chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
こくごな生活 https://bigwestern.hatenablog.com/

主に高校入試を中心とした国語、自分の読んだ本、人間観察なんかをちりばめた雑記ブログです。

読解・作文問題のアプローチの仕方を徹底考察。少し内容はマニアックかもしれませんが、その分ごまかした解説はしません!

bigwestern
フォロー
住所
東村山市
出身
多摩市
ブログ村参加

2018/01/07

arrow_drop_down
  • 恋愛を生涯諦めようと思っているバイセクシャルのおっさんのはなし

    こんにちは 今回の記事には、いわゆるLGBTのテーマが含まれています。 この手の話題は苦手に感じる人もいると思いますので、その傾向にある方は今のうちにご退出頂くことをお勧めします。 さて、「一生恋愛をしない」という選択肢、皆さんはどう思われるでしょう。 普通に考えればあり得ないことだと思いますが、実は割と皆さんの近くでそういう生き方をしている人が(あるいは自分が思っている以上に)いるかもしれません。僕はそう考えています。 特にLGBTをはじめとする恋愛市場で置いてけぼりに会った人たち。 僕がこのことに注目したきっかけは、YouTubeで見つけたこの動画です。 youtu.be 93歳まで恋愛経…

  • 司法試験受験経験者が語る「漫画で分かる」系の参考書の注意点

    こんにちは。 僕はこれまで司法試験・行政書士などの国家試験をはじめ、比較的多くの試験を受けてきました。 結果的には司法試験は失敗し行政書士には合格ということで、「この業界」では凡人以下のレベルではありますが、平均的な人間よりは参考書と名の付くものを買い求めてきました。 さて、受験の種類を問わず参考書には様々なものがありますが、特に初学者の場合は「漫画で分かる」系のものに魅力を感じる人も多いことでしょう。 しかし参考書が漫画になると本当に分かりやすいのか? 今回は、今まで参考書を買い続けて、仕事でも学参編集を続けてきた自分の経験を踏まえ、漫画で分かる参考書を使用ことに関する注意点を掘り下げてみる…

  • 航空搭載地域にゆうパックを送る際の品名記載の仕方をざっくり説明

    こんにちは。 以前、元郵便局員の立場から、ゆうパックにおける航空搭載禁止品の判断の難しさについて記事を書きました。 bigwestern.hatenablog.com この記事は、郵便局員の愚痴みたいな情けない内容になってしまいました。 そこで今回は、利用者の立場から航空搭載品をゆうパックで送る際の注意点を書いてみたいと思います。 注意点はいろいろありますが、ここでは特に品名記載の仕方について紹介します。 もちろん個別・具体的な疑問は郵便局に問い合わせた方が良いですが、品名記載の大まかな考え方を知っておけば、発送の際に未然にトラブルを防ぐこともできるので、参考にしてみてください。 1 品名を「…

  • 年賀状のあて名を書き間違えると なかなか戻ってこない恐れがある件

    こんにちは。 郵便局では年賀状の引き受けが始まるシーズンになりました。 そこで、年賀状に因んだ話題を一つかいておきたいと思います。 年賀状を作成する際、既存の住所録で宛名を作成したため、うっかり旧住所で送ってしまい、宛所不明で戻ってきてしまったという経験はありませんか? この宛所不明の還付、年賀状は普通の郵便に比べてかなり遅いんです。 僕が郵便局員時代、この件について問い合わせを受けた経験があるので、今回はそのことについて取り上げてみます。 1 郵便物が宛所不明で還付になるまでの流れ ⑴ 引き受けたその日に還付できる場合 ⑵ 配達員が還付作業を行う場合 ⑶ 基本的に郵便物はいったん到着局に送ら…

  • 実はゆうパック等の航空搭載禁止品の判断は郵便局員でも難しい

    こんにちは。 最近、メルカリなどで荷物を発送することが増えています。 たとえば発送先が遠距離な場合、受取人とのトラブルを避ける意味でも、できるだけ迅速に送ることのできる航空輸送を利用したいところです。 僕が郵便局員をやっていたときも「この荷物、航空輸送できるの?」といった質問を受けることが結構ありました。 しかし航空輸送ができるかどうかというのは、実は郵便局員でも判断が難しいのです。 今回はその辺のところを僕の経験談を交えてお話したいと思います。 1 実は多くの場合、陸送とそれほど早さに違いはない 3 郵便局員も戸惑っている? 3 自分の失敗 4 さいごに 1 実は多くの場合、陸送とそれほど早…

  • Amazonのアカウントハッキングに遭い クレジットカードを不正利用された奴の珍道中

    こんにちは。 今回は、Amazonでアカウントハックされたときの話をしたいと思います。 犯人は僕のアカウントを利用し、5点の電子書籍と1点のゲームソフトを購入。 そのうち電子書籍分の支払いに関しては、僕のカードを不正利用されてしまいました。 幸い発覚後すぐ(不正利用から3日後)にAmazonとカード会社に連絡を取り、料金の請求が来ないよう手続きをすることができましたが、本当に冷や汗をかく出来事でした。 今回は、ご参考までにこの出来事について記しておきます。 1 メールの受信箱をみて愕然とする 2 Amazonへの問い合わせに四苦八苦 3 オペレーターとのやりとり 4 クレジットカードの再発行 …

  • 文化庁vs国語辞典 ~不適切な日本語の扱いで板挟みにあう作文採点者~

    こんにちは。 前回に引き続いて(※)中学生の作文を採点する者として、ちょっとした雑感を書きたいと思います。 ※前回の記事 bigwestern.hatenablog.com 中学生の作文をみていると、ちょくちょく不適切な表現をみかけます。 これに対して作文採点者としては、教育上の観点から出来るだけ指摘してあげたいところですが、積極的に減点するのは難しいです(もちろん試験の種類にもよりますが)。 これは「中学生だから仕方がない」と甘やかしているのではなく、そもそも何をもって不適切というのかがあいまいだからです。いい加減な理由で減点するとクレームのもとになるし、第一生徒に間違った認識を植え付ける危…

  • 「全然大丈夫」という表現を減点しなくてはならない作文添削者の戸惑い

    こんにちは。 僕は元予備校講師なので、その経験を生かして現在でも全国の中学生を対象とする作文採点をする機会が多いです。 添削対象は大抵高校入試の模擬試験なんですが、試験によっては「言葉の使い方」を厳しくチェックするものも少なくありません。 そういう厳格な試験では、例えば「全然大丈夫」というように、全然を肯定表現で用いる表記を容赦なく減点することになります。 おそらく「子供のうちから正当な言語感覚を養う」ことを目的として、このような採点基準を設定したのでしょう。 とはいえ、僕はこのような厳しい採点基準に少々違和感を感じています。 今回はその感覚を皆さんと共有すべく記事を書きたいと思います。 1 …

  • コバラヘッタ西武所沢S.C店のカレーを語る ~なまじ本格インドカレーでない方が胃弱には有難い~

    こんにちは。 僕はインドカレーが好きなんですが、胃弱なので刺激が強すぎるものは控えるようにしています。さらに最近では量も食べられなくなり、外でカレーを食べることもめっきり減ってしまいました。 そんな中、今回は久々のカレー・ランチです。 今回行ったお店は、インドカリ―ダイニング コバラヘッタ西武所沢S.C.店。 www.seibutokorozawa-sc.jp 実際にここのカレーを食べてみると、重たい食事が苦手な僕でも割といい感じだったので、レビューのような記事を書いてみたいと思います(僕がインドカレーのレビューをするのはほぼ4年ぶりなので、ちょっと感慨深い)。 今回注文したのはチキンカレーセ…

  • 【AmazonのAudibleで「吾輩は猫である」を視聴】 国語講師の目線から本を「聴く」効用を考える

    こんにちは。 今回は、AmazonのAudibleで本を「聴く」ことについて書きます。 国語のブログをやっているものですから、読書の効用をくどくど解説することがあるのですが、そんな僕でも本の朗読を聞くという経験はあまりしたことがありません。 「本は聴いても良いものなのか?」 (データではない)本を読むことしか知らない石頭の僕にとって、音声版の本というのはちょっと「うさんくさい」気もしてますが、喰わず嫌いもいけません。 そう思っていた折、AmazonのAudibleで、本を一冊無料で視聴できるキャンペーンをやっていることを知りました。せっかくのチャンスですから、ちょっと試してみましたよ。 以下で…

  • 高校の教科書ではなぜ「羅生門」ばかり掲載されるのか?国語講師・学参編集者の視点で考察する

    こんにちは。 みなさんは高校時代の国語教科書で読んだ文学作品について覚えているでしょうか? 代表作としては「こころ」(著:夏目漱石)、舞姫(著:森鴎外)などなど挙げられますが、高校の国語は大抵この作品で始まるのではないでしょうか。 羅生門(著:芥川龍之介) 羅生門・鼻 (新潮文庫) 作者:芥川 龍之介 メディア: 文庫 下人が死人の髪の毛を引き抜いていた婆さんを殺害したシーンが印象的な「あの」作品です。 この「羅生門」、国語総合の教科書では、出版社問わずまず間違いなく収録されています。つまり高校時代国語を学んだ人ならほぼ間違いなく読んだことがあるであろう作品なわけです。 今回は、「羅生門」(著…

  • 郵便局員経験者が語る懸賞ハガキ作成時の注意点

    こんにちは。 懸賞というとインターネットで応募することが多くなりましたが、まだまだハガキでの応募をする機会は少なくありません。 僕も、某パンメーカーの懸賞に応募することがありますが、そのときにはハガキを使います。 しかし皆さん、懸賞ハガキを作成する際に、応募した内容がしっかり相手に届くように気をつけているでしょうか? 僕が郵便局員を経験していたときも様々な懸賞ハガキを見てきましたが、その中には、郵便局の人間として「これはちょっと・・」と思われるものもあります。 そこで今回は、郵便局経験者の視点から、懸賞ハガキ作成の際の注意点をまとめてみました。応募の際のトラブル防止にチェックして頂くといいと思…

