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漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に https://blog.goo.ne.jp/endoublog

漢方養生法や漢方薬体験例のブログ。漢方体験(生理不順、不妊、更年期など)、漢方の知恵ブログ

漢方薬局を営む薬剤師(やく)です。ウォーキング好きだけど途中植物や鳥に出会うとなかなか前へ進めません。自然の恵みを感じながらのびやかに。

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2006/04/29

  • 湿邪の影響その2:胃もたれ下痢・舌苔でチェック

    湿気の多い日は、口の中がベタベタしたり胃がムカムカすることがあります。胃腸が張って胸苦しい胃がぽちゃぽちゃする手足が重だるい食欲がない口が渇く感じだが、水分を摂ろうとするとムカムカする大便がすっきりでない。お腹を壊しているわけではないがベタベタしているなどの症状も現れやすいです。食欲がないからダイエットできるかというとさにあらず。口当たりの良い甘い飲み物や食べ物、冷たいもの、味の濃いものを摂りがちで、その結果むくみやすく、夏太りになりがちです。カルガモとオシドリこれらは湿邪がまとわりついている症状です。手軽にチェックする方法は、舌につく苔です。苔が厚くなっていたりベトベトしていたりします。むくみがあると舌が分厚く舌辺に歯型がついていたりすることもあります。ふだんから舌苔をチェックする習慣をつけていると変化...湿邪の影響その2:胃もたれ下痢・舌苔でチェック

  • 湿邪の影響その1:関節や腰の重痛

    梅雨入間近。湿気で大気が重く感じますね。湿気の影響(湿邪)を体のあちこちで受けてしまうことがあります。そのひとつが関節痛や腰痛。雨が降る前に痛みがひどくなるという話を聞くこともあります。コサギとゴイサギ湿邪による痛みの特徴は「重痛」ずんと重苦しい痛み方で、こわばって動かしづらかったりもします。(部位が固定して刺すような痛みなら瘀血、締め付けるような痛みなら寒邪、場所が定まらない痛みなら気滞の可能性)痰湿:水はけがよくない痰湿:水はけがよくない漢方家ファインエンドー薬局千葉県佐倉市日本は概ね梅雨から真夏にかけて湿度が高いので、湿邪対策の養生は大切です。・湿は停滞しやすく、筋肉が強張り易いので、体はこまめに動かす・冷房に当たりすぎない・扇風機に当たりすぎない・食べ物は、冷たいもの、べたつくもの(脂っこいもの、...湿邪の影響その1:関節や腰の重痛

  • 招かれた天敵・生物多様性が生んだ夢と罠:千葉聡著

    ふと生物多様性ってなんだろう、新聞記事などを読むものの書く人の立場によって意味が異なるような気がする、と思って読んでみたこれ。もう人知を超えた自然の複雑さ、とても人間の思い通りにはいかないと実感しました。じゃんじゃん世界をプラントハンティングした時代の話題から、「沈黙の春」の反響により農薬使用が敵対視されて「自然にやさしい」伝統的生物的防除に向かい害虫への天敵昆虫の導入を迫られた昆虫学者たち。しかしそれは害虫を駆除できないばかりか、在来種の絶滅を招き、破滅的失敗の連続だったのです。農作物とその天敵、動物、昆虫、鳥、細菌、気候、そして化学農薬。そこには「自然のバランス」などという規則性は全くないと言っていいほど一筋縄ではいかない。化学的防除と生物的防除のどちらが優れているか、という問いは無意味であるという著...招かれた天敵・生物多様性が生んだ夢と罠:千葉聡著

  • 補腎の概念・年のせいとか若いのになぜ?という症状は補腎する

    中医学でいうところの「腎」の概念は、西洋医学の腎臓だけでなく、生命を維持する様々なものを総括した生命力といったところに及ぶので、なかなかイメージしずらいかもしれませんね。臓器の腎臓の働きだけを上げても、尿をつくる(老廃物の除去)他に、ミネラルバランスを調整し、細胞内外の水系をコントロールし、血圧の調整や造血の働きもあるし、骨代謝にも関係しています。副腎ではホルモンの分泌もやってくれます。さらに中医学の「腎」は、腎臓、骨、骨髄から脳に及び、ホルモン分泌を刺激する物質を血液に載せて副腎、子宮、卵巣、睾丸などに届けます。これにより生殖、成長、発育をつかさどり、自律神経系をコントロールして酸素や二酸化炭素や水素などなどエネルギー代謝のすべてを担っていてるのです。そして「腎虚」になった時の指標は「髪、耳、二陰」。脱...補腎の概念・年のせいとか若いのになぜ?という症状は補腎する

  • 体がついていかないのは気虚

    卯の花、ウツギが満開になりました。ホトトギスの声も数日前から聞こえています。まさに「夏は来ぬ」です。今日から暦では「小満」。生命が満ち満ちていくころ。草木も鳥も虫も獣も人も、日を浴びて輝く季節。ですが、この頃の漢方相談で訴えが多いのは、「体がついていかな~い」この時期は、じっとしていても寒暖差に体を合わせるために体力を使っているのですが、それを疲れると感じてしまうなら「気虚」つまりエネルギー不足です。手や顔がむくみやすいのも気虚の傾向。漢方薬なら、補中益気湯や麦味参顆粒(生脈散)などがおすすめ。梅雨のように湿度が高まって、だるさや胃腸不良になるようなら湿を払う勝湿顆粒で早めに対策しておきましょう。チュウサギ朝は早起きして日差しを感じる手足を動かして運動し汗をかく戸外に出て気温差に慣れる夜は食べ過ぎない香り...体がついていかないのは気虚

  • なぜ老化細胞は悪さをするのか?・元気な免疫システムを維持すること

    年齢とともに、質の悪い老化細胞が出現する確率が増すのですが、それがおとなしく消えずに周りの細胞に炎症を起こすのはなぜか?について「カズレーザーと学ぶ」という番組の中で解説がありました。答えは、「老化細胞が周りに炎症を起こさせるのは、自分を早く掃除してほしいという信号を出すため」例えばがん細胞もミステイク細胞ですが、現実には毎日あちこちにできており、それでも元気に働く免疫システムがあれば、異常を感知してどんどんT細胞が活躍して掃除するので、むやみに増えることはありません。現在研究が進められているのは、性能の良い免疫細胞(T細胞)をつくることなのですが、免疫システムをいじる結果どんな副作用(例えば激しい炎症など)が起こるか分からないし、今のところとんでもなくその治療は高額なのだそう。咲き始めたウツギ「年齢とと...なぜ老化細胞は悪さをするのか?・元気な免疫システムを維持すること

  • 胃ムカムカして吐いた原因は、湿邪

    漢方ご常連さんのこと。焼肉を食べたら、急に胃がムカついてどうにもならず、吐いてしまったそう。これは肉が悪いわけではなく、体調の問題でした。彼女以外の人は何ともなかったのですから。このところの湿気の多い天候の中(湿)、暑いので連日冷たいもの(寒)を食べていた。つまり「寒湿邪」で胃腸の動きが停滞している状態にあったところに、こってりした焼肉が入ってきたので、体は処理しきれず仕方なしに上から(口から)出したというわけ。久しぶりに勝湿顆粒を飲んでみたら、一服で胃が軽くなりすっきりしたのだそう。これから、梅雨時には、このような状態に陥りやすいので、漢方薬のご用意を。そして暑くても、冷たい食べ物と冷房は控えめにしておくことですね。タイワンオナガ漢方家ファインエンドー薬局HP漢方家ファインエンドー薬局フェイスブックいい...胃ムカムカして吐いた原因は、湿邪

  • 太っているのに栄養不足?:腎精不足

    病院で栄養不足だから卵などもっと食べるように言われたのだそう。「こんなに太ってるの栄養不足だって・・・」確かに見た目は太っているお客様(70代)なのだが。この頃よく言われる「フレイル(虚弱)」は筋力の衰えの問題で、筋肉の栄養素といえばたんぱく質なのだが、食べたものから筋肉を上手に作り出す酵素(酵素もたんぱく質)が働かなければ、筋肉は増えない。この働きは年齢とともに落ちてくる。モンキアゲハが田んぼにやってきた前記事に関連しますが、老化によって細胞内の呼吸(ミトコンドリアの働き)や正しい形のたんぱく質を作り出す力が落ちてくる。たんぱく質の生成不良:ミスフォールディング、アミロイド:腎虚(勉強会まとめ)-漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共にDNAの情報に基づいて私たちは細胞1個当たり、1秒間に数万個のたんぱく質を...太っているのに栄養不足?:腎精不足

