chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
レビューブログ【レブログ!】 https://reblog.hateblo.jp

映画、アニメ、ドラマ、マンガ、書籍、英語読書のレビューが5000件以上! レビューは毎日更新します。

ファン意識や世論に流されず、 自分の感じた感想を正直に伝えたいと考えています。

D.IKUSHIMA
フォロー
住所
兵庫県
出身
未設定
ブログ村参加

2008/06/18

arrow_drop_down
  • しょせん他人事ですから<全8話>

    しょせん他人事ですから【テレビ東京オンデマンド】中島健人Amazonインターネットでの炎上やSNSのトラブルなど 現代社会でよく起こる問題に対して ドライな感覚の弁護士が取り組んでいく話。 非常に身近なトラブルが取り上げられており、 他人を傷つける不用意な行動が深刻な問題につながることや それらの解決に大きな手間や経費がかかることがよくわかる。 また、ひとつのエピソードが1~2話で完結するので ダラダラと引っ張られることなく観れるし、 加害者に大きなツケが回る展開でスッキリできる。 多くの人がネットを利用するようになった今、 誰もが知っておくべきリスクが描かれているし、 いろいろな事例を反面教…

  • ドカ食いダイスキ! もちづきさん<1巻>

    ドカ食いダイスキ! もちづきさん 1 (ヤングアニマルコミックス)作者:まるよのかもめ白泉社Amazonこってりとした味付けの食べ物を たっぷり食べることで快感や安心感を得る女性の話。 空腹によって禁断症状に似た苦痛を味わい、 それを和らげるために食べ応えのあるものを食べる主人公だが、 その狂気じみた食欲があまりに度を超えていて ホラーとコメディが入り混じったような印象を受ける。 脂と炭水化物にまみれた料理は 見ているだけで気持ち悪くなるほどで、 どんどん暴走していく主人公の生き様を 恐る恐る覗き見るためのマンガ。

  • ハッチング -孵化-

    ハッチング-孵化-(字幕版)シーリ・ソラリンナAmazonストレスやプレッシャーに苦しむ少女が 森の中で拾ってきた卵を温めて孵そうとする話。 承認欲求が強くて教育熱心な母親に ややウンザリしている少女の感情と 卵から生まれた正体不明の生き物を 絶妙に組み合わせた独創的なホラーで、 生理的嫌悪感を表現するのが非常にうまい。 奇妙な生き物の存在を誰にも言えないまま ビクビクしながら隠れて育てる心細さと それが何をしでかすかわからない不安がずっと続く。 悪人らしい悪人はいないものの それぞれが微妙に歪んだ一面を持っているのも怖い。 気持ちの悪い場面を定期的に挟みつつ 緊張感とテンポが維持される構成で…

  • 奇跡の動物園 -旭山動物園物語-

    奇跡の動物園 ~旭山動物園物語~ [DVD]山口智充Amazon来園者数も少なく、長年の赤字続きで 行政の大きな負担になっていた旭山動物園が それぞれの飼育係が成長していく姿や 動物園の業績が悪化する描写に大半の時間を割いているため、 独自の魅力をもたらした企画の数々が かなり駆け足気味で紹介されるのは残念。 せっかくならそういうアイデアが生まれたきっかけや 実現に向けた苦労をもっと掘り下げて欲しかったし、 動物園のV字回復を描いたサクセスストーリーとしても 雰囲気が落ち込む前半のシーンがちょっと長いように思う。 とはいえ、日本の動物園の中でも上位の人気を誇り、 北海道を代表する観光地のひとつ…

  • フルスピード<2005年公開ドイツ映画>

    フルスピード [DVD]バレリー・ニーハウスAmazon何者かが仕込んだ車に閉じ込められた男女が 脅迫されて誘拐犯に仕立て上げられる話。 設定はそれほど悪くないのだが、 犯人も被害者も警察も全員頭が悪く、 その無能ぶりにイライラするばかり。 いくらでも逃げられそうなのに おとなしく車を運転しているだけだし、 カーチェイスを期待させるタイトルなのに そのあたりの見応えもまったくない。 これがコメディだったらまだ耐えられたかもしれないが、 真面目なアクションとしてはとても観ていられなかった。

