『大般涅槃経後分』に見える「三聚浄戒」について

『大般涅槃経後分』に見える「三聚浄戒」について

少し興味深い文脈があったので、検討しておきたい。如来の十力・大悲・四無所畏、三解脱門・十八大空、六通・五眼、三十七品・十八不共法を修習すれば、三十二相・八十種好、一切諸仏の寿命、一切浄仏の国土、一切成就の衆生、一切の難行・苦行、一切の摂善法戒・一切の摂衆生戒・一切の摂律儀戒、一切の功徳、一切の智慧、一切の荘厳、一切の大願、一切の方便、是の如き等の不可思議福徳智慧、皆な已に成就して、具足せざること無し。『大般涅槃経後分』「遺教品第一」如来の持つ十力などを学べば、様々な功徳が得られる、という話なのだが、ここで重要なのは、如来の功徳として「三聚浄戒」もまた具足し、得られていくということである。なお、元々の『大般涅槃経』には、「三聚浄戒」は見えないので、この辺は完全に追加した部分であるといえる・・・と思って改めて...『大般涅槃経後分』に見える「三聚浄戒」について

2022/11/16 07:23