  • たんぱく質の生成不良:ミスフォールディング、アミロイド:腎虚(勉強会まとめ)

    DNAの情報に基づいて私たちは細胞1個当たり、1秒間に数万個のたんぱく質を作り出している。「フォールディング」とは、アミノ酸がつながったポリペプチドの鎖が「正確に」折りたたまれること。その結果、酵素などのたんぱく質ができる。もしも「正確に」できないと(ミスフォールディング)疎水性で繊維状のたんぱく質になってしまい(アミロイド)これが組織に凝集沈着すると細胞は機能できなくなる。アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、狂牛病、白内障、各種繊維症などは、この影響による疾患らしい。地元の探鳥会にて、オシドリ♂中医学では、このような細胞レベルでの基本作業を行い生命を維持していくのは「腎」の力といわれている。寿命が延びるとともに「腎虚」状態が長く続き様々な疾患を引き起こすので、「補腎」は大切な健康維持法...たんぱく質の生成不良:ミスフォールディング、アミロイド:腎虚(勉強会まとめ)

  • 肝血虚の症状と目のツボ・春の草花を眺めて

    春は肝を養生する季節です。肝は目に開竅しその華は爪にある肝は血を蔵す肝は筋を主る肝は疏泄を主るそこで、肝血虚の症状をチェック・目がかすんでしょぼしょぼする・めまいや立ち眩み・爪の色が白っぽくて割れやすい・月経量が少ない・こむら返りをおこしやすい目を養生する漢方薬といえば杞菊地黄丸ですが、簡単ツボ押しもやってみてください。散歩に出て、自然の小さなものに目を凝らすのも目によさそうです。小さなヒメオドリコソウとキュウリグサせいぜい2ミリくらいキュウリグサ拡大ムラサキ科クワの芽吹きサルトリイバラの花茎が三角のミツカドネギミツバアケビアケビウワミズザクラ春は、どんどん咲いて景色がどんどん変わっていきますね。肝血虚の症状と目のツボ・春の草花を眺めて

  • 春の養生:古いものを排泄する、体を温める

    新陳代謝とは、古いものを排泄して新しいものを作り出すこと静かに過ごした冬の間に体にたまった古いものを排泄し、気血津液のめぐりを促す春です。溜まったものを排泄する方法は、排便、排尿と汗をかくこと芽をだす山菜類、発汗作用のある辛味野菜、利尿や便通に効果的な根菜類や海藻類などがおすすめ体を温める:朝は早起きし、温かいもの消化しやすいものを食べ体内の陽気を上げます。運動して汗をかくことを春からしっかり行っておけば、体温調節が上手になり、夏の暑さや熱中症対策にもなります。南の国からサシバがやってきた漢方家ファインエンドー薬局HP漢方家ファインエンドー薬局フェイスブックいいねクリックどうぞよろしく春の養生:古いものを排泄する、体を温める

  • イライラする春・気滞

    寒暖差が大きい春。それだけでも気の巡りが偏りがちですが、急に暖かくなると、体内でも気が上にのぼって、胸苦しくなったり、頭に熱感を感じたり、イライラして八つ当たりしたくなったり、生理前の不快症状が強くなったりしがちです。周りの人がとばっちりを受けることにもなりかねないので、早めに対策することをおすすめします。気滞:エネルギーがスムーズに流れないエネルギーがスムーズに流れない気滞体質「気」って何?通常使われる言葉の中にも、「やる気がある」「気が漢方家ファインエンドー薬局千葉県佐倉市食べ物では、さわやかな香り、やさしい酸味、少々苦みがあるもの(山菜など)を少量、メニューに加えると気分がすっきり体のつかえが解消します。漢方薬の味も、ふだんなら苦くてまずいと思うようなものも、気滞状態の時は、美味しく飲めたりします。...イライラする春・気滞

  • 本「動物たちは何をしゃべっているのか?」ふれあいの大切さ

    対談形式で、動物のコミュニケーションを語り人間の本質をさぐる本。グルーミングするときのグルグルというような「ささやき」が、言葉として発達したのではないかという山極さん。しかし人間の群れは巨大になり、グルーミングなしで言葉を伝達する必要が生まれて文章ができたが、いまや単発的な文がSNSで発信される。ふれあいという「身体性」なしに発信される言葉は、十分に文脈が読み取れず、取り違え、無意味な炎上を引き起こし、不安を掻き立てている。コロナによる隔絶の影響も大きい。触れ合うことをしないまま言葉だけを頼りに、人との結び付きを築き上げなけばならない現代に、人間はいまだ慣れていない。動物は、吠え声、呼び声、叫び声、ささやきなどを持ち、その声は自然の中をよく通り、ちょうどよい群れの大きさとふれあいと身体能力とを備えて、自然...本「動物たちは何をしゃべっているのか?」ふれあいの大切さ

  • コレステロール、中性脂肪、いつも血流がよい状態を保つこと

    コレステロールはホルモンや胆汁の材料であり、脳や細胞膜にもなくてはならない大切な物質です。なので少なければいいというものではありません。概して女性は、女性ホルモンの減少とともにコレステロール代謝が落ちるので、特に閉経後はコレステロール値が高くなる傾向にあるようです。LDL(LowDensityLipoprotein=低比重リポタンパク質):肝臓にあるコレステロールを全身の細胞に運ぶ(悪玉コレステロール)(140mg/dL)HDL(HighDensityLipoprotein=高比重リポタンパク質):余分なコレステロールを回収して肝臓に届ける(善玉コレステロール)(40mg/dL以上)中性脂肪:肝臓で作られ脂肪細胞内で蓄えられる貯蔵用のエネルギー。必要に応じて脂肪酸に変化し、活動用のエネルギーとして使われる...コレステロール、中性脂肪、いつも血流がよい状態を保つこと

  • 散歩をしない若者たち

    ストレスが溜まっていたり、気鬱状態に陥っている人に、散歩や軽いウォーキングで気分転換することをおすすめするのですが、若者の場合それを言うとほぼ必ず聞かれることがある。それは、「何分くらい?」「何歩くらい歩くんでしょう?」何分ではなくせめて何十分と聞いてくれと思いながら、この質問に答えると「それは、疲れるなあ」とあっさり断られてしまう。散歩の情景がまったく浮かばないようで、数字しか判断材料がない様子。散歩をイメージすれば、「何に出会えますか?」という質問が出てきてほしい。ハナモモの蜜を吸うメジロ先日読んだ本の中に、「いまほど世界中で子どもたちが、人間ばかりと接触している時代はない。」(僕たちはどう生きるかエコロジカルな転回より)という文があり、衝撃を受けた。ホオアカが桜の木に一歩外に出れば、草木や虫や鳥など...散歩をしない若者たち

  • 花粉症症状が漢方で軽くなった

    花粉症も、薬を飲むだけでなく、日々の養生でずいぶん状態がよくなります。食養生忘れずに続けてくださいね。・肥甘厚味(脂っこいもの、甘いもの、味の濃いもの)を避ける・冷たいものを避ける・夜の食事は控えめに花粉症で、今年漢方デビューした人のこと。ずっと抗アレルギー剤を飲むのもどうかなというのでご相談にお見えになりました。体質を伺うと、冷え性でくしゃみが出るときはゾクゾク寒気がするというので、体を温める漢方薬をおすすめしたところ、体が軽くとても調子が良いとのことでした。囀るマヒワ。そろそろ北へ移動するのでしょう。気持ちよさそうに翼を広げて舞うノスリ人も戸外で春を感じなきゃね。漢方家ファインエンドー薬局HP漢方家ファインエンドー薬局フェイスブックいいねクリックどうぞよろしく花粉症症状が漢方で軽くなった