  • 長い夢

    長い夢(伊藤潤二コレクション 90) (朝日コミックス)作者:伊藤 潤二朝日新聞出版Amazon寝るたびに非常に長い夢を見る青年の話。 ひとつの短編作品だけを1冊に切り分けたもの。 実際に寝ている時間よりも遥かに長い時間を 夢の中で過ごすという症状に悩まされ、 寝る前の出来事が非常に古く感じるという描写が斬新。 実際の経過時間ではなく本人の体感時間が 現実化していく様子も面白い。 中盤が一番盛り上がり、オチが弱いのが残念だが、 脅威となる存在がいないのに怖いという異色ホラー。 【関連作品のレビュー】 伊藤潤二の猫日記 よん&むー(エッセイ)

  • 絵がふつうに上手くなる本

    絵がふつうに上手くなる本 はじめの一歩×上手い絵の技術×安定して稼ぐ秘訣作者:よー清水SBクリエイティブAmazon絵が上手くなるための練習方法や表現方法を 初心者でもわかるように説明したもの。 「絵がうまくなりたい」と漠然と思っているような人も含めて わかりやすくて立体的な描き方と 陰影を意識した着色が丁寧に解説されている。 特に、対象物の観察の仕方や立体構造としてのとらえ方など 絵が苦手な人に足りない部分がしっかり押さえられている。 後半では実際に絵を描くにあたり、 テーマや題材から絵を組み立てていく考え方や 光の使い方による印象の違いなど、 絵を仕上げていくまでの具体的な流れが語られてい…

  • チェケラッチョ!!

    チェケラッチョ!! スタンダード・エディション [DVD]市原隼人Amazon沖縄に住む高校生4人組が ライブを見に行ったことがきっかけで ラップバンドを結成する話。 王道でありがちな展開ばかりだけれど、 高校生らしいテンションの高さと 沖縄特有ののどかな雰囲気が相まって 観ていて楽しいコメディに仕上がっている。 勢いで結成したバンドが形になっていく流れや 年上の美人に惑わされる様子など、 お手本のような青春が追体験できる作品。

  • グラディエーター

    グラディエーター (字幕版)ラッセル・クロウAmazon策略によって殺されかけたローマ帝国の将軍が 剣闘士となって自分を裏切った皇帝に復讐する話。 わかりやすい勧善懲悪の図式で主人公にも感情移入しやすく、 剣や槍を使った肉弾戦も迫力があって見応えがある。 いくつもの戦闘シーンを挟みながら ラストに向かってジワジワと盛り上げていく構成もいい。 終盤の30分は勢いが落ちて中だるみすることと 最後の戦いが妙にあっけなく終わるのは残念だが、 2時間半を超えるかなりの長尺な割に 退屈せずに観ることができる作品。

  • ゼロ・コンタクト

    ゼロ・コンタクトアンソニー・ホプキンスAmazonIT業界を支配していた大物が亡くなったあと、 AIによって5人の関係者がビデオ会議に集められる話。 コロナ禍に接触を避けて撮影された作品ということだが、 そもそも観客には制作環境などなんの関係もなく、 映画として絶望的に面白くないのが致命的。 制限された撮影事情をデキの悪さの 言い訳にしているとしか思えない。 各人物を正面から映すばかりの代わり映えのしない映像と 何に怯えているのかが伝わってこないシチュエーションが ただひたすらにつまらない。苦痛しか感じない。 映像に走るノイズとフードを被った不審者は 中学生が考えたのかと思うほどチープだし、 …

