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ルナーズファウンテン https://ameblo.jp/runas-fountain/

小説・詩・映画紹介・マンガ等のブログです。

完結恋愛作品『千に咲く』『カオル』。 ファンタジーでは『巴の龍』『白龍抄』『阿修羅王』『月(ライト)』など。 サイドバーの『ゆめ』をクリックすると詩も・・・。 お楽しみ下さい。

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2008/09/14

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  • 絵本「妖怪たちからのお手紙」はねさん

      絵本が売られ始めました|はねさん書くのをすっかり忘れていました! 知人が買ってくれて あまり絵本に興味を示さない甥っ子さんが 何度も「読んで」と言ってくれ…

  • 2024年3月からの追加書店「炎の巫女/阿修羅王」

     2024年3月からの追加書店です。当初の全国書店に既に追加済みです  新作「炎の巫女/阿修羅王」配本書店一覧(お近くの書店のみ、ごらんください)2/28追加…

  • 節分、あれ、過ぎた??ルチア猫#28#29

     節分だから、鬼の役 鬼って、豆ぶつけられるの? やだなぁ~~ 何も悪いことしてないのに 勝手に厄とかって 泣いちゃうぞ 泣いた赤鬼 なるぞ え? なに?  …

  • ”鳥山明逝く。・・・今日はTARAKOも・・・”

     巨星墜つ 鳥山明が逝った 早すぎる 映画「サンドランド」が、映画としての遺作となった・・・ 悟空の声優 野沢雅子は八十歳を過ぎても頑張っているというのに! …

  • 子供じゃなかった人は、いますか?

     自分も子供だった時がある。 自分も子育て中だった時がある。 かつての自分をかえりみて、 なぜ、子供がうるさいのは ダメなの?  子供じゃなかった人は、います…

  • 鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎

    スゲェ人気❗ さすが、キタちゃん❤️   スゲェ人気❗ さすが、キタちゃん❤️|水月あす薫SIRIUSスゲェ人気❗ さすが、キタちゃん❤️ 水月あす薫SI…

  • 涙は心の汗さ

     なんてこと、言ってたドラマが昔ありましたね。夕日に向かって走れ!なんてのも、あったかも?本当に夕日に向かって走ったら、どこまでいくんでしょか    こんなこ…

  • ち・・・違います!ルチア猫#27

     え?間違ったんじゃありません。 えぇえぇ、知ってます。 ここは洗面所でしょ手を洗うところでしょ 知ってます、知ってます間違ってません ただ、たまたま、乗っか…

  • 【映画】翔んで埼玉

     もともと魔夜峰央のファン 「パタリロ」「ラシャーヌ」をはじめ、実は短編のSFや妖怪物は、昔から大大大大好き!!!  「翔んで埼玉」もちろん!原作、読んでます…

  • カスタマーハラスメント(カスハラ)が、やっと注目されつつある

     カスタマーハラスメント言葉が生まれ、事実を確認して、やがて法改正に繋がっていくおそらく最初は、顔を見て話す接客やがて、顔の見えない電話での応対いや、両方同時…

  • ルスカス?夏にもらったアレンジフラワーの葉っぱだけ残って水を上げていたら・・・

     なんと!葉っぱから 芽?葉?花?  表だけでなく裏からも出ている!?  調べてみたら、「ルスカス」という植物で、花、らしい  生きている葉を捨てられず、水を…

  • 今年もよろしくお願いします

     昨年もお世話になりました。すでに年が明けました。新しい年も、よろしく願いたしますm(__)m    今年もお世話になりました。 すでに年が明けました。 新し…

  • 光のページェント

      光のページェント|水月あす薫SIRIUS光のページェントnote.com                                         …

  • ストリートオルガン(手回しオルゴール・手作り)

    おじさん、オルガン弾いているの?あれ?オルゴール?オルガン?   ストリートオルガン(手回しオルゴール・手作り)|水月あす薫SIRIUSストリートオルガン(手…

  • 同志少女よ敵を撃て[書籍]

     同志少女よ敵を撃て1940年代にそれはあった今から80年も前に、それはあった後の第二次世界大戦「同志少女よ敵を撃て」2021年11月に発行されたこの本は、か…

  • お酒は好きですか?