  • はてなブログ無料版でGoogleアドセンス審査に合格するまでの1か月について語る

    こんにちは。 開設してからおよそ2年半が経つこのブログですが、今さらながらGoogleアドセンスの審査を通すことを試みました。 運営期間こそ割と長いですが、更新頻度が極めて低くて、しかも独自ドメインを持たないはてなブログ無料版。そんな悪条件が重なるブログでしたが、1か月かけてなんとか審査に合格することができました。 今回は同じような状況にある人のために、僕がGoogleアドセンスに合格するまでの雑感や軌跡を記していきたいと思います。 1 はてなブログ無料版でアドセンス申請を行う意義 ⑴ 収益化したいだけならやはり独自ドメイン ⑵ 試験的な審査として利用すべき 2 合格時のブログ状態 3 7回連…

  • 国語の勉強法を具体的に解析する~国語力というあいまいな言葉に惑わされないために~

    こんにちは。 国語を教えていると「国語力を上げるにはどうしたらいいのか」という質問を受けるときがあります。 ネットをみても「国語力を上げるための勉強法」といった内容を解説したコンテンツが散見されますね。それだけ国語力を上げることに興味がある人が多いということだと思います。 しかし巷で紹介されている国語の勉強方法は、「読書をして論理的思考力・情緒力を鍛える」といったやや抽象的・精神主義的なものが多い印象があります。 これではせっかく国語を勉強しようと思っても学習の指針を立てづらいです。 そこで今回は、もう少し具体的に ① 養うべき国語力の正体を明らかにしたうえで【目的】 ② その力をつけるには何…

  • 少食だけど食べることが好きな人間が 食事で気をつけるべきこと

    こんにちは。 このブログを継続的に読んで下さる(奇特な)読者様ならお分りでしょうが、僕は正真正銘の胃弱です。 bigwestern.hatenablog.com これは子供のころからずっと変わりません。 学校時代に一番嫌いな時間は給食。 今でもラーメンは塩とあっさり醤油しか受け付けないし、仕事帰りに牛丼の並を1杯だけ食べて帰ると、その夜には胃もたれで眠れなくなくなります。 しかし食べること自体が嫌いなわけではありません。 これでも某グルメサイトでレビューを書いていたくらいですから。 そんな「胃弱だけど食べることは好き」という僕みたいな人間は、どのように食事に向き合っていけばいいのでしょうか? …

  • 100記事になるまでに2年半かかったけど ブログPVなどを振り返ってみた

    こんにちは。 今回はブログ運営についての雑記を少々。 このブログは2018年の1月に開始したので、およそ2年半の間、ネットの世界にその内容を晒していることになります。 しかしその記事数は微々たるもの。 今回のこの記事でようやく105記事目になったばかりです。 他のブログも運営しているとはいえ、ちょっとサボりすぎましたね。 そんな発展途上の段階ではありますが、ここまでブログを書いてきた結果とその感想について振り返ってみましょう。 1 PV数の推移 2 国語・法律系のブログは(も)難しい 3 オーガニック検索による流入がほとんど 4 これまで比較的読まれた記事について 5 これからも細々続けていき…

  • 枕詞の意味を楽しく理解したいなら 「枕詞の暗号」という本を読んでみよう

    こんにちは。 今回は、枕詞を丸暗記でなくちゃんと理解したい人にお勧めの本について書きます。 枕詞は、和歌の飾り言葉とされていてそれ自体に意味がないとされていますが、ただ丸暗記をするだけでは面白くありません。 もちろん教える側としても無味乾燥な説明にならないように心掛けますが、授業の進行上、あまり多くの説明を割けない分野なので、是非各自に本を読んで学習してもらいたいところです。 今回紹介する「枕詞の暗号」という本は、そんな学習が楽しくできて、しかも国語の一般教養も身に着くという魅力的なものです。 1 単なる飾り言葉と思われる枕詞に意味を見出そうとした本 2 この本で得られるもの 3 枕詞の有機的…

  • 10年勉強しても司法試験に受からなかった奴がその難しさを語る ~論文編②~

    こんにちは。 司法試験に失敗した僕が、その難しさを愚痴る記事の3回目です。 ひとまずこのシリーズは最終回としたいと思います。 今回は、前回に引き続いて論文の難しさについてです。 前回では、何が問題なのかわからないので書くことに困る、または書いてもずれた内容になってしまうということについて書きました。 今回は、書くことが分かっていてもやっぱり評価される答案にならないことがあるという難しさについて語っていきます。 こういうケースは新司法試験に多いので、これから司法試験を受けようと思っている人は参考になるかもしれません。 もちろん法律の知識や司法試験のことが不案内な一般人の方でもわかるような内容にし…

  • 10年勉強しても司法試験に受からなかった奴がその難しさを語る ~論文編①~

    こんにちは。 前回に引き続き司法試験の難しさについて語っていきます。bigwestern.hatenablog.com 前回は、知識習得の大変さについての記事でしたが、今回は論文試験についてです。 司法試験の論文では、試験会場で六法全書を参照できます。 つまり条文の知識が分からないから書けないということは、ほぼありません(ばあいによっては基本知識を知らないと条文すら引けない、ということはありますけど)。 となると、あとは自分の考えを書くだけなんですが・・ここですぐ合格できる人間といつまで経っても不合格の人間がシビアに選別されるんですね。 知識を問われているわけでもないのになぜ合格答案が書けない…

  • 10年勉強しても司法試験に受からなかった奴がその難しさを語る ~知識習得編~

    こんにちは。 このブログの読者様はご存知かもしれませんが、僕は司法試験受験生でした。 結果はというと、大学在学中から受験し始めて10年たっても不合格。 流石にこれ以上続けるのは無理と考え断念。そのまま今に至っています。 今回は、なぜ僕がそれほどまでに司法試験に受からなかったのかを検証してみようと思います。 これから司法試験を受けようと思っている人 「長年勉強してるのになんで受からないの?」と疑問に思っている一般人 こんな人が、この記事から司法試験の難しさの正体を少しでも分かっていただければ幸いです。 今回は司法試験の中でも知識の理解の大変さについて語っていきます。 そして次回以降で、知識を表現…

  • プログラミングの「ど素人」が はてなブログの目次をカスタマイズしてみた

    こんにちは。 今回は、プログラミングのことが全く分からない僕が、はてなブログの目次のカスタマイズに挑戦したお話です。 僕はプログラミング系の知識が全くないので、いつもブログは「見たままモード」を使ってワードと同じ感覚で記事を書いています。 記事を見やすくするために目次を入れることも多いのですが、はてなの場合、目次のアイコンを押せば自動的に挿入してくれるので、大抵その方法に頼ってしまってます。 しかしデフォルトの目次設定だと、ちょっと見栄えがしないんですね。 ちなみに実際の見た目は、こんな感じになります。 上記の画像を見てもらうとわかるんですが、各項目のナンバリングの前に中黒などの余計な要素が入…

  • 「テメエ」がなぜ見下し表現なのか?一人称が二人称になるときについて考える

    こんにちは。 今回はこの言葉について考えてみたいと思います。 手前 考えようによってはふしぎな言葉です。 ・自分のこと相手のこと両方を表す ・自分のことを指すときは謙譲的なのに相手のことになると見下したようになる なぜこんな奇妙なことが起こるのでしょう? 以下、自分なりの考察をしてみたいと思います。 1 辞書としての意味 手前 2 一人称が二人称に変化するとき 3 なぜ見下した表現になるの? ⑴ 相手を無理矢理へりくだらせている? ⑵ 親密感から「見下し感」への変化か? 4 まとめ 1 辞書としての意味 まず手前という言葉を辞書で引いてみましょう。 手前 一 ( 名 ) ①自分のすぐ前。自分に…

  • 読書感想文の「材料さがし」のやりかた ~何を書けばいいかさっぱりわからない人へ~

    こんにちは。 読書感想文というのは、大変国語の勉強になる有意義なものです。 ・本のあらすじを掴む ・その内容を分析する ・自分の見聞を織り交ぜながら意見を述べる などなど、まさに国語学習の総合デパートといっていいほどの内容です。 その意味で読書感想文は、しっかり取り組めば国語の学習効果がかなり高まることが期待できます。 しかし現状の学校教育では読書感想文に本腰を入れて取り組むのは、カリキュラムの都合もあってなかなか難しいです。 実際には、書き方の指南もできないまま課題を出し、書かせて提出したらそれっきり、なんてことも珍しくないでしょう。 これでは読書感想文を課される方も気の毒です。 そこでこの…

  • ブログで金儲けする奴が嫌われるのは何故?嫌儲バイアスという視点で考える

    こんにちは。 最近、ワニくんの絵本について炎上がおこりました。 その関連で、有名なメンタリストさんも動画で分析をしていましたね。 ワニくんを電通が炎上させた3つの理由 僕は事実の詳細は分かりませんが、広告代理店が絵本を利用した演出の是非が話題になっているようです。 さて、この動画の中で嫌儲バイアスという言葉が出てきました。 人は本能的に金儲けをする行為に悪い感情を持つという心理が働く、という心理学の用語のようです。 僕はワニの話よりも、この嫌儲バイアスという概念に興味を持ちました。 心理学については全くの素人ですが、ブログをやっているとカネもうけと思われて嫌われないとも限らないので、全くの他人…

  • 切手の料金が足りないとき郵便物はどうなるかについてちょっと詳しく書いてみる

    こんにちは。 郵便局員をしていたとき、切手を貼り忘れたり料金が足りない切手を貼っていたりする郵便物をよく見かけることがありました。いわゆる料金未納郵便物というやつです。 こういった切手などの料金が足りない郵便物の取り扱いはどうなるのでしょう。 巷のサイトを見てみましたが、あまり丁寧に説明されたものがなかったので、局員時代の経験を生かしてここで書いておきたいと思います。 1 郵便局の公式見解 2 どちらにすべきかは正解がない 3 郵便局での取り扱い ① 原則は差出人の住所で決まる ② 例外的に宛先に送ってしまうケース 4 まとめ 1 郵便局の公式見解 料金未納郵便物の取り扱いについて、日本郵便で…

