羽生の大天白公園にある“城”の字とは?
大天白神社(羽生市北2丁目)に隣接する大天白公園は、今年も藤の花が満開を迎えている。大天白公園を彩る藤の花に、初夏の訪れを感じる人は少なくないだろう。藤もいいが、ついでに石碑にも目を向けてみよう。公園の北側に「大天白神社縁起碑」といういささか背の高い碑が建っている。木の下にあるせいか、あまり目立たない。その隣には説明板も建っているのに奥ゆかしい。この碑には、「城」や「木戸忠朝」の名を見ることができる。要約すると、木戸忠朝は弘治2年(1556)に羽生の簑沢に城を築く。翌年、忠朝夫人は懐胎し、安産祈願のため一祠を設ける。すなわち、これが大天白神社である。戦乱によって同社は罹災したが、のちに再建される。江戸時代、出産予定日を過ぎてもなかなか赤ん坊が生まれない女性がいた。そこで大天白神社に祈願したところ、無事に出...羽生の大天白公園にある“城”の字とは?
2025/04/28 05:55