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  • 袖振り合うも多生の縁、か。

    少し前の話。 わたしは、かれこれ十七年ほど前に愛犬ブログを始めた。 生まれて初めてのブログだったこともあり、最初の数年間は面白くて熱心に投稿していたけれど、仕事が忙しくなってアップアップしてきた頃には次第に投稿回数も減り、ほぼ季刊誌のような扱いになった。 そんな適当ブログに最初から最後までコメントやいいねを送り続けて下さった方がいる。 信じられないでしょう? わたしは信じられない。 でも、そのような方がおられた、しかも二人も。 そして、そのうちのお一人が、昨年、天国へ旅立った。 ブログ上で袖が触れ合った程度の縁ではあるが、わたしもわたしなりに大切に感じていて、時折ブログを覗いては、未読の記事も…

  • 「不安遺伝子」に沸くわたし。

    NHK BS「英雄たちの選択」が好きで、たまに録画して観ている。 少し前、2020年放映分の再放送で、陰陽師の安倍晴明を取り上げていた。 晴明といえば、わたしの中では美丈夫のスーパーヒーローというイメージ。 しかし、実際の晴明は、40歳でもまだ学生という、遅咲きの国家公務員だったらしい。 NHK大河「光る君へ」の初回オープニングだかの映像で、ユースケ・サンタマリアさん演じる安倍晴明を見て、美丈夫なヒーロー像とはおよそ真逆な姿にドン引きしたが(ユースケさん、ごめんなさい)、まあ、現実なんてそういうものよ、とつくづく思った。 番組内で最も印象に残ったのは、晴明の人となりからは離れてしまうが、脳科学…

  • 最近手にした幾冊かの本。

    ここ最近、読んだ本。 伊坂幸太郎さんの「ゴールデンスランバー」、 池井戸潤さんの「ルーズヴェルト・ゲーム」と「BT‘63」、 そして、三浦しおんさんの「風が強く吹いている」。 我が家の二階には、読書好きの母や姉が買い集めた本をぎゅうぎゅう押し込んだ書棚がある。いまでは専らキンドル利用の母たちに代わり、紙派のわたしの相手をすることが増えた本達。 紙がいい。ページをめくる高揚感に加え、終わりを感じながら読み進めるスリルは何とも言えない。紙本はある意味、高度な玩具のようである。 数日前の夜、そんな感覚を味わいながら読み終えたのが、伊坂さんの「ゴールデンスランバー」だ。 衆人環視のなかで起きた首相暗殺…

  • 使い捨てない。

    数日前の朝刊に、この春から高校に進学する子供をもつ母親からの投書が載っていた。 進学が決まり、早速、中古の制服探しを始めたという。 知人に訊いたところ、既に他の人に譲ったあとだったので、ネットのフリーマーケットで探して手に入れたそうだ。 出品者からの温かいメッセージや我が子へのエールも添えられ、明るい春の到来に相応しい、煌めきを感じさせる内容にほっこりとした気分になった。と同時に、時代の流れを感じた。 わたしが子供の時分は、兄弟姉妹からのおさがりならまだしも、家計が相当苦しいということでもなければ、皆、新しい制服を用意してもらっていたと思う。子供に着古しを着せるということは、どちらかといえば後…

  • 俯く花の本音。

    「どうしてそんなに綺麗なのに俯くの?」 母が育てたクリスマスローズにかけた言葉。 少々ズボラなところのある母が育てたクリスマスローズは、なぜかシキミと同じ鉢、ならぬ「樽」に植えられている。 昨日、ふと樽のなかに目を向けると、年がら年中いきいきと茂るシキミの下に埋もれてしまったクリスマスローズの花を見つけたので、思い切ってその一輪を切り取り、緑色のちいさな花瓶に挿した。 クリスマスローズって不思議な花。 この画像に写るそれは、二輪のように見えて、実は一輪。 一本の茎から、種類の異なる花が咲いているように見える。 そして、樽に咲く花も含め、揃いも揃って下を向いている。 なんとなくこう、、目立たない…

  • 心の仕掛け。

    数日前の読売朝刊の一面コラムで、作詞家の阿久悠さんが書いた詩を紹介していた。 題名は「春のアタマ」。 *** *** *** *** *** *** *** *** *** 髪を切ったのは春に気づいたから 新しい帽子に サイズを合わせるために くりくりにしたのです 急いで駆けて 帽子がポンと脱げるようにと・・・ そんな心の仕掛けです *** *** *** *** *** *** *** *** *** 2000年代初めに流行した、男性のおしゃれな丸刈りを背景にしているらしい。 サラリーマンにかけて「マルガリーマン」という造語もあったそうだが、ちょうどわたしが日本を離れた年だったせいか記憶にな…