  • 恋愛準決勝戦

    恋愛準決勝(字幕版)フレッド・アステアAmazon歌とダンスで名を馳せる兄妹が エリザベス女王の結婚式が迫るロンドンに迎う中で それぞれ夢中になれる異性と出会う話。 ストーリーは非常にシンプルで 特にこれといって面白みはないのだが、 作中で見せるダンスがあまりに素晴らしく、 ミュージックビデオと割り切って観てもいいほど。 特に運動器具に囲まれたジムでのダンスと 壁や天井で踊るシーンは本作の中でも特に見応えがあり、 そこだけでも十分に観る価値がある。 意味のわからない妙な邦題はイマイチだが、 歌とダンスの確かな実力が味わえる作品。

  • 家出レスラー

    家出レスラー平井 杏奈Amazon女子レスラー岩谷麻優の半生をベースにしたもので、 引きこもり生活を送っていた女子高生が プロレスの世界でのし上がっていく話。 岩谷麻優の経歴に詳しいプロレスファンならともかく、 キャラクターにもあまり魅力がないし、 説明不足でわかりにくいところも多くて 映画としてはかなりイマイチ。 もっとサクセスストーリーとして 痛快な人生を追体験できるのかと思っていたが、 事情がわからないまま話がポンポン飛ぶばかりで 熱中できる部分がなく、ただただ退屈だった。

  • 胸騒ぎ

    胸騒ぎモルテン・ブリアンAmazon旅先で知り合った家族に招かれて 山の中にある彼らの家に泊まりに来た一家が 彼らの言動に微妙な居心地の悪さを感じていく話。 真綿で首を絞めるタイプのホラーで、 感性が少し違う程度かと思っていた違和感が ジワジワと大きくなっていって ハッキリした異常性や狂気に行き着く展開。 衝突を避けて穏便に済ませようとする気持ちのせいで 事態の悪化を止めきれないところがリアル。 中盤までは割とスローペースだが、 ラストで一気に勢いを増し、最悪の後味で終わる。 日常の中で遭遇する不快感を題材にしたホラー。

  • ダンダダン<1~8話>

    ダンダダン若山詩音Amazon幽霊の存在を信じないオタク少年と 宇宙人の存在を信じないギャルが 協力して怪奇現象に立ち向かっていく話。 日常の中で次々と怪奇現象が起こり、 現れた敵の正体もわからないまま 戦いに巻き込まれる展開が連続するところが面白い。 共通の趣味も交友関係もなかった2人が いがみ合いながら命懸けの状況を乗り越え、 互いに成長しきながら仲を深めていくのも微笑ましい。 原作マンガの雰囲気と勢いがよく再現されており、 主人公だけでなく脇役や敵も全員が個性的で 序盤からスピード全開の演出が楽しめる良作。 【関連作品のレビュー】 ダンダダン(マンガ)

  • テトリス

    作品情報: https://tv.apple.com/jp/movie/テトリス/umc.cmc.4evmgcam356pzgxs2l7a18d7b 落ちものパズルゲームの代名詞として 今では世界中に広まった「テトリス」について その権利をめぐる衝突を描いたもの。 Apple TV+のみで観れるオリジナル映画となる。 テトリスが生まれるまでの経緯や ゲームとして面白くするための工夫などではなく、 その販売権を手に入れようとする企業や国家の話であり、 テトリスは単なる商材という意味しかないので ゲームファンが期待するようなストーリーではない。 また、それぞれの組織についての説明があまりなく どう…

  • グリセリド -あぶら-

    グリセリド(伊藤潤二コレクション 107) (朝日コミックス)作者:伊藤 潤二朝日新聞出版Amazon自宅の1階で焼肉屋を経営しているせいで 常に油まじりの空気に満たされた家に悩む少女の話。 ひとつの短編作品だけを1冊に切り分けたもの。 日常の中でひたすら油(脂)が悩まされる話で その居心地の悪さがリアルすぎて怖い。 とにかく不快感を味わせるアイデアが詰まっており、 すべてのページがそれぞれ気持ち悪いのがスゴい。 伊藤潤二のぶっ飛んだ感性が現れた内容で、 ひたすらヌルヌルした嫌な空気が味わえる怪作。 【関連作品のレビュー】 伊藤潤二の猫日記 よん&むー(エッセイ)

