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  • 9節 ミーチャ連行される

    ドミートリイは町の「さる極めて不愉快な場所」へ連行されることになりました。彼は最後に「部屋にいる全員に向かって、抑えきれぬ感情を込めて」語りました。 「やむをえません! 僕はこれまでの一生を通じて毎日、この胸を打って真人間になることを誓いながら、毎日

  • 8節 証人たちの供述。童。

    証人尋問になりました。そこでも三千ルーブルが問題にされますが、だれもが、その夜の散財が三千ルーブルだったと言います。トリフォンは特に強調して、「ここに六千ルーブル落としていくよと、あんなにはっきり叫んでいらしたし。前回の分と合わせてという意味ですよ」と

  • 7節 ミーチャの大きな秘密―一笑に付される

    さて供述はいよいよ大詰め、彼の持っていた大金の出所について、ドミートリイが語ります。 実はカテリーナから姉のアガーフィアに送ってくれるように頼まれた三千ルーブル(第一部第三編5節)の一部だったようです。その金で彼はグルーシェニカとこのモークロエの町に

  • 6節 検事、ミーチャの尻尾をつかむ

    ドミートリイは身ぐるみ剥がされて取り調べを受けるという、これまでならあり得ない屈辱を受けて、「なんだか自分まで彼らに対して罪があるような気になって」くるほどでした。服は証拠として取り上げられ、カルガーノフがたまたまトランクに入れていた服を借りて着ること

  • 5節 魂の苦難の遍歴―第三の苦難

    ここでは、スメルジャコフとフョードルの間のグルーシェニカが来たときの合図をドミートリイが知っていたことがあきらかにされます。しかも彼は、「あいつ(スメルジャコフ)の仕業じゃありませんよ、みなさん!」と断言してしまいます。そんなことを言ったら、ますます自分

  • 4節 魂の苦難の遍歴―第二の苦難

    尋問が続きます。ドミートリイは「とにかく僕にだけ話をさせてくれませんか、瑣末なことで話の腰を折らないでください」と言って、サムソーノフのところへ金を借りに行った時のことから話し始めました。すると検事が、「なぜそんな急に入用になったんですか」と聞きます。

  • 3節 魂の苦難の遍歴―第一の苦難

    ドミートリイへの尋問が始まりました。嫌疑はやはりフョードルを殺したというものでした。そしてまず、グリゴーリイは死んではおらず、その彼が、フョードルを殺したのはドミートリイだと証言したようです。そう言えば、彼は、あの出来事が起こったとき、ドミートリイの

  • ⒉節 大騒ぎ

    話の舞台はとつぜん「この郡の警察署長」の家になります。そこに検事補と郡会医、予審調査官の三人が来ていました。そこへペルホーチンが入った時には、そこにはすでにフョードルの殺人事件の一報が届いていました。フョードル家の隣の家のマリアがその知らせを持って、

  • 1節 官吏ペルホーチンの出世の糸口

    さて、話は少し後返りして、ドミートリイが立ち去った後のペルホーチンの動きになります。彼はドミートリイの様子に不信を抱いて、まずフェーニャのところに事情を聞きに行き、そこであらましの話を聞くと、今度はホフラコワ夫人を訪ねました。夜の十一時で、ちょうどドミ

  • 8節 悪夢

    どんちゃん騒ぎが始まりました。ドミートリイがここに送りつけるために準備した食べ物や飲み物(5節)が馬車で届き、「何やら滅茶苦茶な、常軌を逸した騒ぎ」です。ジプシーでしょうか「バイオリンやツィターをかかえたユダヤ人たちもやってきたし」、…「もう眠っていた

  • 7節 まぎれもない以前の男

    部屋には、四十近い、肥った、鬘の男(これがグルーシェニカの「昔の将校」のようです)と、その「ボデイガード」らしい長身の男がいました。そして、カルガーノフとマクシーモフもいました。二人は二日前のゾシマとの会合の時にも、修道院にいましたが、今どうしてここに

  • 6節 みずから乗り込むぞ!

    さて、ドミートリイはモークロエへ馬車をとばします。 彼は今、グルーシェニカの相手の将校に対しては、嫉妬も、また憎しみや敵意も感じていなかった、と作者は言います。しかし彼は、「やはり心は乱れ、苦しいほど騒いで」いました。「心にわだかまって苦しめる過去の

  • 5節 突然の決心

    グルーシェニカの家に来たドミートリイは、召使いのフェーニャを相手に、興奮から激怒へ、そしてグルーシェニカが「将校」の所へ行ったと聞いて、急に「物静かな子供さながら」となり、そして「不屈の決意」を見せて「考え深げな微笑」となって、グルーシェニカの家から、

  • 4節 闇の中で

    「下人」と違ってドミートリイの行き先はすぐに知れました。「わかりきったこと」でフョードルのところです。彼はグルーシェニカが彼のところに行ったのだと思って、…しかしどうしようというのでしょうか。 彼は家に着くと裏手の石塀を乗り越えて庭に入り込み、母屋で

  • 3節 金鉱

    ドミートリイがグルーシェニカの家に「おどりこんできた」のは、アリョーシャがラキーチンに誘われて彼女のところに来る少し前(第三部第七編3節)でした。 ドミートリイは、「お金の計算」のためにサムソーノフの家に行きたいという彼女の求め(彼女は昔の将校からの

  • 2節 セッター

    ドミートリイは大喜びでセッターのところに向かいました。しかし、さまざまにトラブルがあって、すでに夜になってやっとセッターに会えた時には、イライラとともに、心身ともにヘトヘトになってしまっていました。しかも会えたセッターは泥酔して目も覚まさず、ついに彼はそ

  • 1節 クジマ・サムソーノフ

    物語は一日目の夕方、アリョーシャがカテリーナの家でカテリーナとグルーシェニカの対決を見ての帰り道(第一部第三編11節)からの続きです。あの時帰り道でアリョーシャはドミートリイに出会って、「自分の明日の計画」を、中身を知らないままに聞いたのでした。 さて

  • 4節 ガリラヤのカナ

    迫真の場面を過ぎて、アリョーシャは修道院に帰り、ゾシマの棺の前に跪き、相変わらず続いているパイーシイ神父の福音書の朗読を聞きながら、うとうとしてしまいました。夢うつつの中で、神父の朗読する「ガリラヤのカナ」の婚礼の場面を聞いています。その物語の中にゾシ

  • 3節 一本の葱

    ラキーチンはアリョーシャを連れてグルーシェニカの家に行きました。 彼女は、明らかに誰か大事な客を待っているような身なりで、しかしソファに寝そべっていましたが、また何かに苛立っているよう(それはドミートリイが来るのを恐れていたのでした)でもありました。

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『カラマーゾフの兄弟』~その粗筋とつぶやき~
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