きょうは、曇って、雨が降ったり止んだりでした(22.5~27.9℃/南風)。 道沿いのリョウブ(リョウブ科)に、花が咲いていました。森の中では気付きませんが、林縁に出てふと見上げると、白筆の様な花々が、数多く見事なばかりに揺れていました。北海道南部~九州の他、朝鮮南部等の、明るい尾根や谷筋等に生育する、高さ3-7mの落葉小高木です。樹皮は縦長に薄く剥がれ、内皮は滑らかな薄茶褐色です。葉は長さ10cm、幅3cm程の...
きょうは、大体晴れました(9.2~20.7℃/南南東風)。 尾根道のホツツジ(ツツジ科)が紅葉していました。枝毎紅く染まって、これも赤らむ果房を、聖火の様に掲げていました。北海道南部~九州の山地の岩場等日当たりの良い所に生育する高さ1-2mの落葉低木です。日本特産種。葉は、長さ5cm程の楕円形で、枝に互生し先は尖ります。枝は、赤く細くて角ばります。7-9月、枝先に円錐状に花序を出し、やや赤みを帯びた白い花を咲かせ...
きょうは、大体晴れました(11.4~19.6℃/北風)。 道沿いのミヤマガマズミ(スイカズラ科)に、実が生っていました。知らぬ間に真赤に光っていましたが、葉も緑から赤へと様々に、美しく微妙な色合いを見せていました。北海道~九州の他、中国、朝鮮、サハリン南部等の山地の林内や林縁に生育する、樹高2-4mの落葉低木です。枝は黒紫色を帯び、葉は対生し、長さ4-9㎝の倒卵形で先が尖り、表面は無毛で光沢があります。縁は...
きょうは、曇って、時々雨が降りました(12.9~19.5℃/北北西風)。 池端に、ガマ(ガマ科)の果穂がありました。未だ赤く立派なもので、きょうは美味しそうな味噌たんぽの様に見えました。北海道~九州の他、広く北半球温帯~熱帯やオーストラリア等の、池沼等の水辺に生育する抽水植物の多年生草本で、高さは2m程になります。初夏に花茎を作り、花穂の下部は赤褐色の雌花の集まりで、細い上半分には雄花が集まり、開花...
きょうは、晴れ後曇って、一時小雨が降りました(10.5~20.6℃/北北西風)。 道沿いのクサボタン(キンポウゲ科)に、実が生っていました。紅紫の茎に、羽毛状の果房がふさふさと、きょうは、東雲に浮かぶ飛竜の様に見えました。北海道~本州の日の良く当たる草原や林縁に生育する、高さ1m程の雌雄異株の多年草です。茎の下部は木質化し、葉は対生し3出複葉。8-9月に、茎先や葉腋に集散状の花序を付け、細毛が密生する花弁状の萼...
きょうは、晴れ後曇って、一時小雨が降りました(9.8~20.1℃/北北西風)。 道端に、イヌホオズキ(ナス科)が咲いていました。暗がりに白く透き通る星形の傘は、紅く灯を点した電燈にも見えましたが、その下には既に小さな青い実ができかかっていました。北海道~沖縄の他、世界の熱帯~暖帯の山野の路傍等に広く生育する、高さ20-60cm程の多年草です。茎は直立し、良く分枝して疎に短毛を生じます(無毛の事も)。葉は長さ3-10cm...
きょうは、良く晴れました(11.4~22.5℃/北風)。 道沿いの木に絡まるマツブサ(マツブサ科)に、実が生っていました。葡萄に似た紺青の房がたわわに下がって、蔓の細毛も美しく煌いていました。北海道〜九州の丘陵や山地の林縁等に生育する落葉蔓性木本です。雌雄別株。蔓は左巻きで、古い樹皮はコルク質が発達します。葉は互生し、短枝先に纏まって付き、葉身は長さ2-6㎝の広卵形で、波鋸歯があります。葉柄は葉身の半分以...
きょうは、晴れ後曇って、一時雷雨がありました(11.7~22.0℃/北風)。 水楢の古い切株に、チシオタケ(キシメジ科)が生えていました。ピンクや白のめんこい帽子が、思わず無数にぐるりと囲んでいて、運動会でも始まりそうでした。夏〜秋に全国の山野の広葉樹の朽木上に群生する、傘径2-3㎝程の小型菌です。傘色は淡赤紫~淡赤褐色で中心部分は色が濃く、湿時は表面に滑りが見られ、幼時は卵形で、成長するとやや開き、...
きょうは、良く晴れました(8,6〜21.5℃/南東風)。 小楢に、ルリタテハ(タテハチョウ科)がいました。暖かいとは言え、涸れかかった樹液に縋り付く様に、美しい海碧の帯を閃かせていました。北海道南部~南西諸島の他、ロシア沿海地方~インドの、山地~平地の森林と周辺部に生息する、前翅長25-45mmの蝶です。成虫は暖地では年に2-3回、寒冷地では1回(8-9月)発生し、樹液や腐ったもの等に集まります。濃い黒褐色の翅の表面...