  • ツイスターズ

    ツイスターズDaisy Edgar-JonesAmazon1996年公開の「ツイスター」の続編で、 竜巻に関する研究のために命をかける者たちの話。 ストーリー的なつながりはないので 今作からいきなり観ても問題がないが、 前作を知っている人にとっては 中盤までは同じ設定と展開なので代わり映えしないし、 後半は危機感が薄れてしまって退屈。 人が空に吸い上げられるシーンは強烈だが、 それが繰り返されるばかりで慣れてしまうし、 いろいろな状況で竜巻の怖さを感じさせてくれた 映像表現の豊かさという意味では前作に劣る。 30年近く経ってから作られた続編にしては ストーリー面でも映像面でもあまり上回る部分が…

  • NARUTO -ナルト-<1~25巻>

    NARUTO―ナルト― モノクロ版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)作者:岸本斉史集英社Amazon里一番の忍者になることを目指す落ちこぼれの少年が いろいろな人と出会いながら成長していく話。 忍者の見習いがじっくりと修行していく話かと思いきや 次から次へと一族に危機的状況が訪れ、 そこを切り抜けながら鍛えられていくので 場面や軸になるキャラクターにいろいろと変化があって退屈しない。 また、実力は低いのにヘコたれない性格と まっすぐな熱意を持ち続ける主人公は感情移入しやすく、 特技が影分身と姿を変えるシンプルな忍術だけなのに それらをうまく利用してピンチを切り抜けていくところが面白い。…

  • ハイキュー!!<1~25巻>

    ハイキュー!! 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)作者:古舘春一集英社Amazon身長は低いものの常人離れした瞬発力を持つ少年が ズバ抜けたセンスを持ちながらも 仲間との関係がうまく築けなかった同級生とともに 落ちぶれてしまったバレーボール部に入る話。 背の高さが重要なバレーボールでは不利な体格ながら 常に前向きでヘコたれない主人公は感情移入しやすいし、 その身体能力で周りを驚かせていく展開も気持ちいい。 特に7巻あたりから盛り上がってくる。 ルール上、最初からそれなりの人数が登場するものの 序盤は主役2人さえ把握していれば楽しめるよう構成されており、 彼らを中心にじわじわと人間関係が広…

  • オーイ!とんぼ<1~13話>

    オーイ!とんぼはやし りかAmazon小さな島に移住した元プロゴルファーの男性が 人並外れたゴルフの才能を持つ少女と出会う話。 使い込んだ3番アイアン1本だけで さまざまな球を打ち分けるという奇抜さと 純粋にゴルフを楽しむ無邪気な様子が微笑ましく、 2人のやり取りを見ているだけで心が温まる。 ゴルフのルールを知らない少女に 主人公が逐一説明してあげるおかげで 同様に予備知識のない人でも問題なく理解できるし、 少女の技術的な才能が明かされる解説も面白い。 嫌なキャラクターが出てこないので安心して観られる。 周囲に愛される天真爛漫なキャラクターと ゴルフの奥深さが気軽に楽しめる良作。

  • ライフ・イズ・ビューティフル

    ライフ・イズ・ビューティフル (字幕版)ロベルト・ベニーニAmazon第2次世界大戦が近づくイタリアで 友人とともに田舎町にやってきた陽気な男性が 一目惚れした女性を口説き落とそうとする話。 根っから明るい主人公がヒロインに対して しつこいほどにアタックを仕掛ける前半はとにかく楽しく、 機転を利かせて次々とデタラメを並べる調子の良さと テンポがよくて退屈しないセリフ回しが素晴らしい。 そして中盤で不穏な空気が流れ始め、 コメディ映画のようだった雰囲気から一気に流れが変わって ユダヤ人が迫害される戦時下での辛い日々が始まる。 この強烈な落差が戦争の悲惨さを際立たせるとともに、 戦前と変わらず陽気…