  • 花粉症:バリアの力が弱い「衛気虚」

    花粉症シーズンで、わが漢方薬局では「バリア」の力が弱い(衛気虚えききょ)という話がよく出るのですが、それは「外からの邪気が内に侵入しやすく、内のエネルギーが外に漏れやすい」状態に陥っていること。その主な症状は・風邪を引きやすい・熱の上がり始めなどにすぐ汗がじわっと出てゾクゾク寒気がする、寝汗をかきやすい花粉症のほかにも、冷たい風にあたるとすぐくしゃみや鼻水が出る寒冷蕁麻疹季節の変わり目に喘息様症状がでる慢性鼻炎なども衛気虚であることが多い衛気を養う働きが高い生薬の筆頭は「黄耆(おうぎ)」これが配合されている漢方薬は衛気を強めて、様々はアレルギー症状の改善にとてもよい。(いくつかの漢方薬があるので、よく体質をご相談になり選択してください)(河津桜が満開、大きなカメラを持った人がいてさかんにくしゃみをして気の...花粉症:バリアの力が弱い「衛気虚」

  • 睡眠時間はどれくらいがいいの?(先週土曜日の新聞から)

    まず、中医学ではどう睡眠をとるかというと、冬は早く寝てやや遅めに起きる春は少しずつ早起きする夏は早起きしやや遅くに寝てもよい秋は夏より早めに寝ると、季節に応じて睡眠の取りかたは異なる。お日様の通りに寝起きすれば、それが体にとっても間違いないのだろうと思う。ところがこのごろ、7時間寝なければ睡眠不足という情報が浸透し、高齢者は「眠れない」と悩んでしまうことがしばしば。しかし高齢になると長時間横になっていることは逆に体力の衰弱につながり、成人から高齢者は実質6時間も寝れば十分。一方深刻なのが、子供たちの睡眠不足。塾が終了するのが夜10時過ぎとか、スマホゲームなどで夜更かしし、休日には「寝だめ」するという不規則な生活を繰り返していると、1日のリズムが崩れ、日中を活発に過ごせなくなったりする。最低でも、夜9時には...睡眠時間はどれくらいがいいの?(先週土曜日の新聞から)

  • 発熱時の養生法でインフルエンザを元気に乗り越えた受験生

    漢方ご常連さんの息子さんが発熱。受診してインフルエンザとの診断を受け抗ウイルス薬を服用したが、症状が出始めた時からすでにいつもの漢方薬と板藍茶を飲んでいて、あとは発熱時の養生。ご本人も漢方薬は飲みなれているし、板藍茶がいつもより美味しく感じるという。高熱が出るも比較的元気で、ほぼ丸一日よく寝ていたので、無理に食事はさせず見守る。食欲が出てきたころを見計らって、おいしいお粥料理を出したら、がっつり食べた。2、3回たっぷり汗をかいてほぼ1日で、体も心もスッキリ。(雨上がり、沈丁花の香りが漂ってきました)そのスッキリさが素晴らしかったそうです。というのも、回復後塾に行ったら、塾の先生が「知恵熱だったんじゃない?」というほど集中力が増し、志望校のランク上げる?という話も出たほど。体力があれば、無理やり解熱剤で熱を...発熱時の養生法でインフルエンザを元気に乗り越えた受験生

  • 僕たちはどう生きるか:言葉と思考のエコロジカルな転回:森田真生著

    新型コロナが脅威なのはほぼ人間だけで、その人間が行動自粛したお陰で地球環境は改善し、鳥や魚は大いに喜んでいた、という作者。これまで忙しく全国各地を飛び回り数学を語る生活が一変した2020年春以降、約一年間の日記。その日々の素直な言葉に共感した。私が好む漢方の中医学と同じ世界観だった。おびただしく多様な時間と空間の「尺度」があり、人間の尺度がいちばん偉いわけではないことに気づいていること(「エコロジカルな自覚」ティモシー・モートン)「何をしても間違っている可能性があるくらい、この世は生態学的に豊かなのである」「人間の知恵で思いつくことなど所詮、風に揺れる木の葉にも及ばない。まずは自分でないものに耳を傾け、謙虚に、観察してみること。」「いまほど世界中で子どもたちが、人間ばかりと接触している時代はない。」「自分...僕たちはどう生きるか:言葉と思考のエコロジカルな転回:森田真生著

  • 疲れてくると症状が悪化するのは気虚

    お悩みの症状が、疲れてくる時間帯に悪化するという場合は「気虚」の改善が必要でしょう。(※人によってその時間帯やシーズンは異なり、早朝から動いていて午後になると悪化する場合もあれば、夜更かししていれば朝に悪化するかもしれません。季節の変わり目に体力を消耗して症状がでることもあるでしょう)(2日前、地元探鳥会の途中にある河津桜。「気」が増しているのを感じます)中医学では、症状が何科であるかはあまり問いません。体をコントロールしているのは自分自身ですから、その力が落ちると弱い部分に症状が出現します。したがって症状に応じた対策に加えて「気虚」対策が必要です。症状に直結した西洋薬や漢方薬のほうが速効性を感じて「良く効く」と思うこともありますが、自分で克服する力を養わなければ症状は繰り返します。薬が治すのではなく、自...疲れてくると症状が悪化するのは気虚

  • 便秘の定義と中医学的解決法

    3日以上排便がなく、便が乾燥して硬くなり、排便しにくい状態。毎日排便しても、量が少ない、あるいは硬くて排便困難な場合も便秘です。毎日ほぼ同じ時間に便意を催して、排便後はスッキリするのが理想です。(梅がずいぶん咲き進みました。うしろのスギの赤さが気になりますが(笑))●ウサギの糞のようなコロコロ便で排便後もお腹がスッキリしない、残便感がある。お腹が張る。この場合はストレスが続いてお腹が緊張していることが多いようです。気分転換で運動をしたり、例えば朝の排便時間に余裕を持つようにしてみてください。朝食もゆっくり食べましょう。気滞改善の漢方薬がおすすめです。●「毎日排便がない」と心配して、酸化マグネシウムなどの便秘薬を処方してもらっている高齢者も多いです。酸化マグネシウムを使うと、便が水っぽくなり、便もれを起こし...便秘の定義と中医学的解決法

  • 食物アレルギー・皮膚からも侵入・丈夫な皮膚を維持する食生活を

    食物アレルギーというと、まだ腸が出来上がらず消化力の弱い乳幼児が、食べたものを充分消化できずに、腸から吸収されてアレルゲンとなるイメージですが、実は、皮膚からもアレルゲンが入り込んでいる可能性もあります。例えば、衣類に付着した果物の汁が、皮膚に触れて侵入することも。健康な皮膚バリアを持っているなら問題ないのですが、近年では過度の清潔習慣から、赤ちゃんのおしりふきの使い過ぎやコロナ以来頻繁にアルコールで拭く習慣がついてしまった子供などは、通常は侵入しえない物質が入り込みやすい状況になっているかもしれません。丈夫な皮膚を維持するためには、適度の清潔と、バランスの良い食事や規則正しい生活を大事にして、健やかな皮膚を日々造り出せる体を維持することです。梅もだいぶ咲きすすんできました漢方家ファインエンドー薬局HP漢...食物アレルギー・皮膚からも侵入・丈夫な皮膚を維持する食生活を

  • 瘀血もいろいろ3:座ると5分で血流が悪化する。生理痛など

    先日TVで見たのですが、座って5分もたつと、もう血流は悪くなってくるそうです。世界的に見ても、座りっぱなしの時間が長いと言われる日本人。せめて1時間に1回は立って体を動かすことが必要とのことでした。スクワットや、足首の曲げ伸ばし、それに貧乏ゆすりもよいとのことでしたが、貧乏ゆすりはこっそりやらないとね。座ると骨盤内は圧迫されて、生殖系はもろにその影響を受けます。女性の場合、子宮や卵巣に栄養が十分に運ばれず、生理のリズムが阻害され、新陳代謝が妨げられるので、生理痛がひどかったり、筋腫、卵巣嚢腫、内膜症などの婦人病を引き起こしたりします。こまごま動くことですね。ツボ押しもやってみてください。●子宮瘀血の特徴生理痛が強い経血の色が暗く血塊がある生理周期が遅れ気味●その他の瘀血の特徴肌のシミが多い、顔色がくすんで...瘀血もいろいろ3:座ると5分で血流が悪化する。生理痛など

