江戸時代から明治、大正、昭和、平成と家並みが残っていた我善坊谷は、都心再開発の波にのまれ地底に消えました。谷底に作られた巨大な駐車場は常時閑散としていますが、新設のブリティッシュスクールの下校時には、保護者の送迎車で満車状態になります。■96なりゆきend拝読ブログ:一切なりゆき樹木希林のことば拝読ブログ:仕事探す(フリ)って難しい〜なりゆきまかせの無職日記〜なりゆきend
語り合っても何も変わらないような気がする。子を作ることと作らないこととどちらに不安が多いか?現代の状況がその圧力になっているのか?時代が変わるとその見通しも変わるのでしょう。神の思し召しがなくなった現代人の人生にだれが責任を取ってくれるのでしょうか?人々が語っている現実のどこにも答えが見えません。拝読ブログ:成功をコントロールにするには成功に値することに目を向ける拝読ブログ:マクドナルドに行ってきました!/福島八木田教室どちらに不安が多いか?
この現実が続いて行って将来が困ったことになるという話は本当だろうか?地球温暖化は止まらないのだろうか?日本の少子化は止まらない、といえるか?日本の産業力はいつまで低迷を続けるのか?マスメディアや政治家の現実認識が変わらなければいけない状況なのでしょうか?拝読ブログ:任意だけど努力義務、は理解不能拝読ブログ:「国葬」に18~29歳は賛成64%、60代以上は反対6割(朝日新聞調査)マスメディアや政治家の現実認識
マスメディアその他の語りはどれが正しいといえるものではなさそうだが、それを聞いている私たちの語り合いにそれほど間違はないだろう。それが現実と思っていれば特に問題はない。私たちはそう安心して暮らしています。拝読ブログ:都知事の荒技拝読ブログ:映画の世界が現実のものに?映画史だけに収まらない『マトリックス』の革新性それが現実
政府やマスメディアのエリートたちはきれいごとで我々をだまして搾取している、という、時々聞こえてくるような現実の見方が正しいのかもしれない。しかし仮にそうであろうとも、目に見える生活の現実感は変わらないような気がする。政府への批判はそれなりに正しい面がありそうだが、それを語る人々はそれを語る立場を持っているからそう言っているに違いない。拝読ブログ:陰謀論の仕組みを理解する拝読ブログ:中国外交学院副院長王帆氏はマスメディアのエリートたち
自分が置かれているこの現実がこうであることはよく分かっているが、こうでない現実があり得るとも思えない。そうであれば人々が語る現実を聞いてよく確認し、よく理解して対応していればよいのだろう。と私たちは思っています。拝読ブログ:「しんどい現実」と無理に向き合わなくてもいい。オカヤイヅミさんに聞く、日常の過ごし方拝読ブログ:今日の一言08.26人々が語る現実
現代の現実の中でどうすれば確実にステップアップできるのか?現代青年の悩みが映されているとみればこれも現実を語っているこの世の声の一つなのでしょう。拝読ブログ:マスクとコミュニケーション拝読ブログ:スタートアップのICP(理想の顧客特性)作成ガイドどうすればステップアップできる
現実とまったく独立した幻想の夢物語は傑作になれるのでしょうか?RPGゲーム・ドラゴンクエスト(一九八六年堀井雄二他「ドラゴンクエスト」)は魔物と戦う異世界の物語です。これも仲間と協力して経験値を積み上げ階層をよじ登っていく青年期の願望を絵にしたものといえます。拝読ブログ:劇団チョコレートケーキ『追憶のアリラン』拝読ブログ:古本屋ツアー・イン・ジャパン夢物語は傑作になれるか
これは現実と乖離した絵空事を描いた傑作なのか?逆に当時の現実(スターリン体制の拡大)を切実に表現したからこそ傑作になったのではないでしょうか?拝読ブログ:かっこいいオフィスを作る――2/x拝読ブログ:ジョージ・オーウェル『1984』を読んでみたジョージ・オーウェルの1984