  • Shrink -精神科医ヨワイ-<全3話>

    Shrink ―精神科医ヨワイ―Amazon日常生活の中で不調を訴えた人を 小さな診療所の精神科医が支えていく話。 エピソードごとに患者が変わる1話完結型の構成で 精神面に支障をきたす病状を取り上げていく。 ごく一般的な人たちが唐突に調子を崩し、 周囲に違和感を与えていく様子が非常にリアル。 精神障害がどういうものかが 誰にでもわかるように描かれており、 それが身近な病気なのだと実感させてくれる。 見応えのある内容で、全3話といわず もっと長く続けて欲しい良作ドラマ。

  • 檻の中

    作品情報: https://www.netflix.com/title/80242820 深夜、路上を歩いていた少女を保護した夫婦が その身元を探るために少しずつ交流していく話。 白線で囲まれたところから出られないという設定と 徐々に不穏な雰囲気になっていくところが引き込まれるし、 オカルトなのかサイコパスなのかがわからず、 誰を疑えばいいのかわからない状況も怖い。 中盤から急展開があるところも面白かったが、 やや説明不足で全体像が伝わりにくいところがあったり、 結末の付け方が他力本願でスッキリしないところは残念。 迫力のある雰囲気が漂い、一定の面白さはあるが、 細かいところでもう少し工夫が欲…

  • ツイスター

    ツイスター(字幕版)ヘレン・ハントAmazon竜巻に関する新しい観測装置の効果を実証するため、 巨大な竜巻が多発する地域で何度も実験に挑戦するチームの話。 1996年の作品ながら映像のクオリティが高く、 序盤からかなり危機的な状況が訪れるのに 話が進むにつれてさらに規模が大きくなっていくのが素晴らしい。 詳細なデータを観測する新型の機械を試そうと 何度も竜巻の勢力下に飛び込んでいく主人公たちの 命知らずでクレイジーなキャラクターも面白い。 筋書きはシンプルだが、個性的な登場人物と 迫力のある場面が連続するおかげで 退屈する暇なく一気に観れるパニック映画の良作。

  • 四月になれば彼女は

    四月になれば彼女は佐藤健Amazon結婚に向けて準備を進めていたある日、 婚約者の女性が急に姿を消してしまう話。 とにかく全体的に淡々とした雰囲気で 盛り上がらないままダラダラとした場面が続く。 恋人が出ていった理由に秘密があるのかと思いきや、 結局納得できるような内容が語られることもなく、 2時間近くも何を見せられたんだという印象。 35歳の佐藤健が大学生を演じたり 森七菜と恋人同士だったりするのも無理があるし、 精神的に不安定な人が自分に酔いながら 無意味に苦しんでいるようにしか思えなかった。

  • スカイキャッスル<全9話>

    スカイキャッスル松下奈緒Amazon同じ高級住宅街に住み、 同じ名門校に通う子供を持つ親同士が 互いにマウントを取り合って争う話。 同名の韓国ドラマをもとに日本版としてリメイクしたもので、 非常にテンポのいい場面転換と変化の激しい筋書きで 次々と見たくなる引きが強い構成。 ドラマチックな展開のためかもしれないが、 急に態度を一変させる登場人物が多く、 みんな調子が良すぎて頭が悪そうに思えてしまうのは残念。 キーとなる受験コーディネーターも その実力が伝わってこなくて説得力が弱い。 思わせぶりなストーリーで期待させた割に 急にドタバタと話が片付いていく最終回で、 「これなら観なくてよかったな」と…