  • 腸も皮膚も元気になった・腸と皮膚はつながっている

    腹痛を起こしやすいというご相談で、主に脾肺を補う漢方養生をコツコツ続けていた男性。近頃ではすっかりお腹も丈夫になり、アレルギー体質で皮膚トラブルもあったのだがそれもなくなったという。お腹と皮膚、内科と皮膚科につながりはないと思うかもしれないが、構造を見れば腸と皮膚は直接つながっており、腸の粘膜が丈夫になれば皮膚も丈夫になるのは当たり前。そんな当たり前を説いているのが中医学。彼は、来局されると中医学の話も興味を持って聞いてくださり、それで思いついた生活養生も積極的に実行する。たとえば、夜の食べ過ぎを止めたり、肉食の量を減らしたり。この頃は何かと「腸内細菌」が話題になり二言目にはヨーグルトがでてくるのだが、腸が弱い人の多くは牛乳系にも弱い。それに現代は概ね偏った食事の摂りすぎで腸に負担をかけっぱなしだ。しかし...腸も皮膚も元気になった・腸と皮膚はつながっている

  • 大寒は春隣り

    大寒とは24節気の一番最後。大寒初候:款冬華さくふきのとうはなさく大寒次候:水沢腹く堅しみずさわあつくかたし大寒末候:鶏始めて乳すにわとりはじめてにゅうすふきのとうが雪の間から顔を見せ、沢の水は硬く氷っているが、鶏が卵を産み始めるころまさに「春隣り」山菜はその香りで気の流れが目覚める。朝日はわずかに早く昇るようになったし、夕方はかなり余裕が生まれた。体はもうずいぶん寒さにも慣れたし、前向きな気分になる。だけど明日は地元の探鳥会の予定なのにピンポイントでばっちり雨の予報。ま、そんなときもある。風と遊んでいるように見えた印旛沼のチュウヒ大寒は春隣り

  • 瘀血もいろいろ2:コロナ後の疲労感と首や肩の凝り

    ずっと首や肩が凝って痛みがとれないという女性。ネットで調べると首コリや肩こりは瘀血らしいので血流をよくしたいとご相談。痛みは疲れてくると悪化し、とにかく疲れやすい。聞けば、コロナ後に咳が長引きすっかり体力を消耗したのだそう。体質を判断して、気血を補い漢方薬をしっかり飲んでもらうことにした。その後、以前より体の重だるさは改善し、さらに翌月は顔色もよく症状も軽くなった。コロナ後に咳が残る人は多く、状況に応じて漢方薬を組み合わせ、咳が長引いているときは、補補気陰対策などを組み合わせて好評だ。一方、咳が長引いて体力が消耗してしまうと、瘀血など二次的症状が様々生じなかなか解消されない。体力が足りなければ二次的な病邪を追い出せないというのは、考えれば当たり前だと思うが、西洋医学的発想だとモグラ叩きのように症状を抑える...瘀血もいろいろ2:コロナ後の疲労感と首や肩の凝り

  • 瘀血もいろいろ・高血圧、高血糖、高コレステロール

    高血圧、高血糖、高コレステロールなど健康診断のチェックが入って「漢方でなんとかならない?」と聞かれることがままある。これらは血流が悪い体質の筆頭でもあり、それが原因で肩こりや頭痛などの痛みや部分的な冷えなどが出現することも多い。中医学ではこれを血瘀症といい、滞っているそれがあることを瘀血があるという。ま、ごっちゃに使っていることが多いけど。「活血」(血流改善)対策が必要です。血流が良ければ、血管内の老廃物の癒着を防ぎ、血糖やコレステロールの利用もアップして血管内はいつもスッキリしている。瘀血をつくりやすい体質はいくかあるので、これを明らかにすることも大切。たとえば、1,ストレスで緊張がほぐれない(気滞)2,飽食で血管内を流れるものがドロドロして詰まりやすい状態(痰濁)3,加齢や潤い成分の不足で、流れるもの...瘀血もいろいろ・高血圧、高血糖、高コレステロール

  • 本日より通常営業です・クイナ

    本日1/4より通常営業です。本年も皆様の健康づくりにお役に立てますよう研鑽を積んでまいります。どうぞよろしくお願いします。暖かい年明けです。ずっと凍らない気温でした。「地球沸騰」気候だけでなく、地球は内部から目覚めてしまったのでしょうか。生き物の一つに過ぎない人間にとって地球相手は無力です。それに機械のように正確に行動することもできません。ほかの生き物とともに、できる範囲で日々丁寧に生きていける生活を選ぶことでしょうね。元旦に出会った、泳ぐクイナです。漢方家ファインエンドー薬局HP漢方家ファインエンドー薬局フェイスブックいいねクリックどうぞよろしく本日より通常営業です・クイナ

  • 首筋や背中がゾクゾクするときは葛根湯

    今朝も凍っていました。エノコログサかな。「ふだんこんなに寒がりじゃないのに、背中がぞくぞくして首もバリバリ凝って・・・」そんな時こそ葛根湯です。すかさず葛根湯を熱くして飲むとあっとまに、症状が和らぎます。カゼに葛根湯ではなく、首筋から寒気が入ってきたら葛根湯と覚えておきましょう。熱いお湯割りで飲むのがコツです。冷たいものを食べたり飲んだりしてはいけません。うっかりお刺身やお寿司を食べると、葛根湯の効果は半減してしまいます。出かけるときは、フードやマフラーも有用。首筋を風寒邪から守ることができますね。また冷えて頭が痛くなる人は、頂調顆粒です。これもお湯割りですね。先日の北印旛沼のトモエガモの群れです。そして藪の中にかくれているのはサンカノゴイ。冬のバードウォッチングに出かける時は、帽子、マフラー、背中に貼る...首筋や背中がゾクゾクするときは葛根湯

  • 冬至は太陽のようなカボチャとユズで

    冬至はカボチャを煮て食べ、ユズ湯で温まる習わしがあります。どちらも太陽色で、風邪を予防すると言われます。カボチャ:補気類温甘/脾胃体を温め胃腸を元気にしてくれます。柚子の皮:行気類温辛苦/脾肺生薬ではミカン類の皮は陳皮(ちんぴ)として使われ、気の流れを整え、腹の張り、胸のつかえなどを取り去ってくれます。明日からは徐々に日中の時間が長くなります。朝はなかなか早くなりませんが、夕暮れ時間が遅くなります。陽気が少しずつ増すのです。ちょっぴり活発に行動するよう意識してみましょう。先日の日曜日は印旛沼あたりの探鳥会でしたツグミもアカハラも元気。柿の実もそろそろ終盤で争奪戦をやってました。寒くても野鳥を探して歩くのは、気持ちがいいです。冬至は太陽のようなカボチャとユズで

  • 漢方で不安感などが改善されてきた

    ずっと更年期障害が続いているとおっしゃる70歳目前の女性不安感やめまい、動悸、耳鳴り、眠れないなどの不定愁訴があり、閉経以来ずっと婦人科に通い、様々な安定剤も飲んだりしているが、一行に改善しない。初回のご相談では、症状の訴えさえままならず、こちらの質問の回答もあちこちに話が流れて途中で何を答えようとしているのか頭の中で考えがさまよってしまう様子。そんなこんなの末、弁証して陰虚傾向にあり心腎不交の対策をすることにした。陰虚:潤い成分が足りない陰虚:潤い成分が足りない漢方家ファインエンドー薬局千葉県佐倉市この調子では漢方薬の服用さえ忘れてしまうのではないかと案じたが、彼女はしっかり毎日服用し、毎月来局しては近況を話し3か月。この頃では、話のキャッチボールもスムーズで、表情も明るくなってきた。まだ、ちょっとした...漢方で不安感などが改善されてきた

  • 鳥の財産、住まいは地球・カシラダカ、タヒバリ、シロハラ

    カシラダカ(頭高)というユーラシア大陸からカムチャツカ半島や朝鮮半島伝いに海を越えて日本に渡ってくる冬鳥のひとつ。スズメくらいの小さな鳥です。真っ白なお腹とモヒカン頭が特徴。10年近く前なら、スズメかカシラダカかというほど冬の枯れ木に群れていたのに年々激減していました。それが何年ぶりだろう。前の日曜日の散歩中に50羽以上の群れを目撃しました。こちらはメスかな?今年は、北海道、東北方面の天候が荒れているのと、木の実が少ないのとが影響して、関東以南へ到来する冬鳥が多いのではないかとのうわさもあるけど、定かではありません。タヒバリも今年は多いみたい。これも冬鳥、シロハラです。毎度ながら、こんなに小さな鳥が海を越えて飛翔し移動する力強さに心が震えます。それでも途中で事故にあって命を落とすものもいるでしょうね。自分...鳥の財産、住まいは地球・カシラダカ、タヒバリ、シロハラ