       実は私、下戸なんです うっそぴょ~~~~ん(≧◇≦)もともとは、それなりでしたが、子供が欲しいと思ってからお酒はやめてしまったんです。吞まないと、吞まな…

  • 盆栽美術館(盆栽村)

     林檎、リンゴの実と花が同時に咲く、異常気象の狂い咲き 花梨、花梨酒のイメージが強い、黄色が美しい  野梅 やばい と読むのかな  盆栽美術館(盆栽村)|水月…

  • 【映画】 ゴジラ-1.0

     前回のエヴァ的、CG ゴジラ(動き・野村萬斎)とは、打って変わって、原点回帰か、戦後のゴジラ(さすがに最初のゴジラの時、生まれていない)  戦後の日本 たぶ…

  • 少し不思議(SF) 藤子・F・不二雄 SF短編ドラマ

     稀代のSF作家、漫画家 藤子・F・不二雄 彼のSF作品が、NHKでドラマになった 日本人は「竹取物語」の大昔から、SFが大好き 星新一や小松左京をはじめとし…

  • 年末年始、働くぞ(下記は今年の五月のこと)

     年末年始、働くぞ(上記は今年の五月のこと)|水月あす薫SIRIUS上記(下記)を読み替えて 世間では年末年始は休みらしい。 土日祝日、関係のない仕事をしてい…

  • ニャにニャに(ルチア猫26)何匹いるかな?

     ニャにニャに(ルチア猫26)何匹いるかな?|水月あす薫SIRIUSこんにちは お久しぶりの あたち です 大きくなったでしょう おかあさん(みたいな猫)とお…

  • 【映画】すずめの戸締り パンフレットも売り切れた最後の最後に

     ふらりと最後の最後の上映を。 深かったよ。 震災を描くのでうがった見方をしていたけど、 意図は伝わったよ    【映画】すずめの戸締り パンフレットも売り切…

  • 【映画】そんなこと言わないさ「これは鬼太郎じゃない!」なんて、さ

      映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」観てきました!  往年の鬼太郎ファンとしては、原作、全部読んでるファンとして、観もしないで、何も言えない だから観て来た こ…

  • 東照宮(日光ではないけど、どうする家康)

    本殿    夏でしたね、 突然職を失った時。 その後、夏の終わりに就職、感謝!!  東照宮(日光ではないけど、どうする家康)|水月あす薫SIRIUS東照宮(日…

  • あすかの発想法って何?

      私、降りてくるんですいえいえ、見えない人です。聞こえない人です。むしろ見えないもの、聞こえないものは信じない。いやいや、誤解をまねくな( 一一)私が、見え…

  • 只一燈を頼め

     只一燈を頼め|水月あす薫SIRIUS一燈を提げて暗夜を行く。 暗夜を憂うこと勿れ、 只一燈を頼め。 この言葉は、医師の方の言葉だそうです。 次々生まれる未知…

  • [映画 ]「almost people 」観て来ました❗️全世界、席巻中❗❗

     [映画 ]「almost people 」観て来ました❗️全世界、席巻中❗❗|水月あす薫SIRIUS息子の友人が、監督をしています 映画 「almost p…

  • 青葉神社(宮司は片倉小十郎景綱の子孫)

     青葉神社(宮司は片倉小十郎景綱の子孫)|水月あす薫SIRIUS青葉神社(宮司は片倉小十郎景綱の子孫)note.com 白石城主片倉小十郎景綱は伊達政宗の家臣…

  • え?もしや???(ルチア猫#25)

     え?もしや???(ルチア猫#25)|水月あす薫SIRIUSこれ撮る? これ撮るの? これ撮ったの? これ撮って載せるの? これだよ、これ!?note.com…

  • 「巴の龍」考(元祖巴の龍 あとがき)