漫画やアニメ、SFには異世界があります。しかしこれもなかなかこの世の現実から離れられない。傑作はあります。ジョージ・オーウェルの1984(一九四九年GeorgeOrwell「NineteenEighty-Four」)などまさに現代のデジタル権威主義社会を予言したようなディストピアを描いています。拝読ブログ:考えられないことを考えるということ拝読ブログ:シンギュラリティとは?【わかりやすく】社会に与える影響と実現可能性を解説!デジタル権威主義を予言
しかし人と付き合わないわけにはいきません。人と話せばその背景にはテレビの語る現実がある。インターネットを見てもその背景にはマスメディアの語りばかりが見えます。結局、現代人である限りマスメディアの作る現実の中で生きることになります。拝読ブログ:TVer広告とは?サービスが伸びている背景・広告の種類・出稿概要を徹底解説拝読ブログ:インフルエンサーイチバン総選挙2022背景にはテレビ
メディアから離れる。テレビを見ない、新聞を読まない、という生活をするとどうなるでしょうか?インターネットも見ないことにします。そうすると現実が分からなくなるのでしょうか?拝読ブログ:【帰省したらネット圏外!】「実家にネット回線」がない人は約2割!?実際「通信費」にいくら払ってるの?拝読ブログ:受信料という安定財源でやりたい放題…「NHKのネット本格参入」に新聞各社が頭を抱えるワケインターネットも見ない
広告料、購読料として人々はメディアの維持費を賄い、その月額が維持される分だけニュースは報道され解説され、量産され、サイクルは安定して回転します。拝読ブログ:OTT(オーバー・ザ・トップ)とは?動画は次の時代へ!映像業界収益の28.1%まで成長するOTT市場の解説拝読ブログ:「SNS、共有の心理学」本能的欲求と紐づく5つの動機~人はなぜ、シェアするの?~メディアの維持費
明日になればまた新しいニュースが現れ、それを織り込んだ明日の現実をメディアは語ってくれるでしょう。ニューストゥデイ、あるいはトゥデイイズニュースです。拝読ブログ:不安を打ち消す方法♡拝読ブログ:NISTホワイトペーパー(ドラフト)コンテキストにおけるAI/MLバイアスの緩和トゥデイイズニュース
人々が聞いてくれるから、メディアは新しい話を熱心に語る。熱心に語るから人は新しい話を聞く。そうして現実はあらわれ一日は過ぎていきます。拝読ブログ:8/18~20まで帰省してます/美しいあなたへ拝読ブログ:『女のいない男たち』の『木野』現実はあらわれる
テレビではそのニュースの順番、語順、解説の長さ、そしてアナウンサーの表情と声のトーンがその情報の位置づけを教えてくれます。新聞では見出しの位置。文字の大きさ。選ばれた単語、写真のサイズ、アングルなど新聞がどう感じながら報道しているのか、読者に訴えます。拝読ブログ:その笑顔が財産です^^拝読ブログ:俳優原田龍二さんと座敷わらしを徹底調査!!アナウンサーの表情
ある事件が起こったり無名の人が事件を起こしてニュースに登場したりすると、人々は新しいその現実を今までの現実のどこに当てはめれば良いのか、判断をマスメディアに依拠します。その期待に応えてメディアは今日更新された現実を語る。拝読ブログ:もう読んでくれる人がいなくなって、話題にも、お金にもならない『ブログ』というもの拝読ブログ:何度、現実に打ちのめされても、それでも僕を救ってくれた物語今日更新された現実