  • 【映画】「プレイス・イン・ザ・ハート」を観た。

    ゴジラとジブリがアカデミー賞。 ゴジラには興味がないので作品を観たことがないのだけれど、ジブリは結構好きなのでだいたい観ている。 ジブリ作品は二度目の受賞というが、前回の受賞から21年も経っていたことに今更ながら驚いた。 いやー、、、人生なんてほんと、あっという間に終わりそうだな。 最近、映画といえば専らNHK BSで放映されるものばかり観ている。 CMが無いし、字幕スーパーだし、受け身で映画鑑賞するタイプにはちょうどよい。 先日も母が録画しておいた「プレイス・イン・ザ・ハート」(原題:Places in the heart)をみた。 1984年公開のアメリカ映画で、フォレストガンプのお母さん…

  • 独り言つ - ちいさな雛飾り、過疎地の避難訓練、お味噌汁は具沢山。

    せめて三日に一度はメモのように日々の何かしらを書き留め(打ち込み)、投稿することを習慣にしたいと思っているのだが、結局、何も記すことなく月が替わり三月になった。 雛祭りも過ぎた。 我が家の雛人形は七段飾りの立派なものではなく、ガラスケースに入った、いわばプチセットといった感じの代物。 それでも男雛に女雛、三人官女、五人囃子、右大臣、左大臣の随臣(ずいじん)二名、仕丁(じちょう)と呼ばれる従者三名の他、桃の花飾りなどもあり、コンパクトながらそれなりに揃っている。 毎年、母がこのミニチュア雛飾りを外の倉庫から出してきては明るい場所に飾ってくれる。 今年は私がガラスケースと雛人形や小物を収めた箱を屋…

  • 独り言つ - 大相撲やら同性婚やら。

    #大相撲 大相撲初場所が終わった。 千秋楽では、横綱照ノ富士が本割で大関霧島を吹っ飛ばして完勝し、琴ノ若との優勝決定戦を圧巻の強さで制した。 琴ノ若とは本割、決定戦と二度目の取り組みになるので、琴ノ若も多少は踏ん張り意地を見せたが、やっぱり横綱は強かった。 怪我で思うような稽古が出来ず、場所前は親方も心配するほどだったが、蓋を開けてみれば大関以下とは段違いの強さ。技に精神力、共にこれぞ横綱というところを示してくれたように思う。 貫禄十分で本当に格好良かった。 どうか(横審のいうことは適当に聞いて)、無理をせず、休養を挟みながら、自身の悲願である二桁優勝を達成してほしいと思う。 今場所は幕下に伯…

  • 顔が重荷。

    ネットニュースを眺めていたら、キョンキョンの私服姿が素敵という記事があった。 (懐かしの)加藤紀子のインスタグラムの投稿を引用した記事で、近田春夫氏とキョンキョン主催の活動に参加したという内容。 ボーリング場で撮った画像には、カラフルなトップスにベージュのワイドパンツというカジュアルな出で立ちのキョンキョンの姿があった。 キョンキョン、57歳だって。いくつになっても可愛いなあ。 この記事をみて思い出したのが、近田春夫氏が作詞作曲してキョンキョンが歌った「Fade Out」という曲。 1989年にリリースされた、キョンキョン27枚目のシングルで、ジャンルはハウスミュージック、だそうだ。 わたしは…

  • 命を預かる重さについて考え、来夏の大災難を憂う。

    元日から辛いニュースが報じられ、翌日もまた耳を疑うような事故が起きた。 能登半島地震、ならびに羽田空港における航空機事故で亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。 また、被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。 いまだ安否の確認がとれない人々、さらに不明の動物たちもいるに違いない。 どうかひとつでも多くの命が救われますように。 羽田の航空機事故で忘れてならないのは、JAL機の貨物室に預けられていたペットも犠牲になったということ。 乗客乗員の安否もいまだ不明のなか、燃えさかるJAL機を映すNHKの映像をみながら、まさかペットが預けられているなんてことはないだろうなと気がかりではあった。…

  • わたしの文字。

    読売新聞に掲載された、小学生が撮った一枚の写真。 茜空を引き立たせる小さな黒い街並みと赤信号の丸い灯り。 スマホのカメラ機能とオンライン投稿のおかげだろう、子供でも手軽に日常を切り取ってシェアできる世の中になった。 過日、よみうり写真大賞に選ばれた一枚も小学生の作品。 海の中で撮ったのだろうかと思わせる、臨場感あふれる波と沈む夕日。 それぞれがとても印象的な写真で、そこに添えられたタイトルにも惹きつけられた。 茜空は「赤色の行列」、波と夕日は「おぼれる夕日」。 錆びついていない柔らかな感性。世の中の人間の子供たちの親は、日々、このような透き通った心に触れているのだろうかと思ったりした。 四本脚…

  • 小鳩がくれた至福のひととき(干菓子)