きょうは、晴れ時々曇りました(11.3~22.0℃/南南西風)。 道沿いの小楢にヒラタケ(ヒラタケ科)が生えていました。見事なもので美味しそうでしたが、下から覗くと、同じ思いからか、ホソチビオオキノコ(オオキノコムシ科)と思われる茸虫が、襞の間にも沢山いました。平茸は、主に晩秋~早春、日本全国の広葉樹(稀に針葉樹)の朽木や切株に、重なり合って発生。傘は径5-15cmの半円形で、中央が窪んで漏斗型になるものも。黒→灰→...
きょうは、晴れ時々曇りました(6.3~17.8℃/西風)。 林縁の土手に、ゴマナ(キク科)が咲いていました。小さな頭花は然程目立ちませんが、大きな房となり、二株三株と群れ咲くと、泡立つ白波となって寄せ来る様でした。北海道~九州とサハリンの山地の日当たりの良い草原等に生育する、高さ1-1.5m程の多年草です。根茎は太く横に這い、茎、葉共に細毛がありざらつきます。葉は互生し短柄があり、長楕円~皮針状線形で、両端...
きょうは、曇り時々晴れて、一時小雨が降りました(6.9~17.6℃/北風)。 林縁の土手に、ホオズキ(ナス科)がありました。遠くからでも赤い実が沢山見えて、不思議な感じでしたが、近寄れば、より真紅の提灯が無数に下がっていて、何か妖しい異界にでも入り込んだ様でした。東南アジア原産で、日本では全国で栽培され野生化もしている派手な赤提灯が沢山、茎高60‐90㎝の多年草です。地下茎を長く伸ばして増える。葉は互生...
きょうは、晴れ後曇って、一時小雨が降りました(13.5~22.2℃/南風)。 沢沿いの道端に、アケボノソウ(リンドウ科センブリ属 )が咲いていました。ほぼ倒れ掛かった数株だけでしたが、そうだろなと思いつつ近寄れば、黄色い蜜腺に魅かれた小蟻達が、良くできた造花に見えなくもない花弁の上で、右往左往と踊っていました。北海道~九州の他、中国、ヒマラヤ等の、山地の湿地周辺や沢沿い等に生育する高さ60-90㎝の2年草(越...
きょうは、大体晴れました(11.9~24.1℃/南南東風)。 道沿いに、サワヒヨドリ(キク科)が咲いていました。赤い茎花に白い花柱も美しく、近寄れば、南の海のサンゴ礁の、花笠珊瑚や珊瑚磯巾着…等々思い浮かべました。日本全国の、山野の日当たりの良い湿性地等に生育する高さ40-100cmの多年草です。茎は直立し、葉は対生時に輪生して無柄で、被針形又は3深裂します。8-10月、茎頂部に散房状花序を作り、白~淡紅紫色の頭花を...
きょうは、晴れ後曇りました(12.8~21.2℃/西風)。 道端の栴檀草に、ムラサキシジミ(シジミチョウ科)がいました。翅を閉じている時は地味過ぎる蝶ですが、徐に広げれば、息を呑む程の青紫に輝いていました。本州の宮城以南~四国・九州・沖縄の、山地〜平地の樹林や草地等の他、都市部の公園にも生息する、体長(前翅長)14-22mmのシジミチョウの仲間です。成虫は、3-4月、6-10月に出現し、翅の表が青紫色で、周囲は黒褐...
きょうは、晴れ時々曇りました(12.8~21.2℃/西風)。 草原に、ススキ(イネ科)が生えていました。数年前まで田圃だった所で、宅地にでもするつもりか整地していましたが、そのまま放置され、今は広大な薄ヶ原となり、夕陽を浴びて光の海となっていました。北海道~沖縄の他、朝鮮、中国等の山野の日当りの良い草地、路傍等に生育する、高さ1-2mの多年草です。年1-2回刈られる様な草地に良く群生し、地下に短くしっかりした...
きょうは、晴れ後曇りました(12.6~23.8℃/西北西風)。 道端に、キツネノマゴ(キツネノマゴ科キツネノマゴ属)が咲いていました。緑の試験管刷毛の塔の上に、赤い唇の様な小花が、愛らしく微笑んでいました。朝鮮、中国~インドシナ~インド等に分布し、日本では本州〜九州の道端や林縁等に生育する、高さ10〜40cmの1年草です。茎は6稜で、疎に分枝して斜上し、下向きの短毛が生えます。葉柄は長さ2〜15mm、葉身は卵形で長さ2〜4...
きょうは、曇り後雨になりました(13.5~16.1℃/北風)。 道沿いに、テンニンソウ(シソ科)が咲いていました。と言っても、足元のものは何故か皆ボロボロでしたが、眼を上げれば崖上には、正に天人天女の様に、怪しくも美しい花穂が揺れていました。北海道~九州の、山地の林内、林縁の日陰地に群生する高さ約1m多年草又は半低木です。茎は四角形で直立し、葉は柄があり、長楕円~広披針形で長さ10-25cmで鋸歯がありほぼ無毛...
