四十代からはじめたスナックを、わずか一年半で店を潰してしまった失敗中年の、イラスト付の体験記です
私はスナック経営を夢見て、20年勤めていた会社を退社し、水商売で修行後、会社員時代の退職金を元手にスナックを開業し、一年半で潰してしまいました。 このブログは、当時の思い出を、記憶をたどった下手なイラスト付で書き綴った体験記です。 もしよければ、これからスナックを開業する方々の参考にしていただければと思います。
2008年11月
翌日店に出勤したホステス達に、事の顛末を話した。 一人くらい山ちゃんを罵倒する人がいてもいいようなものだが、 同情する人こそいれ、山ちゃんを責める人はなぜ…
山ちゃんは黙ってうなだれたまま、下を向き続けていた。 私は山ちゃんを問い詰めるのがあまりに不憫で、しばらく声をかけられないでいた。 しかしこのままいつまでも二…
私は怒りに震える山ちゃんとは逆に、どんどん自分の心が冷たくなっていくのを感じていた。 「山ちゃん…その事だけじゃないんだ 山ちゃんの最近の店での態度に、ミ…
「ストーカー? ミカの奴そんなのにあってんの?」 山ちゃんはやや驚いた様子だったが、今の段階ではさほど取り乱した様子も見せなかった。 もしかしたら山…
その日は土曜の忙しい日だった。 その日も山ちゃんは私の店を訪れ、いつものように一人で飲んでいた。 閉店時間一時間前、山ちゃんがラストまで居そうな事に目星を…
ミカちゃんが四人にしか電話番号を教えてなかったのにはワケがあった。 ホステスが客に教える事はそう珍しい事ではない 少しでも常連さんがつけば、その常連さんがお…
ミカちゃんは誕生日であるその日、数人の常連さんからプレゼントをもらっていた。 誕生日プレゼントと言っても、しょせん私の店は田舎のスナックだ。 やり手のキ…
ミカちゃんへの無言電話は大抵同じパターンでかかってきていた。 非通知でかかってきて、何を話しても答えは返ってこなく、二十秒程度経つと通話が切れる。 無言…
山ちゃんと入ったのは田舎では珍しく、朝方までやっている近くのラーメン屋さん。 私は醤油チャーシュー麺に餃子、山ちゃんは味噌ラーメン、それに二人でビールも一…
ホステスとして急成長したミカちゃんはもともと可愛いらしい上、ホステスとしても成長した今、彼女目当てに来る客も増えはじめていた。 となると申し訳ないが、一人で…
2008年11月
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