘイロー系。*サンデーサイレンスとともに父 Halo の血を世に広めた存在で、自身は競走馬としては重賞すら勝てず、米国での種牡馬入りは叶わずアルゼンチンに輸出されることになりましたが、ここでリーディングサ
新種牡馬辞典、第三十七弾はウルトラカイザー。佐賀及び門別で圧倒的な強さを誇った馬で、2歳時から10歳まで毎年のように重賞を勝ち、積み上げた勝ち星は実に37勝という2010年代の地方を代表する名馬でした。同馬が活躍していたのは佐賀や道営の賞金がどん底であった時代なの
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第三十六弾はヘイロー系。ご存知*サンデーサイレンスの親系統にあたるラインで、さぞかし世界中で発展しているのかと思いきや全くそんなことはなく、アルゼンチンで大成功を収め、「南米のサンデーサイレンス」とも呼ばれた*サザン
新種牡馬辞典、第三十六弾はレガルスイ。父はエイシンサンディで、南関東でデビューし、京成盃グランドマイラーズを制した馬でした。血統的にも実績的にも見るべきものはありませんでしたが、オーナーのバックアップもあって種牡馬入りを果たしており、何とか産駒デビューに
クリスエス系/シルヴァーホーク系/ダイナフォーマー系 - サイアーラインで辿る世界競馬2022
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第三十五弾はクリスエス系、シルヴァーホーク系、ダイナフォーマー系をまとめて紹介します。このうち Dynaformer は特にパートI国ではかなり影響力が小さくなってきており、次回調査時には単独で取り上げるほどの勢力を維持できてい
日本馬がまた歴史的な偉業を達成しましたね。オールウェザー時代こそヴィクトワールピサが優勝したものの、ダートでは何十年も挑み続けて跳ね返されてきたドバイワールドCをウシュバテソーロが制しました。しかしオルフェーヴルという種牡馬のポテンシャルは恐ろしいですね。
新種牡馬辞典、第三十五弾はマイティスピリット。父はディープインパクト、母は欧州チャンピオンスプリンターの*フリーティングスピリットという恵まれた血統で、サンデーレーシングにて8000万円で募集されるだけのことはあるといったところでしたが、残念ながら父母の素質は
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第三十四弾はロベルト系。競走能力は低くとも種牡馬として一発逆転があるのがこの系統の大きな特徴で、父系を大きく発展させた Kris S. 、Silver Hawk 、Red Ransom 、Dynaformer などはいずれもGIには手が届かないレベルの競走馬で
新種牡馬辞典、第三十四弾はフラットライナーズ。どちらかというと中距離でしぶとい活躍を見せる*シニスターミニスター産駒としては珍しく完全にスプリントに振り切れた馬で、地方超短距離路線の最高峰である習志野きらっとスプリントや船橋記念を制したほか、900mのオープン
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第三十三弾はザビール系。南半球のノーザンダンサーの異名をとった Sir Tristram の流れをくむ系統で、Zabeel 自身はオーストラリアンギニーでなんとかGIを制したというレベルの競走馬でしたが、種牡馬としては歴史的な大成功を収め
新種牡馬辞典、第三十三弾はカキツバタロイヤル。東海地方や南関東で10歳まで走り、重賞6勝をあげたほか、ダイオライト記念で2着、日本テレビ盃で3着に入るなど長きにわたって一線級で活躍した無事これ名馬でした。父は懐かしのロイヤルタッチで、種牡馬としては期待に応えた
ナスルーラ系がコンプリートということで、サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第三十二弾は第二のメジャー父系であるターントゥ系に入っていきたいと思います。日本では*サンデーサイレンスの大成功は言わずもがな、モーリスや*シンボリクリスエスのラインも年々存在
阪神大賞典のジャスティンパレスは久々に強い競馬を見せましたね。直線に入ってからのあの加速はまさに長距離向きといったところで、本番も非常に楽しみになりました。スプリングSはロードカナロア産駒のべラジオオペラが勝利。ロードカナロア産駒はこれが遅まきながらの今年
新種牡馬辞典、第三十二弾はキングリオ。母は米GIを制した活躍馬で、キングカメハメハ産駒という良血もあってセレクトセールで高値が付いた馬でしたが、競走馬としては500万下を1勝しただけと全く目が出ませんでした。半弟はGII時代のホープフルSを制したハートレーで、うま
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第三十一弾はタピット系。ナスルーラ系は今回でラストとなります。Tapit 自身はウッドメモリアルSを制しただけの準一流というレベルの競走馬でしたが、種牡馬として大成功を収め、北米リーディングにも3度輝きました。とはいえ種牡
