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  • 鑑定士と顔のない依頼人

    これは「スパイ大作戦」だ。いちおう悲劇だが、遊び心がいっぱい。主人公の名前が「童貞老人」だし。鑑定士と顔のない依頼人

  • 007 スカイフォール

    MI6本部がハッキングを受け世界各地の工作員の名前がダダ漏れに。犯人はMに恨みを持つ人物のようだ。しばらく出社拒否になっていたボンドはこの危機を救うために帰還・・・。今回の悪役は元MI6エージェントで、Mの部下だったが見捨てられた過去を持つ男。この中丸忠雄似の人、顔がデカイ!Mに対しては母に対する愛情のようなものを感じながらも激しい憎しみを抱く、とても異常で歪んだ人物。このキャラですが、ある人によると「ボンドのダークサイド=裏ボンド」ではないかとのこと。なるほど確かに・・・・。今回はこの裏ボンドがMと心中する格好になり、新しい男性のMへ交代。Qも大幅に若返り、あげくのはてにマネー・ペニーまで新人が登場。まるでシリーズがリセットされたようで、次回作がますます楽しみです。007スカイフォール

  • 64(ロクヨン)

    「昭和64年に起きたD県警史上最悪の誘拐殺害事件を巡り、刑事部と警務部が全面戦争に突入。」7年ぶりの待望の新作。著者によれば「物語を創造する際には、登場人物たちに強い”負荷”をかけるところから始める」、負荷とは「決して起こってほしくないことが起こってしまう状況」とのことである。今回の主人公=D県警本部警務部広報官にかかる負荷もハンパではない。日頃仕事のストレスにさらされているビジネスマンにとっては、他人事と思えないようなトラブルばかり発生するので、不快ではあるが途中で止められず、結果的に一気読みしてしまう。負荷の起因としては、結局「板挟み」ということになるのだが、その対立の構図としては、地方と東京、警察とマスコミ、警務部と刑事部、キャリアとノンキャリア、親と子、夫と妻などいろいろある。そうした複雑なマトリックス...64(ロクヨン)

  • スマイリーと仲間たち

    「TTSS」「スクールボーイ閣下」に続くスマイリー三部作の最終篇。前作で宿敵カーラに大打撃を与えたにもかかわらず、英国政府の権力闘争のおかげで再び引退状態となったスマイリーだが、ある時英国工作員であるエストニアの老亡命者が殺された事件の後始末を依頼される。彼は死の直前に、スマイリーに重要なメッセージを残していた。ほとんど単身で彼の足どりをたどるスマイリー。その姿に派手さはなく、ひたすら暗くて孤独でしかも心細い。サラリーマン社会でたとえると、政争に距離を置いてきたため職を追われた実力派専門職のOB社員が、何の見返りも期待せず、己が信念と目的に向かって、黙々と会社のために(?)思索をめぐらし、執拗な行動を続けるようなものだ。そこにはサスペンスはさることながら、ヒロイズムは皆無で、ひたすらリアルで地味で、悲哀すら漂う...スマイリーと仲間たち

  • スクールボーイ閣下

    ジョン・ル・カレの「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」の続編。1985年刊のハードカバーをamazonで購入して読破。2段組五百ページ以上の大作だが全然長さを感じさせない、味わい深い最高峰のスパイ小説。70年代後半、KGBカーラの策謀により壊滅的打撃を受けたMI6。その長官スマイリーによる反撃の物語。映画化するならタイトルは「サーカスの逆襲」かな。スマイリーらがMI6の膨大な記録を分析したところ、パリから東南アジアへの極秘送金ルートを発見。そこでスマイリーは臨時工作員ウェスタビーを香港に派遣する。「カーラの資金を受け取る香港の大実業家ドレイク・コウ。彼の弟ネルソンは中国情報機関の中枢に送り込まれたカーラの二重スパイだった。そして今、ウェスタビーの調査でドレイクが重大な計画を企てていることが判明した。スマ...スクールボーイ閣下