  • 「行間を読め」じゃ、分からねーよ ~国語を分かりやすく教えるってどういうこと?~

    こんにちは。 今回は、分かりやすい国語(特に現代文)の授業ってどんなもの?というお話です。 国語のようにとりとめもない世界を分かりやすく説明しようとすると、方針がつかめずに迷いが生じることがあります。 そこで参考までに、国語の授業における分かりやすさとはどういうことなのかについて、僕なりの考えをまとめておきたいと思います。 1 国語は説明しづらい科目 2 分かりやすい授業と安直な授業は違う 3 分かりやすい授業に必要な2つの要素 ⑴ ①について(前提として文章の内容理解を共有する) ⑵ ②について( なぜ自分が分かっているのか説明できるか) 4 生徒との信頼関係は必須 5 まとめ 1 国語は説…

  • 「関る」という表記は正しいのか?作文採点者泣かせの「送り仮名」の判断について

    こんにちは。 作文の添削は、いってみれば人様の文章にケチをつける仕事ですから、間違った指摘をしてはいけないという重責との戦いでもあります。 もし不適切な添削をすると、場合によっては半永久的に相手に対して誤った知識を植え付けることにもなりかねないので、許されることではありません。 とはいえ、恥ずかしながら僕には添削の失敗が何度かあります。 最も多い失敗が送り仮名についてです。送り仮名は分かりやすい法則がないため、ときに採点者の方が理解を勘違いしているケースもあるのです。 今回は、そんな僕の失敗に対する懺悔と皆様への情報共有もかねて、送り仮名の難しさについて書いていこうと思います。 1 「関る」と…

  • 【郵便料金改正関連】郵便局員経験者が明かす切手の貼り方と消印の関係について

    こんにちは。 2019年10月から郵便料金が改訂されましたね。 主な郵便料金を挙げておくと、以下のようになります。 【定型サイズの封書】 25グラム以内:84円 25グラム超~50グラムまで:94円 【はがき】 63円 全体的に1~2円の値上げですね。 利用者の中には、今までの切手に1円や2円切手を貼って補充する人も多いのではないでしょうか。 しかし、切手を複数枚はるときには若干の注意が必要です。 今回は、郵便局経験者である僕が、切手の貼り方について書いてみたいと思います。 1 実は切手を貼る位置は郵便約款で決まっている 2 不足分の切手を貼る位置 3 トラブルになりやすい切手の貼り方の例 ①…

  • インフルエンサーを目指す人が気を付けたい デジタルタトゥーの怖さについて

    こんにちは。 今回は法的考察としてデジタルタトゥーの話題について書きます。 結論からいうと、ネットで影響力を持つと、自分が思っているよりもずっと容易にネットトラブルの加害者になる危険があるぞ、というテーマです。 被害者ではなく加害者になる、というところがポイントです。 善良な人の場合、自分から加害者になろうと思う人はいません。しかしSNSなどの世界では、ふとしたことで自分が加害者になり得てしまうんです。そのへんの怖さについて少しでもお伝えできれば幸いです。 1 デジタルタトゥーってなに? デジタルタトゥーについては、ウィキペディアにおいて、以下のように定義されています。 デジタルタトゥー(英語…

  • 国語はすべての科目の礎って本当なのか?

    こんにちは。 以前に国語を勉強する意味について記事を書いたことがあります。 bigwestern.hatenablog.com そのときに「国語はすべての教科の基本になる」から勉強する意味がある、といったことを述べたことがあります。 今でもこの考えは概ね変わりませんが、最近になって「ちょっと誤解を招く表現かな?」と思うようになってきました。 つまり、「国語は勉強の基本にはなるけど他の教科の万能薬ではない」というあたりまえのことを注意しておかなくてはいけないということです。 国語教育者は、国語学習の有益さを強調するために、国語の成績が高い人間は他の科目も優秀だと主張する場合があります。 しかしそ…

  • 「私『は』皿を割りました」と「私『が』皿を割りました」の区別は?大野晋先生の「日本語練習帳」で学ぼう

    [こんにちは。 前回、国語の文法は、暗記が多くてつまらないと感じる人が多いという話をしました。 bigwestern.hatenablog.com この記事では、文法学習を弁護すべく、言葉を適切なパーツに分けて理解するために文法が役に立つ、と自説を述べました。 とはいえ、国語の文法が無味乾燥な勉強に思えてしまうのは確かです。 特に助詞に関していうと、国語辞典でも明確な説明がないので、ちゃんと理解できないまま「なんとなく」使っているケースが多いのではないでしょうか。 たとえば、タイトルにあるように 私「は」皿を割りました 私「が」皿を割りました の区別がよくわからないまま「なんとなく」使い分けて…

  • 国語の文法を勉強する意味 ~文法をバカにしすぎると「にやける」の意味を勘違いする!?~

    こんにちは。 今回は国語の文法についてのおはなしです。 五段活用とか何とか言って、活用表を呪文のように覚えさせられた経験があるのではないでしょうか。そう、「あの」文法です。 この文法という分野は、国語の中でも特に評判がよろしくない分野ですね。 その理由ははっきりしてます。 つまらないから。 なぜつまらないのかというと、勉強した内容が国語の分野でどう生かされるのかが実感できないからなんだと思います。 そこで今回は、国語の文法を勉強するメリットを僕なりに挙げてみることにします。 これをきっかけに、文法が何の脈絡もない暗記科目だと思わなくなってくれると幸いです。 1 ことばを適切に分析できるので誤用…

  • 「これでよろしかったでしょうか?」は本当に誤りなの? バイト敬語を国語的に考えてみる

    こんにちは。 今回は、いわゆるバイト敬語について思ったことを書きます。 バイト敬語は、社会人として成熟していない言動の代表例として、直すように注意されることが多いですね。もちろん僕もいい歳なので、使わないように心掛けています。 しかしなぜバイト敬語がいけないのかをしっかりと考えたことがありますか? 今回はその理由について考えていきたいと思います。 1 文法的に間違いがある場合 2 「これでよろしかったでしょうか?」の表現は文法的に間違い? ⑴ 助動詞「た」の意味 ⑵ 「よろしかったでしょうか」の「た」の意味をもう少し探ってみる 3 「このカレーライスは600円になります」も実は同じ発想か? 4…

  • ドラクエ映画「ユア・ストーリー」を観てブロガーとして大事なことを学んだ

    こんにちは。 国語中心の記事を書いている僕ですが、じつはドラクエファンでもあります。 大人になってゲームを長らくやっていなかったのですが、オンラインでできるDQ10をはじめてからというもの、すっかりドラクエの世界に引き戻されてしまっています。 そんな僕は、ドラクエ映画「ユア・ストーリー」が公開になると聞いて、興味津々。 しかも僕の好きなナンバリングタイトルであるⅤを題材にしているというではありませんか。 映画なんてめったに見ない僕ですが、こればかりは座視していられません。 さっそく公開2日目に映画館に向かうことにしました。 さて、さっそく映画の感想なんですが、ひとことでいうと 何だ、こりゃ!?…

  • 余計な音を嫌う僕が、読書用BGMにどんな効能があるか試してみた

    こんにちは。 みなさんは本を読むとき、何か音楽を流すことありますか? 僕は、余計な音が入ると本の世界に入っていけなくなるような気がするので、基本的にそんな習慣はありません。 その昔、古畑任三郎のテーマソングをききながら数学の難問を解こうとしていたころがありましたが、彼のように名推理ができるわけでもなく、何の効果もなし。数日でやめてしまいました。 それ以来、机に向かうときに音楽をかけるという習慣が、僕の中ではずっとなくなっていたんです。 しかし先日、ふとyoutubeで読書用BGMというのを発見。 何気ない気持ちで再生してみることにしました。 作業用BGM!読書用BGM!勉強用BGM!のんびり読…

  • 「ら抜き言葉」の区別が分からない?その正しさの検証を含め徹底解説しましょう!

    こんにちは。 夏休みに入り、そろそろ高校受験の作文添削の仕事が多くなってきました。 僕は様々な都道府県で開催されている模擬試験の添削をしているのですが、今回担当した模擬試験は結構採点基準が厳しいです。 とくに印象的な採点項目が ら抜き言葉は必ず減点 ということ。 たしかにら抜き言葉は文法上誤りですが、使用例が多くなりかなり市民権を得ている言葉になっています。少々古い話ですが2016年当時の毎日新聞でも、ら抜き言葉を使う人間は多数派になりつつあることを示しています。 そんな傾向を踏まえて、次第に言論業界などの言葉を扱う分野でも「ら抜き言葉」に寛容になりつつあります。 mainichi.jp しか…

  • 夏目漱石のお勧め作品を 神経胃弱症の僕が5つ選んでみた

    こんにちは。 前にも触れたことがあると思いますが、僕は胃弱です。 bigwestern.hatenablog.com そんな僕は、同じく神経胃弱症の大文豪である夏目漱石の作品を愛読していました。 僕が夏目漱石のファンになったのは比較的遅く、大学生のとき。当時、夏目漱石の出身学校である金華小学校(現:お茶の水小学校)のすぐそばで、代表作を読み漁っていたのを覚えています。 夏目漱石の作品は、かなり神経質なものもある一方、ユーモラスで骨太なものもあります。そのバランス感覚が古くから日本人に愛されている所以なのでしょう。 そんな彼の作品を僕のような胃弱の人間が見ると ・神経性の胃弱の気持ちがよく書かれ…