  • 子供や若い女性にも増えた乾燥肌、主は原因は陰血不足

    寒くなったとたんに、肌の乾燥によるトラブルのご相談が増えました。年齢を重ねると肌の代謝が低下して、外気の乾燥に弱く、擦れる部分は炎症を起こしやすく痒みを生じます。「老人性皮膚掻痒(そうよう)症」といわれたりします。しかし、最近では潤い肌の象徴であるはずの子供や若い女性にも乾燥肌の人が増えました。肌の乾燥は中医学的に判別すると「陰血不足」です。食べ物の偏りがないか、睡眠不足など不規則な生活をしていないか、目の使い過ぎや疲労蓄積はないかなど生活習慣を見直してみましょう。(お手入れに余念がない池のカルガモ)☞陰虚:潤い成分が足りない 漢方家ファインエンドー薬局千葉県佐倉市(coocan.jp)漢方薬で補陰対策した例で、「アトピーかも?」とご心配のお母さまのご依頼で、乾燥肌の子供さんに補陰する漢方薬を飲んでもらっ...子供や若い女性にも増えた乾燥肌、主は原因は陰血不足

  • 総合風邪薬さえ飲めば治る、のではない

    しょうが湯入荷してます。あまりに暖かい冬なので忘れるところでしたが(笑)漢方の本場中国では、寒気がするときは、生姜湯を飲み、咳が出るときは、梨を煮たシロップを飲むのだそうです。それにカゼの時も症状に応じた漢方薬を選びます。例えば、のどの痛み発熱などウイルス性の場合は、板藍根や銀翹散寒気や関節痛からくるカゼは、葛根湯急性胃腸炎などお腹にくるカゼは、カッ香正気散(勝湿顆粒)常備しておきます。漢方はひとつの食事養生法です。寒気があるなら、冷たいものを避けるし、熱がこもっているときはさらっと体を冷ましてくれるものを食べ、咳のある時は梨のように喉を潤すものを食べ、体力が落ちているなら暖かくして休みます。そうすることで免疫力というか治る力が高まって順調に回復するのです。実際、風邪症状に応じた漢方薬を飲むと驚くほどの速...総合風邪薬さえ飲めば治る、のではない

  • クコの花が咲いていた。サンシュユ、ツグミ、ジョウビタキ、タヒバリ、ミコアイサ

    今朝の通勤道でクコの花を見つけましたあれ~クコは冬だっけ?どうやら暖かいせいで今頃咲いたようです。一方ではサンシュユの実。この二つが配合されている漢方薬といえば「杞菊地黄丸」でしたね。田んぼでは、紅葉しながらのヒレタゴボウでしょうか?しかもこの頃新たに芽吹いた様子。今年は暖かくて、雑草の茂りもすさまじく、散歩道がとおれなくなってしまったところもありました。一方、野鳥たちは着実に営みを続けているようです。柿の実を食べるツグミ。この柿はどうして落ちないのだろうとよく見てみると、向こう側に蔕があってかろうじて枝についているのでした。電線にずらっとムクドリの群れ、と思ったら左約1/3はツグミの群れでした。隣同士の距離感が異なってますね。ジョウビタキの声もあちこちで聞こえます。声はすれどもなかなか姿が見つけられない...クコの花が咲いていた。サンシュユ、ツグミ、ジョウビタキ、タヒバリ、ミコアイサ

  • ヒイラギ(柊)の花が咲き始めた 雄花?雌花?

    木へんに冬と書いてヒイラギ。ヒイラギは冬の花。モクセイ科で心地よい芳香を放ち、分布は台湾と日本なのだそうです。雌雄異株で初夏に黒紫色の実をつけ、花びらが反りかえるのが特徴、とあります。近所に見かけたヒイラギの花。拡大してみると、メシベが見えますと思ったら、こちらの枝の花はメシベがないみたい木は1本なのだけど。ん~、ナゾです。ちなみにクリスマスのに登場するヒイラギは、セイヨウヒイラギで、クリスマスホーリーなどの名で呼ばれ、モチノキ科。花は、春に咲き、冬に赤い実をつけるそう。ヒイラギ(柊)の花が咲き始めた雄花?雌花?

  • 血虚を対策:不眠が改善し目のクマがとれた

    冷え性体質もいくつかあって、眠りが浅いという症状を伴っている場合は「血虚」のことが多いです。1か月漢方対策された女性のこと。初回:不眠、冷え性の訴え。肌がくすみ、目のクマもくっきりわかる顔色。目のクマは、末梢血流がよくない状態の現れで、この方は血虚血瘀の体質のようです。補血活血の漢方対策を始めて1か月:漢方の服用は初めてでしたので、気になることがあればすぐに相談いただきました。途中、不眠対策として、頓服的に酸棗仁湯を加えましたが、その後眠りの質が徐々に改善し、ここ数日は、朝までぐっすり眠れているとのこと。お顔をみれば、顔色が明るく目の下のクマもすっかりなくなっていました。気血が補われ末梢血流がよくなったおかげでしょう。引き続き漢方対策を継続しています。「虚」を補うのは、数か月またはそれ以上かかることもあり...血虚を対策:不眠が改善し目のクマがとれた

  • うっかり立冬だった。冬の養生:サザンカ、ヨウシュチョウセンアサガオ

    立冬(11/8)を忘れるほどの暖かさが続いていましたが、ちゃんと寒さがやってきました。それに、日の出日の入りの時刻が毎日1,2分も変化して、目覚まし時計の時刻はまだ真っ暗です。体が戸惑ってしまいそうですが、朝は積極的に戸外へ出て、朝日を浴び大気の温度や湿度を感じて、早く季節になじむことですね。冬の養生法は、穏やかに過ごしてエネルギーを充電することです。忙しくしない騒ぎすぎない夜更かしせず睡眠時間を確保する食べ物も少々こってりして温かいものを食べたくなります。木に成るものも、みずみずしいものからこってりしているギンナンや落花生などが旬です。魚も脂がのり、肉は牛肉や羊肉がより体を温めてくれます。サザンカも咲き始めました。散歩道に咲いていた花を検索してみたらヨウシュチョウセンアサガオだとか。まだ背がひくい。外来...うっかり立冬だった。冬の養生:サザンカ、ヨウシュチョウセンアサガオ

  • 血虚とは:髪が生えてきた

    中医学に「血虚」(けっきょ)という言葉があります。お客様の体調を伺っていて、「血虚ですね」というと大概、「(医者に)貧血とは言われていません」と反論されるのですが、貧血とは数だけを見た判断ですよね。体は、食べたものを使って「質の良い血液」に作り上げ、日々充足しているのですが、しっかり食べていなかったり、胃腸が弱かったり、疲労がたまったり、生理出血があったり、更年期で代謝機能が少々落ちていたりなどするとだんだん、数はあっても血液としての働きが落ちてくるのです。すると、様々な症状が出現します。眠りが浅いとか、落ち込みやすくてくよくよ悩みやすいとかも、血虚が原因だったりします。先日、頭髪の薄毛のお悩みの更年期年齢の女性のこと。年齢の割に、すでに地肌が見えていて髪の毛が細い。そこで、補腎補血対策したら、1か月ほど...血虚とは:髪が生えてきた

  • 指先まで温かくなった・血流改善漢方

    コレステロール値が高めで糖尿病も患っている女性。食事の注意や適度の運動は心がけているものの、あとは病院薬をずっと飲んで、これでいいのか?とご心配のご様子でした。「瘀血」の症状をチェックしてみると「すごく血流が良くないと思う」と自覚され、血流改善の漢方服用を始めて、それ以来、来局されてはペットの話や料理の話などし、すっかりおなじみさんです。ある日拝顔して、肌の透明感が増しきれいになったな、と思ったところ(末梢血流改善の成果だ)、「これ(漢方)飲む前は、夏でも指先が凍るほど冷たかったの。今は温かいのよ~」と手を握られた。ほんとうにほんわか温かい手だ。糖尿病や高脂血症は、ほぼ無症状なのがやっかいなところだが、こうして末端に変化を実感できたということは、体の内部の環境も以前よりはずいぶんと改善しているといえます。...指先まで温かくなった・血流改善漢方

  • googleの写真機能を使ってみた:シラヤマギク、サルトリイバラ

    先日知人に「スマホのgoogle使えば名前がすぐわかるよ」と教わって、散歩中に使ってみた。白雪じゃなくて白なんとかだったと思うけど・・・と写真をとれば、シラヤマギクと出た。そうそう、そうだった。これは便利。すでに撮った写真を検索することもできる。これはサルトリイバラとちゃんと出た。クサギの実も大正解。気になった小さな真っ白なクモは、残念ながら小さすぎて検索できなかったみたい。だんだん図鑑を開かなくなるなあ。朝の散歩道は今日もいい天気。暖かすぎるのか、先日は、アオジが枝のてっぺんにでてきていた。アオジシメもやってきた田んぼにはタヒバリも。小さな冬鳥たち。北の国からけなげに飛んできてくれるのは、愛おしい。印旛沼には、カモたちもそろいつつある。googleの写真機能を使ってみた:シラヤマギク、サルトリイバラ

  • 牛車腎気丸ってどんな体質に使う?