マスメディアはその名の通り寡占によってブランドを確立し、その権威によって経営を保全しています。毎日の報道により語り続けている世の中の現実がまた読者視聴者の現実感覚を作り、再帰的にマスメディアのブランドと信頼性を確立しています。拝読ブログ:番組放送前に視聴者の“クローン”がダメ出しも…AI活用、人の思考の不確かさまで再現拝読ブログ:『リコリコ』のかわいさ・気味悪さ、それからいまどきの搾取読者視聴者の現実感覚
マスメディアは自信をもって現実を語っています。結局はそれに連動した同じ自信をもって人々も語る。そうであるからその現実は正しいことになるのでしょう。現実をつかんでいるというその自信はそもそも、どこから来るのか?拝読ブログ:「やはり上から目線」新人記者の現行犯逮捕という"報道の危機"に読者の共感が集まらないワケ拝読ブログ:政治と宗教マスメディアの自信
最後の日本兵というこの状況が多くの日本人の琴線に触れたこととマスコミを通したその人々の態度によって彼の後半生における現実があらわれてきたともいえます。拝読ブログ:【戦争と女性】その時何が?証言でつづる戦禍拝読ブログ:<97歳元日本兵最後の証言池田駐屯の熊九二一六部隊>㊤落胆神聖な軍隊、違った現実最後の日本兵
日本敗戦記という小説の中に巻き込まれ、それが現実であることを否定しながらも日常としてその中で生きるしかなかった。拝読ブログ:巻き込まれて異世界転移する奴は、大抵チート拝読ブログ:服で・本で、涼を差しましょう小説の中に巻き込まれる
日本社会の外側で多く過ごした人生でしたが、小野田はいつも日本の敗戦という現実を強烈に感じていたように思われます。拝読ブログ:日本の中小企業の行方拝読ブログ:赤字続きのフードデリバリー「勝ち筋」は?宅配ピザ日本上陸の仕掛け人に聞いた日本社会の外側
しかし、帰国一年後、小野田は日本を脱出し兄に倣ってブラジルで牧場経営をするようになりました。この後の行動を見ると、現代日本社会との接触が彼の人生観を変えたと推測できます。親族、故郷やマスコミの人々の語る現実を知りそれに反応したということができます。拝読ブログ:天才現る拝読ブログ:最近一番のショックな出来事日本を脱出
数日後、小野田は旧陸軍の上官と会い山を下り、フィリピン軍将校、司令官などと次々に会って降伏儀式に従いました。この経過で彼は人々と現実認識を共有するようになっていったのでしょう。拝読ブログ:日本の「降伏文書」を読んでみよう~1945.9.2「本当の終戦記念日」記念みんなでおしゃべり企画(2021年9月4日開催)拝読ブログ:ウクライナ侵略はプーチンが退屈だったから?降伏儀式
夜通し会話し情報交換をした鈴木に小野田は、君の話は小説日本敗戦記としてよく聞いておくよ、と言ったそうです。拝読ブログ:敗戦に向かい合った日本人の精細描写に見える事山田風太郎「戦中派不戦日記」の観察眼に学べ拝読ブログ:明日は終戦記念日小説日本敗戦記
この人と山中で一対一の接触に成功した冒険家の鈴木紀夫(一九四九年ー一九八六年)は「戦争は終わりました」と語りかけたが小野田は「俺にゃ戦争は終わっちゃいねえ」と返したそうです。(二〇一二年戸井十月「小野田寛郎の終わらない戦い」)拝読ブログ:原爆の日を前に思うこと拝読ブログ:映画「アウシュヴィッツのチャンピオン」戦争は終わりました
ルバング島の小野田さんは意外と現実を知っていました。旧陸軍情報将校だった小野田寛郎(一九二二年―二〇一四年)は戦後もルバング島の山中でゲリラ活動を続け一九七四年になってフィリピン軍に投降し最後の日本兵と言われた人です。拝読ブログ:「ひと言で言えば不撓不屈」日本考古学の第一人者・大塚初重さんが貫いた学者魂拝読ブログ:荒井宗羅さんルバング島の小野田さん