新種牡馬辞典、第三十一弾はタツゴウゲキ。今時珍しいマーベラスサンデー産駒で、期間内に未勝利戦を勝ち上がることができませんでしたが、父譲りの成長力でその後重賞を連勝するまでに成長し、サマー2000チャンピオンにも輝きました。マーベラスサンデー自身も種牡馬として
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第三十弾はプルピット系。Pulpit 自身はGII勝ちまでしかない競走馬でしたが、種牡馬としては多数のGI馬を送り出して成功しました。ただその大半は単発のGIウイナーであり、大物産駒を出すタイプではありませんでしたが、そうした馬
新種牡馬辞典、第三十弾はマルターズアポジー。ローカルの逃げ馬といったらこの馬で、福島記念、小倉大賞典、関屋記念で逃げ切り勝ちを収め、平成最後の個性派として多くのファンを魅了した馬でした。父は朝日杯フューチュリティの勝ち馬*ゴスホークケン、母もフェアリーSを
マリブムーン系/バーナーディニ系 - サイアーラインで辿る世界競馬2022
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第二十九弾はマリブムーン系とバーナーディニ系をまとめて紹介します。Malibu Moon は2戦して未勝利戦を勝っただけという平凡な競走馬でしたが、種牡馬として大成功を収め一時は10万ドル近くまで種付け料が高騰しましたから、まさに
金鯱賞はプログノーシスが直線一気の追い込みを決め、1番人気に応えました。何より川田J鞍上でここまで5戦無敗。ここまで豪快な追い込み馬というのも近年珍しい気がしますが、ぜひともこのままGIまで突き抜けてほしいところですね。フィリーズレビューは2番人気シングザット
新種牡馬辞典、第二十九弾はカイロス。今は無き福山競馬が最後の最後に出した全国区の活躍馬で、最後の福山ダービーを含め福山で14戦13勝2着1回というほぼパーフェクトな戦績を残し、後に高知や園田でも重賞勝ちをあげることに成功しました。最後までアラブ単独の競走を続け
エーピーインディ系 No.2 - サイアーラインで辿る世界競馬2022
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第二十八弾はエーピーインディ系の続き。今回紹介する中で最も多くの牝馬を集めたのが日本の*マジェスティックウォリアー・*ベストウォーリア親子でした。エーピーインディ系三羽烏である*パイロ、*シニスターミニスターらに比べる
新種牡馬辞典、第二十八弾はスピリッツミノル。とにかく重馬場・雨の申し子として知られる馬で、芝の稍重以上あるいは雨が降っている馬場での成績は驚異の7戦5勝。通算6勝のうちの残る1勝も午前中まで稍重だったコースでのもので、渋った馬場ときわめて高い相性を示しました
エーピーインディ系 No.1 - サイアーラインで辿る世界競馬2022
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第二十七弾はエーピーインディ系。このあたりまでくると父系の広がりもかなり大きくなってきますので、2回に分けて紹介していきたいと思います。最も発展しているのは当然 Pulpit - Tapit のラインですが、重賞勝ちのなかった Flatt
新種牡馬辞典、第二十七弾はロンギングダンサー。父は*シンボリクリスエス、母はオークス馬ダンスパートナーという良血馬でしたが、当時の*シンボリクリスエスは自身ほどの活躍馬を出せず、*ダンシングキイ一族も一昔前の名牝系というイメージで、セールでの落札額も5000万円
ボールドルーラー系 - サイアーラインで辿る世界競馬2022
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第二十六弾はボールドルーラー系。これがナスルーラ系における最後の分岐となります。現在ナスルーラ系の中で最も栄えている系統となりますが、その本流である A.P. Indy から Tapit へと続くラインを除けばかなり衰退してしまって
ディープインパクト記念はサトノクラウン産駒のタスティエーラが親子制覇を達成しました。サトノクラウンは昨年の新種牡馬で、唯一200頭を超える牝馬を集めるなど期待されましたが、2歳戦では1頭も2勝馬が出ずやや存在感が薄くなっていましたね。種付け数も昨年は早くも100頭
新種牡馬辞典、第二十六弾はショウナンバッハ。重賞を勝つことはできませんでしたが、中距離路線で8歳いっぱいまでしぶとく走り、1億5000万円以上の賞金を稼ぎ出すことに成功しました。ただ種牡馬入りの決め手は何といっても半弟のキタサンブラックのおかげで、このあたりは
インディアンチャーリー系 - サイアーラインで辿る世界競馬2022
