~好酸球が多いがんは予後良好~食道がんは、病理学的には扁平上皮がん(SCC)と腺がんに分類されます。日本を含むアジアでは、ほとんどが食道SCCであり、発生の最大のリスク要因は、喫煙や飲酒です。食道SCCの男女別の発症の割合は6対1で多くが男性であり、非
糖鎖ショップ(糖鎖サプリメント、ダイナトーサを販売中)店長の健康談話と、ひとりごと!
糖鎖ショップ:http://www.tousashop.jp/ の店長まるふくのブログです。糖鎖の働き、健康談話などを紹介しております。
~頭の上下動による脳への物理的衝撃が好影響~今度、国立障害者リハビリテーションセンター、東北大学、国立循環器病研究センター、東京大学など12の共同研究グループは、ラットを用いた実験とヒト成人を対象とした臨床試験にて、適度な運動が高血圧改善をもたらすメカ
⾮アルコール性脂肪性(NASH)の病態に関わる新たな因⼦を発⾒
~肥満から進⾏する肝硬変・肝がんの新たな予防法・治療法開発に期待~近年、肥満に伴う肝臓への過剰な脂肪蓄積を引き⾦として、メタボリックシンドロームの症状の⼀つである⾮アルコール性脂肪性肝疾患/脂肪肝炎(NAFLD/NASH)を発症する患者が世界的に急増し
~重度の歯周病の歯を残すことは海馬の萎縮速度を速める可能性あり~歯の喪失や歯周病がアルツハイマー病のリスクを高める可能性が指摘されてきましたが、歯周病の歯を残すことと歯を失うことのどちらがアルツハイマー病の初期に生じる海馬の萎縮と関連するかは不明でした
~自分と他者の情報を合わせ持つニューロンの発見~「親友が悲しくなっているのを見ると、自分のことのように悲しくなる」といった、情動が人から人に「伝染」する現象は情動伝染と呼ばれます。この現象は、共感の最も核となる現象であると考えられており、ヒトだけではな
~乳がんと前立腺がんの間で「遺伝的素因」に共通部分があることが判明~今度、大阪大学大学院医学系研究科の佐藤豪(博士課程)、岡田随象 教授らの研究グループは、バイオバンク・ジャパン(日本)やUKバイオバンク(英国)などで収集された計118万人のヒトゲノム
皮膚の表皮細胞が温かいと感じる温度感覚を生み出していることを発見
我々が「熱い」「冷たい」などの温度を感じる際に、非常に重要な役割を果たすのは感覚神経です。感覚神経には温度感受性TRP(トリップ)チャネルと呼ばれる一群のイオンチャネルが存在し、なかでも2021年ノーベル医学生理学賞の研究対象であるTRPV1(43度以
~遺伝的に太りにくい人は発症のリスクが高い~側弯症とは、脊椎が3次元的にねじれて体幹に変形を来す疾患です。多くの場合は原因が特定できないため特発性側弯症と呼ばれ、発症時期などにより3タイプに分けられています。そのうち、最も発症頻度の高いものが10歳以
リピート伸長病はゲノムDNAの繰り返し配列が長くなることが原因となる疾患です。筋萎縮性側索硬化症(ALS)の一部がリピート伸長病であることが知られています。これまでに30個以上の原因遺伝子が報告されていますが、これらの原因遺伝子変異を持っていないALS
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~好酸球が多いがんは予後良好~食道がんは、病理学的には扁平上皮がん(SCC)と腺がんに分類されます。日本を含むアジアでは、ほとんどが食道SCCであり、発生の最大のリスク要因は、喫煙や飲酒です。食道SCCの男女別の発症の割合は6対1で多くが男性であり、非
~若齢期のみのアミノ酸摂取制限により寿命延長が可能~食餌制限が寿命延長効果を示すことはさまざまな生物で確認されており、ヒトについてもさまざまな食事制限による健康増進法が提唱されています。中でも、アミノ酸であるメチオニンは寿命に大きな影響を与えることが知