きょうは、晴れ時々曇りました(11.2〜24.1℃/南南東風)。 沢沿いに、ダイモンジソウ(ユキノシタ科)が咲いていました。名の通りの大文字、或は、満天の綺羅星の如く、あちこちでキラキラと煌いていました。北海道~九州の他、中国、朝鮮、ロシア極東部等の、山地の渓流沿いや湿気の多い岩場等に生育する多年草です。長柄のある3-15cmの葉は腎円形で5-12浅裂し、基部は心形。9-10月、10-30cmの花茎先に円錐状花序を付け...
きょうは、良く晴れました(11.2~23.3℃/北風)。 道端に、アミタケ(ヌメリイグチ科ヌメリイグチ属)が生えていました。今季は暑すぎ乾き過ぎで、茸の影もない状態が長らく続きましたが、漸く食菌も普通に見られて、特にこのアミッコの愛らしさにはつい負けて、少し採って美味しく味見させて貰いました。主に晩夏〜秋(時に梅雨時)に、全国の山地〜平地の赤松・黒松等の林床に群生する、傘径3ー10㎝程のイグチの仲間です。傘は半...
きょうは、良く晴れました(10.4~20.1℃/西風)。 道端に、ハナホウキタケ(ラッパタケ科)が生えていました。明るい林下にぽつぽつと、はっとする様な桃色の珊瑚が、花飾りみたいに続いていました。ユーラシア北部や北米、オーストラリアに広く分布し、日本では全国の広葉樹林や時に針葉樹林下に、主に秋頃発生する高さ8-20cm程のキノコです。柄は太さ1-2cmで、上方に枝を分けて広がります。基部が白い他は、全体が燈紅...
きょうは、大体晴れました(13.5~22.5℃/北北西風)。 ミズナラの葉に、ナラハヒラタマルタマフシが付いていました。とても美しく、ピンクの真珠の様で、何故これ程美麗な珠がこんな目立つ所にと、不可思議で感心するばかりでした。ナラハヒラタマルタマバチ(タマバチ科)によって、ミズナラやコナラ、カシワ等の葉に形成される虫癭で、径6~7㎜、高さ5~6㎜の半球~扁球形で、底面は葉脈を抱く様に僅かに凹み、中央の小突...
きょうは、曇り時々雨が降り、一時晴間もありました(15.6~20.9℃/北風)。 道沿いに、コジュケイ(キジ科)がいました。5〜6羽の家族群で、草の実等食べていましたが、知らずに近寄ると、慌てて次々に笹薮に走り込みましたが、鮮やかな赤い胸の親は、藪中から暫く此方を睨んでいました。中国原産の外来種で、1919年に狩猟鳥として東京、神奈川に放鳥されたものが自然繁殖し、今では東北以南の山野、市街地の林等に普通に...
きょうは、雨が降ったり止んだりでした(13.5~21.0℃/北西風)。 林下に、シロオニタケ(テングタケ科]の菌輪がありました。初め小さな白毬栗が見えましたが、その奥の暗がりに、白く大きな輪が広がっていて、正に円舞する妖精達の様にも思えて、荘厳でさえありました。夏~秋に、日本全国の、主にブナ科やマツ科の樹下に発生する、傘径9~20cm程のテングタケの仲間です。傘表面は白く微粉に覆われ、角錐形の尖った疣が全体に...
きょうは、爽やかに晴れ上がり、とても気持ちの良い観(視)察会日和となりました(11.6~21,5℃/南東風)。集合バス停には20名程の参加者が集まり、挨拶や近況報告の後、9・10月はきのこ中心の観察・鑑定の会と言う事で、今回は「きのこ同好会」のY先生のご指導の下、早速の出発です。永遠に続くかと思われた異常な猛暑が過ぎ去り、金木犀が香り、萩や薄、野菊が咲き群れる秋冷の道を進むと、道端には少ないながらも、オオキヌハダ...
きょうは、大体晴れました(13.5~21.0℃/北西風)。 道端に、タチシオデ(サルトリイバラ科)の実が生っていました。黒地に白粉を吹いた様な味わい深い風情で、図鑑等では可食ともされていませんが、一つ味見してみると、柔らかくて淡い甘さもあって、しかも中にはルビーの様な真紅の種が入っていて、嬉しくなりました。本州~九州の他、朝鮮、中国等の山地の林縁や明るい草原等に生育する、長さ1-2m程の蔓性多年草です。雌雄異...
きょうは、晴れ時々曇りました(13.5~21.2℃/西北西風)。 苔生した切株に、ナラタケ(キシメジ科)が生えていました。ついこの間まではナラタケモドキが群生していましたが、其方はほぼ流れて、今はこの鍔ありの当種が、地面の方にまではみ出して、此方こそ主役とばかりに群れていました。ユーラシア、北米、アフリカに分布し、日本では晩春や晩秋に広葉樹の枯木や生木に群生や束生、又付近の地上にも発生する木材腐朽菌です...