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第二十五弾はインディアンチャーリー系。モルニ賞や仏2000ギニーを制した Siberian Express 、メトロポリタンHなどGI4連勝を達成した In Excess 、無敗でGIサンタアニタダービーを制した Indian Charlie と一子相伝でラインを繋いで
新種牡馬辞典、第二十五弾はヤングマンパワー。種付け料約2000万円を誇るオーストラリアの大種牡馬*スニッツェルが2度にわたる日本へのシャトル供用で残した唯一の重賞ウイナーですね。*スニッツェル自身は豪GIオークレイプレートを勝った活躍馬でしたが、血統的にも実績的に
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第二十四弾はカロ系。特に Caro - Siberian Express - In Excess - Indian Charlie とつながったラインは現在アメリカで大繁栄していますが、今回はそれ以外の系統をまとめておきたいと思います。日本では*チチカステナンゴなどでお
新種牡馬辞典、第二十四弾はアレスバローズ。ヤナガワ牧場産のディープインパクト産駒で、幼駒時代にはあのキタサンブラックよりも高く評価されていたほどの存在でした。もちろんキタサンブラックがあまりに規格外だっただけで、このアレスバローズも重賞2勝をあげる活躍を見
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第二十三弾はカラムーン系。現存する Grey Sovereign の末裔はこのカラムーン系とカロ系の2系統がありますが、こちらは主に欧州で発展してきた系統ということになります。ただ最も多くの牝馬を集めている No Risk At All は障害用種
今年もサウジカップデーで日本馬が大暴れしましたが、何といってもパンサラッサのサウジC制覇ですね。日本ではイクイノックスに阻まれ国内GI勝ちを逃しましたが、この大舞台で遺憾なくそのスピードを発揮し、1000万ドルを手にしました。これで同着のドバイターフに続き海外GI
面白い馬を見つけました。そのグリーンバナナズの2021は社台ファームがイギリスで生産した馬で、マル外として輸入(同馬に先駆けて Wootton Bassett を受胎した状態の母*グリーンバナナズも輸入)されているのですが、その半姉に2020年のBCフィリーアンドメアターフやジャンロ
新種牡馬辞典、第二十三弾は*ゴールデンマンデラ。競走馬登録すらされなかった馬ですから、この馬の現役時代を知っている人は相当な血統通ですね。父は英ダービーや凱旋門賞などを制して欧州年度代表馬にも選ばれた名馬 Golden Horn 、母は名繁殖牝馬*マンデラを母に持ちセー
キャンディストライプス系 - サイアーラインで辿る世界競馬2022
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第二十二弾はキャンディストライプス系。現在ブラッシンググルーム系の中で最も父系を発展させているのがこの系統ということになります。Candy Stripes 自身は重賞勝ちもなく大した競走馬ではありませんでしたが、種牡馬としてアル
新種牡馬辞典、第二十二弾はグァンチャーレ。今でこそモーリスやゴールドアクターなどを出して大種牡馬の1頭として数えられる父スクリーンヒーローですが、デビュー当初の種付け料は受胎条件30万円という超格安で、グァンチャーレ自身もセールに出されるも一度は買い手がつか
レインボウクエスト系/ラーイ系 - サイアーラインで辿る世界競馬2022
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第二十一弾はレインボウクエスト系とラーイ系をまとめて紹介します。Rainbow Quest は凱旋門賞の勝ち馬で、種牡馬としてはどちらかというとクラシックディスタンス以上のレースで結果を残す馬を多数送り出して成功しました。日本で
新種牡馬辞典、第二十一弾は*ゴールデンバローズ。ダート3連勝、それも圧勝続きでヒヤシンスSを完勝した時はとんでもない馬が現れたと思いましたが、UAEダービーでダート初黒星を喫すると、それまでの勝ちっぷりが嘘のように勝てなくなり、最終的にはオープン特別で善戦する
フェブラリーSは*レモンポップが力の差を見せつけ、念願のGI初勝利をあげました。カトレアSでのレースぶりを見て、この馬は将来ダートの頂点に立つ存在だという印象を受けましたが、なかなか順調に使えずここまで時間がかかってしまいましたね。さてこれで*アポロキングダム
ブラッシンググルーム系 - サイアーラインで辿る世界競馬2022
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第二十弾はブラッシンググルーム系。Blushing Groom 自身はフランスの2歳GI四冠を達成するなど仕上がりの早い快速馬として活躍しましたが、種牡馬としては英ダービーなどGI4勝の Nashwan 、凱旋門賞の Rainbow Quest などクラシック