  • 僕らは「見破って」気づいてしまっても笑っていられるだろうか ~玉置浩二「ニセモノ」~

    こんにちは。 今回は玉置浩二(敬称略、以下同じ)のマイナーな作品を紹介します。 ニセモノ アーティスト: 玉置 浩二 出版社/メーカー: Sony Music Direct(Japan)Inc. 発売日: 2018/08/15 メディア: MP3 ダウンロード この商品を含むブログを見る ニセモノ 2000年に発売されたアルバムです。 このアルバムの最後を飾るバラードが、このニセモノという曲。 コアな玉置ファンでないと意識しないような地味な曲です。おそらくこんな記事を書いても世間的な存在価値はゼロに等しいでしょう。 しかしこの際、そんな価値などどうでもいいです。 中途半端なSEO効果など度外視…

  • 古文単語の覚え方~丸暗記しても役に立たない! 言葉の「根っこ」を掴むこと~

    こんにちは。 今回は古典の話です。 国語を教えていると、古典が嫌いという人を多くみかけます。僕は高校時代から古典が嫌いではなかったのですが、嫌いな人との違いって何なんだろう、と考えたことがあります。 その答えは様々でしょうが、僕なりの答えとしては、 現代語と古典とのつながりを意識しているかどうかの違い だと思います。 これだけでは抽象的でわかりづらいと思いますので、今回は受験生が苦手としている古文単語の覚え方を例にして説明してみましょう。 1 古文単語を「丸暗記」してないか? 2 古文単語の本質的な勉強ってなに? 3 その言葉の「根っこ」を感覚的につかむ ⑴ 大まかな感覚でまず理解する ⑵ 漢…

  • 国語を教える人間は「正しく美しい日本語を使う嫌な奴」にならないようにしたい

    こんにちは。 国語の世界では「正しい日本語」とか「美しい日本語」とかを重要視することが多いです。国語を教えるときも、そんな日本語のすばらしさを伝えるために頑張っている教育者の方も多いと思います。 もちろん僕も国語を教えていた身ですので、その意義はよくわかります。 しかし、正しく美しい日本語も、その伝え方や使い方を間違えると、かえって逆効果な気がするので、今回はその辺のところを書いてみたいと思います。 たとえば、先日読んだ齋藤孝先生の著書「語彙力こそが教養である」に、誤用されがちな日本語の表現が紹介されていますので、それを例にしてみます。 語彙力こそが教養である (角川新書) 作者: 齋藤孝 出…

  • その宛先じゃ郵便局でカードが受け取れないかも!?~本人限定郵便物の宛先記載の注意点~

    こんにちは。 クレジットカードなどを作成する際に、完成したカードを郵送してもらうことがありますね。その際に、どんな形態で郵送してもらうかを気にしているでしょうか。 もしも郵送形態が本人限定郵便のときは、気を付けましょう。 ちなみに本人限定郵便の説明についてはこちら。 www.post.japanpost.jp 本人限定郵便物のなかでも、特に特定事項伝達型と呼ばれるタイプは、受け取り方法がめちゃくちゃ厳格なんです。 一般に本人限定郵便物を受け取る手続きは、 ・郵便局から当該郵便物が到着したお知らせが届く ・(来局の場合)到着のお知らせと本人確認書類(運転免許証など)及び印鑑(サインでも可)を持参…

  • 玉置浩二「しあわせのランプ」が過小評価され過ぎで遺憾に思う件

    こんにちは。 今回は僕の好きなアーティスト玉置浩二(以下、敬称略)の作品の中で、特に好きな曲について紹介します。 玉置浩二といえば、山下達郎に「日本で最も過小評価されているアーティスト」と言わしめた男。今回の曲は、その玉置の作品の中で、僕が「最も過小評価されている」と考えるものです。 このままでは玉置ファンとして遺憾の極みなので、この記事で素晴らしさを知らしめてやろうと思います。 さて、その作品とはこれです。 しあわせのランプ アーティスト: 玉置 浩二 出版社/メーカー: Sony Music Direct(Japan)Inc. 発売日: 2014/04/01 メディア: MP3 ダウンロー…

  • 参院選の前に 1票の格差問題について裁判所の考えをサックリおさらいしてみる

    こんにちは。 今回は法律ネタを少々。 この記事を書いている現在、まもなく参議院議員総選挙がはじまります。 このような国政選挙があると決まって話題になるのが、「一票の格差」。 選挙があるたびに、裁判沙汰になる問題ですね。 「これだけ問題になるくらいなら、さっさと議員の数を調整して投票価値を平等にしちゃえばいいのに。政府は怠慢だ。」 と思うひともいるかもしれません。 しかし、一票の格差を是正するのは、憲法上は結構難しいのです。 今回はそこのところを書いていきたいと思います。 1 そもそも一票の格差問題ってなに? 2 最高裁の判断は? 3 まとめ 1 そもそも一票の格差問題ってなに? これについては…

  • 野球の応援歌に「お前」という言葉を使ってはいけないのか~二人称代名詞を国語的に考える~

    こんにちは。 最近ツイッターを覗いてみるとこんな内容が。 中日ドラゴンズ応援団、「サウスポー」自粛へ 球団側「選手を“お前”と呼ぶべきではないとの意見があった」 https://t.co/WiCKDu2L6f — こくごな生活 (@pochikokugo) 2019年7月2日 つまり 選手を「お前」と呼ぶな ということ。 ちなみに、これがサウスポーの問題となる歌詞部分です。 みなぎる闘志を奮い立て お前が打たなきゃ誰が打つ 今 勝利を掴め 僕は野球小僧で、ファンだった埼玉西武ライオンズの選手別応援歌をすべて記憶していた過去があります。そんな応援歌に親しんだ過去を持つ自分にとっては、「今さら」す…

  • 「ブログタイトルはやっぱり悪口が強いな」と感じた件

    こんにちは。 ブログをやっている人は、SEO対策として注目される言葉を探す毎日を送っていると思います。ブログがオワコンと言いつつも、ツイッターなどで言葉を使っている以上、まだまだ言葉の「吸引力」みたいなものはこれからも求められるのかな、と思います。 そんな人の目を惹く言葉を作るために、巷ではいろいろなハウツーが出てます。 タイトルに数字を入れろだの、ターゲットを絞って語り掛けるような表現にしろだの。 しかし即効性を求めるのであれば、やはりこれにかなうものはありません。 悪口 僕はこのブログを含め2つの過疎ブログを運営しているんですが、やはり人の批判系は注目を集めやすいです。もちろんこういう記事…

  • 斉藤孝先生の本からブログの表現方法を学ぶ~生きた語彙力はネット社会でこそ必要だ~

    こんにちは。 僕は国語のことを取り扱うブログを書いていますので、国語教育系の本を読むことが多いのですが、そこで感じたのは、国語教育者の「国語」に対する考え方は本当に人それぞれということ。 中には、古典文学を重視して、現代人の言葉の乱れやら読書量の少なさを憂う「原理主義的」(?)な考えの先生方も少なくありません。こういうタイプは、まず古典文学によって「正しい」国語の素養をしっかり身に着けさせ、俗世間の乱れた国語(及びそこから派生する乱れた精神)を修正せねばならん、と考える傾向にあります。 無論、こういう古典的な国語の良さは僕も理解しているつもりです。 しかし僕の場合、あまり国語を「説教のネタ」に…

  • ペットを傷つける行為を器物損壊罪ということに抵抗があるが 動物傷害罪もしっくりこない ~法律用語の国語的考察~

    こんにちは。 今回は法律学のことばについて書いてみます。 法律学のことばははっきり言って取っつきにくいです。いまでこそ(これでも)平易な言葉になってきましたが、専門用語がなくなることはありません。これは専門用語でなければ表せない概念があるからなんですね。 勝間和代さんは、知識や固有名詞の塊を上位概念でくくったものを「概念のボキャブラリー」と表現し、その言葉で日ごろから思考していると、かえって日常語よりも使いやすくなるという趣旨のことを著書で述べています。 高学歴でも失敗する人、学歴なしでも成功する人 (小学館101新書) 作者: 勝間和代 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2011/02/…

  • 日本最後のデパート遊園地 丸広川越店の屋上にいってきた

    こんにちは。 今回は埼玉県が誇る観光地、川越のことについてです。 蔵造りの建物が立ち並ぶ情緒感たっぷりの街並み、名物のさつまいも菓子、などなど見どころが多いこの町は、SNSが普及してからというもの、週末を中心に人がごった返しています。 観光名所である蔵造りの通りにほど近いのが西武新宿線の本川越駅。 西武鉄道が川越が観光名所であることを売り込もうと、2012年のとき駅名に「時の鐘と蔵のまち」などというサブネームをつけましたっけ。 railf.jp 当時、西武鉄道の車掌は車内アナウンスのときに、この長ったらしい駅名をいちいち読み上げていました。本川越は終着駅なのでアナウンスする機会は多いんですね。…

  • 国語を教えている先生、読書するといい子になれますか

    こんにちは。 今回は読書の効果について気になったことを書いてみます。 中学・高校などの作文や小論文などで「読書の効果」について問われることがよくあります。僕は添削者の立場として生徒の解答を見ることがあるんですが、そのときこんな考えをよく見かけます。 「読書は活字の形で表現されており、読み手の想像力を鍛えるので大切だ。」 ひねくれた僕は、この種の考えを見るたびに「ホントかね?」と思ってしまいます。 勿論こういう考えは参考答案などでも使われている一般的なもので、決して間違いというわけではありません。 しかし僕が思うに、読書の場合に大事なのは、①その想像が正しい読解を元にしたものであるか、及び②その…