    長い長い「巴の龍」が完結しました。昔昔に書いたので、話のつくりも文章も甘いし、何より敵が弱すぎ(汗💦やはりこのような物語なら戦闘シーンは命なのに、全く書けてい…

  • 元祖 巴の龍#88 最終回

     元祖 巴の龍#88 最終回|水月あす薫SIRIUS芹乃は粛清で刀鍛冶の修行を続けていた。そしてその傍らには、親方の作った大悟の矢と弓があった。 妻と三人の息…

  • 元祖 巴の龍#87

    「義姉上、あなたの声に救われました」菊之介がそう言うと、桐紗は、そっと菊之介の唇に指をあてた。「桐紗・・・」はじめて菊之介が、桐紗の名前を呼んだ。桐紗は涙を浮…

  • 元祖 巴の龍(ともえのりゅう)#86

    菊之介と兵衛の太刀が刃を交えると、また桔梗の太刀が光りだした。はっと我に帰る兵衛。その時二人めがけて大悟の矢が。 菊之介は一瞬兵衛を突き飛ばし、向かってくる矢…

  • 元祖 巴の龍#85

    「おまえたち、この巴の龍をなんと心得る。この龍はこのわしが、与えたものぞ」三人の心に衝撃が走った。「定継は、最初のいくさで新城を奪う時に、桔梗の勇姿に一目ぼれ…

  • 元祖 巴の龍#84

    「三つ口定継、成敗に来た。母上を返せ」兵衛が口火を切った。龍は面白そうに声を上げて笑った。「何がおかしい。母上はどうなったのだ」大悟も声を上げた。「もう、おま…

  • 元祖 巴の龍#83

    それから二人の弟を見つめた。「おまえたちとは兄弟とはいえ、まだ一年にも満たないつきあいだ。だが、幼い頃より三つ口定継を倒し、新城を奪い返すことだけ考えて来たわ…

  • 元祖 巴の龍#82(地図付)

    「義姉上は美しい。醜くなんかない。わたしは義姉上がなんであろうと、愛しています」菊之介は、初めて自分の言葉で桐紗に本心を伝えた。「嬉しい・・・。菊之介、お願い…

  • 元祖 巴の龍(ともえのりゅう)#81

    「いいえ、私はもうだめです。それにこの十数年、菊葉の命を守るためとはいえ、この身を定継に捧げてきました。もう、丈之介には会えません」大悟は桔梗の手を取り、震え…

  • 元祖 巴の龍#80

     元祖 巴の龍#80|水月あす薫SIRIUS兵衛も大悟も、躱しながら少しづつ定継に近づこうとしていたが、菊之介は桐紗の真実が堪えて、動くことが出来ない。 火の…

  • 元祖 巴の龍#79(相関図付)

     元祖 巴の龍#79(相関図付)|水月あす薫SIRIUS「母上、丈丸でございます。、今は名を変えて涼原兵衛、伯父洸綱の娘・葵を娶り、涼原を継ぎました」 初めて…

  • 元祖 巴の龍#78

     元祖 巴の龍#78|水月あす薫SIRIUS朱欄から蛇骨へは、邪虚川(ジャッキョガワ)を超えて平地を歩いていく。途中、小物の妖怪が次々襲ってきたが、もう巴の龍…

  • 元祖 巴の龍#77(地図付)

     元祖 巴の龍#77(地図付)|水月あす薫SIRIUSそれぞれの夜が更け、それぞれの朝が来た。 芹乃と葵に別れを告げた一行は、朱欄への道に入った。こ一日かけて…

  • 元祖 巴の龍(ともえのりゅう)#76

     元祖 巴の龍(ともえのりゅう)#76|水月あす薫SIRIUS芹乃と大悟を見送って、菊之介と桐紗は大きな木の根に座っていた。 「菊之介、大悟様にあのようなこと…

  • いつまでって、もう先は無いんだね

     いつまでって、もう先は無いんだね|水月あす薫SIRIUS自分はいつまで この危うい強さを保っていられるんだろうか by天樹(刑事7人) (妻と娘を失い、それ…

  • 元祖 巴の龍#75

     元祖 巴の龍#75|水月あす薫SIRIUS芹乃は少し大きめの木を探して、その近くで火を起こそうとしていた。 「芹乃、俺がやる」 大悟が芹乃に追いついてきた。…

  • 元祖 巴の龍#74

     元祖 巴の龍#74|水月あす薫SIRIUS芹乃が山小屋から離れるように目で合図したので、菊之介、桐紗、大悟は、芹乃について歩き出した。声が届かないところまで…

  • 元祖 巴の龍#73(相関図付)

     元祖 巴の龍#73(相関図付)|水月あす薫SIRIUS桐紗は自分の羽織一枚、菊之介の肩にかけてあげた。 「私はいつも菊之介に迷惑ばかりかけてますね」 「義姉…

  • 元祖 巴の龍#72(地図付)

     元祖 巴の龍#72(地図付)|水月あす薫SIRIUS春に粛清を旅立ってから、もう青葉の季節になっていた。朱欄では暑い戦いになりそうだ。 菊之介は桐紗とともに…

  • 元祖 巴の龍(ともえのりゅう)#71

     元祖 巴の龍(ともえのりゅう)#71|水月あす薫SIRIUS「これは燭陰(しょくいん)です。身の丈千里、人面蛇身にして、赤色なりと。私たちは、燭陰の体を登っ…

  • クイーンの映画「ボヘミアン・ラプソディ」を知っていますか?