新種牡馬辞典、第二十弾はキタサンミカヅキ。ローレルゲレイロ以来となるキングヘイローの後継種牡馬ですが、とにかく長い年月をかけてじっくりと力をつけていった馬で、オープン入りを果たすのにデビューから丸3年、30戦以上を要しながら最終的には交流重賞を3勝するほどの
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第十九弾はミルリーフ系。Mill Reef 自身は1970年代の欧州を代表する名馬で、種牡馬としても大成功を収め、2000年代前半あたりまではかなりの存在感を示していました。ただ徐々にスピードが失われていく一方でその有り余るスタミナ
新種牡馬辞典、第十九弾はユアーズトゥルーリ。よほどの競馬通でないと同馬の現役生活を思い浮かべるのは難しいのではないでしょうか。それもそのはず、3歳5月にようやくデビューにこぎつけたかと思いきや、スタート直後に故障を発症して競走中止。2か月後に何とか2戦目を迎
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第十八弾はネヴァーベンド系。かつては Mill Reef 、Riverman という2頭の優良後継が父系を大きく発展させ、世界的な主流血統のひとつとなっていましたが、現在では Mill Reef は主に障害用種牡馬としての需要が大きく、平地ではか
新種牡馬辞典、第十八弾はサトノアレス。鋭い差し脚で朝日杯フューチュリティSを制した快速馬でしたが、3歳以降は重賞で勝利をあげることはできませんでした。実際には重賞で何度も複勝圏内に入るなどそれなりには健闘していたのですが、やはり早枯れのイメージを払しょくす
京都記念は凱旋門賞以来となるドウデュースが力の差を見せつけ、ダービー以来となる勝ち星をあげました。凱旋門賞以降はスランプに陥る馬も多い中、まったくそれを感じさせない圧倒的な走りでしたね。次走はドバイターフとのことですが、今年こそは世界にドウデュースの名を
それではメジャー父系のほうに入っていきたいと思います。ということでサイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第十七弾はナスルーラ系。現在ナスルーラ系で父系を発展させているのは Tapit などを擁するボールドルーラー系、Uncle Mo などを擁するグレイソヴリン系が中心
新種牡馬辞典、第十七弾はヘンリーバローズ。故障のためわずか2戦1勝という戦績しか残せなかった馬ですが、デビュー戦でわずかにハナ差負けた相手が後のダービー馬ワグネリアンであり、続く未勝利戦を完全に持ったまま圧勝したパフォーマンスから考えると、最低でも重賞級の
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第十六弾はアイスカペイド系。ひとまず非メジャー父系の紹介は今回が最後となります。このブログではメジャー4大父系としてはカウントしていませんが、Icapade 自身、元をたどれば Northern Dancer と同じ Nearctic 産駒であり、198
新種牡馬辞典、第十六弾はミッキーグローリー。度重なる故障により6歳まで現役を続けながらわずか13戦のキャリアしかこなせませんでしたが、豪快な切れ味を武器に京成オータムHと関屋記念を制したほか、マイルチャンピオンシップでも勝ち馬ステルヴィオから僅差の5着に健闘す
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第十五弾はネアルコ系。いわゆるメジャー4大父系のうち、ネイティヴダンサー系を除く3系統がこの Nearco の末裔であり、いわば現代スピード血統の父といってもいい存在だと思いますが、残念ながらすべての系統がスピードを受け継い
新種牡馬辞典、第十五弾はアドミラブル。デビュー戦こそ喘鳴症の影響で大敗に終わりましたが、そこから手術を乗り越え、未勝利戦、500万下、そして青葉賞と3連勝を達成。アドマイヤ一族としてはアドマイヤベガ以来、近藤英子氏の名義では初となるダービー制覇へと期待が高ま
きさらぎ賞は圧倒的支持を受けたフリームファクシが制し、クラシック路線に名乗りをあげました。多少はメンバーに恵まれた感もありましたが、きっちり勝ち切るあたりポテンシャルの高さを感じます。それにしてもこの世代のルーラーシップ産駒はドルチェモアもおり、完全に当
マイナー父系もいよいよ大詰めといったところで、ここからは直接現代のメジャー父系につながる系統の紹介になります。ということでサイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第十四弾はファラリス系。全系統におけるメジャー父系の占める割合は年々高くなっていますが、それ
新種牡馬辞典、第十四弾は*アポロケンタッキー。勝ったGI級レースは東京大賞典だけでしたが、そこで全盛期の*アウォーディーやサウンドトゥルー、コパノリッキーなどを撃破するなど、一時はダート界の頂点を取るかと思われた馬でした。ただ競走馬のタイプとしては遅咲きの中
