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「天晴」塾~大学受験国語~ https://backbeat.hatenablog.com/

主に国立・私立難関大学の国語(現代文・古文・漢文)の入試問題をわかりやすく解説します。 お問い合わせはこちらまで backbeat3881@gmail.com

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2024/08/23

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  • 大阪大学2025年度国語(文学部以外)第3問 古文 解答解説

    こんにちは。大学受験「天晴」塾のbackbeat-akaです。 今回は2025年度大阪大学(文学部以外)古文問題を掲載します。 阪大の古文のレベルは概ね、東北大、千葉大と同レベルです。 むちゃくちゃ難しいというほどではありません。 古文の基礎的な力(助動詞・敬語・助詞・和歌の修辞)が備わっていれば、大丈夫です。 したがって、古文問題をできるだけ短時間で解答し、現代文2題に時間をかけたいところです。 さて今回の出題は「玉勝間」でした。 内容は本居宣長が「伊勢物語」真名本に言及している場面なのですが、有名な章段「東下り」の一部分が登場します。 高校時代(おそらく1年生)にこの章段を学習していた人は…

  • 大阪大学2025年度入試(文学部以外)第3問 古文

    2025年度 大阪大学国語(文学部以外) 第三問(古文) 本居宣長「玉勝間」 解答解説 (50点) ★大阪大学の古典で要求されていると考えられる力①現代語訳の力→直訳・逐語訳が基本だが、適宜言葉を補ったり意訳したりして整える必要もあると考 えられる。(最終的に、内容が読み取れていることが示せなければ評価されない) 説明問題を含めて全ての設問の根底にこの現代語訳がある。②基本的な読解力→主語判定の技術(敬語や接続助詞に適宜着目する)や和歌の読解の技術などがしばし ば要求される。③背景知識(文学史や古典常識)や文章構造(対比・対応など)から細部を推理する力④設問への対応力→設問の要求にきちんと答え…

  • 大阪大学 2025年度国語(文学部以外)第1問・第2問(現代文) 解答解説

    こんにちは。大学受験「天晴」塾のbackbeat-akaです。 今回は大阪大学(文学部以外)の2025年度現代文問題を掲載します。 大阪大学は文学部が現代文2題(評論・小説)、古文1題、漢文1題なのに対し、 それ以外の学部は、現代文2題、古文1題となっています。 今回は文学部以外の現代文の解答解説を掲載しました。 大阪大学の国語は東大、京大と並んで、試験時間が非常にタイトです。 だいたい、設問一つを5分で解答しなくてはなりません。 本文読解に10分、各設問の解答要素の決定に3分半、解答記述に1分半、という目安です。 このような離れ業を可能にするにはトレーニングしかありません。 阪大のみならず、…

  • 2025年度 大阪大学(文学部以外)国語第2問(現代文) 解答解説

    2025年度 大阪大学 第二問 小川さやか「所有とは何か」 本文展開図 本文マーキング① 本文マーキング② 第一意味段落(①)① 「循環型社会」「シェアリング経済」「持たない暮らし」 不用品を交換したり、遊休資産へのアクセスを可能にしたり、特定のモノへのオー プンアクセスを実現する ↓ 限られた資源を有効活用するとともに、資本主義経済の進展で失われた「つなが り」やコミュニティを再興する意図 ↓ (1)こうした議論が基盤とする「個人と個人のあいだのモノの融通・共有」とそ れによる「持たない暮らし」とは異なる世界観で成り立っている、東アフリ カに位置するタンザニア社会の「持たない暮らし」を提示し…

  • 2025年度 大阪大学(文学部以外)国語第1問(現代文) 解答解説

    2025年 大阪大学国語(文学部以外) 第一問 稲垣諭「「くぐり抜け」の哲学」 本文展開図第一意味段落(①)① クラゲの流行のなかで私たちは何を経験しているのだろうか第二意味段落(②~⑦)② 巨大な水槽の名かで無数のミズクラゲが、完全にシンクロすることなく、微細なズ レを含む揺れとなって明滅のサインをやさしく発する姿は、日常の卑小さを忘 れさせてくれる。 ③ 基本は水流にのって漂っている 水に揺られ、水になりきっているのが彼らの基本スタイル ④ 神経中枢が存在しない散在神経系・・・「水槽の中の脳」 ⑤ 水中で呼吸する心臓のよう ⑥ 特定機能をもつ器官が配置されているのではない それら器官が幾重…