  • 裏切りのサーカス

    ジョン・ル・カレの「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」の映画化。昔懐かしい東西冷戦下のイギリス。ジェームズ・ボンドも所属していた(?)MI6=イギリス情報局秘密情報部の幹部の中にソ連のスパイ「もぐら」がいるとの疑惑が持ち上がり、一度は引退した(クビにされた)ジョージ・スマイリーが、政府から調査を依頼される。4人の「もぐら」候補の過去、KGBの大物スパイであるカーラ(顔見せず)とスマイリーの関係。情報を集め、着実に真実に近付くスマイリーの前に現れる意外な「もぐら」の正体とは。原作はほとんどドンパチのない、地味~で複雑な心理戦の連続で、どんな映画になるのかと思ったら、これが意外と分かり易く、70年代の渋い雰囲気も良くて、確かに「仕立てのいいスーツのような出来上がり」だった。無駄な描写がないので、かなり集中力...裏切りのサーカス

  • 二流小説家

    売れない中年の二流作家が、連続殺人犯である死刑囚から自伝の執筆を依頼される。聞けば死刑囚はその作家の書いたポルノ小説のファンだと言う。こりゃベストセラー間違いなしのいい話だと思ったが、それには交換条件があった。その死刑囚をカリスマと崇める女性ファンたちに直接接触して、それをネタにして新たなポルノ小説を書いてほしいというものだ。つまり手紙でしかやりとりできない彼女たちを素材にした、自分のためだけのオリジナル小説を、死刑執行まで読んで過ごしたいということらしい。ところがその女性たちが次々に惨殺される。その手口はその死刑囚がやったとされる事件とまったく同じ方法だった。これは冤罪か?真犯人は他にいるのか?これだけ書くと荒唐無稽のシリアルキラーものだし、じっさい真相についてもそんなに現実的ではない。しかしこの作品を楽しく...二流小説家

  • ドラゴン・タトゥーの女

    2009年にスウェーデン版の映画が製作されましたが、これはそのハリウッド版で、第84回アカデミー賞5部門にノミネートされています。特に主演女優賞候補のルーニー・マーラは、スウェーデン版のノオミ・ラパス(杉本彩似)よりも若くボーイッシュで、ボディラインも含めてなかなか魅力的。またやっぱり007のダニエル・クレイグが、真摯さとタフネスぶりがとてもよく伝わってきて、いいね!監督がデビッド・フィンチャーなのでカットが多く、その一つ一つが重要な意味を持っているため、集中していないとわからなくなってしまいそう。幸い私は原作も読んだしスウェーデン版も観たのでなんとかついていけました。原作との違いは一ヶ所のみ(「オーストラリア」が出てこない)。レッド・ツェッペリンの昔の曲をバックにしたタイトルバックが007みたいでカッコよかっ...ドラゴン・タトゥーの女

  • スラットキン指揮NHK交響楽団

    1月23日(月)東京オペラシティコンサートホールで、レナード・スラットキンさんのコンサートを聞きました。オケはN響。曲目は、ブラームスハイドンの主題による変奏曲モーツァルトフルート協奏曲第1番(fl:高木綾子)ベートーヴェン交響曲第7番アメリカのオーケストラはとにかく音を大きく鳴らす傾向があり、ヨーロッパのオケとは一線を画すところがありますが、その中でもセントルイス交響楽団、ワシントン・ナショナル交響楽団、デトロイト交響楽団の首席指揮者や音楽監督を70年代からずっと歴任してきたスラットキンさんだけあって、N響メンバーが大汗流して演奏していたのが印象的でした。わたしの席は前から3列目の右側だったので、コントラバス奏者の動きがやたら激しい姿を目の当たりにして驚愕しました。コンマスの堀さんも終演後、ハンカチで汗を拭っ...スラットキン指揮NHK交響楽団

  • 聯合艦隊司令長官 山本五十六

    役所広司のめっちゃ魅力的な人間像で最後まで引っ張る映画。ストーリーは、海軍次官時代から、三国同盟、真珠湾、ミッドウェー、ガダルカナル、い号作戦、ブーゲンビル島上空での戦死まで、よく知られた歴史の過程を、リアルなCGと俳優さんたちの熱演によって、ナレーションや字幕が最小限でも理解しやすく描いています。原作がジャーナリスト出身の半藤一利さんなので、大正時代から続く海軍部内の派閥抗争(条約派→米内・堀・山本・井上、艦隊派→永野、嶋田、南雲)が作戦遂行に大きな影響を与えたり、マスコミ(架空の新聞社、東京日報)が世論に迎合したりするシーンが随所に出てくるところが、これまでの戦記映画とやや異なる点です。また「坂の上の雲」の影響かどうか、善玉と悪玉がわりとハッキリ線引きされているので、面白いことは面白いのですが、歴史としては...聯合艦隊司令長官山本五十六

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