23歳 ♂ パンクバンドのヴォーカル フィクションでノンフィクション 思いっきり私小説。
根拠の無い自信に満ち溢れた 夢も希望もない世代 未来は誰の手の中に?
JUGEMテーマ:ロック・ノベル「今日、トリだってよ。オレ達」トッツが珍しく嬉しそうな顔をして言った。「は?何で他人のイベントでトリなん?」ラーメンを啜るのを止めずに訊き返すとヒロが笑いながら口をはさんだ「オレ達が先に演っちゃうとさぁ、オレ
「明日、大丈夫?」ブザーに反応して鍵を開けると、玄関に入るなりタカコが訊いてきた。「あぁ、余裕余裕」両手を広げておどけてみせた。「手は?」「マイク持つの、左手だしな」「そっか」鼻で笑って、唇を重ねた。両手で押しのける力に抗って、より激しく唇
「明後日のセットリストはコレでいっか」今書いたばかりのメモを見せながらトッツが言った。「インスト入れてぇーなぁー」メモを見つめながらヒロが言う。トッツが救いを求めるような視線をオレに向けた。「しょっぱなにSE代わりでやれば? せっかく作った
ロビーにある必要以上にフカフカで場違いなソファーに腰を下ろしラッキーストライクを取り出してジッポで火をつけた。少し離れたテーブルで、iPodのイヤホンを片方ずつ耳に付けて聴き入っている二人組みが座っていた。残りのテーブルには誰もいない。深く
楽器屋の2階にあるスタジオに向かう階段を、右足を引きずりながら上っている時、不意に上から声がした。「オーイ コゥイー、何だよソレー 大丈夫かよー」笑いがまじった声だった。「あん?」目線を上げると、ギターのソフトケースを右肩に担いで長身を窮屈
目は醒めたのに目が開かない。 左手の甲で瞼をこすってみた。 激痛が走る。 頭が割れそうに痛い。 起き上がろうと身体に力を入れた。 全身が壊れそうに軋んだ。 力を抜き、暫く呻いた。 やっと普段の1/3位の視界が戻ってきた。 ベッドの上。 軋む
雨が降ると疼く。 右の掌、生命線の直ぐ横に深く残る鍵字の傷跡。 上着を着ていると蒸し暑い、でも脱ぐと少し肌寒いそんな夜だった。 バイト帰り、23:00を少し回った頃に自宅の最寄駅の改札を出た。階段を降りたところで、柱にもたれタバコをふかして
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