きょうは、晴れ時々曇って、一時小雨が降りました(17.3〜23.3℃/北西風)。 道沿いのシシウド(セリ科)に、アカスジカメムシ(カメムシ科クロカメムシ亜科)が居ました。派手な赤黒縞模様のブローチの様でもあり、ゲオルギーリボンをも思わせましたが、近寄れば、めんこいニッコリ顔にも見えました。北海道〜沖縄の山野に生息する体長10-12㎜で、黒地に5本の赤い縦筋を持ち、腹には赤地に多数の黒点があるカメムシです。成虫は5-...
きょうは、曇り時々晴れました(17.0~22.4℃/南南西風)。 道沿いに、ケロウジ(イボタケ科コウタケ属)が生えていました。一瞬香茸かと思いましたが、近寄っても香りもなく、ささくれも小さく、当種と判りましたが、これも存在感たっぷりでした。夏~秋、全国の赤松林や松のある混交林の地上等に発生する、傘径5〜10cm程の香茸の仲間です。傘は初め饅頭形で後に平開して漏斗状になります。色は茶褐色から灰褐色で、傘の表面はさ...
きょうは、大体晴れました(15.1~25.5/西北西風)。 森蔭に、ヤマハッカ(シソ科)が咲いていました。まだまだ強い陽射しを浴びて、名の通り、薄荷を思わせる涼やかな花が、微風に震えていました。北海道~九州の山野の林縁等に生育する、高さ0.4-1mの多年草です。広卵形で長さ3-6cmの葉は対生し、鋸歯は粗く葉柄に翼があるのが特徴です。茎の稜には下向きの毛があります。9-10月、枝先の長い花穂に青紫色の唇形小花を数個ずつ...
きょうは、晴れ時々曇りました(16.4~25.4℃/西北西風)。 道沿いに、キバナアキギリ(シソ科)が咲いていました。薄暗い林床に檸檬色の花々が、散らばる金塊か何かの様に煌いていました。本州~九州の山地の木陰等にに生育する、高さ20-40㎝程の多年草です。茎は四角で、葉は対生し長柄があり、三角状矛型で長さ5-10㎝、幅4-7㎝。8-10月、茎先に黄色い唇形花を穂状に付け、花冠は長さ2.5-3.5㎝で上唇は立ち上がり、下唇は3裂し...
きょうは、雨後曇り、後時々晴れました(18.2~25.7℃/南南東風)。 道沿いのクサギ(クマツヅラ科)に、実が生っていました。遠目にも鮮やかな、真赤な萼片に魅かれ近寄れば、藍の頭の妖精達が舞い踊っていました。北海道~沖縄の他、朝鮮、中国等の山野に生育する、高さ3-5mの落葉小高木です。葉は対生し、長さ8-20cmの三角状心~広卵形で、先は尖り、基部は心~円形で、薄く柔らかく柔毛を密生します。8月頃、枝先の葉腋...
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きょうは、曇って、雨が降ったり止んだりでした(22.5~27.9℃/南風)。 道沿いのリョウブ(リョウブ科)に、花が咲いていました。森の中では気付きませんが、林縁に出てふと見上げると、白筆の様な花々が、数多く見事なばかりに揺れていました。北海道南部~九州の他、朝鮮南部等の、明るい尾根や谷筋等に生育する、高さ3-7mの落葉小高木です。樹皮は縦長に薄く剥がれ、内皮は滑らかな薄茶褐色です。葉は長さ10cm、幅3cm程の...
きょうは、台風が近付いているとの事で、風が強く雨が降ったり止んだりでしたが、晩方には一時晴れました(21.9~26.7℃/東風)。 道端に、コヒルガオ(ヒルガオ科)が咲いていました。雨に濡れ、絹質の花冠に雫を溜めて、寂しい路傍に一人佇む麗人に見えました。本州~九州の他、東南アジアの路傍や草地等に生育する蔓性多年草です。葉は3-7cmの三角状鉾形で、側裂片が良く発達して普通耳形に2裂するのが特徴です。良く似たヒ...
きょうは、ここ数日の涼しさから一転、晴れて少し暑めながらも快適な観察会になりました(20.0~27.6℃/南東風)。近況報告や配布チラシの案内等あった後、早速の出発です。周囲ではニイニイゼミが良く鳴き、木々には空蝉も付いています。目の高さのネムノキの花、芝生のネジバナ、池の水蓮や飛び交うオオルリボシヤンマやショウジョウトンボ等トンボ達、蝶庭の花々、咲き初めのミヤギノハギ等眺めながら進むと、藪刈りを免れたヤ...
きょうは、曇って、午前中は時々小雨が降りました(18.6~22.6℃/南南東風)。 道端に、ヒメヤブラン(ナギイカダ科)が咲いていました。花の少ない文月、曇天の森の底にひっそりと佇む、薄紫の可憐な小花は、重い心も爽やかにしてくれます。北海道~沖縄の他、東~東南アジアの、日当たりの良い林下や草地に生育する多年草です。葉は線形で長さ10-20cm、幅2-3mm。7-9月、葉より短い高さ10~15cmの花茎の先に、淡紫色の径1cm...