人の話を聞くことでその人が私と同じ現実を感じているらしいと分かります。その話がどうもおかしいと違和感がある場合、この人はうそを言っている、と思えたり、精神病ではないか、と感じたりします。拝読ブログ:現実無視って、無理だよね。拝読ブログ:超私的な試打インプレッションピンのChipRをコースで試してきました、、、私と同じ現実
自分に見える現実は人々が見ている現実と同じだ、と私たちは思っています(拙稿6章「この世はなぜあるのか」)。拝読ブログ:昨日の講座の後拝読ブログ:【7月28日1学期終わりました】自分に見える現実
(85現実を語る人々begin)85現実を語る人々人はなぜこの現実を現実と思うのでしょうか?拝読ブログ:jMatsuzakiブログが11周年を迎えました!Wow!拝読ブログ:あの事件以来、インターネットが、とくにSNSで他者の言葉に触れるのがつらい。現実を語る人々(1)
現代人はかなり幸福である、と言い切ってよいでしょう。幸福というものがこの世にあるとすれば。■(84幸福な現代人end)拝読ブログ:最新研究が示す「幸せになりたいなら幸せを追いかけてはいけない」理由拝読ブログ:年齢が高い男性ほど自己肯定感が低い納得の訳一方で自己に対する評価が高いのは中高年女性幸福な現代人end
それはまさにバーチャルリアリティの世界であるのかもしれません。感覚的で美しく心地が良い。しかしこのこぎれいに作られた(仮想?)現実の中で生きていくことが現代人の人生である、と悟ってしまえば何も問題ではない。実際、手に触れるものは心地よいものばかりではありませんか?拝読ブログ:そらやまゲストハウス拝読ブログ:新大久保の秘湯「万年湯」ですべての疲れを取るこぎれいに作られた
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江戸時代から明治、大正、昭和、平成と家並みが残っていた我善坊谷は、都心再開発の波にのまれ地底に消えました。谷底に作られた巨大な駐車場は常時閑散としていますが、新設のブリティッシュスクールの下校時には、保護者の送迎車で満車状態になります。■96なりゆきend拝読ブログ:一切なりゆき樹木希林のことば拝読ブログ:仕事探す(フリ)って難しい〜なりゆきまかせの無職日記〜なりゆきend
前世紀のアメリカ文化を象徴するピザの老舗でその店主、米海兵隊退役のイタリア系アメリカ人、ニコラスさんは往時、六本木のマフィアと呼ばれ、闇の世界の顔役だったそうです。拝読ブログ:「ヤクザ・マフィア」一覧拝読ブログ:六本木を牛耳るマフィアとして君臨したニコラ・ザベッティ直営のピザ屋がニコラピザ。六本木のマフィア
坂の途中に二〇一七年まであったニコラスピザは戦後高度成長期六本木の夢のあととして知られていましたが、今回の再開発でついに消えました。いまではだれもそこにあったことを知らないでしょう。拡幅された麻布通りの地の底に埋もれているはずです。拝読ブログ:イタリア料理ニコラスピザハウスみなとみらい・馬車道拝読ブログ:ニコラス新橋〜創業60年続く絶品ピザの老舗イタリアン〜ニコラスピザ
麻布台ヒルズ敷地で未完成の西端部分、レジデンスB建築現場西通路、つまり我善坊谷が麻布通りに突き当たるT字路の南側はゆきあい坂と言われていてⅤ字型にくびれていました。拝読ブログ:行合坂拝読ブログ:【タモリさんと「坂道愛」育む日本坂道学会会長山野勝氏】土地の記憶うまく残してゆきあい坂
再開発では幹線道路の水準レベルは変化しません。変えてはいけないでしょう。しかし幹線道路に囲まれた部分は、なるべく平らにするほうが便利です。麻布台ヒルズの場合、元が深くえぐれた崖地であったため、過去に存在した地形は消えました。埋め立てられた地下には歴史があったはずですが、いまやだれもそれを語りません。拝読ブログ:キーワードは"少年心"、な私のお仕事紹介してみた拝読ブログ:長尾峠入口(ながおとうげいりぐち)元が深くえぐれた崖地