  • 変な家

    映画版 変な家間宮祥太朗Amazonアクセス数が伸び悩むYouTuberの男性が 間取りに違和感のある家について調べていく話。 前半は原作小説の筋書きを忠実になぞった内容で、 とある家の不自然な造りに対する疑問から その意図を推理していく流れは ミステリーとしての引きも強くて引き込まれる。 ただ、ホラー色が濃くなる後半は 間取りの妙な家というテーマから遠ざかり、 「ガンニバル」を安っぽくしたような展開になってしまう。 家の図面から立体構造を思い浮かべ、 ジワジワと恐ろしい想像をしていくところが魅力だっただけに、 方向性を変えたアレンジは残念だった。 【関連作品のレビュー】 変な家(小説)

  • みゆき<全12巻>

    みゆき(1)作者:あだち充小学館Amazon母を亡くし、父と離れて暮らす高校生が 義理の妹と憧れの同級生の間で揺れる話。 基本的に序盤から2組の両想いが完成していて その上で微笑ましいラブコメが繰り広げられる。 積極的に進展することも破局が訪れることもなく、 いつまでも続けられるほのぼのした場面が続く。 1980年代の作品ということもあって 最近では問題視される痴漢行為やセクハラが出てきたり 教師や知人の父親が中学生に夢中になるなど、 今読むと気持ち悪く感じるノリがずっと続くので あだち充の作風に慣れていないと戸惑うだろう。 主人公がヒロインたちからモテる理由が あまり伝わってこないのは残念だ…

  • いいかげんなイタリア生活

    いいかげんなイタリア生活 - イタリア在住15年の私が見つけた頑張りすぎない生き方 -作者:ワダ シノブワニブックスAmazonイタリア人の男性と結婚し、イタリアで暮らす日本人が 現地の文化や人間性の特徴を書いたエッセイ。 イタリア人が何にこだわって何にこだわらないかが 作者の的確な観察眼のおかげでよく理解できるし、 真面目で几帳面な日本人からするとイライラしそうな風習でも 割り切ってしまえば利点になり得るというのが面白い。 要所要所の挿し絵はかわいくて魅力的なのだが、 直前に文章で説明された内容が 絵で表現され直されただけなので新鮮味がなくて退屈。 これなら文章とは別のエピソードを描くか、 …

  • ルックバック

    ルックバック河合優美Amazonマンガを描くことに没頭していた少女が 引きこもりの同級生と出会い、ともに歩んでいく話。 周囲からの承認欲求と自信喪失、 そこから再起する序盤はいかにも小学生らしくて 自分たちの子供時代を思い返してしまうし、 中盤は「友情・努力・勝利(成功)」という ジャンプマンガらしさを感じる展開が気持ちいい。 それでいてマンガを描くのが本当に大変なことや 生きがいがあることで人生が充実することも伝わってくるし、 挫折や嫉妬を経験しながらも創作活動がやめられない様子は クリエイターの生き様がよく現れている。 2人の主人公が妙に見分けにくいのは難点だが、 4コママンガが動き出す演…

  • フォールガイ

    フォールガイライアン・ゴズリングAmazon危険な撮影を次々とこなすスタントマンの男性が 映画監督になった元恋人を手助けするため、 失踪した主演俳優の手がかりを追う話。 スタントマンという設定のおかげで 危険な状況をうまく乗り越えたり いろいろと器用にこなすことに説得力があるし、 撮影の裏側やダイナミックなアクションも見応えがある。 ただ、主人公と撮影班を交互に見せる中盤は 話が散漫になってしまって没入感が薄く、 模造刀での戦いやドラッグを飲まされる場面など あってもなくてもいいような時間が無駄に長い。 アクションコメディと割り切って バカな展開と派手な映像を楽しみたかったが、 ストーリーが薄…

