身体を合わせた時のことを良く覚えてない。そんな余裕はなくいつも言うけど必死で。覚えているのは気持ちいいだけ。そう言うと、sanaはちょっと睨むような顔をする。…
「いいよ・・・sana・・・イッていいよ・・・」 魔性をはらむその身体は熱く滴り僕の声に反応し、震えはじめる 僕の背に回した腕に、力がかかる今、僕の背に爪を立…
ねぇ?こうやって腕の中にいれば、明日を考えなくて済むでしょう?その手の触れるところだけに感覚を集中させていれば、今欲しい全てが、雅治から貰える そう。だから…
「さっきね、驚いたよ」 「何に?」 「うちの大学の先生が、sanaのフロアに泊まってる。3つほど隣の部屋に」 「うそ!その先生には、昔教えて頂いたことがありま…
「じゃ、後で」 もうすぐすれば来るのにそのひとりの部屋、に落ち着かなくて ビールを開ける 「sanaは、どうしてそんなに冷静に全部を、細かいところまで覚えてい…
賑やかな5類の街 世間では解禁、とはいえ我が業界はそのゆるみを許さず、マスクと行動制限で検査キットは日常装備。いまだ抑圧された日々は業種的には当たり前で。 初…
「でも、アイツだって男だよ」 「男!思ったことないわ」 「sanaが思ってなくても!相手がそう思う場合もある、だからそういう振る舞いをしないで。胸が当たったり…
最後の夜をと、予約していたお店 予定通りの時間を、予定通り二人で電話だとなんとなく途絶えてしまいがちな会話も続く 「もう明日の今ごろはご自宅にいるでしょ。なん…
「おお、来とったか」 幼なじみ、というには随分とキャラが違う静かな優しいニュアンスで喋る雅治とは対照的に、A先生は言いよどみのないはっきりした話し方をする。そ…
立ち去る後ろ姿も私を見つめながらの「じゃ・・・また」も通話が切れるガチャリ音も 嫌い だから見ないようにするしいつも最後は、受話器から耳を離す ・・・カチ…
腕枕からそっと腕を抜いたのは、今度は雅治の方だった 「ん・・・」 「sana・・・ごめん、起こした?」「・・・」「少し部屋に帰るよ、もう4時を過ぎた」 「…
「ん・・・」 そっとベッドに戻った私を、眠たげな腕が包む 「どこに行ってた・・・?」 「少し・・・身体を流しただけ」 抱え込み、すぐに違和感のあるように眼を開…
そっと、そおっと雅治の腕から、身体を外していく 「眠る時は一人がいい。隣に人の気配があると眠れないからね」 おそらくは今も、深い眠りではないだろうからそ…
「もう・・・」 抱いている腕は緩み、こぼれた声は疲れを食んだように気だるげに響いた やれやれもう・・・ やんわりと向けてきた目は、まだ浮遊したままで。 私を…
「sana・・・待っ・・・」 私の身体も痙攣が強くなりつつあった雅治はいつもより奥を、押し上げるように突いてくる 堪えきれなくなるのは私が先じゃいけないのに…
「sanaは、どの体位が好き?」 「どの体位って・・・」 そんな話を前にした。包みこまれてしまう正常位がいい、だって・・ 「いやいや、それだけのはずないでしょ…
雅治の喉頭筋が絞り出す、唸りあげるような声それは私だけが高ぶっているのではないことを示していた 雅治の身体が私の中に沈み、また浮き互いの肌が、ぬめったような鈍…
静かなホテルの部屋の中には無機質な空気清浄機のモーター音と、上気する息遣いだけが響いた 私の高ぶりをそのまま写し取ったような強く握らなくても、雅治がどう澄まし…
肌に刻まれ浮かび上がる斑点それは、私を私からじわじわと解いていく「雅治・・・」「うん?・・・どうした?」「ん・・・・」雅治の腕のなかに収まれば、私には感じるこ…
「声が・・・聞こえるよ隣に。・・・何をしてるのって、思われるんじゃない?」 そう言いながら、私が喘ぐさまを楽しむ 肌に残る同じボディソープの香りは、肌の温も…
雅治が何かを纏っているのはベッドに入るまで。するりと脱いで、ベッドに滑り込む 「ベッドの中で何かを着るのは、無い」 何かで隔てられるのは嫌。たとえ肌触りのい…
ちょっとだけ、リアルタイムで 最近になって、ていうかホントにこの数年。HSP(Highly Sensitive Person)という気質のことが少しずつ世間に…
知れば、判れば、不安は少なくなるどの公式を使って解けばいいのかが解ったら初めての問題でも解法が見えてくる昔、雅治に対峙する時(恋する相手との関わりを「対峙する…
私も雅治も、あまり食にこだわる方ではない。一人で、ならばどちらも適当に済ませてしまいがちな。だから、あえて今回は行くまでに時間があったから、食べてみたいものを…