  • 自分は明らかに世の中から必要とされていないという真実に「清く正しく美しく」抵抗する

    こんにちは。 最近、ひきこもりとされる人にまつわる事件が話題になってますね。 川崎市の殺傷事件をはじめ、最近では元事務次官の父親がひきこもりの息子を殺すという事件も起こりました。 当然ですが、川崎市の事件の場合、犯人の凶行には同情の余地はありません。 ネット上で話題になった「死ぬなら一人で死ね」というコメントも、僕は、純粋に犯人に対して向けられるのであれば一定の理があると考えます。どんなに犯人が不幸な人生を歩んでいても、(少なくとも今回の被害者が)彼の暴走を甘受しなくてはならない理由は存在しないからです。つまり「他人を巻き添えにするな」という意味では、このセリフは限りなく正しい。 しかし、「死…

  • 故郷としての多摩センターを思い 切なくなる本~重松清「トワイライト」読後雑感~

    こんにちは。 今回は、こんな小説について書いてみます。 トワイライト (文春文庫) 作者: 重松清 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2005/12/06 メディア: 文庫 クリック: 10回 この商品を含むブログ (79件) を見る 重松清の小説 トワイライト もう10年以上前の小説ですね。 この小説が発売されていたときは、僕はまだ青年期。 仕事の傍ら国家試験を受けており、まだ夢を追う時期でした。 そのころは専門書やら啓発書、たまに漱石などの文学小説やらを読み漁る日々で、今回のような現代小説を読むことはほとんどありませんでした。 最近、古本屋などに立ち寄ると、そのころ読んでいなかった本…

  • 作文・小論などの論述問題で参考答案をどう利用すべきか

    こんにちは。 今回は論述問題における参考答案について思ったことを書きます。 僕もブロガーっぽいことをやっていますので、訪問者の検索ワードをたまに調べてみることがあるんですが、そうすると「東京都立高校入試 作文 参考答案」みたいなワードがちょくちょくでてきます。 どんな人が検索しているかまでは分かりませんが、作文問題で参考答案を欲しがっている人間が一定数いることは確実なようですね。 参考答案を欲しがる理由はいろいろあるでしょう。 生徒の立場なら勉強の便宜のため(あるいはカンニングのネタ探し?) 教育関係者なら教案や教材研究のため などでしょうか。 しかし一方で、参考答案は正解の丸暗記を助長させる…

  • 訪問業者には気を付けよう~恥を忍んでヤクザ業者に夜中の1時まで居座られてしまった話をします~(その1)

    こんにちは。 今回は1週間ほど前に悪徳業者に絡まれたお話です。 後味の悪い出来事なので、正直いうとブログなんかに書かずにこのまま忘れてしまおうとも思ったのですが、やはり僕にもブロガーっぽい心がどこかに残っているようです。とりあえず起こったことを形にして、(一部の人でも)情報を共有できた方が前向きな行動になるのではないかと思い、こうしてキーボードを叩いています。 いわゆる訪問業者だの悪徳商法だのという話は、僕にとっては知識で知っている程度で、所詮他人事でした。 僕は単身暮らしなんですが、若い女性じゃあるまいし、泥棒さえ気を付けていれば、それ以上に防犯を云々をするのは大げさかな、と思っていましたし…

  • 天才少年の革命的動画を見て 凡庸で保守的な大人が考えたこと

    こんにちは。 今回は最近話題になっている少年革命家ゆたぼん君とやらについてぼやいてみます。 www.youtube.com SNSを活用しているブロガーの皆さんなら、僕なんかより良くご存知ですよね。 「学校に行かなくてもいい生き方」をYouTubeで礼賛している不登校の小学生です。 えらく注目を集めている「自称」革命家で、あの茂木さんと対談するなどすっかり有名人っぽくなっています。 僕も彼の動画やそれに関連するコメントを見てみましたよ。 「不登校の人間を、学校にいっていないというだけで叩くのだけはよそう」 と心に誓いながら。 僕も、世間の表面的な規範のみで人を裁くべきではないという気持ちは、ち…

  • 僕のような過疎ブロガーがモチベを落としたときに人気ブログからもらうもの

    こんにちは。 今回はブログに関することを少々書きます。 僕はこのブログの他にもブログを開設していて、どちらかというとそちらの方がメインブログなんです。 ・メインブログはくだけた感じのネトゲブログ ・このサブブログは自分の日常ネタを交えた考察的なブログ ということで、使い分けているんですね。 メインブログは、ゲームネタなので同じ趣味の人が集まりやすく、お陰様でそれなりに読んでくれる人が集まりました。一方、こういう雑記ブログは過疎化しやすいんですね。自分によっぽど魅力的なコンテンツがあるとか、まめにネット付き合いができる人とかでないと、読者様を集めるのは難しい。 おまけにこのブログは、あまり熱心に…

  • まだ「ググれカス」なんていってるの?~もはや的確にググることはカスにはできない~

    こんにちは。 今回は「ググれカス」ということばについて書きます。 一昔前に流行ったネットスラングですが、未だに根強く愛用者がいる言葉のようです。 情報取得が容易になった今日、ちょっと調べればわかることでも、いちいち他人をあてにするような者はうっとうしい。そういうものに自助努力を促す言葉としては真理を突いている言葉でしょう。もっとも僕は、こういう人を突き放すような表現をみだりに使うのは、あまり好きじゃありませんけどね。 さて、この「ググれカス」という言葉は、2000年代後半に流行った言葉ですが、この考えが今でもそのまま通用するか、という問題意識を持っている人が出てきています。 以下の記事などはそ…

  • 市販のカレーを食べると胃もたれをする胃弱なので自分でインドカレーを作ってみた

    こんにちは。 今日はインドカレーについての話題を少々。 僕は、以前からインドカレーが好きで、新宿近辺の店の食べ歩きをしていたときがありました。しかし体を壊してからというもの、香辛料が強いものはよろしくないということで、すっかりそんなこともしなくなりましたけど。 ただ、最近になって、優しい味のインドカレーなら食べられるようになってきました。 以前だったらデリーのカシミールカレーなどの、胃がカーッと熱くなるようなものばかり食べていましたけど、すっかりライトなカレーを好むようになりましたね。 「優しい味のカレーがいいなら、この際自分で作ってみようかな。」 そう思った僕は、普段ロクに料理もしないくせに…

  • 人に力を与えるのはただ「前向き」な言葉だけではない~玉置浩二「メロディー」礼賛記~

    こんにちは。 大型連休中ではありますが、平常勤務が続いております。 この日も仕事帰りの夜10時頃、草臥れて高田馬場の路地裏を歩いていると、30代くらいの男性がたった一人で(比較的大きな声で)鼻歌を歌っていました。 酔っているのか?と思ったが、そうでもない。 ちょっと怪しい人かな・・なんて思って、少し間を開けて通り過ぎようとしたそのとき、鼻歌の歌詞の一部を聞き取り、僕は歩を緩めました。 あの頃は~何もなくて~♪ 「わかってる」 あれだけ心の中で変質者扱いしていたその男性が、急に旧来からの「心の友」にみえた瞬間でした。 そう、音楽とはそういう力があるのです。「あの」感動を共有した、と思えるだけで、…

  • なぜ僕は人にイラッとくるひとことを言ってしまうのか?

    こんにちは。 さっきから編集画面を開いても真っ白なままで記事を書けない状態が続いてました。 時間が経ったら元に戻ったので作成を続行しましたけど・・何でこうなるんだろう? さて、今回は内省的なつぶやきみたいな内容。 僕は何気ない一言で、人をイラッとさせてしまうことが比較的多いようです。 自分では気を付けているつもりなんですが、どうも長年染みついた口癖のようなものもあるようで、簡単には直りません。 せっかくブログをやっているのですから、今回はそんな僕の欠点を分析してみたいと思います。読む人に益をもたらす内容かわかりませんが、試みにやってみましょう。 1 実はそんな言葉を自分に対しても向けている そ…

  • 自己中心的利他な生き方を完成させた玉置浩二~志田歩「玉置浩二☆幸せになるために生まれてきたんだから」の読後~

    こんにちは。 今回は、私の好きなアーティスト玉置浩二(敬称略、以下同じ)についてです。 高い歌唱力と作曲能力から、数々のアーティストから「天才」と慕われており、いまや西本智実とともにオーケストラ編成のコンサートを行うなど、まさに日本を代表する歌手となっています。 反面、数々の女性遍歴やコンサートのドタキャンなど、マスコミを騒がせる一面もありました。人によってはそんな癖のあるわがままな人間性が苦手な人もいるかもしれません。 そんな玉置浩二を僕は20年以上見てきました。その僕からいわせると、たしかに(誤解を恐れずに言うと)彼は「わがまま」だと思います。 僕は学生時代、安全地帯・玉置浩二の作品に関す…

  • 勉強する気がおきないという「甘ったれた」相談をどう捉えるか考えてみた

    こんにちは。 今回は、受験などの勉強に携わっている人間ならば、誰もが考えたことがあるであろうテーマについて書いてみます。 「勉強する気が出ないんですけど」 さて、この相談にどう答えるべきでしょうか。 僕が普段見ているYouTubeである鴨頭嘉人さんの講演では、林修先生がこの質問に答えたシーンが紹介されてました。 林先生が上記の質問をした生徒にこたえて曰く 「やめちまえ」 この回答の趣旨は (君が勉強できる環境を整えるために、親御さんをはじめとする周囲の大人たちがどれほどつらい思いをしているか考えたことがあるのか。) (世の中には今日を生きていくだけでも精一杯の恵まれない人間もたくさんいる。その…

  • SNS系苦手の僕が 今さらイケダハヤトさんの初期作を読んでみた~「年収150万で僕らは自由に生きていく」読後雑感~

    こんにちは。 今回はこんな本を読んでみました。 年収150万円で僕らは自由に生きていく (星海社新書) 作者: イケダハヤト 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2012/11/22 メディア: 新書 購入: 1人 クリック: 537回 この商品を含むブログ (24件) を見る 年収150万円で僕らは自由に生きていく(著:イケダハヤト) 初版からもう7年が経つんですね。今となってはだいぶ古いけど、「イケダハヤト」という人間のベースとなる考えを知ることができます。 情弱な僕はイケダハヤトという人間を知ったのがごく最近なんです。 僕の場合、自分の狭い世界に閉じこもって法律学やら教育産業やらに携わ…