    母のお友達からいただいた干菓子。鳩サブレーで有名な豊島屋さんの「小鳩豆楽」。 鳩をかたどった見た目が愛らしい落雁で、和三盆糖や豆粉、きなこなどを混ぜて作られているそう。優しさが際立つ上品な味わい。 ネーミングもいいよね。 ”マメに楽しく”という想いも込められているらしい。 お抹茶と一緒に味わえたら良いのだろうけれど、ないので、お手軽に煎茶やコーヒーでもと思い、コーヒーを淹れた。 わたしは、インスタントコーヒーをいただくときはお砂糖と豆乳を加えるのだけれど、粉から淹れるときはブラック。 きっと合うだろうと思ったわけ。 案の定、可愛い小鳩たちが、至福のひとときを運んでくれた。 豊島屋さんといえば鳩…

  • 【ドラマ】ハンカチ必須!「きのう何食べた?season2」第10話。

    テレ東の「きのう何食べた? Season2」をご覧になっていますか? わたしはシーズン1の頃からのファン。 昨晩、8日放送分の第10話を観たのだけれど、これがハンカチ必須の回。 ケンジのお母さんに泣かされてしまった。 【以下、ネタバレを含みますので、これからご覧になる方はお気をつけください。】 ある日、母親からシロさんに会いたいと言われたケンジ。 しかもケンジの二人のお姉さん達も一緒に。 シロさんはもちろん快諾し、弁護士事務所の大先生に連れていってもらった、美味しい鰻のコースが楽しめる上野の老舗の店を予約。 緊張する初対面の場を和ませてくれたのは、ケンジの朗らかな二人の姉達。 打ち解けた雰囲気…

  • 【映画】「時代屋の女房」を観た。

    youtubeの松竹シネマチャンネルで「時代屋の女房」という映画を観た。 1982年に直木賞を受賞した村松友視さんの同名の小説が原作。 歩道橋の脇で「時代屋」という名の骨董屋を営む男、ヤッサン。 ある日、ふらりと店に立ち寄ったのが、アブさんという名の猫を抱いた女、マユミ。 彼女はそのままヤッサンのもとに居付いてしまう。 素性の分からぬマユミとヤッサン、そして、彼らを取り巻く市井の人々を描く。 長編小説というより短編小説のような雰囲気。 ヤッサンを演じているのは渡瀬恒彦さん。 彼の店には、ぱっと見、価値があるのかないのかわからないような代物も並んでいる。 馴染みのクリーニング屋の奥さんが持ってき…

  • 普段着感覚になった海洋散骨。

    死んだらどうしてほしいか。 子どもの頃、死んだら遺灰を海に撒いてほしい!と言うと、法律で簡単には撒けないことになっていると返されたような気がする。 だからこれまで海への散骨を希望するのであれば、それが許された国にでも行かない限り無理なのだと思っていたけれど、どうやらそういうわけでもないらしい。 一般社団法人日本海洋散骨協会なる団体によると、1990年代に入り、葬送の自由をすすめる団体等の活動によって海洋散骨が実施されるようになり、管轄機関から合法のお墨付きも出ているようだ。 ネットでちょろっと調べると海洋散骨の業者が出てくるでてくる、、、 八人乗りフェリー貸し切り、羽田空港沖に撒くプランで十二…

  • 行方不明の読解力探しを手伝ってくれた先生のハナシ。

    きょうの朝刊に「大雪」の文字。 本格的な冬へと移り変わるころだが、きょうは好天に恵まれ、気温も高く暖かな一日だった。 さて、OECDが実施している学習到達度調査、通称PISAの結果が公表された。 日本は、懸案の「読解力」が前回2018年調査の十五位から過去最高の三位と大幅に上昇したこともあり、メディアがこぞって取り上げている。 文科省の国立教育政策研究所が公開している問題を試しに解いてみた(暇人である)。 モアイ像で知られるラパヌイ島(イースター島)に関する問題。 十五歳向けなので難しくはない。昔の国語の問題みたい。なつかしい。 今回の順位アップについては、手放しで喜べない点もあるようだ。 前…

  • 二十四時間、矢の如し。

    読売新聞に掲載されている多和田葉子さんの連載小説「研修生(プラクティカンティン)」を読んでいる。 本日掲載分の最後に記されていた、「一日目を終えてみると、二十四時間という時間が驚くほど長い。」という一文。 二十四時間を長く感じられるということは若さの特権に他ならないと改めて思う。 ジャネーの法則に逆らうことなく、今のわたしにとって二十四時間は驚くほど短い。 あっという間に朝が来て、あっという間に午前九時。 我が家は昼食が午後二時と遅いため、お昼の片付けが終わるともう日暮れを意識する。 日照時間が短い冬の間はなおの事。 変温動物さながら、寒くて体温が下がると頭の働きも動きも鈍くなるわたしは、夜は…

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