    五年前の秋、あまりに感動したとの声を、様々な媒体で聞き、(洋楽や洋画は、クラシックと、SF映画くらしか知らないのですが)観なければいけないような気になって、も…

  • 元祖 巴の龍#70

    兵衛は桐紗に近づいた。「桐紗殿、あなたを信用するに足るものが、何かおありですか」桐紗は少し斜めにうつむいて「今の私には何もありませぬ。もしあるとすれば、菊之介…

  • 元祖 巴の龍#69

    「もとよりこの日が来るのは覚悟の上。まずは朱欄に行くのだな」「兄上、行っていただけるのですね」菊之介が身を乗り出すと「当然だろう。新城や涼原のことはともかく、…

  • 元祖 巴の龍#68(地図付)

    一族うち揃っての祝いの席柄、洸綱は上機嫌だった。葵はこまめに働いて、皆をもてなした。そしていよいよ芹乃の手から、太刀が披露される時となった。大きな風呂敷に包ま…

  • 元祖 巴の龍#67

    「私は三つ口定継の娘、桐紗と申します。この菊之介が菊葉と呼ばれていた頃、十三年に渡って、姉妹として育ちました。桔梗様にも真の娘のように育てていただきました。で…

  • 元祖 巴の龍(ともえのりゅう)#66(相関図付)

    三週間の後、桐紗の病も徐々に回復の兆しを見せてきた。熱も下がり、少しずつ粥なども口にできるようになっていった。一方芹乃は、親方の許しを得て、桔梗の太刀を打ち直…

  • そんなに来てるの?こんなのが

    桃子がいつものスポーツクラブに行こうと、スポーツバッグを持つと、固定電話が鳴った。 「はい」「東地区年金事務所ですが、こちらからの手紙、届いてますか?」・・・…

  • 元祖 巴の龍#65

    芹乃は首を振った「いや、私は丈おじのおかげで今日まで生きてこられた。何かできることがあれば、何でもしたい。大悟とは幼なじみだし、兵衛様とも・・・」そこまで言っ…

  • 元祖 巴の龍#64

    「それにても、伯父上はかたくなすぎるのではないか」大悟も洸綱の態度に、ひどすぎるのではないかと感じていた。「あの方は昔からそういう方なのだ」丈之介はぽつりと言…

  • 元祖 巴の龍#63(相関図付)

    兵衛も同調し、大悟も覚悟を決めた。大悟は龍車に向かって、弓を引き絞った。「南無八幡大菩薩!」大悟は矢に思いを込めると、菊之介、兵衛も飛び上がった。今だ!と心の…

  • 元祖 巴の龍#62

    「兵衛兄上、お願いがあります」菊之介は改めて兵衛を見つめた。「芹乃殿ときちんと話し合ってください。たとえ答えがひとつしかなくとも、ちゃんと話をするのが、男のけ…

  • 元祖 巴の龍(ともえのりゅう)#61

    「芹乃は何も言いません。俺はあいつと幼なじみです。十四年間いっしょに育ってきました。芹乃の悲しみは俺の悲しみです」兵衛は苦しそうに、口を開いた。「愛していた。…

  • 元祖 巴の龍#60

    すっと丈之介が、菊之介の腕を取った。「もう、やめるのだ、菊之介」「しかし、父上。父上も母上を・・・」「わかっている。桔梗のことは信じている。だが菊之介、失礼な…

  • 元祖 巴の龍#59(相関図付)

    丈之介の家では、珍しい客が訪れていた。洸綱が鍔をたどって、丈之介を見つけたのだ。丈之介は洸綱の前に手をついていた。「丈之介、もうよい。顔を上げるのじゃ。わしは…

  • 元祖 巴の龍#58

    「母の家は新城を治めていた涼原家です。母の兄は涼原洸綱、その娘は葵殿と申すはず」兵衛はやっと、自分も腰をついた。「疑ってすまなかった。我々は追われている身。つ…

  • 元祖 巴の龍#57

    「いいや、芹乃のせいではない。わたしが悪い。すべてわたしが悪いのだ」その時兵衛の胸の中の、母桔梗の形見の柄がカタカタ鳴り出した。驚いて芹乃から離れると、兵衛の…

  • 元祖 巴の龍(ともえのりゅう)#56

    洸綱は鍛冶屋町で、自分の太刀に付いていた新しい鍔について調べていた。その鍔には見覚えがあった。かつて、妹・桔梗の夫である草彅丈之介が作ったものとよく似ていたの…

  • ルチア猫#22・23・24ほにょにょ~~ん

    ほにょにょ~~ん   くるりとまわって    ねむ~~~いにゃん   ルチア猫#22・23・24ほにょにょ~~ん|水月あす薫SIRIUSほにょにょ~~ん くる…

  • 元祖 巴の龍#55(相関図付)