    なぜか「牛車腎気丸ください」と言われる事がしばしばあった。ネットで検索するとこれがいいと書いてあったそうな。そこで、牛車腎気丸はどんな体質に使うのか、書いてみます。処方のつくりは「八味地黄丸」に牛膝(ごしつ)と車前子(しゃぜんし)を加えたもの。八味地黄丸は腎陽虚。牛膝は活血化瘀、補肝腎、利水通淋作用を持ち下行の引経薬でもある。車前子は清熱利水作用があるので、つまりは、下半身が冷えるタイプのむくみや小便がスッキリ出ないという症状のある人に用いると有効。腎陽虚は、下半身が冷える、足腰の力が弱い、下腹部のひきつり、腰痛などの症状があり、むくみや尿量減少または多尿、夜間尿、失禁、スッキリ排尿できないなどの症状が現れやすい体質。ということで、お客様の体質を伺ってのち「牛車腎気丸でないほうがいいのでは?」というと、「...牛車腎気丸ってどんな体質に使う?

  • 漢方飲んで悪夢が消えた

    体の重だるさなど体調不良と不安感が強く、電車に乗ったりするとパニック症状を起こすという女性のこと。漢方薬の服用を始めたら、元気になったし緊張することがずいぶん減ったという。そして「あれだけ毎日見ていた悪夢が、ぱったりなくなった」とおっしゃる。当初の問診で睡眠問題の訴えはあまりなかったのですが、体質を判定して痰熱を除去する必要を感じ、その漢方対策をおすすめしていました。偶然というか、彼女が服用されている漢方薬は、悪夢を食べてくれる獏が図柄になっているほどこの体質の特徴的な症状なのでした。今朝のウォーキング道で。チャノキの花が咲き始め。いまさらながら、漢方ってすごいなあと思ったし、問診によって患者の体質を見極めることの大切さも実感しました。くれぐれも、友達がこれ飲んでよかったからとか、ネットで検索してこの漢方...漢方飲んで悪夢が消えた

  • 美味しく感じる漢方がその季節の養生になる・重陽の節句

    漢方のおなじみさんに「このごろ杞菊地黄丸を美味しく感じるようになって毎日飲んでいる」と言われました。漢方の味に慣れた人になると、このような感想を言われることがあります。季節に応じて飲みたくなる漢方が変わるのです。旬のものを美味しいと感じるのと似ていると思います。そして不思議とその漢方薬が今の季節や体調にぴったりの養生になっているのです。補腎剤のベース処方は六味丸。その1成分である山茱萸は、重陽の節句(9月9日新暦なら10月中旬)でも使われるもので、この小枝を髪に刺してお弁当を持って山を散策したのだそう。そして菊をつけた酒を飲んで、無病息災や不老長寿を祝ったのだそうです。(※残念ながら日本では9という数字を嫌うので、この節句だけは受け入れられてないのですが)(趣味の園芸より)杞菊地黄丸は、六味丸に秋が旬の枸...美味しく感じる漢方がその季節の養生になる・重陽の節句

  • タコノアシなど・散歩道にて

    田んぼ散歩の続きです。「おまん、誰じゃ?」の筆頭だったのが、これ。タコノアシ実が赤く色づいているのですが、その形がまさにタコの足。調べてみると絶滅危惧種だそうな。身近なところで会えるとはうれしいものです。これも面白い形。エノキグサ。苞の中に実らしきものがあるのに、そのわきから花穂が伸びています。小さすぎてもう見えません。かのトウダイグサ科でした。ヒロハスズメノトウガラシイボクサと手前はヒレタゴボウこれも小さい花。チョウジグサかな?ヒメミソハギの類これはハッカだと思うのですが、葉がやけに細い。どれも、お馴染みの草花ですが、じっくり見ると面白くてたまりませんね。サクラタデの群生シロバナサクラタデアキノノゲシは私の好きな花。タコノアシなど・散歩道にて

  • 脳の回線がつながった散歩道

    三歩、歩けば用事を忘れる、回線のつながりが悪いこの頃。昨日は、久しぶりにのんびり近所の田んぼ道を散策。そして、ふだんなら通り過ぎるようなこの草だが、脳の片隅がピカッと光った。「おまんどこぞで会うたかの?」よく見ると茎を巻く葉が、小魚のように愛らしい。と、記憶がよみがえった。ボードの前に立って説明する老人とそこに張り付けられた茶色い植物の標本の情景が。そして小さいという字と魚片の文字が。そう!これに会ったのは、5年以上前に行った八丈島。黄八丈の染につかう小鮒草(コブナグサ)ではなかろうか。当時は、どこに行ったらこんな植物が生えているんだろうと思ったものだったが、こんな近くに群生していたとは。それよりも、霧が晴れたような脳の働きに、すごく安心した。久しぶりに金木犀の香りを嗅いだせいかもしれない。そのあとは「お...脳の回線がつながった散歩道

  • アイスを食べたらなぜ肌荒れ?

    先日テレビでクイズ番組を見ていたら、暑さで体調を崩さないよう健康生活を心がけていたのに、このごろ吹き出物がひどくなってきた。健康によくなかった習慣はどれでしょう?という問題で、その答えは、毎日1個アイスを食べていたことでした。なぜ、アイスを食べたら肌が荒れたのでしょう?テレビの答えは、冷えることによって血流が悪くなり肌代謝が落ちるから、ということでした。中医学でも、このような状態を「寒直中」といい、吹き出物対策として胃腸を温める漢方薬を用います。胃腸の漢方薬なのに、おもしろいように吹き出物が改善します。胃腸と肌は体の裏表になっていて直につながっているので、当然といえば当然ですが、冷やすと胃腸の動きが悪くなるだけでなく、胃腸はすべての臓器と接しているので、内臓全体が冷えて「陽気を損なう」ことになります。「陽...アイスを食べたらなぜ肌荒れ?

