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歴史のちょっと良い話 https://rekishidaisuki.hateblo.jp/

私たちがよく知る歴史上の人物たちが、教科書では語られなかったちょっと人間くさい横顔をそっと紹介します。

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2025/06/17

2025年6月

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  • 第1話 福沢諭吉、誤植を笑い、誠実を貫く、ある明治のうっかり者

    その日、慶應義塾の講堂には、冷たい北風を押しのけるほどの熱気が立ちこめていた。 高座の上には、例のごとく目をぎらりと光らせた一人の男。 福沢諭吉、御年五十路を迎えるも、その声の張りと文句の切れ味ときたら、若い門下生すら舌を巻く。 「諸君、学問とは、貴族の飾りでも、商人の道具でもない。己の身を立て、人の役に立つ、それが学問の本懐じゃ」 と、例によって語気鋭く言い放ち、黒板を板書のチョークが滑る。 しかしこの日の諭吉先生、いつもとどこか様子が違った。 チョークを持つ手が、ややふるえている。 時折、頭をかく。 「……えー、ここのところ、少し記憶が怪しいが……まあよい!」 生徒たちはクスリと笑い合う。…

2025年6月

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