  • ツーブロック禁止の校則について その違法性を戯れに法的考察してみる

    こんにちは。 先日、美容院に散髪に行ってきたんですが、担当の人と校則の話題になりました。 「ウチの子が通っている学校、校則でツーブロック禁止なんですよ~。何故なんでしょうね。」 ツーブロック?確かに最近の男子は襟足を短く刈り上げている子が多いですね。僕の10代のころはむしろ襟足が長いのが「かっこいい」とされていたはず。当時の学校側は襟足を短くしろ、と言っておきながら、たかだか十数年で真逆のことを言いだすのか、とあきれてしまいました。 ツーブロック自体、全く奇抜なファッションではなく、学業に支障が出るものではないはず。よくわからない規制により、日本の男子は最低限のファッションを取り入れることすら…

  • 生徒の白紙答案を目の前にして作文が書けないとはどういうことか考えてみた

    こんにちは。 中学生の作文添削と日常的にやっていると、本当に様々な答案を目にします。 ・縦書きの作文用紙なのに横書きで書く答案 ・本文の政治思想に納得できなかったのか、「サヨクの文章に興味はありません!」とブチ切れたコメントを一言書いただけの答案 ・「この問題めっちゃ難しーんすけど、てか、こんだけ字数埋めて0点だったら、ひどくね?」と、妙に採点者に圧力をかけてくる答案 ・・ホント様々です。2つ目と3つ目のような答案はもちろん0点ですけどね。もうちょっとまともに書けば、少しでも点数をあげるのに・・。 しかし、考えてみるとこれらの答案は、まだ生徒の反応がある分「マシ」なのかもしれません。実は、0点…

  • 花粉症対策の有機栽培狭山茶 増岡園の「春風」を飲んでみた

    こんにちは。 今回は日常ネタを一つ。 春真っただ中の今、花粉症に悩まされている方も多いのではないでしょうか。かくいう僕も花粉症です。特に今年は喉のイガイガになやまされ、風邪の症状と勘ちがいすることもあります。 そんな折、実家から花粉症に効くというお茶をもらいました。 埼玉県入間市にあるお茶屋さん増岡園で製造している「春風」です。 増岡園は有機栽培の狭山茶を製造販売しているお店で、地元の人間なら知る人ぞ知るお茶屋さんです。中心部からかなり外れたところにありますが、有名人もお忍びで購入にやってくるとか。 実家でも普段使いのお茶を買いに、このお店をちょくちょく利用させてもらっていますが、ここのお茶は…

  • わかりやすい文章の書き方を考える~一文が長いのは なぜいけないのか~

    こんにちは。 今回はわかりやすい文章の書き方についてです。 「文章の書き方」というテーマを偉そうに書くと、自分の文章へのブーメランになる危険があるので気がひけます。しかしこういう記事は自分への戒めにもなるので、あえてここで記しておきましょう。 僕は普段、高校入試対策の模擬試験で出題される作文を添削しています。 お陰様で、様々な都道府県の模擬試験を見ることができるのですが、そうすると作文採点基準は模擬試験によって様々であることに気づきます。語句の使い方に厳しいところだったり、内容重視だったりと、各都道府県でどういう教育方針を取っているのかが、採点基準を通して知ることができて、とても興味深く思いま…

  • なぜ真面目な文章に若者言葉を使うのは不適切なのか? 外山滋比古先生が教えてくれた

    こんにちは。 受験シーズンも終わりましたね。 僕は全国の中学生が書いた作文を添削する仕事をしているんですが、その仕事もようやく一区切り。すでに来年度に向けた作文採点も一部始まっているので気は抜けないんですが・・。 さて、そんな作文採点をしていると気になるのが、いわゆる若者言葉です。 「ハブる」? 「ブッチ」? ・・こんな言葉が突然作文用紙に登場すると、作文採点者は困惑するんですよ。僕はここ数年、講師業をやらなくなったせいで生徒と接触する機会が減り、若者の最前線の言葉についていけなくなってきてます。採点者はこういった言葉があるということを知っておかないと、単なる誤字なのか、はたまた不適切な表現な…

  • 甘い香りの苦~い制度「ベーシックインカム」について貧乏教育関連業者が考えてみた

    こんにちは。 今回は、最近読んだ本のテーマについてつらつら書いてみます。 「ベーシック・インカム入門」(著者:山森亮) ベーシック・インカム入門 (光文社新書) 作者: 山森亮 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2009/02/17 メディア: 新書 購入: 24人 クリック: 276回 この商品を含むブログ (128件) を見る 僕は決して安定したレールの上を歩けている人生ではありません。 失業も経験しているし、今だってしょぼい教育支援業に携わっているだけで、経済的基盤は極めて不安定です。そもそも僕のやっているような塾講師や学参編集は、自らのコンテンツを売っているという意味では、ブロガー…

  • 受験勉強などでネガティヴになりそうなとき「悪いことはピンポイントで考えてみる」

    こんにちは。 最近ブログのPVが激減しており、かるく動揺しております。 1月当初にくらべて7分の1くらいでしょうか。熱心に更新しているブログではないとはいえ、ちょっと落ちすぎでしょ・・。 僕のブログように受験系の記事が多いタイプは、受験シーズンがすぎると途端に閲覧する人が減るんです。特に僕の場合、都立高校の作文みたいにニッチなテーマを扱っていますので、3月も終わりに近づくと、すぐに閑散期になってしまいます。こうなると年間を通して興味がもてるような記事を増やさなくては、と痛感しますね。 さて、ブログの愚痴はこれくらいにしておいて、今回は僕が司法試験受験時代に教わった、勉強におけるマインド整理の方…

  • あのときの流行ものを読んでみた~川村元気「世界から猫が消えたなら」~

    こんにちは。 今回は最近読んだ小説についてです。 世界から猫が消えたなら 世界から猫が消えたなら (小学館文庫) 作者: 川村元気 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2014/09/18 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (28件) を見る 文庫本の初版が出てから5年が経ちました。いま紹介するのも「今更」な作品になってしまいましたね。 この作品が出た当時、僕は塾の講師をしていましたっけ。 ちょうど小説の映画化が決まったころ、佐藤健ファンだった女子生徒が、僕にやたらとこの本を勧めてきたんです。 「こういう流行ものは苦手なんだよな~」 当時夏目漱石みたいな純文学ばかり読んでいた僕は、年寄…

  • ブラック校則について裁判例の考え方をヒントに考察してみる

    こんにちは。 最近、Twitterなどを中心に「おかしな」校則について話題になることが多いです。いわゆるブラック校則の問題ですね。もちろんこういう校則については昔から話題になっているのですが、SNSの普及により全国の校則を知る機会が増えることで話題になるきっかけも増えるということなのかもしれません。 ブラック校則についての書籍も数多くでていますね。 ブラック校則 理不尽な苦しみの現実 作者: 荻上チキ,内田良 出版社/メーカー: 東洋館出版社 発売日: 2018/08/04 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 僕も教育業をやっていた人間なので、子供たちに対してルールを科…

  • 僕みたいにネガティブ思考な皆さんへ ~鴨頭嘉人氏の動画から「前向きな思考」について考える~

    ​こんにちは。 今回は日常のテーマ「嫌な出来事」の扱い方です。 僕はかなりのネガティヴ志向の人間で、嫌なことがあるとかなり長期間それを思いだして元気をなくしたりイライラしたりすることが多いです。無論、大の大人がそんなことするのはみっともないので、できるだけ表には出さないようにしているんですが、内心はなかなか変わらない・・。 嫌な出来事といっても、親しい人を亡くしたとか数十年勤めてきた会社をクビになったとかスケールの大きいものならばともかく、僕の場合、日常のちょっとしたことでネガティブになるからタチが悪い。 この前も、職場でつまらないことがありました。 PCの入力作業をして「もう少しで終わり」と…

  • 小説の読解問題に「正解」があるのはおかしい?

    こんにちは。 今回は小説の読解問題についてです。 読解問題の解説をしているとタイトルのようなことを質問されることがあります。 つまり「国語の文章は、読み手によってどのようにも受け取ることができる。だから『もっとも適切な選択肢』を選ばせようとするなんて、おかしいんじゃないか?」とい疑問に思う人がときどきいるということですね。 以下、その疑問について僕なりの考えを述べておきます。 1 確かに小説の受け取り方は人それぞれ 2 解釈と感想の違い 3 だから読解問題は無駄ではないと信じたい 1 確かに小説の受け取り方は人それぞれ 確かに国語の世界に正解はないという気持ちは分からなくもないです。 特に小説…

  • みんながネットで勉強するようになって塾の講師が食えなくなる時代

    こんにちは。 先日、ネット授業で有名なスタディサプリの授業を見てきました。 studysapuri.jp 僕は中学3年生や高校3年生の国語あたりの授業が気になるので、そのあたりの講義を視聴してみたんですが、やはり名のある講師陣なだけに、聴き心地のいい明快な講義でした。 しかも普通の塾の講義と違って、録画編集なら事前に講義の語りを綿密に練ることができますからね。その意味でも下手な塾の講義よりも質を確保できていると思います。 こんな有名講師の授業が月額980円で受けられる時代、普通の塾講師はどうなるんでしょうか?今回はその辺のところを書きたいと思います。 1 ネットの世界は確実に教育界を席巻する …

  • 国語の長文読解問題・作文演習は不要なのか?~水島醉氏の3つのルールと方法に思う~

    こんにちは。 今回は長文読解問題演習のあり方についてのおはなしです。 以前僕は、読書をしたからといって必ずしも読解力がつくわけではない、むしろ長文読解問題の演習が有益という持論を展開しました。 bigwestern.hatenablog.com この件に関して、先日ある本を見つけたので読んでみました。 国語力のある子どもに育てる3つのルールと3つの方法 (ディスカヴァー携書) 作者: 水島醉 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン 発売日: 2008/08/18 メディア: 新書 購入: 1人 クリック: 11回 この商品を含むブログ (9件) を見る 帯にも書いてある通り、筆者…

