日本銀行は2024年3月19日、金融政策決定会合において重大な転換点を迎えました。これまで続けてきたマイナス金利政策を解除し、政策金利をマイナス0.1%から0〜0.1%程度に引き上げることを決定しました。また、長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)や上場投資信託(ETF)などのリスク資産の買い入れも終了することになりました。 理由は物価2%目標の持続的・安定的達成 日銀がこのような決定を下した背景には、物価2%目標が持続的かつ安定的に達成できるという見通しが立ったことがあります。これにより、17年ぶりの利上げに踏み切ることになりました。新しい金融政策の枠組みは、2024年3月19…