  • 2025年度東京大学古文・漢文 解答解説

    こんにちは。大学受験「天晴」塾のbackbeat-akaです。 今回は2025年度東京大学の古文(第2問)・漢文(第3問)の解答解説を掲載します。 東大の古文漢文は、どちらも読解が非常に困難、ということはありません。 ただ現代文同様に、限られたスペースに要領よくまとめて解答する、という要約能力が求められています。 ここが東大古典の難しいところです。 解答時間は古文が30分、漢文が25分が目安です。 東大に限りませんが、合格するには徹底した過去問題の分析が欠かせません。 お励み下さい。ご健闘を祈ります。 backbeat.hatenablog.com

  • 2025年度東京大学古文(第2問)・漢文(第3問) 解答解説

    第二問 古文 「撰集抄」(文30点 理20点) ★東大の古典で要求されていると考えられる力①現代語訳の力→直訳・逐語訳が基本だが、適宜言葉を補ったり意訳したりして整える必要もあると考 えられる(最終的に、内容が読み取れていることが示せなければ評価されない)。 現代語 訳の問題を含めて全ての設問の根底にこの現代語訳がある。②基本的な読解力→主語判定の技術(敬語や接続助詞に適宜着目する)や和歌の読解の技術などがしばし ば要求される。③背景知識(文学史や古典常識)や文章構造(対比・対応など)から細部を推理する力④設問への対応力→設問の要求にきちんと答えて答案を作る力(→対話能力)と、設問のタイプに応…

  • 2025年度東京大学現代文(第1問・文科第4問) 解答解説

    こんにちは。大学受験「天晴」塾のbackbeat-akaです。 今回は2025年度東京大学の現代文第1問と第4問(文科)の解答解説を掲載します。 2025年度の第1問は、例年になく平易な問題でした。 解答要素が見つけやすく、(一)~(三)は確実に得点したいところです。 時間もそんなにかからないと思います。 (四)の120字問題も、例年よりは書きやすかったと思います。 問題は文科の第4問です。 随筆ではなく、なんと小説が出題されました。 東大文科の国語が現在の4題になった2000年以降、初めての出題でした。 本文は読みやすく、解答要素も見つけやすいのですが、なにしろ60字程度で解答するのに、どの…

  • 2025年度 東京大学国語 文系第4問 解答解説

    2025年度 東京大学 国語第四問(文科専用) 佐多稲子「狭い庭」解答解説 20点 設問解説・・・解答例はずべて「この程度書ければ充分」というレベルのものです。*東大文科の国語が四題になった2000年以降初となる、小説の出題。 *小説ということもあり、問題分量が大幅に増加し、設問もおよそ60字程度で解答する のが難しいものが多く、30分程度で解答するのはかなり困難である。*第一問が平易だっただけに、第四問と合わせて現代文の難易度が例年並みとなるよう になっている。 (一)「彼に気の毒な思いをさせるような気がした」(傍線部ア)とあるが、それはな ぜか、説明せよ。(5点)*理由説明問題。主人公が苗…

  • 2025年度 東京大学国語第1問(文理共通) 解答解説

    第一問 解答解説 田中彰吾「身体と魂の思想史ー「大きな理性」の行方」 (文理共通)四十点◆本文展開図(マッピング)第1意味段落(①~②) ① 鏡像を自己として認知できるようになるには、生後ⅰ年半~二年程度の時間がかか る 生後一年半ごろまでの乳児は、鏡に映った身体を他者として知覚している ↓ ア鏡像を遊び相手として扱うような振る舞いを見せる ↓(ところが) 14ヶ月ごろから振る舞い方に変化が起こり始め ↓ 鏡像を見て感嘆したり困惑したりという揺らぎのある反応を見せつつ、全般的に鏡 像を避ける行動が増え ↓(この時期を過ぎると) 24ヶ月に向かって鏡を見ながら自己の身体を探索する自己指向行動が殖…

  • 2025年度京都大学国語第3問 文系国語 解答解説

    こんにちは。大学受験「天晴」塾のbackbeat-akaです。 昨日に続いて、2025年度京都大学第3問(文系古文)を掲載します。 解説にも書いたのですが、京都大学の古文は最近、有名作品からの出題が多いです。 特に今年は、「義経記」の有名な箇所で、「見たことある」と思った受験生もいたと思われます。 難易度としては、かなり易化したのではないか。 高得点をとった受験生が多くいたのではないか。 そんな印象でした。 基本的な単語の知識、文法事項の理解、敬語の訳出など、取りこぼしてはいけないところをしっかり取ることが大事です。 backbeat.hatenablog.com