  • 山楂子(サンザシ)の実が赤い、この日の戦利品はギンナン

    地元佐倉城址公園にある「くらしの植物苑」の山楂子の実が赤くなっていました。中国では肉料理を食べるときに、この実をデザートやジュースやおやつのようにして食べ、脂っこいものの消化を促すのです。昔から牛や羊のかたい肉を料理するときに早く柔らかくするために使ったりもしてきました。わが薬局にある「晶三仙」にも山楂子が配合されていて、胃がもたれやすい人に人気です。さて、この植物苑の面白いところは、生活に身近な植物があることです。ゴマの花と実。左の実の中にゴマが入っているシロワタの花実がはじけると、綿が出てきてこの中に黒い種が入っている。これを紡ぐと木綿になります。昔の布団や座布団の綿もこれが原料だったのかな。気づけばはるか昔の話になりますね。今はなんでも化学繊維。これは小豆の花植物苑を出たところのイチョウ並木で実が落...山楂子(サンザシ)の実が赤い、この日の戦利品はギンナン

  • 体調を崩したときに食欲がなくなるのは防衛反応

    このところコロナ感染でのご相談が続いたのですが、「発熱して食欲がなくて。どうしたらいいですか?」というご質問もありました。「温かくして寝ていましょう。1日くらい食べなくても大丈夫だから」と荒っぽいと思われる回答をしました。食欲がないときは、無理に食べない方がいいことも多いのです。風邪などで発熱したとき食欲がなくなるのは「気」を消耗しないための防衛反応です。発熱によって免疫を活性化してウイルスと戦おうと全体力を総動員しているのですから、他のことにエネルギーを使わない方がいいのです。食べて消化することもエネルギーを必要とします。例えば、もともと気虚の人は食後だるくねむくなるのですが、それは食べることで気が不足してしまうからです。じっと静かに寝ている方が、集中して病気と戦えるのです。やがて峠を越えると、自然にお...体調を崩したときに食欲がなくなるのは防衛反応

  • 秋の花粉症原因のひとつブタクサが咲き始めました

    近所の手繰川の両岸に繁茂しているのはオオブタクサ。あっという間に伸びて花を咲かせ始めました。秋の花粉症原因のひとつではあるのですが、夏バテ、秋バテなど体力低下があると免疫力も低下して発症しやすくなるので、体調管理を万全に。「膜」(粘膜や皮膚)を健康にする漢方薬もあるので、ぜひご相談ください。以下は、台風2日後に行ってみた盤洲干潟と小櫃川での探鳥会。写真右奥に見えるのがアクアラインです。海の風が心地いいです。もちろん花粉も少ない(笑)東京湾の貴重な干潟のひとつです。まだ台風の影響が残っていて、海も川も泥色でした。台風翌日は青潮が入ったせいで、たくさんの魚が岸辺に打ち上げられたそうです。チュウシャクシギと後ろは製鉄所川辺にいたアオアシシギ。この場所に十数羽いて、盛んに鳴きかわすその澄んだ声は胸がきゅんとします...秋の花粉症原因のひとつブタクサが咲き始めました

  • 疲れ顔改善にまず目のツボを押してみよう

    季節の変わり目ですね。疲労感を感じるころですが、顔がシャキッとしないのはよくありません。マスクで隠すのも限界があります。目のツボを押して、まなざしをスッキリさせましょう。顔面のリンパや血流も改善するので、表情も明るくなり若返りますよ。☞目のツボ押し、やってみよう散歩途中の草木。自然の中にいると目の疲れも解消します。栗がはじけてきましたマルバツユクサクズの花とアオツヅラフジの実マメアサガオこのごろヘクソカズラがきれい。アキカラマツ咲き始め田んぼの土手に群生していた小さな花。なんて名前だろう?疲れ顔改善にまず目のツボを押してみよう

  • 夏バテを感じるころ、豚肉は熱がこもりにくい

    暦では「処暑」次候は「天地始めて粛し(さむし)」心持ち暑さが収まったような気もしましたが、残暑はまだまだ。体力を補うためにこの時期は、肉や卵などたんぱく質もしっかり摂りたいものです。肉の中でも豚肉は体に熱がこもりにくいので、骨のうまみも味わえるスペアリブなどはおすすめですね。ニンニクや唐辛子を効かせると食欲が進みますもちろん、揚げ物、ハムなどの加工品、脂っこすぎるものは控えめに食べます。豚肉(イノシシ科)平、甘、鹹/脾、胃、腎滋陰潤燥の働きがあるので、体の消耗したこの時期にはピッタリ空咳、便秘、乳汁分泌不足などに。西印旛沼の浅瀬にあつまるサギ(チュウサギ、アオサギ)ちょっぴり涼し気に見えます。夏バテを感じるころ、豚肉は熱がこもりにくい

  • 血熱・血まで熱がこもっているという考え方、慢性的に炎症がくすぶっている

    「血熱」という中医学の概念があります。熱が血液にまで侵入してしまった状態で、炎症が慢性的に続いてなかなか治りません。このタイプの人は、一見すると赤ら顔で、便秘がち。いつも皮膚トラブルを起こしていたりします。こんな状態なら血熱気味・肌が荒れやすい・辛いものや脂っこい物を好む・イライラする・のぼせやすい(顔があつくなる)・口が渇く(水をグビグビ飲む)・生理前ににきびがでやすい・目が充血している・赤味が強いにきびや吹き出物がでる・便秘気味すでに血熱状態・鼻血、血尿、血便、血痰など出血しやすい・女性では、出血量が多く、経血の色が鮮やかでべっとりしている、生理が早くなる・発疹やアトピー、吹き出物などの皮膚トラブルでは、赤味が強い・微熱、熱感がある・舌の赤味が強いまず生活習慣を変えてみましょう。こんな生活が続いていた...血熱・血まで熱がこもっているという考え方、慢性的に炎症がくすぶっている

  • 旬の果物ブドウは皮も食べたい

    先日、梨と桃の話をしたら、「ブドウが好きなんだけど」と言われてしまったのでブドウの作用を書いておきます。この記事を書く前にブドウはさっさと食べてしまったので、女郎花(オミナエシ)の写真を(*_*;働きについては果、皮、種をひっくるめてです。平、甘/脾、肺、腎補気養血安胎:気血を養い、肺気虚の咳、渇き、貧血そして胎動不安にもよい強壮筋骨:リウマチ、下肢の痛みなどに利尿消腫:むくみ解消解表透疹:蕁麻疹などにもできれば皮も一緒に食べたいので、ふだんの養生食には、干しブドウを活用するのもおすすめです。安胎にはナツメと合わせて干しブドウを毎日少しずつ食べるそうです。むくみには、干しブドウ+生姜の皮がおすすめ。牡丹蔓(ボタンヅル)咲き始めていました。そっくりな仙人草(センニンソウ)も。どちらも晩夏の花です。まだまだ残...旬の果物ブドウは皮も食べたい

  • 旬の果物で体調を整える。桃と梨の作用の違い

    立秋を迎えました。これから厳しい残暑です。そこで旬を迎えるのが桃や梨。猛暑に疲れた体を癒してくれます。自然は本当にありがたいですね。桃:8月8~10日は白桃の日なんだそうです(8は、9く、10とう)温、甘、酸/肺、肝、胃、大腸益気生津:消耗した体に潤いと元気を補い、ほてりや寝汗、口が渇いたりする状況を改善する養陰潤燥:コロコロ便タイプの便秘に腸を潤して改善する利肺鎮咳:夏風邪の咳や疲労性の咳、喘息破血消積:腹痛、生理痛、不正出血つまり桃は、消耗した体を潤し元気を増し、血流を改善する働きがあります。梨:千葉はあちこち梨の産地です。そしてこれは幸水。もう少ししたら豊水の季節になる涼、甘、酸/肺、胃清熱化痰・生津潤燥:消耗した体に潤いを補い、ほてりを冷まし、口の渇き、痰熱の咳などに。桃との違いは、桃は温めるのに...旬の果物で体調を整える。桃と梨の作用の違い

  • 千畳敷から木曽駒ケ岳の植物その2

    木曽駒ケ岳山頂からは美しい裾野を持つ御嶽山が見えます(合掌)夏でこんなにくっきり見渡せるのは珍しいとのことでした。おかげで首の後ろをがっちり日焼けしました(;∀;)手前の花はヨツバシオガマとシナノキンバイかな。ハクサンチドリヒメウスユキソウ。ここの固有種だとか。ベンケイソウ?ミヤマクロユリミヤマリンドウ?モミジカラマツ花は終わりかけのユキザサヨツバシオガマツアーなので、好きなところで立ち止まることができず、写真を撮れなかった花がいくつもありました。また、たぶんイワヒバリだと思うのですが、岩壁におそらく番でいました。足元がずっとガレなので、上を見るのが難しい・・・不明ですこれも不明ライチョウの保護活動に出くわしました。ちょうどケージにライチョウが入ったようでしたが、残念ながらライチョウの姿は見えず。千畳敷登...千畳敷から木曽駒ケ岳の植物その2

  • 千畳敷から木曽駒ケ岳の植物その1

    今日もすごく暑いので、7月に登った千畳敷から木曽駒ケ岳の植物をまとめ。このときの気温は最高でも18度で快適だったんだけどなあ~ハクサンイチゲとたぶんシナノキンバイイワツメクサイワヒゲカラマツソウキバナノコマノツメたぶんシナノキンバイ色の濃いコマクサコバイケイソウゴゼンタチバナイワカガミタカネグンナイフウロツガザクラナナカマド?名前間違っていたらお教えくださいませ。千畳敷登り途中の景色千畳敷から木曽駒ケ岳の植物その1