一度、では許してもらえない 二度、三度・・・自らの発散を後回しにし、私が本気で振りはらい止めてと懇願するまでそれは昔より執拗になった 水から引き上げられた魚…
私を目の前にすると、雅治は言うsanaが隣に立つと、日常を忘れてしまう僕は我を忘れ、理性を無くしてしまうだから、抱いている時のことなんかとても覚えていられない…
「雅治・・・ちょっと待って」 「今日はもう、ここまでずっと待った」 何も言わず、ふたりでいる時すら平静を装う私のなかに、くぐもってうごめく邪な欲望がある…
「どうしたの?」 このホテルは、会場から近いおそらく、今日の宿泊者は関係者も多いことだろう 誰か知っている人、の気配を感じそうで すぐに招き入れ雅治もまた滑り…
30分後にフロントでそう約束して、 「あ、そうだ。sanaは何号室?」 「1005号」 「だいぶ上の階だね。聞いとかないと、夜行けない」 クスッと微笑むと雅治…
同じホテルを予約していた。これまでも、何度か同じ学会に参加することはあったけれど、ホテルを同じにすることはなく私が行くと言い出した翌日、雅治は「○○ホテルを取…
眼下に広がる非日常の景色は美しかった行きたい、と言った雅治の願いを、天は良く晴れた空として叶え 来ることがなければ、見ることもなかったましてふたりで来るなん…
子供の頃「相手の目を見て話しなさい」と言われた目を見て話をし、目を見て頷きそれが相手への誠実さの伝え方だとだけど、こちらがそうでも目には、言わない意思が宿るこ…
改札の向こうから真っ直ぐに私を見つめている雅治と、目が合った華やかに笑うわけでなく大きく手を振ることもないただそこに立ち、私を見つめる手招きもせず、体の向きす…
青空の日だった 「あと20分で着きます」 「改札前に迎えに行くよ」 来たことのない県に来たひとりで来る、行くのと最初に言いだしたのは私だけれど、ひとりだっ…
「私ね・・・人様に見える分には四角四面な人間でいたいの。こんなことをしておいて何を言うかと言われるのはその通りなんだけど。真っ当で、ちゃんとしてて、徹底的に真…
「もう、ほとんど叶ってしまった」 「何が?」 「雅治としたいことはほとんど叶った。もう充分」 「充分って・・・それはどういう意味?もう逢わなくてもいい、という…
「・・・雅治は、私が感じているあなたの魅力はSEXのテクニックだけだとでも言いたいの?」 「・・・」 「あるとすれば、そうね、それは2割か、3割」 「・・・…
「じゃあsanaは・・・僕の、どこがいいの」雅治は私に「私のどこがいいの?」と言われては「・・・全て」と繰り返す「じゃ私の何がいいの」と問えば「え、こっ・・心…
「あの・・・あれ、ありがとう」「何?」調べものは、勿論ネットを使う長々と書いてあるページを色々探すんだけど、最近はそれにYouTube動画から答えを探すことも…
ふとした話から、雅治の職場の話になった「それで、その人は仕事はできるヒト?」「出来るね。よく動くよ」会ったこともない、雅治の同僚今後会うこともまず無い、たぶん…
お誕生日が近い「何か・・欲しいものはない?」「・・・考えておくよ」電話口の声はそう言う何か、にすがるような何か、を恋の証にするようなそんな時を過ごしてきてはい…
朝の「らんまん」を観てる 田邊教授と奥方の聡子さんの夫婦関係が昔憧れていた夫婦の形 おうちに沢山の本があって。少し年の離れた学者の旦那様は時折、難しい仕事の話…
界隈で使われる「ツインレイ」という言葉様々なブログを読んで、なんとなくを知ったとしても、理解の枠を超える壮大な関係性だなと、思う。 だからそれを踏まえると、ど…
雅治の行きたい場所「じゃ、この日に行こうか」と話してた 後は学会場に居っぱなしカンヅメになるだろうし。学会中、一緒にいるとは言ってもそれは会場が同じなだけで完…
「え?最終日、朝イチで帰る?」 「ん?・・うん、まだ決めてはいないけど、たぶん」 秋にある学会 行こうかと思ってると、伝えた だいぶ前に、僕はどうしようかな・…
逢わないということや連絡を取らないということ、を 電話口の雅治はまあ簡単に片付ける 「次は・・・来週かな。また連絡する」 って(笑) もう好きじゃなくなった…
書きたいことはあるのに(相変わらず、他の婚外を謳歌されている方々に比べると小学生みたいな小さいこと) 書くとなんだか座りが悪い😓座り心地の良くない椅子に座って…
過去ブログは、まだこちら↓にあります https://minasokonotsuki.blog.fc2.com/ 今書いているのは、ここからの続きのブロ…
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