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第十三弾はリボー系。絶滅寸前にあるセントサイモン系の中では比較的勢力を保っている系統ということになります。特にそのスタミナが障害界で重宝されており、ともに Alleged 産駒の Flemensfirth と Shantou の2頭が昨年も多数の障
新種牡馬辞典、第十三弾はエピカリス。実績的には交流重賞の北海道2歳優駿を勝っただけの早枯れ馬というところでしたが、その北海道2歳優駿が単勝元返しで大差勝ちというド派手なもので、デビューから4連勝でUAEダービーに挑戦し2着に入るなど世界と互角に戦った実績が評価さ
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第十二弾はセントサイモン系。今回は St. Simon を経た系統の中でも最大の派閥であるリボー系を除いたラインを紹介したいと思います。St. Simon は競走馬としても種牡馬としても伝説的な大成功を収めただけでなく、血量に占める後世
新種牡馬辞典、第十二弾はロジャーバローズ。同馬を生産したのは年間の生産頭数が20頭に満たない飛野牧場で、海外の繁殖セールにてジェンティルドンナの母*ドナブリーニの半妹にあたる*リトルブックを落札、ジェンティルドンナを再現すべくディープインパクトが種付けされて
シルクロードSは56.5キロを背負ったナムラクレアがきっちり差し切り、重賞3勝目をあげました。重賞での基礎斤量が今年から1キロ引き上げられたのに伴ってハンデ重量も全体的に重めに付けられているようですが、これが今後のGI戦線でどのような結果につながるでしょうか。根岸
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第十一弾はモンズーン系。いわゆるナスルーラ系、ターントゥ系、ノーザンダンサー系、そしてネイティヴダンサー系以外の非メジャー父系において唯一といっていいほどの繁栄を見せている系統で、昨シーズンはこの系統だけで年間1500
新種牡馬辞典、第十一弾は*ホークビル。日本初となる Kitten's Joy の後継種牡馬としてダーレーが導入した馬で、エクリプスSやドバイシーマクラシックを制した一流馬でした。同じエルプラド系ということでは昨年 Medaglia d'Oro 産駒の*タリスマニックがやはりダーレーより種
ブランドフォード系 - サイアーラインで辿る世界競馬2022
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第十弾はブランドフォード系。ブランドフォード系といえば何といっても Monsun が種牡馬として大成功を収めて父系を発展させていますが、今回はその Monsun 以外のブランドフォード系についてまとめたいと思います。テディ系と同じ
新種牡馬辞典、第十弾はアルアイン。ここにきてようやくディープインパクトの後継種牡馬の登場ですね。GIを2勝しているとはいえ皐月賞と大阪杯はいずれも9番人気での勝利で、競走馬としては世代トップクラスという印象はあまり強くはありませんでしたが、母は北米チャンピオ
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第九弾はテディ系。かつては世界各国でリーディングサイアーを輩出し、20世紀前半までは主流血統の一つとしてカウントされるほどの大繁栄を見せていましたが、現在では見る影もなく衰退し、1960年代の歴史的名馬 Damascus を経た系
新種牡馬辞典、第九弾はアニマルキングダム。*マクフィ、*ザファクター、*デクラレーションオブウォーに続いてJBBAが導入した大物種牡馬で、ケンタッキーダービーとドバイワールドCを勝ち、日本への輸出後に米国に残してきた産駒が次々にGIを制覇するなど、非常に期待の大き
アメリカジョッキークラブCはモーリス産駒のノースブリッジが重賞2勝目をあげました。若いときは逃げなければもろい部分もありましたが、年齢を重ねるにつれて控える競馬も板についてきた印象です。ここ数年リーディング20位前後に低迷する岩田康誠Jも昨年から重賞戦線で存在
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第八弾はハイペリオン系。日本ではセイウンスカイの登場で20世紀末から21世紀初頭にかけて多少盛り上がりを見せた系統ですが、残念ながらこれといった産駒を残すことができず、すでに日本からハイペリオン系の現役馬が完全にいなく
新種牡馬辞典、第八弾はスワーヴリチャード。先日紹介したシュヴァルグランと同じハーツクライ産駒で、同じジャパンC勝ち馬と戦績的にもさほど変わらない印象だったのですが、こちらは社台スタリオンステーション入りを勝ち取り、種付け料もシュヴァルグランの2倍以上の200万