  • サラシナショウマ・「升麻」は補中益気湯に配合

    伊吹山で見た、まだ蕾のサラシナショウマです。白い花が咲きそろってふわふわ風に揺れるさまはきっと優雅でしょうね。この根茎は生薬「升麻(しょうま)」で、辛涼解表薬性味:甘・辛、微寒帰経:脾・胃・肺。大腸効能効果:発表透疹、清熱解毒、昇挙陽気特に昇挙陽気作用は、陽気を上に持ち上げる働きで、気虚で、内臓下垂に陥っているときに人参、黄耆、柴胡などと合わせて用い、その代表処方に「補中益気湯」があります。補中益気湯は、慢性疲労などでよく用いられるので、夏バテにも使われます。胃腸下垂、子宮脱、脱肛などにおすすめです。漢方家ファインエンドー薬局HP漢方家ファインエンドー薬局フェイスブックいいねクリックどうぞよろしくサラシナショウマ・「升麻」は補中益気湯に配合

  • スベリヒユ(馬歯けん、五行草)夏の肌トラブルに

    スベリヒユが咲く季節になりました。乾燥耐性があり、炎天下の畑や路傍、空き地などに生えます。そして夏に盛りとなる植物は、熱を冷ます作用を持つものが多い。自然とはよくできているものです。このスベリヒユは、解毒炎症作用が「天然の抗生物質」と言われるほどで、中国では昔から、解熱、咳止め、止血、鎮痛、整腸、湿疹、虫刺され、皮膚炎などに使われます。これは、食べたり飲んだりするだけでなく、肌につけてもいいので、虫刺されやあせも、アトピーのジュクジュク、皮膚炎などのスキンケアにも使えます。また現代の研究では必須脂肪酸のオメガ3を多く含む植物として世界で注目されているそう。スベリヒユのエキスを粉末にしたもの「五行草」性味は、酸・寒効能:清熱解毒、熱血消腫、止血通淋スベリヒユの生薬名は馬歯けん(ばしけん)で、爽肌精《陽》には...スベリヒユ(馬歯けん、五行草)夏の肌トラブルに

  • 伊吹山2そのほかの花たち覚書

    伊吹山はかつてより花がずいぶん減ったそうです、その原因は鹿とイノシシ。ネットを張るなどして保護しています。シモツケシモツケソウ名前つけ間違えました。正しくはヒメフウロ。シシウド、下に咲くのはミヤマコアザミサラシナショウマはこれからコナスビ純白のヤマホタルブクロクルマバナキンバイソウキリンソウイブキジャコウソウ白花ウツボグサ(夏枯草)カワラナデシコメタカラコウ(雌宝香)以下は、教えていただいた名前を忘れてしまった花(;∀;)織田信長が海外から薬草を持ち込ませたときに入ってきた外来種といっていたマメ科の植物ツマグロヒョウモン山並みに声が響き渡っていたホオジロ伊吹山2そのほかの花たち覚書

  • 伊吹山でヤマトグサ 日焼けの話・爽肌精の生薬

    伊吹山から見える琵琶湖。中に浮かぶ島は竹生島。せんねん灸を知っている人なら、ピンとくるかもしれませんが、もぐさの原料ヨモギの産地でもあります。昔から、日本の薬草の栽培地で、近江商人がこれを薬業者に運んで売ったのだとか。今も薬草温泉やハーブティー、胃薬などの材料を栽培しているのだそうです。イブキトラノオ、ミヤマコアザミが咲いています。シモツケソウやサラシナショウマはこれからというところでした。そして、植物の名前に「イブキ」とつく名のものがいくつかありますが、それもこの地にちなんだものだそう。イブキフウロ。花びらに切れ込みが入っているのが特徴。フウロの中では大き目の花。イブキトラノオイブキジャコウソウ。さっとさわるだけで爽やかな薬草っぽい香りが立ちます。そしてこの小さな葉っぱは?というと、朝ドラ「らんまん」を...伊吹山でヤマトグサ日焼けの話・爽肌精の生薬

  • 日曜散歩:イヌヌマトラノオ、マルバハッカ、コアジサシなど

    昨日は印旛沼あたりを散策しました。帰りにはセミの声が聞こえた昨日。この辺りでは梅雨はどこかへ行ってしまったようです。オカトラノオでもなくヌマトラノオでももなく、そのふたつの交雑種なんだそう。そうなると「イヌ」か~。マルバハッカが繁茂している畑の淵。農道でくつろぐ、スズメとツバメ。ツバメは幼鳥のようでした。田んぼにはコチドリの群れ幼鳥もいます。西印旛沼名物?チュウサギ沼にコアジサシがやってきました。遠すぎておまけに霞んでいてよく見えませんが、よーく見ると7羽写っています。中央の一羽をズームアップ。もう1か月ほどすると幼鳥も一緒にやってきます。夏の鳥ですね。日曜散歩:イヌヌマトラノオ、マルバハッカ、コアジサシなど

  • 夏はウリ科の食材。冷房と冷蔵庫に注意

    小暑に入り夏の風が熱を運んでくるようになりました。ノカンゾウの橙色がまぶしくトウネズミモチの白さが清涼感を与えてくれます。そしてウリ類が旬です。キュウリ、トウガン、ゴーヤ、ズッキーニなど。そしてカボチャは夏が旬ではありませんが、これもウリ科です。これらの働きを調べてみました。トウガン:清熱解毒・利尿、生津止渇キュウリ:清熱解毒・利水消腫・潤膚美容ゴーヤ:清暑止渇・清肝明目ズッキーニ:清熱生津・潤肺止渇、消腫散結・利水通淋カボチャ:補気健脾(参考・薬膳素材辞典)夏が旬のウリ類は、ほてりを冷まし、むくみなど無駄な湿を取り去り、体に潤いを与えてくれ、そして秋以降に旬を迎えるカボチャは体を温め胃腸を整えて元気を補うのです。自然はすごいですね。季節に逆らわない暮らしをしていれば、体は元気でいられるのです。しかし現代...夏はウリ科の食材。冷房と冷蔵庫に注意

  • 梅雨時の胃腸炎・異なる症状でも原因が同じなら漢方対策は同じ

    梅雨時になると増えるのど風邪に胃腸炎。ハーブの「板藍茶」や「五行草茶」を利用してひどくなる前に上手に対応してください。「五行草」とは、スベリヒユのことで今頃よく見かける雑草です。これをお浸しにしたり、干して保存し煮物にして食べる地方もあります。なかなかおいしいです。中国では、スベリヒユはお腹を壊したときのファーストチョイス。それからジュクジュク、カユカユの皮膚湿疹にもよく使われます。その季節ごとに、季節にあう植物が生えるのでしょうね。梅雨の湿気に当たって、おまけに冷たいものを食べたとか冷房で冷えたりしてお腹を壊したのなら、勝湿顆粒ですね。自分のことですが、このところくしゃみと鼻水発作が起こるようになりました。一日中冷房の中にいるからでしょうか。夜は湯舟に浸かって温まるようにしているのですが、なかなか解消し...梅雨時の胃腸炎・異なる症状でも原因が同じなら漢方対策は同じ

  • 夏は早起きして鬱を吹き飛ばす

    夏の養生法は、「朝は思いっきり早起きして元気に明るく暮らし、夜は少し夜更かししてもよい。」(夜更かしと言っても、日が暮れたら夜ですから限度があります)二十四節気の夏至に入りました。千葉では4時半には太陽が昇っています。しかし梅雨もこれから本格化してうっとうしく、薄暗い天気だと気分も落ち込みがち。湿気で体が重だるいのにダブルパンチです。梅雨時は、気分が落ち込んで調子が良くないという人が多いです。だからこそ、朝は少しでも早く起きて光を浴びることが大切なのです。部屋のカーテンを開けるだけでもいいですから、やってみてください。嘴の脇がまだ黄色いツバメの子。しっかり朝日を浴びています。こちらの子は背中に産毛がちらほら見えますね。巣立ちしたばかりなのでしょう。親鳥が近くを通るたびに翼を広げ口も大きく開けて餌をねだりま...夏は早起きして鬱を吹き飛ばす

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