  • 「学校の勉強なんてくだらないことやってていいの?」と思ってしまった人へ

    こんにちは。 今回は、学校の勉強に関する本質論みたいな話です。 「なぜ学校で勉強しなくてはならないか」 このテーマだけで立派な教育者により執筆された本が何冊も出ていますし、今更僕なんかが論じることでもないのかもしれませんが、こんな切り口の説明もあるというくらいにとらえてやってください。 1 実はこの質問、僕は嫌いです 2 くだらなさに悩むくだらなさ 3 「くだらなくないこと」という「ないもの」ねだり 4 夢中になって一度答えを出す 5 敷かれたレールの使い方 6 さいごに 1 実はこの質問、僕は嫌いです 子供に勉強を教えているときに、今回のような質問をされたことがある人も多いのではないでしょう…

  • 東京都立高校入試 作文問題における「筆者の主張」の捉え方

    こんにちは。 僕は普段、中学生の作文を採点することが多いのですが、そのときによく感じるのが 筆者の主張が捉えられている作文が非常に少ない ということです。 東京都立高校の入試でも、筆者の主張が捉えられているかどうかは非常に重要なポイントです。個人的な感覚では、平均的な答案と優秀な答案の違いは、このポイントをクリアしているかどうかによるところが大きいです。 では、「筆者の主張」を捉えている作文ってどんなものでしょう? もちろん僕は本試験の採点官ではないので、明確なルールを断言することはできませんけど、今まで作文添削を続けてきた経験則上、個人的に思うところをまとめてみたいと思います。 1 テーマに…

  • 郵便局の窓口で郵便物を出すとき 列に並ばなくていいのかね?

    こんにちは。 前回の「ほか弁屋」の列についての記事の続行のような話です。 bigwestern.hatenablog.com 列で並ぶ・並ばないの問題が起こりやすいのは、郵便局でもあります。 僕は以前、郵便局でバイトをしていたので、この問題をもろに体験したことがありますので、今回はそれについてのおはなしを少々。 比較的大きい郵便局には、ゆうゆう窓口という小さな窓口があります。 荷物の受け取りとか郵便物の差出しとかを行うところで、普通の窓口に比べると比較的夜遅くまでやっている窓口ですね。 このゆうゆう窓口は、規模が小さいので、番号札を引いて椅子に座って待つという対応が取れない場合が多く、お客さん…

  • ほか弁屋で列に並ばなくていい場合がある件について考える

    こんにちは。 今回は、ちょっと日常ネタについて書きます。 僕の職場の近くに「ほか弁」があるので、昼食時にはよく利用します。 学生やサラリーマンが多い街なので、レジカウンターの前には結構な列ができるのですが、そこでちょっと気になることがあるんです。 よくほか弁屋のレジの隣にショーケースが置いてあって、そこに予め調理した弁当が陳列してありますよね。 あれ、取ってからレジに並びますか? それとも列に並んで、自分の番が来たら取りますか? 周りの人たちを見ていると、どちらもそれなりにいます。 僕は最初のころは大して気にしていませんでした。すいているときにはあらかじめ弁当を手に取って並んじゃうときの方が多…

  • 長文読解等の勉強では参考書のマニュアルの「信者」になってはいけない

    こんにちは。 今回は参考書の「マニュアル」の使い方についてです。 僕の受験時代もそうでしたけど、勉強しているとマニュアルというまとまった形で解答方法を伝授してくれると、受験生は安心しますよね。 しかし、このマニュアルというのはクセモノです。 僕は受験時代、勉強の方法論をまとめるのが好きで、いいマニュアルを研究する癖がありました。しかしそんな趣味に力を入れすぎて、肝心の試験の実力が伸びなかったという苦い経験があります。 早い話が、受験指導で出回っているマニュアルの使い方に気を付けないと、僕と同じ間違いを犯すので気を付けた方がいいという話です。今回は、その辺のテーマを書いてみようと思います。 1 …

  • 「何で法律やっている人って犯人に甘いの?」と思ってしまう理由

    こんにちは。 僕は法学部出身で法律系の仕事の経験も少しあるので、一般の人よりは法律家の考えに接する機会が多いです。 法律といえば、一般人にとって興味を持ちやすいのは刑事事件ですかね。ワイドショーとかでも犯罪報道は毎日のようにやってますから。 そんな報道の中で、よく識者の意見として法律家がコメントすることがありますが、それをみて今回のタイトルみたいに感じたことはないですか? 僕は昔、よ~く思っていましたよ。 しかし、現在ではなぜこのような感覚のズレが出てくるのか、何となくわかる気がします。今回はその辺をつらつら書いてみたいと思います。 1 法律の知識を勉強しただけではこの差は理解できない なぜあ…

  • 小賢しくまとめたものを披露する「嫌らしさ」について~遠藤彩見「給食のおにいさん」の読後~

    こんにちは。 今日、自分のブログの過去記事をざっと読みかえしてみたんですが、つくづく 「自分って、近寄り難い人間だなあ」 と思ってしましました(苦笑)。 なんか、ネチネチしているというか、自分の世界に浸りすぎというか。 ただ、そんな僕でも、ちょっと柔らかめな小説を読むことがあります。 今回は遠藤彩見の「給食のおにいさん」。 給食のおにいさん (幻冬舎文庫) 作者: 遠藤彩見 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2013/10/10 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 2013年に初版が発売されてからというもの、大好評となりシリーズ化された作品ですね。流行に疎い僕は、最近になってこの…

  • ブログに政治思想ネタを乗せづらい件~ミギ・ヒダリの殴り合いに巻き込まれたくない~

    こんにちは。 先日、森達也氏の本について感想を述べた記事をアップしました。 bigwestern.hatenablog.com すると、なんと森達也氏本人がこの記事をRTしてくださった模様。 ご本人が注目してくださったというのは、表現者の一人として光栄に思います。 本当にブログ記事というのはどこで注目されるかわからないな、と思いますね。 とはいえ、今回の件でちょっと「怖い」と感じた面もあります。 このRTの影響で、割と多くの人から「いいね」などを頂きました。その中には、記事の内容のせいか、どちらかというと反権力的な考え方の方々もいらっしゃいます。 もちろんブログを書く人間としてこのような反響が…

  • 平成30年度東京都立高校入試作文問題を解いてみる

    こんにちは。 最近、東京都立高校作文入試問題に関する記事のアクセスが伸びています。 高校入試受験関係者のみなさんが、年明けになったということで、作文問題に関心を高めていることの表れかもしれません。 そんなわけで最近検討をサボっていた東京都の作文問題について取り上げてみましょう。今回は平成30年度の問題です。 東京都の作文の勉強方針については、過去に一般的な話を記事にしたことがありますので、そちらも併せて参照してみてください。 bigwestern.hatenablog.com さて、本文の題材になった作品から見てみましょう。 國分功一郎の「中動態の世界」です。 中動態の世界 意志と責任の考古学…

  • 死刑廃止論者が大嫌いだった自分が 森達也の本に共感し始めている件

    こんにちは。 以前の記事でちょっとだけ触れたことがありますが、僕は司法試験受験生でした。 こういうと人権派弁護士を目指すどちらかというとヒダリよりの思想を持った学生だったというイメージがあるかもしれませんが、事実は逆。少なくとも刑事事件については、今でいうネトウヨに近い考えの人間だったと思います。 今でこそ、法学部を卒業して、ある程度リベラルな考えも理解できるようにはなりましたが、大学入学当時は死刑廃止論者や犯人の権利を主張する学者や弁護士の書いたものを読むと、胸糞が悪くなったものです。 死刑存廃論は非常にナイーブな問題。 人の生命にかかわる問題ですので、反対論者に対して互いにムカつく度合いが…

  • 勉強を教える人間は どこまで高学歴であるべきか?

    こんにちは、今回は学習一般のテーマでいきます。 国語関連の記事を書いていると、他の教育関連ブログを拝見することも少なくありません。そんなとき「現役東大合格者が明かす~勉強法」とか「センター試験で○○点取った受験生が明かす~」みたいなタイトルがわんさか出てきます。 僕は学習塾にいたくせに、学歴と点数を看板にするのがあんまり好きではなかったので、このブログでもあえて表には出していません。この前センター試験を解いたときに自分の点数を記事に出したことがあるくらいです。 でも、塾をはじめとする学習支援業界で、教える人間の学歴を気にするのは無理もないことです。僕も保護者の方に自分の出身大学を聞かれたことが…

  • 平成30年度センター試験・国語第2問の問題文を講義風解説

    こんにちは。 前回、平成30年度センター試験・国語第1問の解説をしていきましたので、引き続き第2問の問題文を見ていきましょう。 bigwestern.hatenablog.com 第2問は小説ですね。 出典は井上荒野の「キュウリいろいろ」 文庫本「キャベツ炒めに捧ぐ」に掲載されている作品です。 キャベツ炒めに捧ぐ (ハルキ文庫 い 19-1) 作者: 井上荒野 出版社/メーカー: 角川春樹事務所 発売日: 2014/08/09 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (5件) を見る いや~、いい話でした、これ。 どこぞの大手予備校の寸評には、老夫婦を題材にした物語なので高校生にはわかりづらか…

  • 堀江貴文氏のセリフ「東大は行くことではなく合格することに意味がある」の捉え方

    ご訪問ありがとうございます。 さて、今年度のセンター試験が終わりましたね。 今年のセンター試験といえば、あの堀江貴文氏と若手芸人が揃って東大を目指していることで、一部で話題になってます。「ドラゴン桜」の堀江バージョンという感じの企画でしょうか。 若手タレントはともかく、いったん東大を中退している堀江氏も受験をするというのは、凡人からするとちょっとわかりにくい行動です。 ただ、この言動を理解するヒントとして、自身がTwitterでこんな発言をしています。 東大に行くことに意味はなく、合格することに意味がある。 東大に「行って」「卒業して」人生の目標をまっとうしようとしている人の神経を逆なでするよ…

  • 現代文 特に説明文に出てくる難しい言葉が分からない人は「言葉」へのアンテナ感度を磨くべき

    こんにちは、ご訪問ありがとうございます。 今回は、現代文の語彙についての話です。 国語が嫌いな人の原因の一つに 説明文の難しい言葉がウザい! というものがあります。 そう、みんな小説みたいな「柔らかい」文章を読むのは割と抵抗がないんですよ。 しかし、いわゆる説明文みたいな「カタい」文章が好きという人は、まあ滅多にいません。僕も子供のころ好きだったかといわれると、そうでもない。せいぜい「読むのが苦痛でない」という程度。 説明文を「カタく」思わせているのが、そこで使われている抽象的な言葉。 「捨象」 「弁証法」 「トートロジー」 などなど、若者が日常会話ではまず使わない言葉がわんさか出てきます。 …

  • 本試験の問題が予備校の模擬試験より難しいと感じるのはなぜか?