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第七弾はダークロナルド系。かつては Son-in-Law や Prunus といったところがラインを発展させ、ドイツを中心に様々な国で活躍馬を輩出していましたが、少なくとももうこれらのラインに現役種牡馬は残っていないようで、今回紹介す
新種牡馬辞典、第七弾はシュヴァルグラン。「大魔神」こと佐々木主浩氏の持ち馬にはゲン担ぎとして「ヴ」の文字が入っていることは競馬ファンの間には良く知られた事実ですが、その中でもシュヴァルグランはジャパンCを勝って10億円以上の賞金を稼ぎ出すなど大活躍を見せた馬
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「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第四十九弾はタメルラン系。ご存知マイナー父系の超メジャー種牡馬こと Monsun が出たことで有名なラインですね。それまでも Dschingis Khan や Konigsstuhl が独リーディングに輝くなどドイツでは非常に有力な系統だったのです
Shaman は Shamardal 産駒で、GIIアルクール賞など重賞2勝をあげましたが、GIは2着が最高。母母父に Lyphard という古臭い血統でもありましたが、安価な種付け料もあって多くの牝馬を集めました。Shancelot は*シャンハイボビー産駒で、GIIアムステルダムSの勝ち馬。あまり種
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第四十八弾はバーラム系。Bahram は無敗で英クラシック三冠を制した歴史的名馬でしたが、種牡馬としてはさほど目立った結果を残せず、アメリカ、後にアルゼンチンに輸出されて生涯を終えるという寂しい晩年となりました。ただわ
River Boyne は米芝マイルGIフランク・E.キルローマイルの勝ち馬ですが、父がデインヒル系の中ではマイナーな Mozart 産駒の Dandy Man という血統もあり、あまり牝馬は集まっていないようです。Holy Roman Emperor 産駒の Romanised は2歳4月のデビューから3歳時に愛2000ギ
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第四十七弾はアリシドン系。Alycidon は20世紀最高のステイヤーの1頭で、14ハロンの英セントレジャーは距離が短すぎて敗れましたが、18ハロンを超えるようなレースでは無敵の強さを発揮し、長距離三冠を達成しました。種牡馬と
マイラーズCは2年前の覇者ソウルラッシュが同じ稍重の馬場の恩恵もあって抜け出し、マイル重賞3勝目をあげました。とにかく渋った馬場が大得意で、これで4戦負けなし。GIではあと一歩足りませんでしたが、もしGI当日も雨が降るようなら勝ち切る可能性もありそうです。父ルー
Mohaather はサセックスSを制したマイラーで、父がグリーンデザート系の Showcasing という血統。短距離で定評のある系統だけに確実にスピードを伝えそうです。North Pacific は豪リーディングの I Am Invincible を父に持つ Brazen Beau 産駒で、豪GIIIアップアンドカミング
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第四十六弾はブレニム系。Blenheim は英ダービーの勝ち馬で、種牡馬としても英ダービー親子制覇の Mahmoud 、テシオの最高傑作の1頭 Donatello を出したほか、後にアメリカに輸出され、三冠馬 Whirlaway を出すなどしてリーディ
Instagrand は2歳GIIベストパルSを勝った程度の馬でしたが、そのレースがあまりの圧勝だったこと、さらに父が Into Mischief という血統も評価され200頭近い牝馬を集めることに成功しました。Instilled Regard は古馬になってGIマンハッタンSを制した遅咲きタイプで、父もク
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第四十五弾はブラントーム系。ブランドフォード系の中でも特にフランスで発展した系統で、Brantome 自身はフランスが誇る歴史的名馬でありながらドイツ軍に接収された影響もあってさほど目立った結果は残せませんでしたが、代表
Global Campaign はクラシックに出走することはできませんでしたが、古馬になってGIウッドワードSを勝ち、BCクラシックでも Tiz the Law らに先着する3着に健闘しました。Curlin 産駒ということでダートで注目です。Golden Horde は早熟快速血統の Lethal Force 産駒で、3歳