~生理・病態・環境・ホルモン・遺伝子などの影響を一つの因子で説明~今度、大阪大学大学院医学系研究科の下村伊一郎教授、福原淳範寄附講座准教授、シンジフン寄附講座助教らの研究グループは、ヒトの脂肪組織量を規定する因子としてHSP47を同定しました(2023
~かゆみ治療のためのSTAT3阻害薬開発の重要性を示唆~今度、理化学研究所の髙橋苑子研究員、落合惣太郎基礎科学特別研究員、岡田峰陽チームリーダーらを中心とした共同研究グループは、皮膚炎に伴うかゆみの伝達に、感覚神経における転写因子STAT3の活性化が重
24年4月30日(火)アップ1/30受け取り生後1歳半までの口腔細菌叢の変化を高精度に同定~離乳期の食習慣が1歳6か月児の口腔細菌叢形成に影響することが明らかに~私たちの口腔には膨大な数の細菌が生息しています。近年、この口腔細菌叢のバランス異常がむし歯や歯周
~長年の謎であった冬眠時の概日リズムのメカニズムの理解に貢献~私たちの身体を構成する細胞や臓器は約24時間のリズム持っており、心と体の健康に重要です。その24時間のリズムを制御しているのは、概日リズム中枢と呼ばれる脳の深部の視交叉上核という部分の神経細
~治療法の開発による健康寿命の延伸に期待~歳をとると、骨格筋はなぜ萎縮するのでしょうか?結合組織はなぜ増えるのでしょうか(筋の柔軟性の低下)?一見簡単そうな問でも答えるのは容易ではありません。筋の加齢変化に関連する遺伝子発現変化が多数報告されていますが
乳がんは、日本や欧米など世界的に女性が罹患する最も多いがんです。最新の統計では、生涯のうちに日本人女性の9人に1人が乳がんに罹患することが見込まれ、さらに、罹患者数のみならず死亡数も増加傾向にあり、大きな問題になっています。診断技術や分子標的薬の進歩な
~がん幹細胞によるマクロファージの老化がカギだった!~免疫系をもつ動物に「がん」が発生するのはなぜでしょうか。近年、「がん」の発端となる細胞として「がん幹細胞」が提唱されました。がん幹細胞を標的とした治療を行えば、理論上はがんの根治につながる可能性があ
~骨格筋の代謝物を標的とするサルコペニア治療法の開発に期待~糖尿病は、転倒や骨折や寝たきりに結びつくサルコペニアのリスク増加と関連しますが、サルコペニアに対する有効な治療法はありません。最近、糖尿病の治療薬であるナトリウム-グルコース共輸送体2(SG
~アルツハイマー病のスクリーニングに有用な可能性~わが国で認知症に罹患した人は2025年には675万人と推計されており、そのうち多くをアルツハイマー型認知症が占め、その数は466万人と予測されています。加えて、より若年から発症する若年性のアルツハイマ
~肺腺がんの予防・早期発見にむけた手がかりとして期待~肺がんはがん死因の一位であり、日本では年間に約7万6千人、全世界では約180万人の死をもたらしています。肺がんの中でも最も発症頻度が高く、増加傾向にあるのが肺腺がんは、肺がんの危険因子である喫煙と
~マウス糖尿病の治療に成功~多くの糖尿病は、血糖値を下げるホルモン(インスリン)を産生する唯一の細胞である膵臓のβ細胞が減少することで血糖値が上昇し発症します。このβ細胞を体内で増やす治療法が世界中で求められていますが、現在のところ開発されていません。
~液滴を介した転移促進タンパク質の分解でがんの遠隔転移を克服できる可能性~現在までに、がん細胞の増殖を抑制する薬剤として数多くのチロシンキナーゼ阻害薬(TKIs)が開発されています。これらTKIsは分子標的治療薬に分類され、少ない副作用で高い治療効果が
~経口免疫療法前後での小児の調査~食物アレルギーの基本的な対処法は、アレルゲンの除去のみでした。しかし、近年、経口免疫療法の有効性が報告されています。経口免疫療法はアレルゲンを少量から徐々に増やして摂取することで、免疫寛容を誘導します。また、免疫寛容
