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徒然本読み梟 https://whiteowl.hatenadiary.org/

一日一冊あらすじ付き読書感想文。主観的で辛め。新作よりも旧作が多いかも。

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2005/06/24

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  • 佐藤友哉 エナメルを塗った魂の比重 鏡稜子と着せ替え密室

    ASIN:4061822101 あらすじ 予言者鏡稜子の来歴を始めよう。高校時代の彼女の足跡は凡人にもわかりやすい血塗られ具合だ。ただし、それは彼女の所為では決してない。周囲を彩る級友たちの思惑が交錯し、あくまで彼女は傍観者たろうと画策したのだろうから。 人並みの食物を受け付けないことでカニバルに走らざるを得ない山本砂絵、殺人者の娘ということでいじめられる古川千鶴、転校してきたカリスマ溢れる須川綾香、ドッペンケルガーに襲われてドッペンケルガーに居場所を盗まれた葉山里香、コスプレをすることで日常から逃避する香取羽美、密室で何者かに殺されたとみられる島田司、千鶴を虐めるグループの田沢と中村と石渡。…

  • 海堂尊 チーム・バチスタの栄光

    ASIN:4796650792 あらすじ 高階病院長に呼び出された俺は居心地が悪いながらもその景色に見とれていた。といっても室内に限定されているわけではない。窓から見える風景、高層からの景色と重厚な権力を感じさせるこの部屋は陣頭指揮を執る人間に許されたささやかな居城に過ぎないのかもしれないが、こういう物を見るとつくづく自分が大学病院という組織のシステムからつまはじきにされている事実に思い至る。しがない下っ端医師には縁がない話だ。 そんな俺、田口公平はこの権力の間に呼び出された理由に思い至る節が全くないので少し面食らっていた。功績を立てたわけでもないし、俺が個人的に高階病院長と親交があるわけでも…

  • ラーメン雫の巻

    終業前に直帰で青梅行きへ乗り、やって来ましたラーメン雫。 時刻は十八時二十分ぐらいについて行列と云うには入るまですぐのたった三人の後ろに並び待つこと十分。ようやく食することが出来ました。実は私の後ろ二人の所でスープ切れという事で販売終了ということになっていたので早めに抜け出してきて正解でしたわ。それにしても十七時三十分頃にスープ切れとは・・・。僅か一時間で切れるのはやはり華金だからか?*1 本日は金曜日とあってスープは鳥の塩でした。前評判通りスープ系という事をまず確認。コーンポタージュっぽいって話を聞いてましたが一口目は鳥の香りが相当する濃いめの味と匂いが気になりました。 一言でいうならば濃厚…

  • 池上永一 シャングリ・ラ

    ASIN:404873640X あらすじ 時は21世紀、前世紀のツケを引き受けなければならない世界は一つの決断を迫られた。すなわち、炭素本位経済の導入である。 大気中に排出された夥しい量の二酸化炭素はほんの少し排出を制限したぐらいではなんの変化も生まれなかったのだ。地球の温暖化はどんどん促進し、世界中に亜熱帯の地域が生まれ季節は失われつつあった。更に問題なのは島国である。先進国の工業化のツケを水位の上昇という形で国土の消失をただ漫然と眺めるよりほかない地域はあまりに多かった。故に金本位制度から管理通貨制度への移行後再び世界は一つの物質を中心にまわることになったのだ。 では舞台である日本の状況を…

  • 終業〜帰宅までの流れ

    残業せずに速攻地元付近まで帰ってきたのは良かったが、腹が減った。先日近所の昭島駅近くに大勝軒が有ることを知ったので小腹を満たすために下車して寄ってみた。が・・・店長が替わるとかで25日付近まで休みorz 気を取り直して更に地元に近い福生のラーメン雫に寄ることにする。が・・・月曜日は定休日orz ということで自棄で漫画を30冊ほど購入。 ああ、旨いラーメンが喰いてぇ

  • 東野圭吾 容疑者Xの献身

    ASIN:4163238603 あらすじ 高校で数学を教えている石神は最近恋をしていた。だが、浮世離れをした生活を長く続けてきた石神のこと、興味は全て数学の研究に傾いていたので何をどうしたらいいのかよくわからない。幸いなことに石神は生来のポーカーフェイスで顔色はそう簡単に変わらないのを利用して相手の居る店に出入りするようになった。弁当屋「べんてん亭」で販売をやっている目当ての女性のことはよくは知らない。石神の隣の部屋に越してきた一人娘の居る女性、それで十分だった。だが、なんの悪戯か状況は急転直下の変転を見せる。なんとその親子が殺人に手を染めたのだ。 花村靖子とその娘、美里はひっそり暮らしていた…

  • 小川洋子 博士の愛した数式

    ASIN:410401303X ASIN:4101215235 あらすじ あけぼの家政婦紹介組合から紹介された仕事は少し変わった物だった。老年の男性の身の回りの世話をする、それは家政婦として働いていればごく普通の範疇に入る。だが、当人に会う必要は契約を結ぶときに現れた老婦人から必要ないと言われた。 「今日あなたと顔を合わせても、明日になれば忘れてしまいます。ですから、必要ないのです」 そういった老婦人の説明によると、当人は1975年以来記憶の蓄積が出来なくなっているとのことだった。短期記憶の存続可能時間は80分。丁度一時間と二十分きっかりであらゆる記憶が無かったことになってしまうらしい。 また…