    こんにちは、ご訪問ありがとうございます。 先日、平成30年度センター試験の国語を解いてみました。 その時の記事がこちら。 bigwestern.hatenablog.com その時感じたのは、やっぱり本試験の問題って「独特」の嫌らしさがあるな、ということです。受験生の皆さんも、本試験は予備校の模擬試験などに比べて解きにくいと思ったことがあるんじゃないでしょうか。 もちろん本試験特有の緊張感により問題が上手く解けないということもあるでしょう。 しかし作問者の立場からいわせてもらうと、やっぱり本試験の問題は予備校の予備試験などとは「質」が異なるのです。今回はその辺のところを述べてみましょう。 1 …

  • 「作問者目線」から平成30年度センター試験国語第1問を解説してみる

    ※予め断っておきますが、私はセンター試験の作問者ではありません。 こんにちは、ご訪問ありがとうございます。 今回は、平成30年度センター試験(国語)の第1問を設問ごとに見ていきましょう。 本文の解説については、以下の記事を参照してください。 bigwestern.hatenablog.com 教材作成業務をしている僕が問題を見てみると、作問者の気持ちがおぼろげながらわかります。今回はそんな気持ちを想像しつつ、僕自身が解答したときの感想も交えながら解説してみたいと思います。 センター試験の問題文はこちら https://www.dnc.ac.jp/sp/albums/abm.php?f=abm0…

  • 平成30年センター試験・国語第1問の問題文を講義風解説

    こんにちは。 今回は、前回のセンター試験の話題の続行です。 bigwestern.hatenablog.com 前回僕が解いてみた平成30年度のセンター試験国語について、今度は具体的に第1問の本文を見ていくことにします。 問題文はこちら https://www.dnc.ac.jp/albums/abm.php?f=abm00033249.pdf&n=h30+kokugo.pdf まず今回の文章の題材をみてみましょう。 有本典史・岡部大介「デザインド・リアリティ―集合的達成の心理学」 デザインドリアリティ[増補版]―集合的達成の心理学 作者: 有元典文,岡部大介 出版社/メーカー: 北樹出版 発…

  • 10年ぶりにセンター試験(平成30年度・国語)を解いてみた結果と感想

    こんにちは。 もうすぐセンター試験ですね。 普段、偉そうに国語のことについて云々している僕も、実践感覚を忘れてはいけないと思い、これを機に平成30年度のセンター試験問題を解いてみましたよ。もちろん制限時間内です。 一応、問題のリンクも張っておきます。 https://www.dnc.ac.jp/albums/abm.php?f=abm00033249.pdf&n=h30+kokugo.pdf 採点するとき、結構緊張しますね。 受験時代を思い出しましたよ。 で、採点してみた結果は・・ 172点 8割後半くらいでしたね(ちなみにこの問題の全国平均は104.68点)。 この点数が低いのか高いのかは、…

  • 「学校の現代文の授業って受験に役に立つの?」 と聞かれたらどう答えます?

    こんにちは、ぽちです。 国語というのは正体不明なものです。 特に現代文は古典・漢文と違って明確な体系もなければ覚えるべき法則もありません。 でも、あるいは学習塾ならば、受験に特化した問題を解くことで実践感覚を身に着ける等、ある程度は勉強の形がイメージできるでしょう。 では学校の授業は? 今授業で解説している文章なんか、ほぼ間違いなく受験に出ませんよ? 漢字や語句の意味だって、受験で的中するなんて、まず考えられませんし。 それでも国語って大事そうだから「なんとなく」授業を受けている、というのが多数派の生徒の感覚じゃないでしょうか。 これでは現代文について云々しているブログ主としてちょっと寂しいで…

  • もう正しい読解よりも「炎上」評論の方が面白いのだろうか?~ブログ閲覧と読解の違い~

    こんにちは、ご訪問ありがとうございます。 以前に、読書に親しむために、まずはじめに活字に親しむことから始めることをお勧めしました。 bigwestern.hatenablog.com この記事では、ブログだって活字であるから、極端に言えばこれを読むことだって活字に親しむ行為の一貫なんだ、という趣旨の記述があります。 今でもこれは概ね間違っていないと思っていますが、若干ミスリードの危険があるかな?と思ったので、今回は補足の意味を込めて、ブログを読むという行為についての国語的な考察をしてみたいと思います。 1 単に「活字に親しむ」と文章読解は ちょっと違う 読書に限らず、活字に親しむことは、文章読…

  • 長文読解で難しい文章が読めないという人は 筆者の「知識自慢」に振り回されているのかも

    こんにちは、ご訪問ありがとうございます。 小学校から大学にいたるまで、国語の問題を解くときに一番の課題になるのは、長文読解を正しく行うこと。 記述式にしろ短答式にしろ、その正解の根拠は本文に書かれているわけですから、根拠をほじくり出すためにも正確な文章読解は必須なわけです。 しかし国語の問題では、すらすら読めるような文章ばかりが出てくるわけではありません。イライラするような難しい文章が出てくるケースがままあります。 こういう文章に悩まされるのは子供のみならず、大の大人でも少なくないのではないでしょうか。 そこで、今回はこういった厄介な文章を読む際の注意点の一つとして、タイトルにあるように「筆者…

  • 神経胃弱症で食が細いと宴の場が「拷問」になる件~飲み食い以外で人は繋がれないのだろうか?~

    こんにちは、ご訪問ありがとうございます。 今回は国語の話を少し脱線して日常の話です。 年末年始ということで宴会が多くなりシーズンなので、このテーマを取り上げます。 こんな楽しそうな画が浮かびますが・・。 僕は、宴会が大っ嫌いなのです。 宴会が嫌いな理由は人それぞれですが、僕の場合はそもそも飲み食いが苦手。 僕は子供のころから少食で、塩むすびと糠漬けみたいな食事を1日2回ほどすれば十分な人間です。それ以上食べようとすると、胃がこわばって気持ち悪くなってくることもあります。無理に食べると4,5日は胃がおかしくなる。しかもアルコールも苦手なので、そもそも飲み食いで場をつなぐということが非常に難しいの…

  • 1万通の作文を読むと分かる「漢字の間違え方」から学ぶ 漢字の学習法

    こんにちは、ご訪問ありがとうございます。 以前にも述べたことがあるんですが、僕は中学生の作文を採点する機会が多いです。好きでやっている仕事ではありますが、メインの仕事の傍ら年間1万通を超える文章を見るのは、正直ラクではない(笑)。 それだけの分量の作文を読んでいくと、もちろん多くの漢字の間違いを目にすることになるんですが、そこで分かることは、大体漢字の間違え方というのはパターンがあるということなんですね。 今回は、そんな漢字の間違え方のパターンを分析することで、漢字の学習法について検討してみることにしましょう。 1 こんな漢字の間違いが多い ① 形が似ている漢字と混同する ② 同じ読みをする漢…

  • 国語の長文読解の選択肢問題は「正しいものを選ぶ」のではなく 「間違いをそぎ落としていく」べき

    こんにちは、ご訪問ありがとうございます。 さて、センター試験をはじめとする入試のシーズンが近づいてきました。 そこで今回は、少し受験テクニック的なものについて扱っていこうと思います。 具体的には、タイトルにあるように「長文読解の選択肢の選び方」を述べていきます。 一応、国語の長文読解を念頭に置いていますが、各種試験の選択肢問題の思考パターンとして応用がきくと思うので、参考にしてみてください。 1 同じ学力でも選択肢の選び方だけで点数は大きく変わる 2 必ず消去法で解くこと 3 消去法が良い理由 ① すべての肢を検討できる ② 具体的・客観的な根拠で解答できる 4 さいごに 1 同じ学力でも選択…

  • この答案を「天才的発想」と評価するのは危険だと思う~子供の「独創性」と「勘ちがい」の狭間~

    こんにちは。ご訪問ありがとうございます。 さて、先日ネットで国語の問題に関する記事をあさっていると、こんな記事を見つけました。otakei.otakuma.net この記事の内容をザックリみてみましょう。 これが問題となった「ある小学生の答案」です。 ひらがなで書かれた月日を漢字に直す試験です。 この問題で、この小学生は問題文に書かれた月日の「つぎの」日を漢字で表記しています。①の問題でいうと、「さんがつ みっか」の次の日は「さんがつ よっか」ですから、彼(女)は「三月四日」と答えたわけです。 これに対して、 「子供ならではの柔軟な発想だ」 「正解でいいじゃないか」 といった旨のコメントが多く…

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、bigwesternさんをフォローしませんか?

ハンドル名
bigwesternさん
ブログタイトル
こくごな生活
フォロー
こくごな生活

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用