発足時のセンター準備室は六本木の明治屋ビルの五階にありましたが、ろくなコンピュータがなかったので浜松町の宇宙開発事業団本社まで外苑東通りをバスで往復していました(このころは電車通勤)。拝読ブログ:六本木ヒルズ周辺の美味しいレストラン拝読ブログ:六本木ヒルズで開催される日本最大級のイタリアンフェス『ITALIA,amoremio!2024』にTakamiyワインが出展!もちろん試飲もできます。六本木の明治屋ビル
麻布グリーン会館の西側、公務員宿舎跡地には六本木ファーストビルが建てられ、ここにJAXA傘下のリモートセンシング技術センターが入居していました。このセンターの発足時、一九七四年ころ、筆者は当時の上司、土屋清先生(千葉大学教授)に引きずられて米国地球観測衛星の画像処理研究をしていました(アーツ1号撮影のデータ処理で伊勢湾の疑似カラー画像取得/日本初)。拝読ブログ:経産省前テントひろば日誌2024年5月16日版拝読ブログ:80m~100mの超高層ビルデータベース六本木ファーストビル
移転前の場所は、現在エスタレーターで降りる麻布台ヒルズマーケットになっていて、食品、野菜の買い物客でにぎわっています。市場原理からいえば、書道塾とは桁違いの当然の収益率でしょう。拝読ブログ:HVがドル箱、EV失速でトヨタが圧倒的利益率-ホンダは四輪黒字化拝読ブログ:ROIとは?収益率
保育園の隣は書道塾を持つ書壇院で大きなガラス戸に向かって小学生が習字をしています。書壇院の始祖吉田苞竹の居宅であった吉田苞竹記念会館を含む公益財団法人書壇院は我善坊谷の中央付近にありましたが、再開発で現在地に移転しました。拝読ブログ:書道拝読ブログ:【年代別】書道の段位の一覧・履歴書にかける段位|特待生/師範書道塾を持つ書壇院
隣接の保育園が我善坊谷崖上にあり、孫が通っていて迎えに行かされました。断崖絶壁の崖には武骨な金網フェンスが続いていました。今回麻布台ヒルズ開発で、一帯は外苑東通りと地続きの平面になっています。拝読ブログ:観光客の列が渋滞、地上約1,127メートルで絶壁に取り残される恐怖体験拝読ブログ:経済産業省の「2025年の崖」について分かりやすく解説断崖絶壁の崖
実は、筆者は竣工直後からこのビルに住んでいて、もう十年以上になります。東日本大地震直後の不動産パニックのためか当時新築の高層ビルはどれも廉価で分譲されていました。拝読ブログ:高層ビルはどこまで伸びる?海外では1000m建設中拝読ブログ:長周期地震動による高層ビルの揺れ方高層ビルは廉価
麻布グリーン会館は二〇〇〇年代になると取り壊されて、アークヒルズ仙石山森タワーが建てられました。拝読ブログ:200m~220mの超高層ビルデータベース拝読ブログ:アークヒルズ仙石山森タワーアークヒルズ仙石山森タワー
麻布グリーン会館での会合の後、前の喫茶店で鶴田浩一郎先生(後宇宙科学研究所所長)と研究組織をうまく進める話をしていた記憶があります。拝読ブログ:なんと、日本の技術がアメリカに勝利…!月の「過酷な夜」をものともしないSLIMの「驚愕の高性能」拝読ブログ:エンケラドスの地底の海へ〜EELSロボットが切り開くロボット探査の新時代*鶴田浩一郎先生
我善坊谷の北側は麻布台ヒルズ一階よりさらに高い台地になっていてそこに林野庁所有のホテル麻布グリーン会館(一九六七―二〇〇〇)がありました。一九九〇年代、宇宙開発事業団と宇宙科学研究所の合同前、所属機関を超えて月探査計画の検討会が頻繁に開かれていました。拝読ブログ:「麻布グリーン会館」の写真・グラフィックス・映像拝読ブログ:中国の月探査機「嫦娥6号」、打ち上げ成功麻布グリーン会館
