思い浮かぶ人はただひとり。『余命一年、男を買う 』吉川トリコ
先日アップした『無人島のふたり』のなかで、 山本文緒さんが紹介していた本です。 趣味で始めた節約が惰性になっている40歳のOL 、 唯がある日、余命を宣告される。 宣告されて、唯はほっとした気持ちになるのですが、 その気持ち、何となくわかるような気がしました。 ただ敷かれたレールの上を歩いていくような日常から解放されるというか、 自由がわっと降ってくるというか。 で、唯が病院で会計を待っている間、 突然ピンク色の頭のホストが現れて、 物語は意外な方向に進んでいく――。 率直に、これからどうなるのかな、と続きが気になり、 読むのが楽しかったです。 あと、ピンク頭のホストという描写を読んで、 もう…
2023/08/22 10:45