  • ソフトウェア開発現場の「失敗」集めてみた。

    ソフトウェア開発現場の「失敗」集めてみた。 42の失敗事例で学ぶチーム開発のうまい進めかた作者:出石 聡史翔泳社Amazonいろいろなソフトウェア開発を請け負うIT企業において 起こりうるトラブルの内容と原因を紹介したもの。 IT企業の開発現場で起きるあるあるネタが詰まっているが、 個人で活動している人でもアプリケーションを開発して リリースした経験があれば共感できる点が多い。 プログラミング上の問題だけでなく、 意思疎通や情報共有が甘いことでの失敗談も多いので、 エンジニアとして働く人やIT業界を志望する人が どういうことに注意すべきかがよくわかる。 ただ、導入文、マンガ、会話劇、解説文と妙…

  • ゴジラ×コング 新たなる帝国

    ゴジラxコング 新たなる帝国レベッカ・ホールAmazon「ゴジラvsコング」の続編で、未知の電波信号を追って 謎めいた広大な地下空洞に調査に入る話。 本作を観る人は巨大生物のぶつかり合いを望んでいるはずだが、 思ったよりもバトルシーンが少なく、 全体的にあっさりと決着がつくのも拍子抜けだし、 猿同士の戦いは人間の場合とあまり代わり映えしないのが残念。 せっかくならもっと猛獣らしい戦いを見せて欲しかった。 最後の30分でやっと期待したようなプロレスが見れるが、 地底世界の存在がどうにも中途半端で、 どうせ街を破壊して人々に被害を出すなら 最初から地上で暴れ回って欲しかった。 ストーリーももっとあ…

  • とにかく「わかりやすい」スライドデザインの基本とアイデア

    とにかく「わかりやすい」スライドデザインの基本とアイデア作者:インクデザイン株式会社 鈴木潤 茂木香菜絵翔泳社Amazon社内会議や顧客相手のプレゼンで使う PowerPointの資料について、誰にとっても見やすく スッキリとしたデザインにするためのポイントをまとめたもの。 独特の横長サイズで読むづらいのは難点だが、 資料作りのコツが綺麗にまとめられており、 ちょちょした工夫と注意でグッと見やすくなるのがよくわかる。 良い例・悪い例のサンプル画像も多く、 説得力のある手法が端的にまとめられているので、 人前で発表したり資料を作る機会が多い人なら とりあえず一読しておくと一段階スキルアップできる…

  • ラーメン赤猫<1~9巻>

    ラーメン赤猫 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)作者:アンギャマン集英社Amazon猫たちだけで切り盛りする人気のラーメン屋と そこに雇われた人間の女性スタッフの話。 猫が器用にラーメンを作ったり 言葉を話して接客をするという非現実な設定だが、 抜け毛や不器用さなどの猫らしさが感じられるコミカルな部分と 社会を縮小したような人間臭い部分とか絶妙で面白い。 基本的に1話完結型でスッキリと読めるし、 毎回変化に富みながらも後味のいいエピソードが楽しめる良作。

  • 響 -HIBIKI-

    響 -HIBIKI-平手友梨奈Amazon小説を書くことについてズバ抜けた才能を持ちながらも 常に周囲の人間と衝突する女子高生の話。 原作マンガ通りとはいえ、 無礼で傍若無人な主人公があまりにもひどい。 才能があれば何をしてもいいわけではないし、 敬語すら使えず、すぐに暴力を振るうような人物が いい小説を書けるとも思えない。 とにかく最初から最後まで ずっと不快にさせられる内容で、 何を楽しませたい作品なのかよくわからなかった。 【関連作品のレビュー】 響 -小説家になる方法-(マンガ)

  • 違う惑星の変な恋人

    違う惑星の変な恋人莉子Amazon微妙な恋愛関係にある男女4人を描いた話。 それぞれが独特な感覚を持っているせいで うまく意中の人と成就できない状態が続くのだが、 その中で交わされるシュールな会話を楽しむコメディ。 微妙なモラルの低さによって続くハッキリしない関係が 面白くもあり、リアルでもある。 淡々としたこの独特な空気が 笑えるかどうかで本作の評価が変わり、 合わない人にはまったく響かない作風だろう。