    「義姉上が美しすぎるからいけないんです。子供の頃から、どれほど眩しかったか。 今のわたしには眩しくて目を開けていられない。恥ずかしくて、言葉を交わすこともでき…

  • 元祖 巴の龍#54(地図付)

    新しい年を迎える頃、菊之介と大悟は、狼や密かに桐紗に助けられながら西燕山を無事越えることができた。西燕山を下りてから、粛清に向かう道すがら、あいの変わらず小物…

  • 元祖 巴の龍#53

    「我が名は瀧霊王(たきれいおう)。我が滝つぼを犯すものは誰じゃ」瀧霊王は、諸国の滝つぼに現れて、一切の鬼魅諸障(きみしょしょう)を伏すという。「犯したわけでは…

  • 元祖 巴の龍#52

    西燕山は、北の北燕山、南の南燕山と山脈を連ねて連峰を成していた。かつて大悟が、父・丈之介と隠れ住んでいたのが北燕山で、菊之介と大悟がサライに行く時に越えた山で…

  • 元祖 巴の龍(ともえのりゅう)#51

    翌朝狼は、菊之介、大悟が眠っているうちに群れに帰って行った。以後行く先々で、彼らの群れが密かに菊之介たちを見守ってゆくこととなる。 大悟は菊之介のあんなに嬉し…

  • 自分を許す

     もう、良いのではないのか もう自分を許してやっても良いのではないか  (中略) 生きている我々は、都合の良いように考えてしまうが、ほんとうのところはわから…

  • 元祖 巴の龍#50

    「兄上、この狼を覚えていますか?」菊之介が指さしながら、狼と走って来た。「ほら、この狼」覚えていますか、と言われて大悟はうろたえた。狼などに知り合いはいない。…

  • 元祖 巴の龍#49

    その狼は彼らの頭目のようで、右目を失って独眼だった。菊之介は半分太刀を抜きかけたまま、狼から目をそらせなかった。 彼は菊之介に近づくと、くーんと鳴いて、菊之介…

  • 元祖 巴の龍#48

    「おい待て。おまえも狼が多いと言っていたが、どうも狼の群れに付けられているようなきがする。奴らは夜行性だ。夜は危ない」「日暮れには戻りまする」菊之介は何度も汗…

  • 元祖 巴の龍#47(地図付)

    安寧(あんねい)を出発した菊之介と大悟は、西燕山(さいえんさん)を越えて粛清(しゅくせい)に向かおうとしていた。秋風の吹く中の山越えは、寒さに対する不安はあっ…

  • 元祖 巴の龍(ともえのりゅう)#46

    「このまま二人でどこかに行こう」「何を言い出す。そんなことしなくても、いつか丈おじに会わせるさ」会わせる、と言われて兵衛は一瞬たじろいだ。そんなことできるはず…

  • 元祖 巴の龍#45

    「だめ、汗かいてるから離して」芹乃がもがきながらそう言うと「平気だ」と兵衛が言って、さらに腕に力を込めてきた。「いや、私、仕事の後はすごく汗臭いもの。自分でわ…

  • 元祖 巴の龍#44

    「妹御は十六か。私と同い年だ」芹乃が言うと、兵衛は葵を妹と言ったことに後ろめたさを感じた。まさか同い年とは考えてもいなかった。だが、その後ろめたさは葵に対して…

  • 元祖 巴の龍#43(相関図付)

    「というわけで、それから通ってきているのさ。もう半年になるかねぇ。まぁ、源佐といえばわしらにとっても、神様みたいな人だったからな。その孫ともなれば、女とはいえ…

  • 元祖 巴の龍#42

    芹乃は粛清に来てから市場で野菜売りの手伝いをしていたが、丈之介が鍔を作っていることもあって、鍛冶屋町に用事を頼まれることがあった。鍛冶屋町は独特の匂いがあった…

  • 元祖 巴の龍(ともえのりゅう)#41(相関図付)