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第四十四弾はプリメロ系。*プリメロは愛ダービー・愛セントレジャーの二冠を達成した活躍馬で、当時のアイルランドのクラシックは今と比べて比較にならないほど重要性が低かったと言われていますが、それでも当時の日本としては
牡馬クラシック第一冠、皐月賞はキズナ産駒のジャスティンミラノがコースレコードをマークして快勝し、ディープインパクト孫世代待望のクラシック制覇を達成しました。キズナもディープインパクトの後継一番手として成功を収めていたものの、今一つ大物感に欠けるきらいはあ
Country House は Lookin At Lucky 産駒で、重賞勝ちは18番人気のケンタッキーダービーのみ、しかもそれすら繰り上がりによる優勝という世紀の一発屋で、知名度は高いですが初年度は7500ドルで58頭と牝馬はあまり集まっていません。Echo Town は7ハロンのGI・H.アレンジャー
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第四十三弾はブランドフォード系。Blandford は英愛およびフランスでリーディングサイアーに輝いた名種牡馬で、現代にもその血を伝えることに成功していますが、日本でもその後継種牡馬が多数輸入され、大きな影響を与えました
ここからは今年デビューを迎える海外供用の新種牡馬で、日本に産駒が輸入される可能性がありそうな馬を適当にピックアップしていきたいと思います。Anders は父が重賞未勝利から大種牡馬へと上り詰めた Not a Single Doubt で、自身はGIIIを勝った程度にすぎませんでしたが、
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第四十二弾はスターリング系。ここからは大種牡馬 Blandford 、さらには障害用がメインながら現在でもそれなりに繁栄している Monsun を擁するスターリング系に入っていきたいと思います。今回は主にその Blandford 以前の系統
Tiz the Law はタピット系の Constitution 産駒で、フロリダダービー、ベルモントS、トラヴァーズSとGI3連勝を達成した活躍馬でした。母父が Tiznow 、母母父がリボー系の Go for Gin という血統もあり、何か一発大物を引き当てそうな予感がしますね。ディープインパクト牝馬
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第四十一弾はテューダーメロディ系。ハイペリオン系としては今回がラストになります。*テュデナムはミドルパークSの勝ち馬で、種牡馬としてクラシックで期待されながら骨折で引退したサルノキング、中山記念など重賞2勝をあげた
桜花賞は阪神ジュベナイルフィリーズ2着以来の競馬だった2番人気ステレンボッシュが快勝し、見事GI初勝利をあげました。エピファネイア産駒としても久々のGI勝利となりましたが、一時は高騰した種付け料に見合わない成績しか残せていなかったものの、種付け料が500万円となっ
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第五十弾はヌレイエフ系。ダンジグ系と並んで初期のノーザンダンサー系の中でもスピードに秀でた系統として知られ、マイル以下の短距離戦で圧倒的な強さを見せ数々の快速馬を送り出しました。現在でもそのスピードは受け継がれてお
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第四十九弾はロイヤルアプローズ系。*トライマイベスト産駒の*ワージブは日本で供用されながら重賞を勝ったのはマル外時代の*プレストシンボリのみ、その父同様種牡馬としての実績は完全に忘れ去られたような存在でしたが、種牡馬と
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第四十八弾はトライマイベスト系。*トライマイベストはデューハーストSの勝ち馬で、種牡馬としては大物を多数出すタイプではありませんでしたが、数少ない大物産駒である*ラストタイクーンが種牡馬として大成功を収め、主にオセアニ
新種牡馬辞典シリーズは終了しましたが、こちらのシリーズはまだまだ道半ばということで、どんどん進めていこうと思います。ということでサイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第四十七弾はデピュティミニスター系。父系としてそこまで爆発力のあるラインではありません
GIのない中休みという週ではありますが、今週ついに3年ぶりに京都競馬場がグランドオープン。これまでディープインパクトをはじめ数々の名馬がこの競馬場で活躍してきましたが、コースの路盤も全面改修されたとのことで、果たして新しいコースでどんな名勝負が繰り広げられる
新種牡馬辞典、第四十七弾は豪供用新種牡馬。さすがアメリカに次ぐ世界第2位のサラブレッド生産国だけあって今年は60頭以上の新種牡馬がデビューするようですね。オセアニア独自の父系も育っており、最も多くの牝馬を集めた Yes Yes Yes は Fairy King から Encosta de Lago