きょうは、晴れ時々曇りました(20.3~30.3℃/南南東風)。 道沿いに、ヤマユリ(ユリ科)が咲いていました。たった一株、一輪だけでしたが、その艶やかさと噎せ返る香りには、出逢う度に魅せられます。それにしても、蕾のうちから何株も刈り取って行く大馬鹿が絶えず、腹立たしく悲しいばかりです。日本固有種で、本州の東北~近畿の山地の林縁や草地に生育する、草丈1-1.5mの多年草です。茎は地下の鱗茎から出て、長さ10-15cm...
きょうは、曇って、一時小雨が降りました(21.6~26.0℃/東北東風)。 道端に、ヒダリマキマイマイ(オナジマイマイ科)がいました。小さな子供でしたが、傷ついた薄殻を背負いながら、葉の上を元気に這っていました。本州の東北~中部と周辺島嶼の山野に生育する、カタツムリの一種です。成貝は殻高33mm・殻径50mm程のやや高い円錐形の黄褐~褐色で、名前通りに左巻きなのが特徴です。軟体の背面は黒や黄褐色の斑点が点在します...
きょうは、晴れ時々曇って、一時小雨が降りました(25.5~32.9℃/南東風)。 川に、イソシギ(シギ科)がいました。岩の上に一羽、羽繕いしながら暫く居ましたが、尾羽の白さと黒斑が良く目立ちました。夏にユーラシア温~亜寒帯域で繁殖し、冬はアフリカ、オーストラリア、ユーラシア南部等へ南下越冬します。日本では中部~九州に周年生息し(留鳥)、中部以北では夏鳥として南下越冬。全長20cm、翼長29cm、翼開張38-41cm。上面は灰...
きょうは、曇り時々晴れて、蒸し暑くなりました(25.9~33.1℃/南南東風)。 沢沿いの道に、モクズガニ(イワガニ科)がいました。あっちこっちに何匹も右往左往していて、秋の移動の頃でもないし、何か危険な者から逃げているのか、日照りからより深い水辺への移動か、良い餌場でもあるのか、何故なのか?と考え込んでしまいました。北海道~沖縄の他、サハリン、ロシア沿海地方、朝鮮東岸、台湾等の、川、河口、海岸等に生息...
きょうは、曇り後晴れてとても暑くなりました(26.6~34.2℃/南南東風)。 道沿いの小湿地に、チダケサシ(ユキノシタ科)が咲いていました。遠くから見れば、白銀の樹氷群の様な趣ですが、近寄れば、花弁は白の他に薄紅や紫、葯は赤や青紫と、微妙な色合いの美しさでした。本州~九州の山野の湿った草地等に生育する、草丈30-80㎝の多年草です。茎や葉柄に長毛があり、葉は2-4回奇数羽状複葉で、小葉は長さ2-4㎝、幅2-3㎝の卵~...
きょうは、曇り後晴れました(26,6~32.0℃/南南東風)。 林縁の草原に、オカトラノオ(サクラソウ科)が咲いていました。原一面に、白く長い花穂が咲き群れて、幾重にも重なる白波が浜に寄せ来る様でした。北海道~九州の他、朝鮮、中国等の山野の日当たりの良い草原等に生育する、高さ50-100cmの多年草です。茎は立ち上がり、地下茎を伸ばして群生します。長楕円形で全縁の葉は茎に互生し、葉柄があります。6-7月に、茎先に白...
きょうは、晴れたり曇ったりで、蒸し暑くなりました(25.0~34.0℃/北西風)。 山のあちこちで、クマノミズキ(ミズキ科)の花が咲いていました。遠目には白い棚雲にも見えますが、中には浪裏の様な花群もあって、今にも大飛沫が上がりそうでした。本州~九州の他。朝鮮、中国、ヒマラヤ等の山地の谷沿い等に生育する、樹高8-12mの落葉高木です。葉は卵~楕円形で、先は長い鋭尖頭で基部は楔形で全縁。葉身は長さ6-16cm、幅3-7cm...
きょうは、曇って晩方に雨が降りました(24.3~31.8℃/南南東風)。 道沿いに、コフキコガネ(コガネムシ科)がいました。触覚が大きい♂でしたが、雨にも負けず、雫を飛ばしながら動き回っていました。本州~九州の山地~平地に広く生息する、体長25-31㎜の大型のコガネムシです。成虫は6-8月に出現し、コナラ,クヌギ等の葉を食べ、夜間灯火に集まります。体色は褐色で、頭部と前胸は色が濃く、上翅は淡色で灰黄色の短毛に覆...
きょうは、大体晴れました(23.7~31.1℃/南東風)。 道沿いのネムノキ(ネムノキ科)に、花が咲いていました。何時になく暑い日々が続いていますが、天上花を思わせるこの花が咲き出すと、正に真夏の到来を感じます。西~東アジアに広く分布し、日本では東北~沖縄の山野に生育する、高さ6-10mの落葉高木です。荒地に最初に侵入するパイオニア的樹木で、河原等にも良く生えています。葉は2回偶数羽状複葉。7-8月に、頭状...