この谷の北側中央に大養寺という浄土宗の寺があります。現在、保育園の正面でもあり、クリスチャン・ディオールの店舗とも向かい合っている小さな寺院です。江戸時代には我善坊谷東部に広大な境内を持っていて、桜田通りに面した山門の両側に門前町を作っていたそうです。明治以降、衰退して民家の並びに交代していましたが、今回の再開発で立派な寺院建築に復活しました。拝読ブログ:西谷山観崇院大養寺拝読ブログ:まちの保育園六本木立派な寺院建築に復活
この谷の東端、八幡神社下あたりに永井荷風の妾宅があって、六本木一丁目駅近くの自宅(偏奇館)から谷底を歩いて通っていたようです。徒歩二十分くらいです。拝読ブログ:図書館で借りた本拝読ブログ:太宰治「女生徒」永井荷風の妾宅
江戸時代、ここは我善坊谷と呼ばれ、先手組火付盗賊改の同心たちが住んでいたそうです。拝読ブログ:麻布の土地の噂?「麻布」は呪われた土地なのか?拝読ブログ:名前も街並みも消滅した「谷町」だけど、実は意外な場所で目にすることが…<旧町名>でたどる港区の歴史我善坊谷
旧郵政省ビル駐車場先の北側裏は断崖で、梯子のような急階段で下に降りられました。現在の麻布台ヒルズ中央広場のあたりです。ここは現在地下四階まで駐車場になっていますが、その最低部あたりが元の地面で、東西方向にのびる深い谷でした。南北幅百メートルくらいの細長いその土地にごく普通の一戸建てやアパートが立ち並んでいました。拝読ブログ:築古狭小一戸建て、空き家収益化に単身者用分譲一戸建てという手を考える拝読ブログ:【自宅売却ノウハウ】戸建編戸建てが売れない理由・売れないとどうなる?売れるまでの期間にやるべき対処法普通の一戸建てやアパート
現在麻布台ヒルズ一階のあたりは旧郵政省ビルの駐車場で、職員用駐車パスがもらえたのでマイカー通勤をしていました。昼には麻布十番の更科に行きました。当時の麻布十番通は駐車禁止ではなかったのでしょう。覚えていませんが。拝読ブログ:麻布十番のランチに使えるそば拝読ブログ:麻布にある3つの「更科そば」も気になって…麻布十番の更科
郵政省の東にはソ連大使館(現ロシア大使館)があって、江戸時代に狸が穴を作っていたという脇の狸穴坂を南に下ると、新装開店のスパゲティ屋などあってランチに利用していました。拝読ブログ:日本酒好きな彼女とのデートにおすすめ!ホッとできるカウンター和食3選拝読ブログ:港区の秘密を教えてちょ!誰も知らない秘密の港区をどんどん教えてください!《公式》狸穴坂
資本主義としては、いつまでも続く悲観には耐えられない。耐える沈滞から飽きたための沈滞に変わってきています。全システムを断捨離したい、との気分が底流から湧いてきそうです。拝読ブログ:こんまりに関連する20件のまとめ拝読ブログ:まるで物置なクローゼットがすっきり。「捨てられない人」におすすめの片づけ方全システムを断捨離
人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。とは言うが、三十年の沈滞は長い。いつまでも続く悲観には飽きた。全システムを断捨離したい、との気分が底流から湧いてきそうです。拝読ブログ:日本人は「失われた30年」の本質をわかってない拝読ブログ:やんちゃな人を育ててこそイノベーションが起きる「昭和」の成功体験を捨て成長実感を求める若手に応える三十年の沈滞
結局は年功序列の給与生活、安全運転の会社経営、無事故無違反長寿が得。企業も個人も(拙稿81章「ノーチェンジャーゲーム」)。ブランド志向の顧客。大企業の人気。大卒一括採用は依然として根強い。などなど。拝読ブログ:鎧武者なのに兜→ヘルメット姿に「自転車で着用すれば助かる命も」拝読ブログ:タイムリーパーでなければ成功は難しい事故に会わず長寿が得