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第四十六弾はニジンスキー系。Northen Dancer の最初期の活躍馬にして最高傑作ともいえる Nijinsky は種牡馬としても大成功を収め、Northern Dancer の血は1カラットのダイヤモンドよりも価値があると言われるほどの隆盛を見せまし
新種牡馬辞典、第四十六弾は仏供用新種牡馬。これといった目玉種牡馬がいなかった北米、英愛に比べてもかなり小粒感が強く、100頭以上の牝馬を集めた種牡馬3頭のうち、Goliath du Berlais と Nirvana du Berlais の2頭は障害GIウイナーであり、残る1頭は父こそ仏リーディング
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第四十五弾はリファール系。ノーザンダンサー系の初期の系統としてニジンスキー系とともに大きな発展を見せた系統で、かつては多数のリーディングサイアーを送り出していましたが、現在隆盛を誇っていると言えるのはフランス障害路
新種牡馬辞典、第四十五弾は英愛供用新種牡馬。北米と同じく英・愛供用の新種牡馬も超目玉というような存在はいないように思いますが、種付け料からすればジャンプラ賞やサセックスSなどマイルGIを3勝した Too Darn Hot とキングズスタンドSやダイヤモンドジュビリーSなどス
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第四十四弾はフェアリーキング系。Fairy King 自身は1戦して未勝利という極めて平凡な競走馬でしたが、Sadler's Wells の全弟という恵まれた血統から種牡馬入りし、ついには仏リーディングに輝くまでに大成しました。ただ現在では全
皐月賞はキタサンブラック産駒のソールオリエンスが制し、イクイノックスに続き2世代連続でGI馬を出すことに成功しました。ノーザンファームや社台ファームの牝馬にはそれなりに種付けしていたとはいえ、種牡馬入り当初はそこまで信頼度の高くなかったキタサンブラックですが
ここからは供用された国ごとに今年産駒がデビューする新種牡馬を見ていきましょう。ということで新種牡馬辞典、第四十四弾は北米供用新種牡馬。今年のアメリカには大きな目玉となるような超大物種牡馬はいませんが、一応実績からすればアーカンソーダービーなどGI3勝をあげた
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第四十三弾はディキシーランドバンド系とナイトシフト系をまとめて紹介します。Dixieland Band はGIIまでの勝ち星しかありませんでしたが、ハスケル招待HなどGI2勝をあげた Dixie Union 、ベルモントSなどGI2勝をあげた Union Rags
新種牡馬辞典、第四十三弾はラングレー。ラヴズオンリーユー、リアルスティールときょうだいで海外GIを4勝した超国際派血統の長兄として生まれましたが、自身はオープンクラス入着というレベルにとどまり、"Lord Langley" と改名してオーストラリアに移籍するも1戦して未勝利
それでは第三のメジャー父系に入っていきましょう。ということでサイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第四十二弾はノーザンダンサー系。世界的にみて最も発展している系統ということになりますので、かなりの長丁場になると思われますが気長にお付き合いよろしくお願い
新種牡馬辞典、第四十二弾はモンドシャルナ。父ネオユニヴァース、母*ウインドインハーヘア、半兄ディープインパクトという恵まれた血統で、セールでは2億5000万円もの高値で落札されましたが、競走馬としては500万下を勝つのがやっとというレベルでした。これだけの良血とは
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第四十一弾はディープインパクト系。これにてターントゥ系は終了です。日本どころか世界各国で産駒が活躍しており、2022年度だけでもイギリス、アメリカ、ドバイ、オーストラリア、インドでGI馬を送り出し、ほかにトルコ、サウジ、
桜花賞は圧倒的支持を受けたリバティアイランドが豪快に差し切り、阪神JFに続くGI連勝を飾りました。しかしスタミナにものを言わせて押し切るタイトルホルダーのような馬から、切れ味の化身ともいうべきリバティアイランドのような馬まで送り出せるドゥラメンテの偉大さを改
新種牡馬辞典、第四十一弾はジェニアル。ディープインパクト×*サラフィナという恵まれた血統の持ち主で、1000万条件の身ながらフランス遠征を敢行し、見事GIIIメシドール賞を制しました。これは日本馬のレベルの高さももちろんあったのでしょうが、そもそもこのレースは自身