きょうは、晴れ時々曇って、晩方に小雨が降りました(17.4~21.3℃/南東風)。 道沿いに、ヤブレガサ(キク科ヤブレガサ属)の花が咲いていました。地味な花ですが、コマルハナバチ(ミツバチ科マルハナバチ亜科)等の花蜂が飛び交って揺れて、光を浴びると、昼間の花火が煌く様でした。本州~九州の、山地の林下等に生育する茎高0.5〜1.2mの多年草。茎葉は柄があって2〜3枚が互生し、葉身は掌状に7〜9裂し、裂片は更に中裂。7〜10月...
きょうは、曇り時々晴れて、一時小雨も降りました(24.0~32.2℃/南南東風) 東屋に、エントツドロバチ(ドロバチ科エントツドロバチ属)がいました。板の隙間に、正に煙突状の巣があって、泥を咥えて手直しでもしている様で、穴に入っては又何処かに飛んで行って、それを何度も繰り返していました。北海道~九州の山野に生息する、体長16-19.5㎜のドロバチの仲間です。成虫は5-9月に出現し、全体が黒く、腹部に2本の黄色い帯が...
きょうは、晴れたり曇ったりでした(22.7~31.5℃/南東風)。 道沿いに、ツチアケビ(ラン科)が咲き初めていました。一株だけでしたが、真鋳の燭台の様な花房を立て、近寄れば、正に金色の蘭そのものでした。北海道~九州の森林内に生育する、高さ50-100㎝の蘭の仲間です。日本固有種。光合成を行う葉を持たない腐生植物で、ナラタケとラン菌根を形成し、養分の全てをこの共生菌に依存しています。初夏に鱗片葉が殆どない黄色い...
きょうは、大体晴れました(20.4~31.3℃/)。 池の畔に、コオニヤンマ(サナエトンボ科)が止まっていました。水面をくるくる回っていましたが、木の枝に止まると、少しずつ場所を変えながら移動しつつ、静かに佇んでいました。北海道~九州の他、朝鮮、中国、ロシア等の、主に低山地の河川上~中流域に生息する、体長80-90mm程のトンボです。サナエトンボ科の中では日本最大種で、複眼が左右にやや広く離れて付くのも特徴...
きょうは、大体晴れました(21.7~32.7℃/北風)。 道沿いのサンゴジュ(ガマズミ科ガマズミ属)の花に、カノコガ(ヒトリガ科)がいました。樹冠一杯に咲き群れる花房には、花蜂等多くの小虫が飛び交っていましたが、このハンコチョウ(仙台名)は独り、真白い花に埋もれる様に、閑に蜜を吸い続けていました。北海道~九州の山野に生息する、昼行性で45-60mmの蛾。黒い翅にやや大きめの白斑を付け、黒い体の胴体には黄色い紋...
きょうは、大体晴れました(19.8~30.2℃/西北西風)。 道沿いの木々に絡まるマタタビ(マタタビ科)に、花が咲き残っていました。大分散ってはいるのですが未だ何輪も、梅花の様な白花が、虫達を呼び寄せようと芳香を放っていました。北海道~九州の他、クリル、サハリン、朝鮮、中国等の、山地に生育する雌雄雑居性の落葉蔓植物です。葉は互生し葉柄があり、楕円形で細鋸歯を持ちます。6-7月、径2cm程、花弁5の白花を下向きに...
きょうは、午前は曇り時々晴れ、午後は雨になりましたが、晩方には上がって夕陽が見られました(22.1~28.3℃/南東風)。 道端のツルアリドオシ(アカネ科)に、花が咲いていました。地面を這う様に、白い小花が雨に濡れていましたが、近寄れば毛が沢山あって、和紙で折られた綵花の様でもありました。北海道~九州の他、朝鮮南部等の山地のやや湿気のある林緑等に生育する蔓性常緑多年草です。茎は長く地を這って分枝し、節...
きょうは、曇り時々晴れて、一時小雨が降りました(22.5~28.5℃/南南東風)。 道沿いに、ヒメヤブラン(ナギイカダ科)が咲いていました。むしむしした曇り空の下、薄紫の可憐な小花が、とても爽やかに佇んでいました。北海道~沖縄の他、東~東南アジアの、日当たりの良い林下や草地に生育する多年草です。葉は線形で長さ10-20cm、幅2-3mm。7-9月、葉より短い高さ10~15cmの花茎の先に、淡紫色の径1cm程の小花を疎に咲かせ...
きょうは、曇り時々晴れました(20.9~26.3℃/南風)。 道端に、モノサシトンボ(モノサシトンボ科)がいました。 近くには池も川もない乾いた場所でしたが、水色のストライプや点々が美しく、水辺を思わせる爽やかでした。北海道~九州の、山地~平地の挺水植物が繁茂し落葉の堆積した池沼周辺の林地等に生息し、岸近くに木立等のある薄暗い環境を好む、腹長31-39mmの大型のイトトンボです。 成虫は5-9月に出現し、細身で...