  • 2025年度京都大学入試 文系古文(第3問)解答解説

    2025年度 京都大学国語 文系第三問(古文)「義経記」解答解説 (50点) ★京大の古典で要求されていると考えられる力①現代語訳の力→直訳・逐語訳が基本だが、適宜言葉を補ったり意訳したりして整える必要もあると考 えられる(最終的に、内容が読み取れていることが示せなければ評価されない)。 現代語 訳の問題を含めて全ての設問の根底にこの現代語訳がある。②基本的な読解力→主語判定の技術(敬語や接続助詞に適宜着目する)や和歌の読解の技術などがしばし ば要求される。③背景知識(文学史や古典常識)や文章構造(対比・対応など)から細部を推理する力④設問への対応力→設問の要求にきちんと答えて答案を作る力(→…

  • 2025年度京都大学国語入試問題 現代文第1問・文系第2問 解答解説

    こんにちは。大学受験「天晴」塾のbackbeat-akaです。 2月は受験を控えて閲覧が多いと予想はしていましたが、 予備校での個人添削指導に忙殺され、大事な時期に全く更新できませんでした。 3月に少しずつ、溜め込んだ教材をアップしていきます。 さて今回は、2025年度京都大学現代文2題を掲載します。 出題傾向は例年通りでしたが、 毎年のことながら、制限時間内で完答するのは非常に大変です。 大問一つを40分でこなすとして、本文を読むのに10分、各設問を5分とすると、 設問の解答の構想を練るのに3分半、解答を書くのに1分半くらいだと思います。 従って練習の段階で、タイムトライアルの訓練をしておく…

  • 2025年度京都大学入試国語問題 文系第2問 解答解説

    2025年 京都大学 文系第二問 小津夜景「ロゴスと巻貝」(文50点) 第一意味段落(①~③)① 読書とは、たった一人で作品と向き合う行為 ② 読書は・・・いつでもどこでも基本ひとり 読書はひとを孤独にさせる道具 ↓(そこに) 己の身を切るような、かっこよさがある ③ 読書の情動は、はかなくゆれるたった一本のろうそくの炎にすぎない ↓(でも) 目を閉じれば・・・だれかの胸のともしびが明滅しているのが見える ↓(それが) 至るところで起こっていて、 (1)地球はいつも決して死なない蛍の群れに覆われているみたいだ第二意味段落(④~⑥)④ 「物語ってどういうものなの?」という質問をされて、どうしよう…

  • 2025年度 京都大学入試問題 国語第1問 解答解説

    2025年 京都大学 第一問 中井久夫「現代社会に生きること」(文50点・理40点) 第一意味段落(①~⑨)① われわれの周囲は、激しい都市化の傾向にある(A) ↓② 「都市化」とは何であろうか ③ 都市は、現代に始まるものではない ・・・7000年前の新石器時代のトルコの都市/工場、市場、交換経済 ④ ギリシャ人・・・都市国家「ポリス」群を形成/「ポリスに住まないものは人間では ない」 ルネサンスのイタリアの諸都市・・・「都市の空気は自由を作る」 ⑤ われわれは、都市を政治的自由と結びつけて考える伝統を持っていない ↓(それにしても) 田舎の人たち「町は自由でいい」 (長い間)われわれの観念…

  • 2025年度 京都大学入試問題 国語第1問 解答解説

    2025年 京都大学 第一問 中井久夫「現代社会に生きること」(文50点・理40点) 第一意味段落(①~⑨)① われわれの周囲は、激しい都市化の傾向にある(A) ↓② 「都市化」とは何であろうか ③ 都市は、現代に始まるものではない ・・・7000年前の新石器時代のトルコの都市/工場、市場、交換経済 ④ ギリシャ人・・・都市国家「ポリス」群を形成/「ポリスに住まないものは人間では ない」 ルネサンスのイタリアの諸都市・・・「都市の空気は自由を作る」 ⑤ われわれは、都市を政治的自由と結びつけて考える伝統を持っていない ↓(それにしても) 田舎の人たち「町は自由でいい」 (長い間)われわれの観念…

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