    時は少しばかり遡る。兵衛・葵・洸綱が粛清(しゅくせい)にたどり着いた時、もう桜が咲き始めていた。洸綱は町外れに手ごろな家を借りて、子供を集めて算術などを教え始…

  • かつてこれほど

    かつてこれほど人間らしい信長がいただろうか かつてこれほど小物の光秀がいただろうか かつてこれほど悪の権化の秀吉がいただろうか かつてこれほど弱っちい家康がい…

  • 元祖 巴の龍#40(相関図付)

    「しかし、朱欄は蛇骨の前衛基地でもある。つまり、簡単には突破できないということです」「では西燕山を越えて粛清に行き、粛清より南に下り、蛇骨に向かうと」菊之介は…

  • 元祖 巴の龍#39(地図付)

    菊之介はすぐに振り向いて、桔梗の石牢を見た。錠前が開き、扉が開いている。大悟は扉に駆け寄り、中を覗いた。「おらんぞ、菊之介」桔梗が消えた。 菊之介はゆっくりと…

  • 元祖 巴の龍#38

    「桐紗が。新城で私が捕らえられる時にかばって・・・。そんな・・・!」桔梗は言葉に詰まったが、菊之介は会えた喜びで、桔梗の表情の変化に気づくことはなかった。 菊…

  • 元祖 巴の龍#37

    「この城は自然の地形をそのまま活かして作られています。南に門があったのはわかりますね」菊之介はこくりとうなずいた。「あの南門はかなりの高台に位置しています。そ…

  • 元祖 巴の龍(ともえのりゅう)#36

    菊之介は近くの岩に腰を下ろし汗を拭いた。大悟も仕方なく適当な場所に座った。菊之介の視線の先に菊の花があった。「もう、菊の季節か」菊之介はひざまずいて花にふれた…

  • 「アートとメルヘンと創作の森」さん、Tシャツとキーホルダー届きました!!

     「アートとメルヘンと創作の森」のグッズ販売始めましたSUZURIで。|アートとメルヘンと創作の森SUZURIで、「アートとメルヘンと創作の森」のグッズ販売始…

  • 元祖 巴の龍#35

    安寧は田舎町だった。田畑が多くなかなか町の中心部に着かなかった。ちょうど稲刈りの季節に入ったせいか、田んぼにはたくさんの農民が出ていた。 一日歩いても町らしき…

  • 元祖 巴の龍#34(地図付)

    安寧に向かう菊之介と大悟は、あの黒龍との戦いの時、突然飛んできた火の玉のことを繰り返し話題にした。黒龍が消え去った後、もとの闇夜に戻り、二人はやすやすと城を抜…

  • 元祖 巴の龍#33

    「もちろんです。許すも許さないもありませぬ。菊之介は騙したくて騙したわけではありますまい。わかっております」背後から人が近づく気配がして振り向くと、大悟だった…

  • 元祖 巴の龍#32(相関図付)

    菊之介の声はかすれている。この一年のうちに声変わりもはじまり、すでに男であることは、誤魔化しようもなかった。「驚きました。あなたが本当の妹ではないと知った時は…

  • 元祖 巴の龍(ともえのりゅう)#31

    菊之介と大悟は、菊之介の回復を待って新城に向かった。命を狙われている菊之介が再び新城に向かうには理由があった。「新城へ行ってみないか」菊之介が元気を取り戻すの…

  • 元祖 巴の龍#30

    「わたしがあの家の世話にならなければ、ロンにカンフーを教えてくれなどと言わなければ、ロンもマーマも死ぬことはなかった。わたしがロンとマーマを殺したのだ」「それ…

  • 元祖 巴の龍#29

    大悟はロンの家の前に立った時、異様な殺気を感じた。これは尋常ではない、と大悟の全身が叫んでいる。大悟は静かに土産物を置くと、すうっと太刀を抜き、戸口に体をはわ…

  • 元祖 巴の龍#28

    「ロン、どこにいる。ロン、返事をしてくれ」菊之介は再びロンを呼んだ。「ロンというのは、こいつのことか」後ろで聞きなれない声がした。 振り返ると男が数人立ってい…

  • 元祖 巴の龍#27

    「だが、俺の獲って来た獲物は食うているではないか」「そ・・・それは」 菊之介は言葉につまった。 それでもやはり狩りはできず、大悟のすることを、ただ眺めているだ…

  • 元祖 巴の龍#26

    いったん東の甘露への道筋を、来る時同様妖怪や人間の追手が後をたたなかった。甘露から北東のサライへも難儀な旅だった。 菊之介は、行くところすべてに敵がいて、命を…

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