きょうは、雨後曇って、午後は晴れました(21.4~28.1℃/南南東風)。 道沿いの木に、ヒグラシ(セミ科)がいました。雌でしたが、近寄っても逃げもせず、何か変だなと思っていると、良く見れば片方の翅が半分欠けていて、触ろうとするとパタパタと、直ぐ下に落ちてしまいます。静かに元に戻しましたが、何とか一日でも長く生き抜いて欲しいと思いました。中国等に広く分布し、日本では北海道南部~奄美大島の広葉樹林や杉、桧...
きょうは雨の予報もありましたが、曇り後晴れて、少し暑めながら快適な観察会になりました(21,4~27.6℃/南東風)。近況報告や配布チラシの案内等あった後、早速の出発です。目の高さのネムノキの花、芝生のネジバナ、池の水蓮や飛び交うショウジョウトンボ等トンボ達、蝶庭の花々、菌従属の蘭・ツチアケビ等眺めながら進むと、周囲は(資料で紹介の)ニイニイゼミの蝉時雨で、試しにと木々の幹を調べると、そこら中に泥付きの小さ...
きょうは、晴れ時々曇りました(20.3~30.3℃/南南東風)。 道沿いに、ヤマユリ(ユリ科)が咲いていました。街中に近い事もあって、盗掘、採集、藪刈り等が絶えず、すっかり少なくなってしまった当種ですが、車道沿いで出逢う艶やかな大華には、噎せ返る香もあって、心踊ります。日本固有種で、本州の東北~近畿の山地の林縁や草地に生育する、草丈1-1.5mの多年草です。茎は地下の鱗茎から出て、長さ10-15cmの披針形で短柄のあ...
きょうは、晴れ後曇って一時雨が降り、又晴れました(21.3~27.2℃/南南東)。 道端に、アオヤギソウ(シュロソウ科)が咲いていました。緑色の保護色の様な目立たない花ですが、近寄れば、金色の葯を付けて、青金蚊の様に輝いていました。北海道~本州中部の、山地の林内や湿った草原に生育する高さ0.5-1mの多年草です。葉は無毛で、茎の下部に2-3葉集まり、長さ20-30㎝の長楕円形です。基部は鞘になって茎を抱きます。茎の...
きょうは、雨後曇りました(22.0~27.0℃/南風)。 道沿いに、クモキリソウ(ラン科)が咲いていました。地味な蘭で、しかも一株だけでしたが、雨の中、大岩を背にすっくと立ち上がって、その存在感はただならぬものがありました。北海道~九州の他、朝鮮、クリル等の、山地の薄暗く少し湿った広葉樹林内に生育する、花茎10-20cmの多年草です。長さ5-12㎝で広卵形の葉が根元から2枚出て、縁が細かく波打ち、葉脈の網目がはっき...
きょうは、雨が降ったり止んだりでした(22.8~28.7℃/南風)。 道沿いのニワトコ(スイカズラ科)に、実が生っていました。雨の中、真赤な実が遠くからも良く目立って、近寄れば、洗い小豆の様に濡れ光っていました。北海道~九州の他、朝鮮等の山野に生育する、高さ3-6mの落葉低木です。若枝は淡緑~淡褐色で、古枝は灰褐色の樹皮が縦に裂け、コルク質が発達します。葉は奇数羽状複葉で対生し、小葉は2-3対あります。4-5...
きょうは、雨後曇って、一時晴間もありました(22.9~27.6℃/西風)。 道沿いのヒメコウゾ(クワ科)に、実が生っていました。若いのと熟したのの違いに吃驚しながら、雨に濡れた紅く瑞々しい実を一つ試食すると、毛が気になるものの、甘い果汁が口一杯に広がりました。本州~九州の他、朝鮮、中国中南部の低山地の林縁等に生育する、樹高2-5m程の落葉低木です。雌雄同株。長さ5-15㎝の葉は歪んだ卵~広卵形で、時に2-5片に深...
きょうは、雨が降ったり止んだりでした(23.2~30.0℃/北風)。 道沿いの小湿地に、チダケサシ(ユキノシタ科)が咲いていました。白や薄紅に染まった花々が群れ立って、風が吹くと、妖精の様に揺れ舞っていました。本州~九州の山野の湿った草地等に生育する、草丈30-80㎝の多年草です。茎や葉柄に長毛があり、葉は2-4回奇数羽状複葉で、小葉は長さ2-4㎝、幅2-3㎝の卵~倒卵形で、葉先は尖らず、縁は重鋸歯。7-8月、円錐花序を...
きょうは、曇り時々晴れて、とても暑くなりました(24.4~34.8℃/西風)。 道沿いのコクサギの葉上に、マエカドコエンマコガネ(コガネムシ科ダイコクコガネ亜科)と思われるコガネムシがいました。何時もなら糞等にいる虫ですが、コクサギの強臭に誘われたのか(食草なのか?)、緑の絨毯にちょこんと、漆黒の小さな体を光らせていました。北海道〜九州の高山地~低地の林内~草地に広く生息する、体長4.2.~8.5mmのコエンマコガネの仲...