日本資本主義は、一九世紀の開国以来、二〇世紀にかけて高度成長に成功し世界の先進国に追いつくという夢をかなえました。瞬間、冷戦の終了と同時にシーンは切り替わり、世界の先頭に立って新技術開発と社会革新に取り組まされる場面での戸惑いからか、前進を止め、世界の前線から離脱し、ひそかに守旧的防衛的な姿勢を強めているように見えます。拝読ブログ:ワグネル代表バフムトから離脱表明ロシア側の混乱浮き彫りに拝読ブログ:序論複合危機後のEU─内政の揺らぎと外交世界の前線から離脱
起業家の育成、個人の資質などを問題とする議論も活発です。明治維新、戦後高成長など新企業がかつて輩出した時代はどうであったのか、今とどう違うのか、歴史的興味やノスタルジーばかりでなく分析的な検討が必要でしょう。拝読ブログ:はじめに:『「低学歴国」ニッポン』拝読ブログ:なぜ日本経済は「失われた××年」を繰り返しているのか…終身雇用と新卒一括採用を捨てられない大企業たち明治維新、戦後高成長
新産業、スタートアップの創出は、昨今、国を挙げての最重要課題とされていて、その手法の研究、試行、優遇制度など、多くが実行段階に入っています。もちろん成果はまだ出ていなくて、それを待つ、あるいはさらに進行させる、など政府、マスメディアでも多く主張されています。拝読ブログ:G7広島サミットが閉幕拝読ブログ:AI時代の学校教育とは――EDIX東京で堀田氏、武藤氏が講演国を挙げての最重要課題
現代は、生活の安定、社会の安定が大きく、それがますます安定志向を強めています。長寿企業に利益が大きい。ブランドが強い。大企業の人気が高い。年功序列は依然として根強い。など、時代の沈滞に関係している、との議論も出ています。拝読ブログ:働き方を改善しよう拝読ブログ:暮らしと付き合う時代の沈滞
起業家の育成、個人の資質などを問題とする議論も活発です。たしかに、明治維新、戦後高成長など新企業がかつて輩出した時代はどうであったのか?今とどう違うのか?拝読ブログ:最新事例による人的資本経営・DX時代の成功する人財・組織戦略づくり拝読ブログ:日本企業のDXはなぜ遅れている?課題を解決しDXを力強く推進する方法起業家の育成、個人の資質
新産業、スタートアップの創出は、昨今、国を挙げての最重要課題とされていて、その手法の研究、試行、優遇制度など実行段階に入っているようです。もちろん成果はまだ出ていなくて、それを待つ、あるいはさらに進行させる、など政府、マスメディアでも多く主張されています。拝読ブログ:フォースタートアップスと慶應義塾、研究・教育成果の社会実装を通じた新成長産業創出のための協定を締結拝読ブログ:【骨太方針2023】スタートアップ企業のための経済財政運営と改革の基本方針2023まとめスタートアップの創出
福沢たち明治日本のリバタリアンが、今世紀米国新産業の興隆と官尊民卑の旧弊から脱却できない現代日本との対比を知ったとすれば、さぞ慨嘆するでしょう。この違いはどこから来るのか?拝読ブログ:IPEFやQuadは米国企業の対中競争力を高めるか拝読ブログ:余剰貯蓄と消費、リショアリングと米国製造業、米国政府債務上限今世紀米国新産業の興隆
シリコンバレーのリバタリアンたちは、コンピュータシステムの活用に長けたその能力を生かして、規制論者たちがまだ気づいていない自由なサイバー天地で資本主義システムを最大限に活用しているかのようです。拝読ブログ:フランスCNIL人工知能に対する行動計画拝読ブログ:途上国のサイバーリスクが世界全体の脅威に自由なサイバー天地
