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帝国陸軍歩兵第七連隊に賜った軍旗は、一九四五年九月、当時方面軍司令部が位置していた台北大学構内にて、軍司令以下麾下連隊幹部立ち会いのもと、他の連隊旗とともに奉焼されたことになっている。しかし当時一部にこの旗は偽物ではなかったかという声があった。もしその話が真実であったとしても、何者が、いつ、何の目的で旗をすり替えたのかはわからない。ともあれ、軍の解体と復員を目前としたあわただしい空気のなかで、この話が関係者の記憶から失われていくには、さほど時間を要しなかった。
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