み渡せば花ももみじもなかりけり 日本人に深く刻まれた諦観とその時代に小説という形でもぐりこむ。
日本人精神のひとつの型に ねがわくははなのしたにて春しなん そのきさらぎのもちずきのころ(西行)がある。 すべてをすてて漂白のたびにでた西行がたどりつたところはなんであったのか。日本の時代のなかでもっとも華やかでもっとも不安であったじだいに焦点あてその都、京でくりひろげられた人間の葛藤を小説というかたちであらわしたい。
あくまでも人間もまた自然の一部であることを忘れている。人間も死んで地球の土に帰る生き物である。しかし人類はむざむざと死ぬことを拒否してウイルス、細菌、遺伝性病原体、に抗して生命維持に努めてきた。病原体を発見し分析し治療薬を作り、患部を切り取り生命を維持す
中国武漢に発生した新型肺炎は別名(老人殺しウイルス)でもある。2020年2月1日現在感染者は世界で1万人を超え230人が死亡した。その多くが持病を持つ高齢者である。若年層が感染しても重症化する確率は低く子供も感染しにくい。要するに老人を襲うウイルスであり人口動態を
最後の投稿から5年が過ぎた。もう一つ頑張って投稿を続けていきたい。
by dankaitaにほんブログ村ブログランキングのためクリック願います。 平安の性は闇の中の出来事であった。時には漆黒の闇であったから、相手を感じるのは匂い、感触、味、音声などが性の重要な要素となる。性戯に長けるには、とくに女には、男を悦ばす
by dankaitaにほんブログ村ブログランキングのためクリック願います。 京の奥、小倉山のふもとにいまもなにか不思議な静寂をかくすように祇王寺がある。平安の時代はまことに不安が支配する時代だった。この闇のような不安に包まれた時間は永遠に
by dankaitaにほんブログ村ブログランキングのためクリック願います。信西には放免という情報密偵がいた。清盛には禿髪(かぶろ)という存在があった。齢五十一になった清盛にはもうこの世に怖いものがないように思えた。「この世の春とはこういうものか。
by dankaitaにほんブログ村ブログランキングのためクリック願います。信西の首が京、賀茂の河原に晒された。新荘園制度を創設し九州大宰府を統括し、財を宮廷に収攬させて、内裏を改修し、宋貿易を拡充して清盛とともに大海に打って出ようとした信西入道も人
by dankaitaにほんブログ村ブログランキングのためクリック願います。放免の源蔵が息せき切って姉小路の我が屋敷に飛び込んできた。口から泡をふいてことの重大さを告げていた。 「お館殿」 源蔵は普段から拙僧を昔の日向守の名前で呼んでいた
歴史と夜 小説<王城の秋>by dankaitaにほんブログ村ブログランキングのためクリック願います。 にほんブログ村 ブログランキングのためクリック願います。 歴史は夜作られる(れきしはよるつくられる)とは、世に語り継がれてい
にほんブログ村ブログランキングのためクリック願います。 拙僧信西は京の街を放免を道案内にしてよく歩いたものだ。牛車に乗ってもよいがそれでは民衆の心や 時代に潜む地中のうごめきが感ぜられない。放免者というのは使庁放免ともよばれ
オンマニ ハラバリタヤ ウン 小説<王城の秋>by dankaita にほんブログ村ブログランキングのためクリック願います。 保元の乱後の世界をつくりあげていったのは拙僧である。 世に信西こそが頼長を窮しさせ、崇徳に入れあげさせてみずから後白
みながすなる衆道 <王城の秋>by dankaita にほんブログ村ブログランキングのためクリック願います。にほんブログ村 ブログランキングのためクリック願います。 まろが後白河帝のもと破竹の勢いで冠位昇官し、帝の寵愛をもっぱらにしたの
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