~抗原刺激による胚中心B細胞のカルシウム上昇が重要~私たちの体をウイルスなどの外敵(抗原)から守るために作られる抗体はB細胞によって作られます。B細胞はリンパ組織の中に作られる胚中心と呼ばれる場所で、抗体の性能を高め、生体防御の役割を果たします。胚中
~治療後に起きる細胞死-フェロトーシス-を抑制する心不全治療法の開発~心筋梗塞は、心臓の筋肉への血流が遮断される疾患で、治療後も心筋の障害は進行しやすいのが現状です。疾病の進行は極めて早いため、これまでは病態が進行した“後”で行われる研究が主なものでし
~2種類の皮疹性状に関連する遺伝子発現パターンを解明~今度、理化学研究所、慶應義塾大学医学部、大阪大学大学院医学系研究科の共同研究グループは、アトピー性皮膚炎患者の複数の形質に関わる病態の違いを同定しました(2023年10月20日リリース)。同共同研
~糖鎖の欠損が示すがん免疫療法の新しい道~がん細胞の増殖と転移は、がん細胞とがん微小環境との相互作用に大きく依存しており、その中で糖鎖の役割が注目されています。特に、免疫チェックポイントなどの分子の糖鎖付加は、免疫細胞の活性や薬の効果に大きな影響を与え
~骨粗鬆症、大腿骨頸部骨折の治療への応用に期待~骨はからだを支え、内部の脳や臓器を守る役割だけではなく、骨の内部(骨髄)には血液幹細胞が存在し、日々赤血球や白血球などの血球を産生し、全身に送りとどけます(造血)。この骨格としての役割と、血液産生の役割の
近年、動脈硬化の治療法として、血清脂質(LDLーコレステロール値や中性脂肪値)の低下治療やカテーテル治療が実用化されていますが、それによる動脈硬化のプラーク容積の減少(退縮)は、わずか数%程度に留まると報告されています。これらの治療法でも改善しない動脈
~一度太ると神経炎症憎悪のリスクは継続~加齢黄斑変性(AMD)は、最も頻度の高い神経炎症性疾患の一つであり、世界の失明原因の上位を占めています。その発症メカニズムは未だ不明な点が多いのですが、自然免疫を中心とした慢性炎症の関与が重要であることが分かっ
私たちは光や時刻の情報がない環境であっても、およそ24時間ごとに睡眠・覚醒を繰り返します。これは私たちの生体内に体内時計が存在するためです。体内時計はすべての細胞に存在し、その中枢が脳内の視交叉上核に存在することが分かっています。そしてこの生体リズムは
核酸医薬は抗体医薬に続く分子標的医薬として注目されています。特に、小児の神経難病の一つである脊髄神経萎縮症を対象とした核酸医薬が日本を含めた40カ国以上で承認されて以降、脳や脊髄といった中枢神経の疾患を中心に臨床開発が急速に進んでいます。一方で、動物実
~セロトニン神経の多様性が明らかに~快感や不快感といった感情は、生物が生きていく上で必要不可欠なものです。抗うつ薬の作用点であるセロトニン神経のうち、背側縫線核セロトニン神経は快情動をもたらすことは複数の研究グループから報告されています。一方で、全て
~血流障害による突発性難聴の病態解明の手がかり~今度、慶應義塾大学医学部の都築伸佳共同研究員および大石直樹准教授、東海大学医学部の和佐野浩一郎准教授らの研究グループは、突発性難聴に関する多施設共同後ろ向き観察研究(過去に収集された情報を用いる研究)を実
~効果が持続化するワクチンの開発に期待~ワクチンで誘導される中和抗体は、ウイルス感染からの防御に必須の働きをします。ワクチンの持続効果は、中和抗体を産出するプラズマ細胞の寿命に依存していると考えられます。しかし、これまでプラズマ細胞の生存を追跡する方
