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チベットおぼえがき「たびのたたぱた」 https://kikisosophoto.wixsite.com/kiki-soso/blog

チベットおぼえがき!チベットのお寺に行ってみた。尼さんから言われたこと「髪を切るといいよ」...え?「剃るといいよ」...ええ?「あなたも尼さんになって、ずっとここにいたらいい」...えええ?

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2023/12/01

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  • Border 01: フーテンと生活 前編

    外で子供たちの声がする テントを見つけ、興味津々で集まってきたようだ 入り口のファスナーを開けるとそこには、年齢さまざまな子供7−8人がいた

  • Border 01: フーテンと生活 後編

    空と大地を真っ二つに分ける地平線に向かって走り続けていた旧型のパジェロは 何の前触れもなく、何もない平原で停止した 前方を見ると、路なき路上に行く手を阻む大きな石が数個置かれている

  • Border 02: 尼さんと私 前編

    チベットの尼さんから、手紙を受け取った 書き出しは「前世からの仏教の友へ」 ん?仏教の友??

  • Border 02: 尼さんと私 後編

    写真の少女と目が合った 長い髪の少女がはにかんでいる 小学校高学年くらい尼さんの家族か? ちがう!尼さん自身の写真だ!私がひそかに「中坊」とあだ名をつけている尼さんじゃないか 子供の頃の、出家前の写真.. 写真の中の子は「女子」してる! 若い尼さんたちは恥ずかしがりやで子どもっぽ

  • Border 03: チベット人と日本人 前編

    「どこから来たの?」 「日本」と答える 「ああー知ってる!知ってる!ニホンて、アムドだよね!(アムド=チベットの一地方)そこにうちの娘が勉強しにいってるの。だから会ったことあるかもしれない。世話になってるかもしれないねー」 なんてしみじみ私の顔を眺めているのだが、娘さんは私の住む

  • Border 03: チベット人と日本人 後編

    私はついにバスの車窓にツルを見つけた!ツルは優雅なBGMも、幻想的に立ち上る靄も、何もないままそこにいた 隣のチベット人に「ワ!!ツル!ツル!見て、あそこ!」と指をさして教えたが、反応が鈍いあー、大きな鳥がいるねー、といった程度 バスの中で興奮しているのは私ひとりだったツルを特別

  • Border 03: チベット人と日本人 続編

    夕刻バーゲンの声がかかる アメリカから来た青年ルークは、バルコルをチベットの服チュパを身にまとって歩いていた チュパのおかげで注目を浴びていた 手にはマニ車も持っている 見るからに外国人の青年が、チュパを着ている! このギャップには皆、驚きと喜びを覚えるようだ

  • Border 04: 真空と深海 前編

    オンマニペメフム オンマニペメフム マントラはミツバチの羽音 追い越し追い越されすすむ 花から花へ 甘露をあつめてまわる 黄金のブーツで 太陽をかきまわす

  • Border 04: 真空と深海 後編

    お坊さんの袈裟と同じえんじ色のお堂の中に、べっとりと充満するバターの匂い濃密な闇の空間があった 神だか魂だかの、畏れと妖艶たいこの響きでバターランプの炎が踊る 目が慣れると、香煙の流れが見えた奇跡的にまっすぐの線が、白く立ち上った 振り返れば、目をつぶすほど眩しい入り口の四角形香

  • Border 05: 砂とトカゲ 前編

    すれ違ったのは風くらい 声をかけられ振り向くと、声の主はヤギだった ずっと見ていたつもりだった 見られていた 景色と化して歩く 歩く ただ歩く 何もない! 砂、石ころ、土くれの山、わずかな草木、川、空..

  • Border 05: 砂とトカゲ 後編

    ほら貝が鳴っている 尼さんと競争だ! 横たわったままのヤギの脇を通って、山の上のお堂までかけ上がる 生きてるヤギは、私をじゃました ヤギの白い毛は、同じ場所で同じ方角を向いたまま夜明けには朝日を、夕刻には夕日を浴びたかたい身体を覆う毛は、やわらかな暖かみをもったままあった タクツ

  • Border 06: ニンゲンとケモノ 前編

    ある日、お寺の入り口ではお坊さんがまるで羊飼いがするように、参拝者の群れを追い立てていた 参拝者は実際、羊の毛皮でできたチュパ(服)を着ていた 果たして、ニンゲンとケモノにどれほどの違いがあるんだろう? 草原のチベット人はかっこよかった 巡礼のチベット人はかっこよかった 存在その

  • Border 06: ニンゲンとケモノ 後編

    私は動物のヒトを見た 野蛮なケモノを見た ある日、通りで、ヒトが、目の前のヒトの頭に、石を打ち付けた落とされた石と、血を流したヒトが残された ある日、食堂にはオスのヒトが殴り込んできた男女が囲む一つのテーブルへと一直線に進み、男の方に向かって振り上げたのは、鈍い銀色の刃だった あ

  • Border 07: くるくる と ぐるぐる 前編

    バルコル1周目、あの麻のシャツやっぱイイかも。1週間くらい前から露店に吊るされてた。 値段を聞いたら、そこらのシャツの5倍くらいの言い値だった。 バルコル2周目、歩きながらもう一度、物色&スルー。 妥協点の値段を想定する! バルコル3周目、あ、やっぱり良い!もうラサともサヨナラだ

  • Border 07: くるくる と ぐるぐる 後編

    旅は巡礼 旅は商売 チベット人が「旅行する」といえば、それはたいてい、聖地や寺院へのお祈りの旅か、商いの旅だ 宝石商は ”バターのような、なめらかなツヤ” を持つ石を探して、露店巡りをしていた良いターコイズというのは、手の中に収めると手の温度が伝わり、その温もりを長く保つものだと

  • Border 08: かわいい と かわいそう 前編

    ラサの茶館で テーブルの上に空のグラスと3角のお札を置いて、ヤカンから甘いミルクティーが注がれるのを待つ お客のテーブルをまわって、本当に微々たる小額紙幣を集めている物乞いがいるたくさんいるお客からちょっとずつでも施しをもらえれば、一杯のトゥクパ(うどん)にありつけるのだ ひとつ

  • Border 08: かわいい と かわいそう 後編

    集落まで行くのは諦めて、今日はここでテントを張ることにする 荷物を降ろし、テントの準備をしていると向こうの集落の方向から、お兄さんが歩いてやってきた 私のテントのパーツを手に取り、まじまじと観察しているテントのシートが風にもてあそばれ、飛ばされそうになるとお兄さん

  • Border 08: かわいい と かわいそう 続編

    『シャングリラ』の名に夢見た誰かの理想郷はいま、『神秘なる天空』と謳われる 『シャングリラ』(香格里拉)は、ある日、改名された町の新しい名前 観光開発が推し進められようとしている 『シャンバラ』(香巴拉)は、通りに建つホテルに付された名前

  • Border 09: 乗り物と生き物

    燃えろうんこ 町の旅社(宿)の部屋にはストーブがあった 黒くて強そうなストーブだ 燃料を焼べる受け皿は変形していて、閉められないのだけれど 燃料の乾燥させたヤク糞をたくさんもらって火をつけた 今までの、どのホテルのヒーターよりも温かい 火はホンモノ! 火は本気だ! 生き物

  • Border 10: 太陽と月と星

    地球は青かった? 冬のチベットは視界になかったのかい? チベットは、この星の、月のようなところ「静かの海」は「智慧の海」 カラカラで空っぽの月のようなチベットからは、月がよく見える冬、昼も夜も、空は澄みきっていた昼の空は、白い三日月の口で笑っていた ここから月は見えても、ユーラシ

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