この後、シーンはまた一変して、ソ連崩壊、バブル崩壊があり、冷戦に勝利した米国一強のグローバリゼーションが始まります。インターネットサイバー新世界の広大な開拓地で米西海岸のリバタリアン起業人たちの世界制覇が顕著に見えてきます。拝読ブログ:60兆円企業を一代で築いた男の半生とは…TSMC創業者モリス・チャン「54歳の転機」拝読ブログ:コモンズ投信取締役会長渋澤健インタビュー(後編)米西海岸のリバタリアン
この時期、福沢が夢見た尚商立国、つまりリバタリアン的世界がついに実現したといえるでしょう。拝読ブログ:陰謀論とロシアの世論操作を育てた欧米民主主義国の格差拝読ブログ:私がリバタリアンを名乗る理由リバタリアン的世界
戦後資本主義の大発展には、SCAP(連合国軍最高司令官)の権威を借用した中央官僚の手腕があったといわれています。一方、その底流には逆方向に、自由に解き放されたと感じた国民個々人の巨大な楽観が沸き上がっていたとみることができます。拝読ブログ:「格差」は戦前昭和から存在していた…「深刻な打撃」を受け、「格差是正」を追求した農民たち拝読ブログ:『福沢諭吉最後の蘭学者』大久保健晴著(講談社現代新書)福沢が夢見た尚商立国
福沢にとって残念なことには、大正から昭和の大衆化とマスメディア伸長の社会にいたって、官尊民卑はますます顕著になり、軍国政府の硬直化を招いて壊滅的敗戦に収束します。拝読ブログ:【私の読書録】映画を早送りで観る人たち稲田豊史著拝読ブログ:自由の敵にして友自由の敵
東大入試を頂点とする現代の受験競争にもつながり企業内格差や企業間格差の根源にもなっているこの風潮は、福沢によれば、自由の敵である。教育も産業も自由市場にまかせれば人情にかない国も強くなる、とする。スペンサー流のリバタリアン思想です。拝読ブログ:リバタリアンとは何か!?ロスバードとオーストリア学派の経済の見方を学ぶ【第3回】税は奴隷労働?福祉国家拝読ブログ:リバタリアンとは何か単行本リバタリアン思想
元来尊卑とは相対の語にして、低きものを高くするも、高きものを低くするも、其成跡は同様なる可ければ、従前の如く官途人が独り社会の高処に居て人民の自から奮て高きに登らんことを俟つよりも、先づ自家の容体を平易にして人民に近づくの工風専一なる可し(一八九〇年「尚商立国論『時事新報』八月三〇日」)拝読ブログ:技術立国ニッポン再興の戦略拝読ブログ:<5/18-19オンライン>デジタル立国ジャパン2023Spring〜DXの本質に迫る2日間、変革リーダーが社会課題の解決策を国民視点で語り尽くす〜尚商立国論
福沢諭吉は一八九〇年、時事新報の社説で、尚商立国論を展開しました。明治維新以降も改まらない官尊民卑の風潮が日本の発展を妨げている、との主張です。拝読ブログ:【新1万円札の顔渋沢が愛した資本主義】大蔵省辞し第一銀行トップに拝読ブログ:亡国は日本のあちこちにあるそれは総理官邸と外務省と経産省とその他の中央省庁だけでしょうか官尊民卑の風潮
マスメディアの悲観論をバランスする楽観論があれば沈降は止まるはずですが、悲観が悲観を呼ぶという悪循環が根強い。スポーツ国際試合の快挙だけでは食い止められないようです。拝読ブログ:アリババの社区団購「淘菜菜」が大連に進出。地方の大都市に居場所を見つけた社区団購ビジネス拝読ブログ:【翻訳まとめ】性的恐喝で自殺:赤の他人に性的画像を送ることの深刻なリスク悲観が悲観を呼ぶ
近隣に楽観をもたらした中心であったこの国は昨今、ひとり悲観に沈んでいきます。ジャーナリストや言論人の関心は、GDP世界三位への転落、少子高齢化、コロナ感染などへ向かい、ステータス喪失のショックとして報道しています。それら憂鬱な話を拝聴するしかない国民は希望を砕かれていきます。拝読ブログ:“伸び盛り富裕層”がお金を増やしているボーダレス投資術「7つの鉄則」拝読ブログ:ホリエモンが断言、10年後は「遊んで暮らせる時代」がやってくるひとり悲観に沈む