  • 忍びの家 House of Ninjas<全8話>

    作品情報: https://www.netflix.com/title/81465101 現代に生き残る忍者の一家が 敵勢力と少しずつ衝突していく話。 忍びの一族が社会に紛れて 今も生き残っているという夢のある設定や スピード感のあるアクションシーンが魅力的。 どの登場人物もいい味を出していて その世界観にズルズルと引き込まれてしまう。 ただ、何かが起こりそうな雰囲気の割にテンポが遅く、 全8話しかないのにジワジワとしか進まないので もう少しストーリーに波があるとよかった。 最終回は非常に見応えがあったので 全部がこの密度で描かれていて欲しかった。

  • 去年の冬、きみと別れ

    去年の冬、きみと別れ岩田剛典Amazon望み通りの写真を撮るためなら手段もいとわない男性と、 彼の秘密を暴こうとする取材記者の話。 作品作りに異常な執着心を持つ写真家に なんとか食い下がりながら取材を進める主人公によって 恐ろしい過去がジワジワと暴かれていく内容だが、 限られた登場人物を非常にうまく使った展開と 物語を効果的に見せるための構成が素晴らしい。 また、さまざまな悲劇が描かれたのち、 そろそろ終わりかと思わせたところで もう一段階大きな山場を迎える流れに驚かされる。 いろいろな人物の異常性を感じさせつつ すべての要素が綺麗に結びつく見事な筋書きで、 重くて強烈な後味の残るサスペンスの…

  • 神が描くは曲線で

    作品情報: https://www.netflix.com/title/81453541 閉鎖病棟の中で男性が死んだ事件を調べるため、 精神病を装って施設に入り込む女性探偵の話。 言動のおかしな患者であふれる病棟の中、 手がかりを集めて調査を進める主人公だが、 ジワジワと危険な状況に陥っていき、 張り詰めた緊迫感がずっと続くので退屈しない。 時系列の異なる映像が挿入される構成と 覚えにくい人名が飛び交う会話のせいで 観ていて混乱しそうになる場面も多いし、 2時間30分を超えるかなりのボリュームだが、 二点三点する展開に引き込まれるサスペンスの良作。

  • うつ病になってマンガが描けなくなりました<全3巻>

    うつ病になってマンガが描けなくなりました 発病編 (webアクションコミックス)作者:相原コージ双葉社Amazonうつ病になってマンガが描けなくなりました 入院編 (webアクションコミックス)作者:相原コージ双葉社Amazonうつ病になってマンガが描けなくなりました 退院編 (webアクションコミックス)作者:相原コージ双葉社Amazonギャグ漫画を多く手掛けてきた相原コージが ちょっとしたきっかけでうつ病になり、 そのときの日々の様子を描いたコミックエッセイ。 発病編、入院編、退院編の全3巻となる。 1ページあたり4コマほどのシンプルなレイアウトだが、 サクサクと読みやすい作風で、 うつ病…

  • 湖の女たち

    湖の女たち福士蒼汰Amazon介護施設で起きた殺人事件を捜査する刑事と 彼に支配されていく女性職員を描いたもの。 100歳の老人の人工呼吸器を外した犯人を 高圧的な刑事たちがいかに追う話かと思いきや 序盤を過ぎると急にスピードダウンして話が脱線していく。 若い刑事と女性職員の変態行為は必要性がわからないし、 ただ無意味に時間が過ぎていくばかりで退屈。 2時間20分もの長尺なのに 宙ぶらりんの事件ばかりというのもスッキリしない。 無駄に長いばかりで見どころのわからない作品。

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、D.IKUSHIMAさんをフォローしませんか?

ハンドル名
D.IKUSHIMAさん
ブログタイトル
レビューブログ【レブログ!】
フォロー
レビューブログ【レブログ!】

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用