きょうは、晴れ後曇りました(22.7~29.8℃/南南東風)。 道沿いに、ツチアケビ(ラン科)が咲いていました。数株だけでしたが、真鋳の燭台の様な花房に、優美な灯を点していました。北海道~九州の森林内に生育する、高さ50-100㎝の蘭の仲間です。日本固有種。光合成を行う葉を持たない腐生植物で、ナラタケとラン菌根を形成し、養分の全てをこの共生菌に依存しています。初夏に鱗片葉が殆どない黄色い花茎を伸ばし、四方に複総...
きょうは、晴れ後曇って暑くなりました(23.4~32.5℃/南南東風)。 藪のオオイタドリの葉上に、マメコガネ(コガネムシ科スジコガネ亜科)がいました。何時行っても大抵雌雄でいるのですが、きょうも葉を食べながら、宝石の様な姿で仲良く睦んでいました。北海道〜九州の、山野の林縁や藪地等に生息する、体長9-13㎜のコガネムシの仲間です。成虫は 5-10月に出現し、胸部が緑で、前翅が茶~緑色、マメ科植物やブドウ類、ヤナギ類、...
きょうは、晴れ時々曇って、暑くなりました(22.0~31.9℃/西北西風)。 道沿いのムラサキシキブ(クマツヅラ科)に、花が咲いていました。ヤブムラサキを追う様に、紅紫の花に黄の葯も鮮やかに、しかも歌人の如く気品高く佇んでいました。北海道~沖縄の他、朝鮮等の低山の森林に生育する高さ3m程の落葉低木です。小枝はやや水平に伸び、葉はを対生し、長さ-13cmの長楕円形、鋭尖頭で細鋸歯があります。6-7月頃、葉腋から対にな...
きょうは、晴れ後曇って、後雨が降りました(18,6~27.6℃/南南東風)。 林縁の草原に、オカトラノオ(サクラソウ科)が咲いていました。漸く梅雨っぽくなった空の下、純白の花序を長く垂らし、近寄れば、爽やかな花々が皆空を見上げていました。北海道~九州の他、朝鮮、中国等の山野の日当たりの良い草原等に生育する、高さ50-100cmの多年草です。茎は立ち上がり、地下茎を伸ばして群生します。長楕円形で全縁の葉は茎に互生...
きょうは、曇り時々晴れました(20.8~27.6℃/西北西風)。 道端の葉の上に、キマダラセセリ(セセリチョウ科セセリチョウ亜科)がいました。朱さに魅かれて近付くと、あっと言う間、何処かに弾丸の様に飛び去りました。インド東部~中国、朝鮮、ロシア極東等に分布し、日本では北海道〜九州の山地~低地の草原や河原、林縁度に生息する、体長(前翅長)13-17mmのセセリチョウの仲間です。成虫は6-9月に出現し、茶褐色地に黄色の粗...
きょうは、曇り後晴れました(22.9~29.1℃/南南東風)。 池の端に、ヤブカンゾウ(ワスレグサ科)が咲き始めていました。何時もは群生の、周囲の藪はすっかり刈り払われてしまいましたが、僅かに残る朱い花が、真夏の到来を告げる様でした。有史以前渡来の中国原産とも言われ、日本では北海道~九州の日当たりの良い草地等に生育する、草丈50-100cmの多年草です。葉は根生し、長さ40-60cm幅3㎝前後の広線形。3倍体の為結実せず...
きょうは、曇り後雨が降りました(20.1~27.2℃/南風)。 山のあちこちで、クマノミズキ(ミズキ科)の花が咲いていました。遠目には白い棚雲にも見えますが、近寄れば、星砂を思わす象牙色の小花が無数に散らばって、小虫を呼ぶ優しい香を漂わせていました。本州~九州の他。朝鮮、中国、ヒマラヤ等の山地の谷沿い等に生育する、樹高8-12mの落葉高木です。葉は卵~楕円形で、先は長い鋭尖頭で基部は楔形で全縁。葉身は長さ6-...
きょうは、曇り後晴れました(19.9~28.3℃/南東風)。 道沿いのネムノキ(ネムノキ科)に、花が咲いていました。知らぬ間に桃色の花々が咲き群れ、近寄れば桃の様な香が漂い、正に桃源境に入り込んだ面持ちでした。西~東アジアに広く分布し、日本では東北~沖縄の山野に生育する、高さ6-10mの落葉高木です。荒地に最初に侵入するパイオニア的樹木で、河原等にも良く生えています。葉は2回偶数羽状複葉。7-8月に、頭状花...
きょうは、一日曇りました(18.5~25.2℃/南東風)。 道沿いに、キハギ(マメ科)が咲いていました。古代紫の浴衣地の様なこの花に出逢うと、何か夏の到来を感じます。本州~九州の山野の、日当りの良い所に生育する、高さ1-3mの落葉低木です。枝に微毛が密生し、葉は3出複葉で互生し、小葉は長卵形又は長楕円形。表面は無毛で裏面に毛があって先は尖ります。7-9月、葉腋から総状花序を出し、1㎝程の蝶形花が下から咲き上がりま...