今度、名古屋大学大学院医学系研究科の平山正昭准教授、大野欽司教授、西脇寛助教らの研究グループは、岡山脳神経内科クリニックの柏原健一院長、岩手医科大学の前田哲也教授、福岡大学の坪井義夫教授らとともに、レビー小体病、パーキンソン病、レム睡眠行動異常症の患者2
~世界初、新たながん転移抑止戦略の開発に期待~がんが人類最大の死因である原因は、がん細胞は血管を移動路として使用して活動の場を全身に広げる、いわゆる「血行性転移(以降、転移)」を行う性質によるものです。血管中を循環するがん細胞の多くは毛細血管から血管
コレステロールは、私たちの身体のすべての細胞の細胞膜の主成分であり、細胞内コレステロールの60%~90%が細胞膜中に存在します。一方、細胞内のコレステロール量は、小胞体という細胞小器官に存在するセンサー(SCAP/SREBP)によって維持されていると考
~世界最大のヒト血清マイクロRNAデータベースを公開~今度、慶應義塾大学薬学部の松崎潤太郎教授、東京医科大学医学総合研究所の落合孝広教授らを中心とした、国立がん研究センター、国立長寿医療研究センター、東レ(株)、(株)Preferred Networksなどの共同研究グルー
~精神神経疾患の新たな病態解明に期待~哺乳類の脳には神経細胞のみならず、それを上回る数のグリア細胞が存在し、神経細胞の活動をバックアップします。中でもアストロサイトは主要なグリア細胞の一種であり、発生・発達期の神経ネットワークの形成等に重要な役割を果た
~データベース構築で食生活や病気との関わりを明らかに~我々の腸内には、細菌やウイルスなど数多くの微生物が存在し、腸内微生物叢を構成しています。腸内微生物叢は免疫反応や代謝応答を介して我々の体に大きな影響を与えており、多くの病気との関連が既に示されていま
~夜間の温泉習慣で高血圧発症抑制に期待~高血圧は病院受診の最大の原因であり、治療期間が長く、医療経済への負担が大きい疾患です。日本では50歳以上の男性及び60歳以上の女性の60%以上が高血圧に罹患しています。厚生労働省からは、65歳以上の高齢者と高血
~Y染色体と Sry遺伝子が消失してもオスは消滅しない~ヒトを含む哺乳類のほとんど全ては、男性(オス)はY染色体をもち、Y染色体上のSry遺伝子により性が決定されます。ほんの少数の種において、Sry遺伝子がなくてもオスが生まれる例が報告されていますが、その性決定の
動脈硬化は、低レベルの炎症が持続する「慢性炎症」を基盤に生じ、心筋梗塞や脳卒中の原因となります。高齢化社会を迎えたわが国においても、動脈硬化性心血管疾患は年々増加しています。これまで、血清コレステロール値のコントロールは動脈硬化の予防に重要である事がわ
全身性エリテマトーデスは自己免疫疾患のひとつであり、本邦では、約6~10万人の患者が存在すると報告されています。その詳細な病因や病態はまだ十分に解明されていないため、その病態解明と治療開発が喫緊の課題となっています。今度、東北大学大学院医学系研究科の照
難治性自己免疫疾患である全身性エリテマトーデス(SLE)は、効果の高い治療の開発に難渋しており、その病態の詳細を明らかにする事は非常に重要です。今度、名古屋大学大学院医学系研究科の北井啓己大学院生、加藤規利講師、丸山彰一教授、門松健治教授、鈴木洋教授(責任
~抹消部の血流促進と冷え改善への活用に期待~今度、北海道大学大学院工学研究院の若林斉准教授、同農学研究院の崎浜靖子講師、橋本誠教授らは、共同研究により、赤ビーツ飲料の摂取によって、冷えた手指が早く温まる事を明らかにしました(2022年10月31日リリー
~がんの特性をPRSで解明~がんの発症には、加齢・喫煙・放射線暴露など様々な「環境因子」が関与する事が知られていますが、各個人の「遺伝因子」すなわち「遺伝的がんリスク体質」も重要である事が知られています。今度、大阪大学大学院医学系研究科の難波真一(博士課