  • 伊坂幸太郎 魔王

    ASIN:4062131463 あらすじ 魔王 安藤は特殊な能力を持っていることに気付きだしていた。強く思った言葉を誰かの口から発せさせることが出来るのである。この能力(通称腹話術)を使って安藤は性急な政治の帰路に立ち向かおうとするのだが・・・。 呼吸 安藤の弟である潤也は親代わりであった兄を失ったことでかなりショックを受けていたが、既に五年が経ち結婚もしていた。夫婦二人は東京の雑踏を離れて仙台で生活を始める。そのあたりで気がついたのだが潤也にも特殊な能力が目を覚ましていたようなのだ。それは「じゃんけんに負けない」というすごいんだかすごくないんだかよくわからない能力だったのだが・・・。 感想 …

  • 舞城王太郎 The Childish Darkness 暗闇の中で子供

    ASIN:4061822063 あらすじ 奈津川ファミリーの三男坊奈津川三郎は一ヶ月前に起きた事件でもはや何もする気になれないでいた。小説家としてはミステリーを書いていた三郎だが、その源泉である探偵を失い文筆活動は彼の手から離れていたし、経営している私塾の現場は彼を必要としていなかったのである。故にだだっ広い奈津川家の実家に彼はぽつねんとしていた。 事件で意識不明の母は一ヶ月経っても意識が戻らず生と死の狭間をたゆたっているし、父と兄は病院、弟は彼女の所に入り浸っている。三郎を必要としている存在は皆無だったのだ。 意思をどこかに伝達する必要もなくただ在り生きている。社会的には死者と変わりない引き…

  • 2006年4月に読んだ小説

    日付順で列挙。 島本理生 ナラタージュ 浅田次郎 薔薇盗人 フィリップ・K・ディック スキャナー・ダークリー 浅田次郎 きんぴか1 三人の悪党編 気分はピカレスク 森博嗣 今はもうない 浅田次郎 きんぴか2 血まみれのマリア編 浅暮三文 カニスの血を嗣ぐ 浅田次郎 きんぴか3 真夜中の喝采編 有栖川有栖 月光ゲーム Yの悲劇'88 フィリップ・K・ディック 偶然世界 フィリップ・K・ディック 逆まわりの世界 森見登美彦 四畳半神話大系 シオドア・スタージョン 輝く断片 貴志祐介 天使の囀り 高田崇史 QED ベイカー街の問題 西村健 脱出 GETAWAY 東野圭吾 手紙 山本弘 まだ見ぬ冬の悲…

  • 西澤保彦 謎亭論処(めいていろんど) 匠千暁の事件簿

    ASIN:4396207131 あらすじ 盗まれる答案用紙の問題 教員室に忘れ物の裏ビデオを忘れてきたボアン先輩こと辺見祐輔。取りに戻ったのだが、遅くまで頑張って採点したはずのテストの用紙が見つからない。ガビーン、やばいやばすぎる。先ほど戻ったときにいた尼岸須美子は封筒に何か入った物を持って帰っていた。怪しい。時間も遅いが残っているのはコピーを取っているらしい野島淳だけだ。 無い物はしょうがない。どんな罰が下されるか知らないが、明日まで待つしか他ない。ということで帰ることにしたボアン先輩だったが、乗り置いてきた車が影も形もないのだ。鍵を付けっぱなしにした本人が悪いのだが、一分やそこらで戻ってく…

  • 東野圭吾 ちゃれんじ?

    ASIN:4408534544 感想 東野圭吾二十三作目。今回はエッセイと言うことであらすじ省略。エッセイなんて書いてたんだねぇ。 本書のキモは作者の新たな趣味「スノーボード」に焦点が当てられています。兎に角売れっ子作家と言うことで年間数冊の本を出す作者ですし、更には連載や書き下ろしと多忙極まること想像に易いのにも関わらず、はまりだしたら止まらないとばかりに暇を見つけては雪上を滑降するわけです。そのはしゃぎっぷりはノワール調の作品をかなり書いているということを知っているとちょっと想像が難しいかも。意外な側面を覗いたということで得難いですな。 そしてあまり表に出てこない作者の状況も浮かび上がって…

  • 西澤保彦 実況中死

    ASIN:4061820281 ASIN:4062738910 あらすじ 岡本素子は夫の浮気現場を目撃して鬼気迫る表情で追跡をしていたところ、思いがけず災難に遭遇してしまった。なんと落雷に遭ってしまったのだ。素子の体を貫いた雷は幸い彼女を傷つけることは無かったが、彼女に一つの能力を残していった。 それをチョーモンイン的に言うのならばパスという物になる。 所謂テレパシーの一種なのだが、チョーモンインでは補導対象とはならない。一般的に認識されるテレパシーである「相手の思考を読む」という物は当然ながら補導対象である。二人の人物が確実に必要であるテレパシーを元にした精神同調によるコミュニケーションであ…

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